下川町議会 令和7年9月会議 2025年9月17日
ふるさと交流館や札天山収蔵館の今後の活用について
2025年9月17日、下川町議会の一般質問で、奥崎裕子議員が「ふるさと交流館や札天山収蔵館の今後の活用について」質問し、教育長 古屋宏彦、教育課長 小林大生、町長 田村泰司が答弁しました。
- 質問者
- 奥崎裕子 議員
- 答弁者
- 教育長 古屋宏彦、教育課長 小林大生、町長 田村泰司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 奥崎裕子
皆さんおはようございます。私からは、ふるさと交流館や札天山収蔵館の今後の活用について伺いたいと思います。桜ヶ丘公園内にある郷土資料展示施設「下川町ふるさと交流館」は、今年度 5 月末から9 月末までの毎週水曜日と予約のあった火曜日・木曜日に開館しています。また、夏休みには特別開館や無料開放も行われ、特別開館時には、展示を見るだけでなく、草木染のワークショップなどが開催され、足を運ぶきっかけになっていたように思われます。今回開館してどのような状況だったのか伺います。また、ふるさと交流館及び札天山収蔵館の設置目的は、下川町公の施設の設置及び管理に関する条例で規定されています。下川町ふるさと交流館は「生活、産業、教育文化等の資料を展示することにより、その発展過程を理解し、郷土愛を高めるとともに、都市と山村の交流を深める。」、札天山収蔵館…正式名称は下川町郷土資料展示保存施設は「生活、産業、教育文化等の資料を展示保存することにより、その発展過程を理解し、郷土愛を高める。」となっていますが、町として両施設の活用方針が明確になっていないと思われます。そこで、これらの施設の活用方針を示し、有効活用に向けた町の考え方を町民と共有すべきだと考えますが、町長と教育長の考えを伺います。
答弁 教育長 古屋宏彦
奥崎議員の「ふるさと交流館や札天山収蔵館の今後の活用について」の御質問にお答えいたします。1 点目の「ふるさと交流館を開館してどのような状況だったのか」についてですが、今年度は 5 月 28 日から 9 月 30 日まで、毎週水曜日の 10 時から 12 時まで、13 時から 15 時までを常時開館とし、14 時から 15 時まではふるさと交流館「語り部」に在館していただき、火曜日と木曜日は完全予約制で 10 時から 15 時までの開館としております。また、8月 9 日から 8 月 17 日まで、8 月 12 日を除く 8 日間、10 時から 16 時までを特別期間の開館とし、ワークショップなども開催し、8 月 13 日から 15 日は無料開放といたしました。今年度の来館利用実績といたしましては、8 月末で 158 名、そのうち特別期間中の来館者は 78 名となっております。2 点目の「ふるさと交流館及び札天山収蔵館の活用方針を示し、有効活用に向けた町の考え方を町民と共有すべき」についてですが、ふるさと交流館や札天山収蔵館は、町の歴史を伝える貴重な郷土資料などを展示する施設であり、このような施設の目的は、多くの皆さまに御来館いただくことが重要だと考えております。これらの施設の活用方針につきましては、条例に規定されている設置目的を基本とし、新たに策定する考えはありませんが、ふるさと交流館の開館が終わる 10 月 1 日以降については、降雪が始まる時期までの間、ふるさと交流館及び札天山収蔵館を完全予約制ではありますが開館していきたいと考えております。以上申し上げまして、答弁といたしますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
質問 2番 奥崎裕子
今年度、常時開館を実現できたのは、学芸員を確保できたことがやはり大きかったのではないかと思っています。しかし、その学芸員ですが、今月で辞められると伺っています。5 月に着任した学芸員が、短期間で辞めるに至ってしまった理由を伺います。
答弁 教育課長 小林大生
それでは奥崎議員の御質問にお答えします。確かに短期間で退職をされるということになってしまいましたが、主な理由についてですけれども、担当している職員と意思の疎通が少しできなかったというようなところは実際にはございます。あと、もう一つは、学芸員御自身の御都合によるものというふうになっております。以上です。
質問 2番 奥崎裕子
いろいろな御都合はあるとは思うんですけれど、着任する前から学芸員のやりたいことなどを…おそらく協議できたとは思うんですが、その協議というのは今回きちんとなされたんでしょうか。というのは、学芸員のやりたいことというものも…もちろんあったと思いますし、下川町の教育委員会としても…こういうような考えでということはあったと思うんですが、そのすり合わせであったりとか…そういうことはされたんでしょうか。
答弁 教育課長 小林大生
奥崎議員の御質問にお答えいたします。そのすり合わせについては、学芸員…それからうちの職員ともすり合わせを行っているところですが、本来うちの学芸員業務として募集した主な内容につきましては、ふるさと交流館を少しでも開館していくという業務、それから今現在保存している資料の整理というところが一番の目的というところで学芸員を募集して、今回採用となりまして、その点については採用時にきちんと御説明をして、了解を得ているところでございます。しかしながら、学芸員の…いろいろ立場もございまして、そういった状況の中ではありますが、様々な企画をしていただいて、都度すり合わせを行ってその事業に取り組んできたところでありますが、学芸員のやりたいところと、うちの学芸員を支援する体制ですとか、それから予算の問題などもありまして、必ずしも学芸員のやりたいことが 100%うちの方で対応できたかというと…そういう形ではありませんが、それについてもその都度、学芸員の方に説明をさせていただいて、一定程度了解を得てきているものというふうに考えておりました。以上です。
質問 2番 奥崎裕子
ただいまの答弁の中で、職員と意思疎通できないということもあったり、いろいろな都合はあるとは思うんですけれど、学芸員を募集したということは、専門的な知識や経験、能力を期待してのことだと思いますので、学芸員のやりたいこと…考えというのを教育委員会は共有して後押しする姿勢がもっと必要だったのではないかと考えています。また、担当する職員と上手くいかなかったという点に関して、もっとほかのやり方を考えて、学芸員のやりたいこと…考えというのを後押しすることはできなかったんでしょうか。
答弁 教育課長 小林大生
奥崎議員の御質問にお答えします。先ほどちょっと…意思の疎通というような言い方をしましたが、お互いの言い分が…お互いに理解ができないというような状況でありまして、何といいますか…学芸員には学芸員の主張がございますし、私ども教育委員会の方では教育委員会の方で…できることの限界というのもありますので、そういったところでお互いの…何というか…理解が進まなかったというようなところでございます。以上です。
質問 2番 奥崎裕子
もちろん受け入れる側からしてもいろいろな方針というのはあるとは思うんですけれど、せっかく学芸員を募集したということであれば、その能力を発揮できるような活用方針であるとか、受け入れる側の体制というのもある程度は整えておく必要があるのかなと私は考えていて、これは…先ほども言いましたけど、私たちには無い専門的な知識であるとか、経験や能力を持っておられる方ですので、そちらの角度からの見方というのももちろんあって、私たちも歩み寄って、お互いが共に考えて作り上げていくということが大切だと私は考えています。そのようにしていかなければ、今後また新たに学芸員を募集するとなっても…またという言い方はあれかもしれませんが…長続きしないのではないかという懸念がありますが、その点についてはどうお考えでしょうか。
答弁 教育課長 小林大生
奥崎議員の御質問にお答えいたします。先ほども御説明をいたしましたが、私どもが学芸員を募集した一番の目的というのが、ふるさと交流館を開館していくこと、それから資料の整理を行うこと、まずここが第一義的なところでございます。それから、例えば今御説明しました…特別期間中の…夏休み期間中の開館ですとか、それから学生のインターンですとか、それから民具の専門の方に来ていただくだとか、そういったことを学芸員の方から提案を頂いたものについては、私ども大部分で理解をして…お互い協議をして、その受け入れ体制について進めてきているということで、もちろん学芸員の提案した事業を全て否定するものではなくて、私どもでも対応できるものについては対応してきたところでございます。以上です。
質問 2番 奥崎裕子
今、小林課長が言われた中に、いろいろな企画を学芸員から御提案頂いた内容もこれから実現、検討していくというお話がありましたので、そこは評価したいと思います。また、それだけでなくて、展示内容や配置のリニューアルも必要だと思っています。名称だけでなく、説明文を入れるなど、時間の経過とともに不足していく情報を補っていく必要があると思います。なぜなら、そのものを知っている、また見たことがある世代は、今後更に失われ、全く知らない世代や知らない人に対しても伝わる表現というものが求められるからです。そして、展示が変わらないから一度行ったらちょっともう行きづらいなという声もあります。展示内容やリニューアルについて、どのようにお考えか伺います。
答弁 教育課長 小林大生
奥崎議員の御質問にお答えします。展示内容のリニューアルにつきましては、今現在展示されているものについては、平成 16 年に大規模な改修をしております。この展示改修の内容につきましては、やはり学芸員の専門的な知識をいかしながらやっていくしかないんですが、この展示の改修についても、やはり専門の知識を持った業者にお願いをするしかないと。平成 16 年当時も…この改修に掛かる費用というのがおよそ 1,200 万円という形になっております。今回、学芸員は辞めてしまいますが、今後はまた新たな学芸員を募集していくのか、そのあたりはまた検討していかないといけませんが、今、奥崎議員から御指摘のありました展示のリニューアルですね、こういったものを…その必要性だとか、その内容についても今後検討して、調査していきたいというふうに考えております。以上です。
質問 2番 奥崎裕子
展示内容のリニューアル、また企画展などをするにしても、いろいろな…予算であったり人手であったり…いろんなところが必要になってくるかと思います。そこで私から提案をさせていただきたいことがあります。企画や運営に主体的に関わるボランティアの設置を考えてはどうでしょうか。一例として、士別市立博物館を挙げるんですが、士別市立博物館では博物館ボランティア友の会というものがあり、博物館活動のサポートや博物館を活用した自主的な活動を行っています。活動例として、ネガフィルムや映像フィルムのデジタル化、書物の整理、自然史標本の作成、野鳥や昆虫・外来種等の生育調査、展示の手伝いや展示企画の監視などを行っているそうです。このようなボランティア団体の力を借りて、また新たにふるさと交流館、札天山収蔵館などを活用していく方向を探ってはいかがでしょうか。ボランティアということでいえば、下川町の図書室でもボランティアによる月替わりの展示コーナーがあり、図書室の魅力づくりに一役買っています。このような地域住民が主体的に関わることで、新たな視点から様々な活用ができていくのではないかと考えますが、ボランティア設置についての考えを伺います。
答弁 教育課長 小林大生
奥崎議員の御質問にお答えします。まずボランティアの関係でございますが、例えば特別展示ですとか資料の整理を…まずこれをやっていく体制といいますか、それがまず整うことが一番大事かなというふうに思います。その上でお手伝いをしてくれる方がいるのか、またこれが必要となるのか、それも併せて検討していきたいというふうに考えておりますが、今回、学芸員の方からも御指摘を受けましたが、展示している資料だとか、私どもが保存している資料、これについては、非常に…専門的な取り扱いをしなければいけないようなものも含まれておりまして、こういったものが…ボランティアを募集するときに、ある程度知識を持った方を募集するのか、また、知識を持ってなくても対応が可能な部分だけの募集とするのか、そういったところも併せて調査研究してまいりたいというふうに考えております。以上です。
質問 2番 奥崎裕子
いろいろなところで、いろいろな取り組み、活動がなされていると思いますので、そういうところを参考にして、是非、下川町でも上手く活用していければと思っています。一番最初の答弁の中で、今後の活用ということでは、今年度においては降雪が始まるまでの間…10 月 1 日以降ですが…完全予約制で開館するというように答弁で仰られていましたが、今年度に限ったことではなく、今後について何か決まっていること、若しくはこういうふうに開館していくと…検討していることがあれば、それの説明をお願いします。
答弁 教育長 古屋宏彦
今お話がありました完全予約制の関係ですが、雪が降るということであれば大体 11 月ぐらいが目途かなと、雪が融けるのが大体 4 月…5 月かなということで、その後についても同様の事は考えたいなと思っております。ただ、学芸員がいないということで、専門的な説明は当然出来ないですけれども、こういうところにこういうものがありますので御覧くださいというようなことは、教育委員会の職員自体も御案内はできるだろうと思います。私の考えは、先ほどの答弁にありましたとおり、やはり多くの方々に見ていただくというところ、そこがまずは尽きるなと思っております。例えば 1 回見に行っても、2 回目行ったら…気が付かなかったみたいな発見があるかもしれません。あと交流館もさることながら、実は分かりやすい資料が多いのは、一の橋の札天山収蔵館にあります。こちらは産業別にそれぞれの文化財が展示されております。あれを 1 回で全部見きるとなれば相当な時間がかかりますから、何回も通っていただいて、そして見ていただくということを繰り返していって、先ほど御提案あったような…おそらくあれは博物館としてのボランティアだと思いますけれど、やり方は多分異なる方法になるかもしれませんが、当然そういうようなボランティアのお力もお借りするということは必要かと思っております。あと文化財にはそれぞれ物語がありまして、その物語を今回の語り部の方にいろいろ話をしていただく、そうするとこの物が当時の歴史背景でこんな使われ方をしていたというところで、また単純な物を見るとは違う…その深みが出てくるんだろうなと思います。そういうような活動も積極的にお願いをしながら、いろんな物事を皆さんに…町民の方を中心に伝えていきたい。当然町外の方にも見ていただくと、下川町の過去の歴史がよく分かっていただける。そうすると一部の方は下川のサポーター的な役割を果たしてくれるかもしれませんので、そういうような場所としてこの施設は活用していくべきだなというふうに考えております。以上です。
質問 2番 奥崎裕子
下川町の歴史と現在を未来に伝えていくのが、やはりこういう…ふるさと交流館であったり札天山収蔵館の使命なんだと思います。だからといって、物がそこにあれば伝わるわけではないので、地域住民が伝えていこうという…やっぱりそういう思いがあるからこそ伝わっていくものなのかなとも考えています。なので、今、私が質問している内容は、行政に対しての質問ではあるんですけれども、下川に住んでいる下川町民の方に是非考えていただきたいことではあります。展示資料、収蔵品、収蔵資料は私たち下川町民の財産なんです。まず私たちが下川を知るためにも、ふるさと交流館、札天山収蔵館を主体的に活用していかなければならないと考えています。以上で私の質問を閉じます。
答弁 町長 田村泰司
今、やり取りを…いろいろお話をさせていただいた中で、繰り返しになってしまいますけれども、条例の目的である生活、産業、教育文化等の資料を提示することにより、その発展過程を理解し、郷土愛を高めるというところが、ふるさと交流館、それから札天山収蔵館、両方とも共通の目的として掲げられておりまして、私たち執行方針、教育行政執行方針の中でも、そこの部分についてきちんとやっていくということで方針として示しておりますので、まずそこは忘れずにやっていきたいなというふうに思っています。下川町の教育行政の総合教育大綱の中でも、郷土の歴史、自然、風土の中から形成される文化財は、貴重な歴史文化遺産でありまして、後世に伝承されるとともに、将来の郷土の発展の礎を成すもので、郷土意識を育てるのに重要なものだということで位置づけておりますので、今回、最初の質問にありましたとおり、学芸員の方を採用して、整理ですとか、今後…展示改定に向けていろいろな取り組みを進めていきたいということで進めていたんですけれども、今回退任されるということで、私としても大変残念に思っております。今後このようなことがないように、交流館の中でも、職員と今後来られる学芸員も含めて、きちんとコミュニケーションが取れるよう、あるいは目的・目標がきちんと把握できるように進めていきたいというふうに思ってますし、そういったことで教育委員会の方とも協議して、今後の方向性を定めていきたいなというふうに思っておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。