みんなの議会

鹿追町議会 令和3年第3回定例会 2021年9月18日

「GIGAスクール構想・1人1台タブレット端末」利用実態の把握を

2021年9月18日、鹿追町議会の一般質問で、山口優子議員が質問し、教育長 大井和行、学校教育課長 宇井直樹が答弁しました。

質問者
山口優子 議員
答弁者
教育長 大井和行、学校教育課長 宇井直樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 2番 山口優子

議長の許可をいただきましたので通告に従いまして一般質問をさせていただきます。標題、「GIGAスクール構想・1人1台タブレット端末」利用実態の把握を。御答弁は、教育長にお願いいたします。国のGIGAスクール構想により、鹿追町でも令和3年(2021 年)4月より小中学校に1人1台タブレット端末が貸与されています。また、鹿追高校生にも町独自のタブレット端末、ネット環境を配備し、高校3年生以下全ての児童・生徒に1人1台タブレット端末を貸与されている状況です。これらの状況を素早く実現するのには、町長、教育長はじめ町役場職員の方々、学校現場の教職員の先生方の大変な御努力と御苦労があったことと思います。導入から半年がたち、子供たちが楽しそうに学習に取り組む姿や先生方の授業での新しい取組など、様々な変化があったことと思います。そういったたくさんのメリットがありますが、いくつか課題が見えてまいりました。児童・生徒にとって、また保護者にとっても安心して安全にタブレットの利用ができる環境を、行政・学校・保護者の三者が協力して作っていかなければなりません。「タブレット端末は学習目的以外に使用しないこと」となっていますが、児童・生徒の目的外使用、不適切な使用、夜中までの長時間使用、有害サイトへのアクセスなどを行なった場合、そういった利用実態やアクセス履歴はどのように把握されているのでしょうか。また、現状ではタブレットの利用は各家庭のルールに任されていますが、難しい年頃の子供を持つ保護者やネットやパソコンに詳しくない保護者からは戸惑いの声も寄せられています。児童・生徒に対するネットリテラシー(インターネットの情報を正しく理解し、適切に判断、運用できる能力)教育の重要性をよく聞きますが、保護者のネットリテラシーも大変個人差が大きいと思われます。保護者に対しての丁寧な説明やリーフレットの作成、タブレットの利用方法に関しての相談窓口なども必要と感じますが、いかがでしょうか。児童・生徒の利用実態の調査、把握をすることと、保護者のニーズも把握し、その上で、今後のより良い環境づくりに役立てていってほしいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 教育長 大井和行(教育長は2022年3月まで)

山口議員からは「GIGAスクール構想・1人1台タブレット端末利用実態の把握」について御質問をいただきましたのでお答え申し上げます。本年4月から本格運用されております1人1台端末の貸与については、緊急事態宣言下はもとより、日常の授業においても、小中高全ての教員によるiPadの積極的な活用が図られており、端末の持ち帰り学習等では保護者の皆様にも大変な御協力をいただきながら、効果的な運用が行われている現状であります。一方で、各家庭での適切な利用について不安や戸惑いを感じている保護者がいることへの解消方法について御質問をいただきました。まず、はじめに児童・生徒への適切な利活用の指導やルール設定、また、ICT端末の持ち帰りを安全・安心に行える環境づくりには、御質問にありますとおり、学校・保護者・行政の三者が協力をしていく必要があります。今後三者による勉強会や情報共有の場を設置して、端末を扱う基本的なルールや健康面への配慮、個人情報の扱い方など、ICT環境が整っている鹿追町にふさわしいルールについて協議し、その内容を学校や保護者をはじめ、町民と共有できる仕組みづくりをしてまいります。御質問にありました端末の利用状況等の把握についてですが、児童・生徒に学習目的で貸与しているタブレット端末の利用状況については、各学校の教職員が見守る中で把握しているものはあるものの、どの位の長時間の使用をしているか、学習目的以外や不適切な使用をどのくらいしているか、有害サイトにどれくらいアクセスしているかなどの正確な把握はしておりません。例え勉強のためであっても、夜中に端末を使うことや就寝前に端末を使うことは、成長期の健康面からも望ましくないことから、今後、何かしらの対応が必要と考えていますし、小学生と高校生では規制の内容も変わると思いますので、その辺りも今後三者による勉強会や情報共有の中で検討していきたいと考えております。また、学習目的以外や不適切な使用についてですが、御質問にあるとおり、学習目的以外での使用は認めておりません。しかし、これからの令和における日本型学校教育においては、教科書に載っているルールを単に理解するというこれまでの学び方ではなく、「なぜルールは守られないのか」「守るためにはどのようにしたよいのか」「そもそもそのルールは妥当なのか」を子供たち自身が考え、議論することが大切とされております。実際には、休み時間に部活動や勉強の動画を見る児童・生徒もいる中、全く関係のない動画を見る生徒もいると聞いております。例えば、関係のない動画は見てはだめだからやめるよう指導をするのではなく、各学校においては、教職員が少し我慢しながら、児童・生徒に「本来あるべき使い方はどうなのか」を問いかけ、児童・生徒と一緒になって学ぶという姿勢で指導しているところです。児童・生徒の自主性・主体性の育成には時間はかかるものの、最善の方法と考えておりますので、これからも保護者には御理解・御協力を引き続き求めてまいります。有害サイトへのアクセス状況についてですが、子供がどのサイトにアクセスしたかなどの個人情報については、教育委員会で定めた鹿追町教育情報セキュリティポリシーに基づいた運用をしているところであり、アクセスの履歴をはじめ、児童・生徒のログインパスワード、メッセージの送受信内容等の個人情報は収集しておりません。児童・生徒には、これらの個人情報の取り扱いについても引き続き指導してまいります。ただし、意図せず有害サイトにアクセスしてしまう可能性があることから、学校においては、ワンクリック詐欺やフィッシング詐欺、暴力・児童ポルノなどへの有害サイトの一部をブロックしております。加えて端末には、不適切な単語に基づいて視聴を制限する機能や性的要素をもつ成人向けサイト等へのアクセスを制限しているところです。各家庭におけるネットの利用については、iPadを含めたスマートフォンやパソコンの利用について、昨年度、社会教育課が策定した「鹿追町インターネット・スマートフォン等の使用ルール」を活用するなどして、各家庭でルールを決めていただいているところであります。一方で、御家庭でルールを決める際に学校や社会での一般的なルール等との整合性を図るためには、ルールがどのようなものなのかを分かりやすく保護者に示す必要があると考えていますので、先に御説明した三者による場で協議し、家庭でのルール運用を支援できるような、「鹿追町インターネット・スマートフォン等の使用ルール」の改訂してまいります。また、保護者向けのネットリテラシーに関する研修会を企画するなど、家庭でのルール作成を支援する取組も併せて進めてまいります。鹿追町の児童・生徒が、端末を単に使うのではなく、大人をしのぐほどの情報活用の実践者になってきていることは大変喜ばしいことと考えております。一方、保護者や教職員が不安を抱えるだけでなく、子供と一緒になってよりよい活用について考えていくことができるとともに、子供が失敗することも含めて、安心して挑戦し、試行錯誤できるICT環境の構築も目指してまいりたいと考えているところです。GIGAスクール構想に基づく情報端末の活用はまだ始まったばかりであり、越えなければならない諸課題はあると存じますが、本来の趣旨に沿って有効活用できるように保護者の皆さんと一緒に取り組んでいきますので、どうぞ御理解をお願い申し上げ答弁といたします。

質問 2番 山口優子

御答弁ありがとうございました。はじめに実態調査についてお伺いいたします。利用実態は正確には把握していないですが、必要性は認めるので今後勉強会や情報共有の中で検討していきたいという御答弁でした。文部科学省から通知が出されていますけれども、GIGAスクール運用時のチェックリストとして、組織支援体制のところ、④のところに、「自治体として各学校の環境整備・活用の状況や課題の把握と、その対応策を整理、共有する機会を設けること」というチェックリストもございます。利用自体アクセス履歴は誰が、どのような方法でどのくらいの頻度で管理していくのかを明らかにしてほしいと思います。調査の方法ですけれども、タブレット端末ごとの通信量を調査するとか、タブレット端末を回収してデータの分析をするとか生徒や保護者・先生に聞き取り調査をする。また、保護者が履歴やアクセスログを確認するやアンケートなどといった調査の方法はいろいろありますけれども、どのような方法を使って、いつまでに調査結果をまとめるのかをお願いします。

答弁 学校教育課長 宇井直樹(学校教育課長は2024年3月まで)

ただいまの質問ですが、まず各学校では今、情報化を担当していただく先生を決めて、その先生と会議等を行いながら情報共有を図っているところです。ただいま御質問いただきましたアクセス履歴等の確認等については、まず物理的にどこまでできるのかということをもう少し整理してから、私たちのほうで進めていきたいと思います。今現状で具体的にどのような方法で調査ができるかというのは、機械上、我々も設定等かなり複雑なものですから、かなり専門家の方と詳しく詰めてから作っていきたいと思います。また、先生たちと協議をしながら、実態として子供たちがどのようなところにアクセスしているのか、どのようなことをアクセスしようと試みているのかについては、先生たちと協議をしながら整理を進めていきたいと思います。以上です。

質問 2番 山口優子

分かりました。現状の利用状況を把握することなしに指導することもできないですし、課題も見えてこないかと思いますので、きちんとした実態調査をしっかりとやってほしいと思います。子供が自主性・主体性を持って学習するということを目的としているので、最低限の制限しか設けていないということなのですけれども、現状のこのような運用でその目的の達成に近づいていっているのかどうかといった検証も必要かと思います。他の自治体の運用ルールの例を調べましたら、夜 11 時から朝6時は使えないようになっているところがあったり、閲覧履歴は消去できないようになっているところ、また、タブレット端末ごとに通信量を把握して、通信量が多い場合は健康状態への確認を行なっているところ、動画や質問サイト・ショッピングサイトは見られない設定になっているところ、また、不適切利用や深夜利用などのルール違反があったときには、先生や保護者に違反の通知がメールで届く仕組みを導入している自治体もございます。鹿追町の子供たちはかなり自由度が高い設定の中でタブレット端末を使っている状況なのですけれども、今の学習目的以外にも使うことができる状況、不適切な利用もしようと思えばできる状況になっているということなのですけれども、このことについて教育長の考え方をお伺いします。

答弁 教育長 大井和行(教育長は2022年3月まで)

今回、文部科学省が進めているGIGAスクール構想で、各児童・生徒にタブレット端末が1台貸与されたということで、大変リスクがある状況の中で今お話がありましたとおり、鹿追町では子供たちの学びを止めない。そして家庭のICTの学習環境の推進ということで、リスクはありましたけれど持ち帰りをしていただこうということで、それぞれタブレット端末を配置させていただいたということでございます。今、山口議員からいろんな全国の自治体の取組状況などもお聞きかせいただきましたけれども、私はやはりリスクはあるかもしれませんけれど、今も言ったとおり、やはり子供たちがICT環境に慣れていただくということが一番なのかなと思っております。学校だけでタブレット端末をしまい込むのではなく、やはり家庭に持ち帰っていただいて家庭学習での調べ物とか、いろんなことに子供たちが利用していただいて、ICT環境・情報社会に適合した子供の育成と申しましょうか、そのような教育が大事と思っておりますので、これからもいろんな制限はあるかと思いますけれど、ICT環境の向上に努めていきたいと考えております。

質問 2番 山口優子

現状で、私のほうで保護者の方々に聞き取り調査をしましたところ、大きく2つの課題があると思っています。1つ目の課題としては、生活態度に係る課題ですけれども、お子さんがタブレット端末で遊んでばかりで困るとか、タブレット端末利用のルールを守らない、時間を守らないことですとか、目や体調面への健康上の影響、夜ふかしをしてしまって睡眠不足になって朝起きられないですとか、また、ネット依存症が心配であるといった生活態度に係る課題が1つ。もう1点は、不適切なサイトや成人向けや残虐な描写があるような有害サイトにつながってしまうという、つなげることができる状況になっているという課題が2つ大きくあるかなと思っています。1つ目の課題は保護者側、家庭での課題かと思います。2つ目の課題は自治体側、こちらの管理者側、設置者側の課題であるかと思っています。御答弁の中に保護者や教職員からも不適切な使用をしている例もあると聞いているということでした。保護者同士の会話でも、この家庭でのタブレット端末の扱いについて困っている話はよく出てきています。現状では各家庭でルール作りをしてくださいとしか言われていません。管理の方法や履歴の見方も学校からは教えてもらっていませんし、履歴についても子供が消すことができる設定になっています。保護者がぴったりと家庭で子供の側について画面を監視できるという状況は現実的には不可能です。行政は自主性・主体性ということで、各家庭でルールを決めてほしいという形でおっしゃっていますけれども、困っている保護者の方もかなり多いのではないでしょうか。町としての統一されたルールを作っていただいて、それを分かりやすく示して、子供と保護者にもそのルールに準じた使い方をしてもらうように啓発してほしいと思います。学校からはタブレット端末の貸し出しについて注意事項のプリントは1枚配られました。休憩を入れながら使うようにですとか、深夜まで使わないですとか、そういう注意事項のプリントはありましたけれども、多分もうそのプリントもどこかへ行っていると思います。ですので、電源を入れたときに、毎回ホーム画面で確認できるような設定をするという工夫も必要かと思います。また、保護者のネットリテラシーの格差というか個人差の問題もあります。保護者と一口に言いましても、児童・生徒、小学1年生から高校3年生の保護者は、年齢も幅広く、20 代から 60 代ぐらいが中心かと思いますけれども、年代も全く違いますし、年齢に関係なくインターネットやパソコンが得意な人、不得意な人がいらっしゃいます。また、インターネット上の情報に対しての考え方も保護者によって様々です。国の「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」によれば、「青少年有害情報の程度や範囲の判断は保護者に委ねるのが適当である」となっています。このことから保護者がその責務を負うのが適当であると思います。つまり、各家庭で制限や設定管理ができるのが望ましいと考えます。もちろん家では何も制限をかけたくないですという保護者の方もいらっしゃるでしょうから、そのお考えも尊重していただければいいと思います。子供たちにネットリテラシーを身につけてもらうように、家庭でも取り組んでくださいと言われるのですけれども、自分でインターネットやパソコンが不得意だと思っている保護者の方に対しての個別のサポートや相談窓口が必要だと思います。その上でルールが家庭ごとであるならば、各家庭が制限の設定を行うことが望ましいと思うのですが、この点についてお考えをお伺いします。

答弁 教育長 大井和行(教育長は2022年3月まで)

先ほどもお話がありましたとおり、今回、タブレット端末を貸与するに当たって、本当に子供のというか、保護者の自主性に任せようということで、紙切れ1枚というお話がありましたけれど、本当に最低限のルールでお貸ししたということと、それから先ほどもお話がありました社会教育課で作成いたしましたスマートフォンのルールについて、これも各家庭で夜何時までしか使えないというようなことも、各家庭と児童・生徒の皆さんと話し合って、時間を設定してくださいということでの取り決めをさせていただきましたけれど、今もお話があったとおり、やはりいろんな障害というか弊害が出てきているというお話がありましたので、今も答弁で申し上げましたとおり、今後三者の協議の場を設置させていただきたいと思っておりますので、その中で、今、議員言われましたとおり、どのような方法で、どのようなやり方が本当に子供たちが適正な使い方と申しましょうか、そして親も安心してこのタブレット端末が使えるのかどうなのかも含めて、今後三者協議の中で具体的な活用方法を決めていきたいと考えています。

答弁 学校教育課長 宇井直樹(学校教育課長は2024年3月まで)

ただいまいただいた御質問の中で、まず、タブレット端末のサイトアクセスへの規制なのですが、鹿追町で貸しているiPadについては全て端末側に規制をかける設定にしてお貸しをしているところです。ですので学校で使用しても家庭で使用しても、我々が設定した制限については有効に作用しています。その中で私たちの設定を超えるような有害サイトへのアクセスは、基本的にはできないようになっているのですが、それをかいくぐるようなものについては、もしかしたらあるのかもしれませんが、基本的には有害サイトへのアクセスは制限されるようになっています。以上です。

質問 2番 山口優子

すみません。今後の使い方や実態の調査について今後検討していただくということで、前向きな御答弁をいただいたと理解しております。速やかに進めていただきたいと思っています。鹿追町は役場の職員の方々とか先生方の努力によって、このGIGAスクール構想、タブレット端末の先進的な取組をしている自治体としてメディアなどに取り上げられることもあります。そういった中で、実際は正確な利用実態は把握できてないところはやはり課題だと思いますので、あと保護者の方の御意向などアンケートなどを使って調査なりすることも必要だと思います。鹿追町のそれらを踏まえて鹿追町の教育委員会として統一された運用のルールやガイドラインを作っていただきまして、保護者の方にも理解しやすい形で、保護者向けの資料やリーフレットなどを作り、理解の促進を図ってほしいと思っています。子供たちが楽しく安全にタブレットの学習ができる環境づくりを行政と学校と保護者の三者で協力して作っていきたいと思っています。以上で終わります。

質問 2番 山口優子

はい。

出典:鹿追町議会 令和3年第3回定例会 2021年9月18日 議事録 PDF(46ページ) 間違いを知らせる