鹿追町議会 令和2年第3回定例会 2020年9月24日
(1)コロナ差別や偏見のないまちづくりについて/(2)「行財政改革」ならびに「公共施設管理計画」の進め方、町民参画と合意形成について
2020年9月24日、鹿追町議会の一般質問で、山口優子議員が「コロナ差別や偏見のないまちづくりについて」「「行財政改革」ならびに「公共施設管理計画」の進め方、町民参画と合意形成について」について質問し、町長 喜井知己、企画財政課長 草野礼行が答弁しました。
- 質問者
- 山口優子 議員
- 答弁者
- 町長 喜井知己、企画財政課長 草野礼行
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 山口優子
議長の許可をいただきましたので、通告に従いまして2項目、一般質問をさせていただきます。コロナ差別や偏見のないまちづくりについて。新型コロナウイルス感染症は、いまだ収束の兆しが見えません。町民の皆さんも不安を抱えながら日々の生活を送っており、マスクの着用や手洗い、3密の回避などそれぞれが感染防止対策に努めています。しかしながら、感染症を完全に回避することは難しく、誰もが感染者や濃厚接触者になってしまうということが考えられます。このような状況の中、感染者が出た地域において感染者とその家族や職場、また、感染症の治療にあたる医療従事者への差別・偏見・嫌悪・いじめなどが生じてしまうことがあります。未知のウイルスに対する不安、ストレスの高まりや自粛についての考え方の違いが地域の人間関係を損ねる可能性もあります。感染が蔓延していない日常から正しい情報を共有し、差別や偏見のないまちづくりについて啓発していかなければならないと思います。1、コロナ差別を防止するために、町はどのような取組や啓発を行なっていますか。2、感染者や家族、医療従事者に対し、差別や偏見、いじめと思われるような人権侵害、不当な取扱いが発生したとき、町としてどのような対応、対策を行いますか。以上2点お伺います。2項目めです。「行財政改革」並びに「公共施設管理計画」の進め方、町民参画と合意形成について。町では 2020 年度(令和2年度)中に「行財政改革推進業務」並びに「公共施設等総合管理計画」の見直し、「公共施設の個別施設計画策定業務」を行なっています。行財政改革においては、「機構改革(組織再編)」「歳出の削減」「業務改善(働き方の見直し)」「ふるさと納税寄附金の増加」という4つの課題に対し全職員アンケート、年代別プロジェクトチームによる検討、提案を経て町長を本部長とする行財政改革推進本部にて決定されると伺いました。行財政改革において一般町民や有識者による審議会の設置も予定されていましたが、コロナウイルスの影響により設置しないことになりました。そこで、この審議会に代わって町民からの意見を反映する方法についてお伺いします。行財政改革、公共施設や遊休公共施設の活用計画においても、ともに町民のための計画でなければなりません。「行政として内部努力をするもの」と「町民負担を求めるもの」がありますが、その取組を行う必要性や背景について分かりやすく説明し、進捗状況についても随時情報発信し、町民に理解してもらうための取組が必要だと思います。町民の財産である公共施設を有効に活用し、また使用料金の改定などを行う際、町民や利用者との合意形成、理解と協力なくしては進めることができません。町民に対し十分な情報提供や意見聴取を丁寧に行い、取組の参考にしていただきたいと思います。コロナウイルスの影響により、大規模な会議の開催は難しくなりましたが、書面やオンライン、感染症対策を行なった上での小規模な会議や説明会は行えるかと思います。また、アンケートやパブリックコメント、やまびこメールなどを活用する方法も考えられると思います。町民参画と合意形成を図るための具体的な方法をどのようにお考えでしょうか、お伺いします。
答弁 町長 喜井知己
山口議員からは、2つの項目、御質問をいただきました。最初の「コロナ差別や偏見のないまちづくりについて」。これは2点、御質問をいただきましたのでお答えいたします。世界中に感染が拡散している新型コロナウイルス感染症は、現在も収束の兆しが見えず、国内においても連日感染者が確認をされています。長期化する見えないウイルスとの戦いは、社会全体に大きな変化をもたらしています。日常化したマスク着用、手指の消毒、3密の回避など「新しい生活様式」や「新北海道スタイル」の実践、職場などにおいてはテレワーク、時差出勤、オンライン会議等をはじめとした働き方の変革など、さらに御質問にあります感染症を巡っての感染者、濃厚接触者、医療・介護従事者等、その家族に対する偏見、差別など心ない行動が全国的な問題となっているものと承知をしております。1点目の「コロナ差別を防止するために、町はどのような取組や啓発を行なっているか」、これについてお答えいたします。これまで法務省、文部科学省、北海道などから注意喚起のメッセージがホームページなどで発出されており、8月7日に開催された政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」において現時点において講ずべき施策の一つに「人権への配慮」が提言され、9月上旬には同分科会に「偏見・差別とプライバシーに関するワーキンググループ」が発足し、その実態や今後の啓発の在り方などが議論されると伺っております。これらの動きを踏まえ、本町においても9月 11 日に町ホームページに「人権への配慮について」の項目を追加し、啓発を行なっているところであります。また、教育委員会においては8月下旬に北海道教育長からの「差別・偏見の防止に向けて」の通知を受け、各小中学校に周知をしたところであります。誰もが感染する可能性があり、自身が差別を行わないことだけではなく、身の回りに差別等につながる発言や行動があったときには、それに同調せず抑止する行動をとることが必要と考えております。感染を責める雰囲気が広がりますと、医療機関への受診遅れや感染を隠すことにもなりかねず、地域での感染拡大につながり得ることから、今後もさらなる啓発に努めてまいります。次に2点目の「感染者や家族、医療従事者に対し差別や偏見、いじめと思われるような人権侵害、不当な取扱いが発生したとき、町としてどの様な対応、対策を行いますか」、これについてお答えします。まず、感染者情報については北海道が管理をしており、北海道において公衆衛生上の必要性と個人情報の保護を比較考慮しながら、居住地や職業等の情報について患者の意向も尊重しつつ公表され、さらに道民の安全安心、感染症の拡大防止に必要と判断した行動履歴などについては公表が行われます。また、公表することで特定の個人や場所などが判明し、プライバシーの侵害や住民の不安をいたずらに増大することにつながる情報は公表しないとされております。もし差別などの被害に遭われた場合は、現在国及び北海道において啓発しております法務省の人権擁護機関の相談窓口を活用することとされており、町としても国・道の考えを基本とし連携を取りながら、個人などが誹謗中傷などの被害者とならないよう対応してまいりたいと考えております。また、被害者が発生した場合にも町として可能なサポートをしていきたいと考えております。今後とも国及び北海道との連携のもと、感染症予防対策の徹底と地域経済活動の支援、さらには社会の変化に伴う各種対応に取り組んでまいりますので、引き続き御理解と御協力をいただきますようお願いを申し上げます。2つ目の項目の「行財政改革並びに公共施設改革の進め方、町民参画と合意形成」についてお答えをいたします。本町では平成 18 年3月に5年間の実施期間として「鹿追町行財政改革大綱」、合わせて「鹿追町行財政改革集中改革プラン」を策定して以降、組織機構の見直しや職員定数の適正化、効率的な行財政運営など町民ニーズの変化に的確に対応しながら、計画的な行財政運営に毎年度取り組んできましたが、体系的な大綱の策定はなされていない状況にあります。一方で長期にわたる経済状況の低迷、社会のグローバル化や住民意識の変化、さらには、今後ますます進行すると考えられる人口減少や少子高齢化に伴う町税の減少や社会福祉関係費の増大、公共施設の老朽化への対応等、本町の行財政運営は厳しい状況に直面をしています。このような中、議会をはじめ多くの町民の皆様に御協力をいただき、「第7期鹿追町総合計画」を策定し、今年度より計画実現に向けてスタートしたところですが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で予定されていた事業が中止または縮小傾向にあるため、思うように進捗していない状況にあります。さて、御質問いただきました「行財政改革業務」及び「公共施設管理計画業務」の進め方、それに伴う町民参画と合意形成についてでありますが、行財政改革業務につきましては、7月上旬に課長職を委員とする推進本部を立ち上げ、これまで2回の本部会議を行なっております。また、並行して全職員アンケートにより、機構改革や歳出の削減に関する項目など4つのテーマによる提案と年代別に構成したプロジェクトチームからも同内容の提案がなされる予定となっています。今年度につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で有識者等による審議会を設置できませんでしたが、行政として内部努力をする機構の在り方や経常経費の削減などを中心とした議論を進めているところであります。公共施設管理計画につきましても、「総合管理計画の見直し」、「個別管理計画の策定」について順次作業を進めているところであります。また、町民参画と合意形成についてでありますが、「行財政改革業務」につきましては、今年度は行政内部での議論を中心に行い、次年度に行財政改革審議会に「行財政改革大綱」の見直しについて諮問を行い、町民負担を求める受益者負担の見直しなどについて議論をしていただき、並行して町民会議またはワークショップを開催し、町民皆様の御意見をいただきたいと考えております。「公共施設管理計画」につきましては、今年度末までに計画を策定いたしますが、この内容については耐用年数、あるいは老朽化率など一定の指標でまとめはしますけれども、今後施設ごとの利用ニーズ、これらも勘案し、そして町民皆様の意見を反映するために、審議会あるいは町民会議などで議論を深めていただきたいと考えています。今後におきましては、町民の皆様に対して「広報しかおい」等により行財政改革の必要性と進め方について複数回にわたり周知してまいりますが、議員御指摘のとおり「まちづくり基本条例」の理念に基づき、町民への情報提供、あるいは理解・協力が不可欠であることから、町民の皆様としっかりと情報共有をしながら進めてまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げまして答弁とさせていただきます。ありがとうとざいました。
再質問 2番 山口優子
1項目めのコロナ差別対策について再質問をさせていただきます。国や道との連携を取りながら指示を仰ぎながらという御答弁だったかと思いますが、鹿追町としてどのような対策をということをお伺いしましたが、鹿追町においてはホームページに人権への配慮についてという項目を追加したということで啓発を行なっているという御答弁でしたが、正直これだけでは啓発として弱いと思っております。小中高の子供がいる保護者に対しては文部科学省からの声明というか、差別防止に対する取組の文書が配られております。私も受け取りましたけれども、子供のいない一般の町民の方とか、子供がもっと小さかったり、もう少し大きかったりする一般の町民の方については差別を助長するような行動を慎みましょうというようなお知らせというのがまず届いていないかと思いますので、その辺りも対策していただきたいと思います。あと町として可能なサポートをできる限りしていくというお話でしたけれども、もう少し具体的に、例えば人権擁護委員が対応するのかとか、何課がどのように対応するのかという、鹿追町としての対応する窓口についてお伺いします。
答弁 町長 喜井知己
お答えいたします。人権擁護の関係ですけれども、もちろん学校、それから国で所管する総務省、それから北海道、いろんなメッセージを出しております。町でも町のホームページでそういった情報も出しております。確かにそういったことで目に触れる機会が少ない方もいらっしゃいますので、周知の方法としてはこの新型コロナウイルスに対するいろんな情報については折を見ながらSNS、ホームページ等を御覧いただけない方もいらっしゃるということで、新聞折り込みチラシも時をみてやっておりますので、特に今御質問をいただいている人権の関係につきましてはまた新聞、ペーパーで周知する方法も必要かなと思っておりますので、その辺は早急に取り組んでいきたいと思います。それから、もしそういう事案が生じた場合どう対応するのかということでありますけれども、内容がなかなかそういう難しい内容でもありますので、対応もかなり難しいと思っております。町としての新型コロナウイルスの関係の対応はいろんな部署にはまたがりますけれども、大きな総合的な窓口ということであれば総務課の方が集約をして対応に当たっておりますので、総務課が窓口となっていろんなところと調整をしながらそういった誹謗中傷等があった場合には対応していくことになろうかと思います。これをやればすぐ解決するという単純な問題ではないと思っておりますので、その内容に応じて関係することもいろいろ出てきますので、人権擁護委員もいらっしゃいますので、そういう方のお力も借りながら対応していきたいと思っております。
再質問 2番 山口優子
よろしくお願いしたいと思います。鹿追町としてまだそういう事案は発生していませんけれども、発生する前に体制を整えておくということが大事だと思います。帯広保健所でも発熱症状があるけれども、PCR検査を受けたくありませんというような事例があるそうです。結果、その方が検査して陰性だったのですけれども、やはり検査を受けるというだけでも、もし陽性になった場合はどうなってしまうんだろうという不安があって、検査を受けるだけでも大変な勇気と覚悟がいるということでした。町長の御答弁の中でにもありましたけれども、そういうように感染を責めるような雰囲気が広がってしまいますと、結局感染を隠すことにつながって地域での感染拡大につながるということなので、そういう事例が起こる前の段階からしっかりと対策を進めていただきたいと思います。1項目めは以上で終わります。2項目めに移らせていただきます。行財政改革と公共施設総合管理計画の進め方についてですけれども、まずはじめにこの行財政改革を行うことになった理由と目的についてお伺いします。
答弁 町長 喜井知己
行財政改革については、最初答弁したとおり過去に行財政改革大綱を作って取り組んでおりました。大綱がない、期間が切れているから何もしないということではないんですけれども、やはりそういった大綱の見直しということで全庁的に取り組む必要があるなと思った次第であります。そしていろんな負担金・補助金等々についても一回補助を始めるとその見直しは結構難しい問題がありますので、これは一部ということではなくて全体的に見直しを一定の期間でするべきだと思います。町の経常経費の関係、それから大型事業の実施に伴う起債の償還、これについてはあと数年で償還のピークを迎えるということもあります。交付税についても増えるどころか若干でも減っている状況にあります。とは言ってもいろんな住民の皆さんのニーズ、それから公共施設の維持管理、大型の施設も大規模に改修をする時期が迫っており、様々な行政事業がありますので、やはりここで一旦しっかりと行財政全般を見直して持続可能なまちづくりを進めるべきだと思っております。私も選挙の公約の中で行財政改革も話をさせていただきましたので、これに基づいてしっかり取り組んでいきたいので、よろしくお願いいたします。
再質問 2番 山口優子
その行財政改革の効果はどのぐらいの金額を見込まれていますか。期間もお願いします。
答弁 町長 喜井知己
行財政改革の効果ですけれども、今、毎年の予算編成をしていて、ここ数年基金の繰り入れということで歳入と歳出のバランスを取っている状況にあります。それが年によっては5億円、6億円という数字になったり、それはその年の状況にもよりますけれども、本来は基金の繰り入れをしないで予算編成ができるのが一番理想だと思っております。そういった点からいくとやはり数億円、3億円から5億円ぐらいの間を削減できれば理想と思っております。交付税の状況も変化しますのでその辺の見通し、それから先ほど申し上げませんでしたけれども職員定数の適正化というか、職員定数の管理計画というのも過去にはあったんですけれども、今はそれもありませんので、そういった職員数の状況も含めて総体でそのような効果を出していけるように内部でいろいろ検討をしているところであります。
再質問 2番 山口優子
3億円から5億円の削減ということですけれども、いつまでを目途にされていますか。
答弁 町長 喜井知己
数字が結構大きな数字ですので、1年2年ではなかなか単年度でそれだけの数字を削るというのは結構難しいと思っています。少し長いスパンで、今年検討する内部的ないろんな見直しでどの程度できるのか、あと町民の皆さんと話しながら節減できるところでありますので、2年から3年をかけて単年度でそれぐらいの数字を何とか節減できるようにというのが目標であります。
再質問 2番 山口優子
分かりました。職員アンケートを行われたそうですけれども、これの回収率はどのぐらいでしたか。
答弁 企画財政課長 草野礼行
お答えをさせていただきます。全職員に対してアンケート調査を実施しました。全ての会計年度任用職員も含めて実施をしたところなんですが、170 人の職員の方から回答がありました。全体でいくと、対象が 236 人対象、パソコンを持たれていない職員は回答が難しいという観点があって、236 人を分母にしますと回収率は 72%でございます。
再質問 2番 山口優子
分かりました。それを踏まえて年代別にプロジェクトチームを組まれているということですが、この年代別のプロジェクトチームというのはすごく良い取組だと思います。メンバーについては町長選考ということでしたが、どういう基準でチームのメンバーは選ばれているのでしょうか。
答弁 企画財政課長 草野礼行
まず企画財政課内部でどのような形でプロジェクトチームを組んで提案いただいたらいいか検討をして、内部の案を町長にお示しさせていただいて、大体 20 代、30 代、40 代、50 代ということでまずお示しをさせていただいて、その後若干の内容変更もあったのですけれども、それで町長に確認をして選考をさせていただいております。
再質問 2番 山口優子
このプロジェクトチームのメンバーについて匿名だと伺ったのですけれども、匿名にした理由があれば教えてください。
答弁 町長 喜井知己
本来は匿名にする必要はなかったのかもしれませんけれども、内部でいろんな話しをするときに、特に若い方はそう感じるのかもしれませんけれども、なかなか思い切った話ができないというか、そういった声も実は私にも届いておりまして、そういったことで取扱いもどうだろうという話があったものですから、そういう形を取ることによって少し切り込んだ話が出てくるのであれば、それも一つの方法と思った次第であります。今となっては特にそうしなくてもいろんな意見が出てくるのだろうなと思っておりますけれども、大胆な話を期待していたという部分もございます。
再質問 2番 山口優子
分かりました。私も鹿追町の役場職員が鹿追町をよくするための提案をしていくことについて、匿名である必要性を感じなかったものですから質問させていただきました。もし役場内に匿名でないと意見が言えない、言いづらいという風土があるとすれば、それは改善していくべきではないかと思います。行財政改革に限らず普段の仕事の業務を進めていく上でも、報告・連絡・相談が段々と少なくなってくると職員同士の意思疎通がうまくいかなくなってきて、仕事の効率が悪くなっていきます。その結果、トラブルやミスを引き起こす可能性が上がってくると思います。もし、何かミスがあった場合、それは個人の責任というよりもむしろその個人をフォローする体制を作れていないというその組織に課題があるのではないかと考えています。この行財政改革については、1回やったからといってそれで終わりというものではなくて、ずっと今後も永続的に続けていくというものだと思います。町民の方も職員の方も、いつでも誰でも自由に、町のためになるような意見が言えるような、そういう風通しの良い行政組織作り、雰囲気作りを町長にはしていってほしいと思っています。鹿追町にも優秀な職員がたくさんいらっしゃると思います。意見を出してまとめていく、多方面から物事を見られるような、優秀な職員がたくさん育っていっていただきたいと思いますし、役場内のあちこちで事業について活発な話し合いが行われていて、課長や町長に対しても若手の職員からどんどんいい提案が上がってくる行政組織作りはトップの姿勢によるものかと思います。ですから匿名でないと、町長も匿名じゃなくても良かったと先ほどおっしゃっていましたけれども、匿名でないと意見が言いづらいという課題も若い方が抱えていたとしても言いやすい雰囲気をこちら側が作ったり、またその職員もいずれ管理職になっていくうえでは乗り越えていかないといけないことと思います。そういう意見の言いやすい行政風土、組織作りも町長にはトップとしてぜひ今後も進めていっていただきたいと思っています。それに関連しまして機構改革、組織再編も行われるということですけれども、働き方の見直し、業務改善に関して一つ提案させていただきます。一つの業務を1人が担当するのではなくて、一つの業務を複数の人が担当する体制、事業の複数担当制を導入してはどうですかと思います。複数担当者制のメリットとしては、うちの所管じゃないから分かりませんとか、担当者じゃないので分かりませんというような業務の属人化をなくしていくこと、1人だけに業務が偏るということがなくなるので休みが取りやすくなること、2人いるのでその業務に関する課題ですとかミス等が発見しやすくなる、報告や連絡や人事異動の際の引継ぎがスムーズになる等のメリットがあります。導入してすぐは業務が倍になったような感じがしてちょっと負担と思われるかもしれませんけれども、長期的に見たときにメリットの方が大きいかと思います。全ての事業に対して複数担当者制ということではなくて、主要事業だけでも機構改革をするというこのタイミングでお考えいただいてはどうかと思いますがいかがでしょうか。
答弁 町長 喜井知己
お答えをいたします。町の組織、機構については小幅な変更は行なっていますけれども、全体的な見直しというのは長い間行われていないのが実態です。機構改革の目的は、行政の仕事全般も年々複雑化しているとともに、増えることがあっても仕事が減るという状況にはありません。従来想定をしていなかった分野の仕事が出てきたりもしますので、所管の明確化もこの際全般的に見直していかなければならないと思っています。御提案のあったお話、おっしゃることはよく分かります。そして特に町の事業といっても小さいのから大きいまでいろんな種類があります。当然業務の内容によって、例えば係1人が担当するのか、それとも複数の係がいてという場合もありますし、それでなくても必ず上司、係長なり課によっては課長補佐がいたり、課長ももちろんおりますけれども、そういった中で職員1人だけがという体制には基本的にはならないと思っていますけれども、どういう形でどういう職員体制で業務を進めていくのかというのは、当然職員数との兼ね合いも考えて全般的に見直しをしていきたいと思っています。当然きめ細やかに仕事をするには職員数が多いに越したことはないのですけれども、全体のことを考えるとそう簡単にもいかないということもありますので、その辺もしっかり頭に入れながら、そしてどうしても業務が専門化をしてなかなか分担できない事業事務も中にはありますけれども、上司との役割分担も含めて全体的に、特定の職員に負担が極端にかかるようなことはあってはいけないと思いますので、全体的な見直しをしっかりやりたいと思います。あと、先ほどの財政、予算面もありますので、職員の働き方改革の観点もありますので、時間外勤務の削減も含めてできるだけ達成できる組織・機構、それから職員配置、何でもかんでもうまくいくかというのは非常に難しいのですけれども、そういうことを目指していろいろ検討していきたいと思います。
再質問 2番 山口優子
分かりました。続いて 2016 年に策定された鹿追町公共施設等総合管理計画ですけれども、今までの5年弱で計画はどのように進んだのか、現在の公共施設の数と総延べ床面積をお伺いします。
答弁 企画財政課長 草野礼行
お答えをさせていただきます。平成 27 年度末に策定をしました公共施設等総合管理計画でございます。今後の方向性についてお示しをさせていただいたものですが、個別計画についてはまだ作られていない状況で今年度末までに作る予定、さらには5年前に作った本計画についても本来ここの計画に載せていなければならない建物も抜けていたりしていますので、それはしっかりと見直しをさせていただきたいと考えてございます。延べ面積でございますが、当時策定した施設は 315 施設でございまして 13 万 7280 平米でございます。その間5年間で令和元年度末の数字でございますが、令和元年度末でいくと 16 万 799平米でございますので、約2万3千平米ほど増えてございます。一部公営住宅等除去したものもございますが、主に増えたものといたしましては、平成27 年度には瓜幕バイオガスプラントが約1万4千平米ほど増えてございます。それから平成 28 年度には鹿追消防署が北十勝消防事務組合から移管されていますので、この部分が増えてございます。それから交流センターみないるですとか、前年度は認定こども園しかおいも増えていますので、全体で5年前と比較しますと2万3千平米ほど増となってございます。
再質問 2番 山口優子
5年弱で延べ床面積が 13 万7千平方メートルから 16 万平方メートル、2.3 万平方メートルほど増えているという御答弁でした。この5年前に作られた鹿追町公共施設等総合管理計画では、作られた年から 2025 年までの 10 年間で延べ床面積は削減する、年間維持管理コストが9億円掛かっているので、このままいくと生産年齢人口 1 人当たりの負担額は 1.4 倍になる、1981 年以前の旧耐震基準のものが 41.5%あり、老朽化率は 62.5%である計画で、公共サービスの水準を維持しながらも総量規模を縮小する、コンパクト化、統合・廃止を推進する、施設情報を一元化し管理システムを作り優先順位を決める計画でございました。方向性や考え方を示す計画が縮小で、実際は増大していると。私も今まで鹿追町が行なってきた事業が町民のために必要な事業を行なってきたと思いますし、投資がかさむ時期もあると思います。ただ、計画では減らすと言っていて、実際が増えているのであれば、その計画の立て方、増えるのであれば増える計画を作っていただければそれでいいのですけれども、町長が公約や行いたいことという総合計画が町の最上位の計画で、町長の目指す鹿追町のあるべき姿、理想の将来像があってその実現のために行財政改革も公共施設マネジメントもあると思うのです。方向性や考え方を示す計画もいいのですけれども、その計画を立ててもその計画に沿って実行できないのであれば、もっと現実を見た計画を立てていただきたいと思います。2016 年に立てた鹿追町の計画もふんわりと削減したいとか、ふんわりと負担が増えていくからという表現はされているのですけれども、数値目標が示されてないです。国から、総務省から出されている公共施設等総合管理計画の策定に当たっての指針の中でこのように述べられています。「計画期間における公共施設の数、延べ床面積等に関する目標、トータルコストの削減、平準化に関する目標等について数値目標を設定すること。目標の定量化に努めること」、定量化というのは数値のことですけれども、今回見直す鹿追町の公共施設の計画に数値目標を設定することについて、どういうお考えかお伺いします。
答弁 企画財政課長 草野礼行
今年度の見直しを今実施している最中でございまして、本体の総合管理計画並びに個別計画につきましては、先ほど町長の答弁にもあったとおり一定の基準に基づいてお示しをさせていただきたいと思っています。今後につきましては、来年度になるかと思いますけど、そこに町民の利用ニーズ、例えば地域なり公民館ですとか、本来は耐用年数や老朽化を勘案すると取り壊し、除去が適当と数値が出たとしても、それは町民のニーズをしっかり捉えたうえで判断していきたいと考えています。ただ建物である以上は安全性を第一に考えていかなければらないので、建てた築年数等も勘案しながら、あとは財政状況も勘案しながらしっかりと町民と議論をしながらやっていきたいと思っていますので、今のところ数値目標については現在どうするかはまだ決めていませんけれども、現在はそのような状況で進めているところでございます。
再質問 2番 山口優子
数値目標については必ず設定をしていただかないと計画を実行することができないと思うのですね。私は必ずしも削減ありきでお話しているわけではないのですけれども、もし削減する目標を町が立てたとしたら、何年で何%削減するとおっしゃっていただかないと、実際何がどうしていきたいかが議会側にも町民側にもいまいち見えてこないと思いますし、行財政改革にしろ公共施設マネジメントにしろPDCAサイクルを回し続けて継続していくと行政側の説明でおっしゃるのですけれども、そもそもプランの段階がふんわりしているようでは実行も検証もなかなか難しいかと思います。総務省の指針で示されているとおり、必ず削減ありきではないかと思いますが、数値の目標と見通しは数値で示していただきたいと要望します。今年度中に見直し計画を立てるということですけれども、数値目標の他に合意形成についても示されています。先ほど言いました総務省の公共施設等総合管理計画を策定するに当たっての指針の中で、次のように述べられています。「この計画はまちづくりの在り方に関わるものであることから、事業実施段階においてのみならず公共施設等総合管理計画の策定・改定段階においても議会や住民への十分な情報提供等を行いつつ進めていくことが望ましい」とあります。町民の方を巻き込んだ町民会議ですとか、審議会を来年度にするということですけれども、伺った限りでは今年度にまず計画を作って、計画案なのかもしれませんけど、計画を作ってそれから町民の方へ議論していただくという話ですけれども、その計画を作る前の段階で私は町民の方への意見の聴取、審議会の設置等があるべきではないかと思います。総合計画の策定の際については全町民アンケートですとか、延べ 200 人以上の方が参加したまちづくりワークショップや策定会議審議会等で議論されてきました。その審議会からも答申で次のようにありました「町民からの意見・提言を十分に踏まえてさらなる協働のまちづくりを推進していただくように計画の達成状況等、町民に分かりやすく公表すること」と、やはり達成状況を分かりやすくというのは、数字を表さないと分かりやすさにはつながらないと思います。特にこの行財政改革と公共施設マネジメントについては、関係する町民の方の数も大変多く、丁寧な説明が必要かと思います。町民の方との合意形成を図るうえでどのような方法が良いとお考えでしょうか。お伺いします。
答弁 町長 喜井知己
お答えをいたします。公共施設の総合管理計画ですけれども、最初にもお答えをしましたけれども、5年前の計画から施設も当然増えている、漏れている施設もあったということで、全体の総点検をしてきちっとした数値化、それぞれの施設の数値化を行なって現状をしっかりと把握する、まずそれが今年度やるべきことの一番大きなところと思います。町民の皆様、利害関係者の皆様がたくさんいらっしゃるということですので、意見聴取は来年度に行いたいと思います。それでこの総合管理計画、今年度作ったからそれで全部これだよとは考えておりません。町民関係者の皆さんの意見を聞いて、ある程度違う方向性ももちろんあるでしょうし、そういったいろんな事情を勘案しながら管理計画を必要に応じて見直していく作業が当然必要と思っております。先ほどの数値化の話ももちろんあります。どんな計画にも必ず数値を示せというのが、今は普通になっていますので、減るのか増えるのか、もちろんいろんな状況があると思いますけれども、数値の設定も含めてしっかりと考えていきたいと思っています。
再質問 2番 山口優子
住民の方からのニーズは無限にありますし、財源には限りがあり、大変な難しい課題であることは十分承知はしているつもりなのですが、2つの行財政改革と公共施設マネジメントについては、国からの指針に示されているとおりに策定の段階、改定の段階においても、それ以前の段階で住民の方や議会への十分な情報提供を行いながら、丁寧に説明しながら分かりやすい説明で進めていっていただきたいと要望します。以上です。
答弁 町長 喜井知己
いろんな機会をみて説明はさせていただきたいと思います。町民の方々に対する説明については当初から申し上げましたけれども、来年度にしっかりやりたいと思っていますし、今年度中の状況については町民の代表であります皆様、議会の方にも折をみて説明をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。