鹿追町議会 平成28年第3回定例会 2016年9月13日
進化するグリーンクリーンエコエネルギー全国から期待されている
2016年9月13日、鹿追町議会の一般質問で、台蔵征一議員が「進化するグリーンクリーンエコエネルギー全国から期待されている」について質問し、町長 吉田弘志、農業振興課長 菅原義正が答弁しました。
- 質問者
- 台蔵征一 議員
- 答弁者
- 町長 吉田弘志、農業振興課長 菅原義正
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 4番 台蔵征一
議長のお許しをいただきましたので、通告にしたがいまして一般質問をいたします。進化するグリーンクリーンエコエネルギー、全国から期待されているという標題であります。地方創生で、農業と観光が脚光を浴びている。おいしい農畜産物の食材もたくさんあり、地方では当たり前のこととなって宝となっているところであります。国が農業や観光を成長戦略の柱に掲げるのは、地方経済を牽引する産業と位置づけているからであります。環境を重視したバイオガスプラントのある農業、観光とジオパーク、そして小中高一貫教育と、それぞれリーダーをとりながら町の活性化を進めている鹿追町であります。全国から視察や研修のために多くの人たちがこの鹿追町に訪れております。愛知県田原市議会から、自然豊かな地域における環境保全策はということで、埼玉県小美玉市議会の議員と行政の幹部職員総勢17名。また、茨城県議会議員と県の幹部職員。それぞれ全国、それぞれ自然と人と農業と環境という連携についての研修であります。クリーンなバイオガスと再生可能エネルギーの新しい産業化が地域創生のモデルとして注目されているところであります。グリーンの大地にクリーンな産業でエコエネルギーの創生、それが進化している鹿追であります。10年前に1基目のバイオガスプラント、そして今年2基目も本格稼動できました。このバイオガスプラントから出る消化液の利用で環境へは負荷が軽減され、化学肥料の減肥となっております。作物への土壌改良効果や、家畜に対する飼料内容の改善等、優れた有機質肥料としての有効性が考えられているところであります。今年から始まるバイオガスの再生可能エネルギーを活用して、水素が製造、供給されます。水素電池自動車や燃料電池への利用が実証されれば、災害時のエネルギーの自給もできて、移動式の発電機等として広い利用が期待されているところであります。これからもさらに進化する鹿追型グリーンクリーンエコエネルギーはどんな夢があるのでしょうか。1つとして、バイオガスの余熱による新しい作物栽培として、ハウスでのミスト栽培試験のお考えはいかがでしょうか。消化液利用の可能性はどうでありましょうか。第2のプラントができることによって、雇用の増加が図られ感謝されております。これからの雇用の場はどんなことが考えられるか。2つ目、農業のスタイルが多様化へ向かっております。新エネルギー産業、景観保全、肥料農薬を減らす環境保全型農業。新しく起業する6次産業化等があると思いますが、町長が考えるわが町の将来性はどのようなものでありましょうか。以上について町長のご所見をお伺いいたします。
答弁 町長 吉田弘志(町長は2019年3月まで)
台蔵議員からは進化するグリーンクリーンエコエネルギー、全国から期待されていると題しまして、2点についてご質問をいただきましたので答弁をさせていただきます。狩野議員の答弁でも申し上げましたけれども、平成19年10月より環境保全センターが、また、本年4月より2基目の瓜幕バイオガスプラントが本格的に稼動し、現在、順調に運転が行われているところであります。瓜幕バイオガスプラントにつきましては、台蔵議員もご承知のとおり、処理量日量210トン、成牛換算で3,000頭の規模であり、中鹿追バイオガスプラントと比較をいたしまして、2.3倍の処理能力を持った施設であります。また、発電能力につきましては、1メガワットの発電機を設置をし、年間560万キロワットの発電を予定しており、これに伴う余剰熱も約倍程度が予定されているところであります。さて、1点目のハウスでのミスト栽培試験の考え方はであります。消化液利用の考えは、雇用の場はどうかということでありますけれども、現在、町では、本年4月より本格稼動した瓜幕バイオガスプラント発電機から得られる余剰熱の熱エネルギーの有効活用方策について検討しているところであります。中鹿追バイオガスプラントでは、議員ご承知のとおり余剰熱を活用し、チョウザメ飼育、マンゴー栽培、さらにはさつまいも貯蔵のための加温用エネルギーとして活用しているところであります。本事業により、本町の新たな特産品として期待をされているところであり、また、事業が軌道に乗るようになれば、雇用の増加も見込まれ、地域経済の活性化が期待をされるところであります。瓜幕バイオガスプラントにおきましても、昨年度実施をいたしました調査におきましては、相当量の余剰熱が確保できることから、ハウス栽培等について規模や作物品目、栽培方法について現在検討を続けているところであります。台蔵議員よりご質問のありました、ミスト栽培についても、検討の中に入っており、今後、ミスト栽培事業の可能性については、先に先進地の視察調査をされた議員の方々のご意見等をいただきながら、さらなる実証実験も必要と考えているところであり、事業性や採算性について検討研究が必要と考えております。また、ミスト栽培における消化液の活用についてでありますが、バイオガスプラントの処理過程で生産をされる、安心、安全な有機肥料である消化液を活用したいと考えているところであります。しかし、これまで水耕栽培等の養液栽培においては、一般的には、有機肥料は腐りやすいために、化学肥料を活用しているというのが通例であります。が、近年、農業・食品産業技術総合研究機構におきまして、養液の中には有機物を無機化する微生物を棲息させ、養液の中には有機肥料を直接添加することを可能にする技術開発をしたと聞いております。この技術では、有機肥料を養液内に直接添加するため、有機肥料に含まれている成分が、無駄ではなく作物に吸収されるという特徴がございます。本技術がミスト栽培でも活用できるかどうか、調査をしなければなりませんけれども、これらも参考にしながら有効活用をしてまいりたいと考えております。瓜幕バイオガスプラントの余剰熱を利活用し、ハウス園芸等の事業が実施されれば、雇用の増加も期待でき、若者の都市流出防止、瓜幕の自然体験留学に伴う移住なども促進され、人口の増加につながるものと考えております。また、高齢者や障がい者が就農する農福連携が推進できるのではないかということも考えているところであります。次に2点目の、わが町の農業の将来性についてでありますけれども、農業を取り巻く情勢は、全国的には高齢化や後継者不足により、耕地面積が減少傾向で遊休耕作地が増えている状況であり、農業産出総額も年々減少の傾向にあります。また、円高による農業資材や飼料の高騰、TPP大筋合意による将来の影響に不安などが懸念される材料が山積しているところであります。一方、北海道や鹿追町の状況は、耕地面積は宅地等への転用や遊休などにより、微減となっておりますけれども、農業生産額については、近年の豊作、あるいは酪農畜産の価格上昇等で増加となっており、ご承知のとおり昨年27年の鹿追町の農業生産額は、過去最高の214億5,200万円となったところであります。この素晴らしい成果につきましては、農家個々の経営努力はもちろんでありますし、JA、普及所等関係機関の適切な指導の賜物であるというふうにも考えているところでありまして、感謝を申し上げるしだいであります。また、最近は、酪農を中心に、法人化が進み、後継者も兄弟で経営をするところも増加をしておりまして、さらには搾乳ロボットの導入など、大規模経営化が一層進んでいると考えております。さて、台蔵議員ご質問でありますけれども、鹿追町の農業の将来性でありますけれども、日本の食糧基地である十勝鹿追として、自信を持って安心安全でおいしい農畜産物を国内外に供給することだと、これを目指していかなければいけないと思っております。バイオガスプラントの処理過程で生産される、環境にやさしい有機質肥料である消化液の利用により、化学肥料の減肥を促進し、安心安全な農畜産物であることを国内外に示し、また、商工業者等と連携して加工等を開発する6次化も進めなければならないと考えております。また、再生可能エネルギーであるバイオガスから水素を製造し、トラクターなど農業機械に利用できるようにすれば、さらに環境にやさしい農業を実践している鹿追町のイメージアップにもつながると考えております。しかし、一方で、大規模化等による農地や担い手、労働力不足が問題となってきております。農地の拡大については、農地以外の遊休地、例えば砂利採取跡地や管理されていない山林を農地とするなど、購入費や造成費など、いろんな課題はありますが、農業委員会とも連携しながら、これらの業務を進めるということも必要と考えております。また、労働力不足の対策としては、賃金や福利厚生など、使用者が考えなければならない部分もあると思いますが、現在、本町でもピュアモルトの研修制度等による就農者の育成も行なっており、今後は、男性も含めた即戦力となりうる農業労働者の育成、研修システムの構築なども関係機関と検討してまいらなければならないと思っております。因みに、ピュアモルト研修生につきましては、これまで10名という枠で抑えておりましたけれども、今年から15名を目標にして増員を図っているところであり、現在本町には13名の研修生が新しい今年度の人員として来ていることをお話をさせておきたいと思っております。さらに、本町農家の経営規模が大型化傾向の一方で、後継者問題から離農、規模縮小、土地余り、人口減少ということも予想され、新規就農問題も視野に加えての取り組みが必要と考えております。いずれにしても、本町の基幹産業である農業の発展のために、基盤整備の推進と状況に応じた振興策を的確に講じてまいる所存でありますので、一層のご協力、ご指導をいただければというふうに考えているところであります。以上、答弁に代えさせていただきます。ありがとうございました。
質問 4番 台蔵征一
ただいまのご答弁の中で、行政側もしっかりと対応していただいて進んでいるということ、私、了承、理解しております。それでですね、1点目のハウス栽培のミスト栽培という、鹿追においてはあまり聞きなれない方法でありますけれども、今年の7月に新潟県の妙高市というところへ研修に行ってまいりました。町の政務活動費を利用させていただいて、もう1名の議員と2人で研修してまいりました。このミスト農法というひとつの農法があるんですけれども、基本的には、農薬を使わないで、安全で栄養価が高く、苦味のない、苦味がないっていうのは、化学肥料を吸収していないという意味なんですけれども、おいしい作物を生産するために考え出した生産システム、というひとつのシステムとして構築されているということであります。これは、腐葉土を臭いをなくして土として使って、それを高設棚、60センチほどの高い棚の上にパレットの上に8センチほど敷き詰めて、そこに苗を植えるという方法です。その苗が、根が伸びていくと、下に空間があるわけですけれども、その空間にどんどん下の方に根が伸びていって、私が見たものは大葉とハーブなんですけれども、その2種類ともですね、40センチぐらいの根が伸びておりました。その伸びた根にミスト、霧状にしたものを、液体の肥料を霧状にしたものを根に噴霧して、効率よく栄養と酸素を与えて通常の土壌で栽培するよりは成長が早いということでありました。10日ほどで根が出て、40センチくらい伸びるのに約ひと月くらいということで、この時点ぐらいからミストをかけていくということでありました。約、大葉でありますと、一度苗を作ると半年間くらいはその大葉、生産ずっと続けていけるということでありました。ぜひ、私、現場を見させていただいて非常に感動いたしました。どうか職員を含めてですね、他の方も見ていただいて、こういう栽培もあるんだなということをご理解、勉強をしていただきたい。特に、今回新潟の妙高というのは、2メートルほどの豪雪地帯ということで、そういう所でハウス栽培ができるかということで、10年前ほどにそういう試験栽培を始めて続けているということでしたけど、やはり、新潟でも真冬でマイナス5度くらいまで下がるということで、加温しなければならないということです。ですから、ここでは都市ガスが通っているので都市ガスを利用していましたけれども、鹿追で、ぜひバイオの余熱をですね、利用して冬期間も生産できるようなシステムが構築されると非常に雇用の場も確保できるということであります。町長はご理解していただいていますけれども、この辺のことでもう一度ご答弁いただければと思います。
答弁 農業振興課長 菅原義正(農業振興課長は2020年3月まで)
妙高のミスト栽培につきましてはいろんなインターネット等々で確認をしております。台蔵議員さんの方からもいろいろ資料をいただきましてですね、今、進めているところでございますが、町長の方からの先ほどの答弁にもありましたけれども、町長の方からも、一度ミスト栽培をですね、研究を、実際に簡単な施設を作りまして、そこの中でミスト栽培をやってみたらどうだと、いろんな液肥の部分、化学肥料の部分、いろんな部分でですね、少し実際にやってみたらどうだということを指示も受けていますので、そういう形で。あと、作物についても、いろんなものをその中で研究をしていきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
質問 4番 台蔵征一
ぜひ前向きに鹿追のバイオガスの余熱をですね、最大限に利用して進んでいきたいなと、私も協力させていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。2点目の多様な農業がということを私敢えて出させていただいたのはですね、私このグリーンクリーンエコエネルギーというのは、町長以前にひとつの町のテーマとして挙げて推進してきたことに関して、私も非常にこの言葉が鹿追に相応しいなということは、今も思っております。その上でですね、農業推進、それからその農業から得られる様々なエネルギーの再利用、これほど素晴らしいバイオのものがですね、10年前からわが町鹿追では稼動しているということが、全国的にやはりすごい興味が持たれている内容であるということで、私もその場に立たせていただきましたけども、やはり皆さん一様に素晴らしいということで、感動されておりました。それで、いろんな資料を見てもですね、この鹿追型と言い切れるわけではありませんけれども、鹿追が取り組んでいる方法というのはですね、やはり先ほども町長答弁いただきましたけれど、いろいろな農業の一面でも、大型化のみならず、やはり小さくてもやっていける経営が存在していかなきゃいけないということがですね、全国的にそういうお話も出てきている。まして今、先進地でありますヨーロッパがですね、やはりそういうことも考えながら、特に定年退職された方でも農業に係わり、そこで地域とのコミュニケーションをとりながらですね、農業生産システムというものを地域で確立するというふうんはことが先進国ではされてきているというわけなんで、やはり鹿追も今まで大型化ということが中心で進んできましたけれども、今後はいろいろな方向で検討していく必要があるのかなというふうに思います。それで、もう終わりにしますけれども、今回、8月の末の4つの台風、非常に北海道に我々にとってはですね、経験のない災害というふうに行政側も受け止めていただいていると思います。町長先頭にしてですね、災害対策、後の今、農業被害等調査していただいていますけれども、どうぞお身体に気をつけてがんばっていただきたいと、そのことをですね、先ほどお話ありましたその水素、ぜひ夢の持てる事業というふうに私も思いますので、今回、幸いにして鹿追は電気も水も止まらなかったということが、本当に私は幸いしているなと、災害の時にですね、水と電気が止まることが、生活、インフラがストップしてしまうということの一番重要な部分であり、まして私こういう仕事柄、酪農というのは水がないと本当に大変な思いをします。そいう中でこの水素がですね、発電機の役割をしてくれるというふうな、蓄電池作っていただいて、発電をできればですね、公共施設、それから農業分野に於いて活用できているということで、非常にあの、先進的な技術としてまた注目を浴びていけると思いますので、どうぞそういうことも研究の中に入れていただいてですね、推進していただきたいということで、質問を終わらせていただきます。以上です。
質問 4番 台蔵征一
よろしいです。