みんなの議会

士別市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月21日

経済循環分析と事業承継について

2023年6月21日、士別市議会の一般質問で、石川陽介議員が「経済循環分析と事業承継について」質問し、市長 渡辺英次、経済部長 鴻野弘志が答弁しました。

質問者
石川陽介 議員
答弁者
市長 渡辺英次、経済部長 鴻野弘志

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 2番 石川陽介

第2回定例会、通告に従いまして、一般質問をいたします。渡辺市長が、就任前から今までも繰り返し主張をされております、経済の重要性につきまして、外部に頼らずに自分たちの足で立てる地域経済を目指すためにも、激しく同意するところでございます。今回、この中で、経済循環分析と事業承継に対する取組につきまして、4点お伺いいたします。1つ目に、経済循環分析が何のために、どのように使い、これからどうしていくのか。2つ目に、事業承継の重要性、重要度をどう捉えているか。3つ目に、平成29年11月末から30年1月末に行った事業承継に関するアンケート調査より5年経過しているため、直近の状況把握を行うのはいかがか。4つ目に、状況把握を行った後に、譲る側と譲り受ける側のマッチングを推し進めるために、事業承継を希望している事業者があれば、表出していく必要があると考えますが、いかがでしょうか、の4点です。さて、議員活動が始まって1年。農業、商工業をはじめ、様々な事業者から跡継ぎがいないというつらいお声を聞く場面がございます。また本年、令和5年3月に士別商工会議所より、中小企業景況調査報告書が作成されました。150事業所にアンケートを配付し、回答が61事業所です。報告書内に今後の経営方針という設問があり、その中に廃業を考えているという選択肢があり、回答者の8.2%である5事業者が選んでいるという結果もございます。このまま廃業をしていってしまうと、その分の経済波及効果もなくなり、市内経済がしぼんでいっていく一方となってしまいます。さらに、市民からは飲食店をはじめ、様々なサービス・商品を受ける場所が少なくなってきている、行きたい場所がないなどの話も耳にします。人口減少と伴い、まちのにぎわいなどが危ぶまれる中、市民が安心して暮らしていくためにも、これから市民となる人たちが安心して移住を考えるためにも、やはり仕事、お金を稼ぐということが不可欠かと考えます。また、現在住んでいる市民からすると、一定の商品・サービスがなくては、暮らしの安心・安全は守りにくいと考えます。重ねてになりますが、事業者やその予定者が稼ぎ暮らしていくためにも、また住民の暮らしに関わる商品・サービスを守るためにも、事業承継が重要になってくると考えます。事業承継には譲る側・譲られる側、暮らしている市民に様々な利点があります。譲る側は、お客様に迷惑をかけられない、思い出のある店をなくしたくないなどの思いを大切にすることができますし、譲られる側としては、譲る側の思いを大切にしながら、スムーズに事業を始められる利点があります。また、市民としては安心・安全に暮らしをするための商品・サービスの維持が可能となります。逆に言いますと、事業をされている方のサービスがなくなっていってしまうと、市民のQOL、生活の質が下がってしまうおそれが非常に強くあります。今回は、その状況、危機を打破、好転できる可能性のある事業承継につきまして、質問をしてまいります。さきの6月1日、経済循環分析が発表されました。ホームページにも報告書が掲載されているかと思います。昨日、西川議員からも質問がありましたが、改めまして質問いたします。市内の経済活動、事業者、事業予定者、事業承継などに大きく関わってくるかと考えますので、お聞きいたします。まず、この経済循環分析が何のために、どのように使い、これからどうしていくのかをお聞かせください。現在、事業承継に関わる士別市の支援策の中で、中小企業振興条例の中に、事業承継支援資金があるのは、検討されている方々には心強いかと思います。ただ、その手前で、そもそも事業承継を検討されている事業者がいるのか、既に関係機関に相談されている事業者がいるのか、それらの情報を、事業承継を検討している人たちが目にすることができる状態なのかの整理・整備が必要かと考えます。様々な危機が訪れる中、状況を打破、好転させるためにも、まずは状況把握、状況の整理・整備、そしてその上で、課題・問題に対するアプローチをしていくといった流れが必要かと考えます。以上のことから、事業承継に関して3点お尋ねいたします。事業承継の重要性、重要度をどう捉えているか。平成29年11月末から30年1月末に行った事業承継に関するアンケート調査より5年経過しているため、直近の状況把握を行うのはいかがか。また、状況把握を行った後に、譲る側と譲り受ける側のマッチングを推し進めるために、事業承継を希望している事業者があれば、表出をしていく必要があると考えますが、いかがでしょうか。以上4点、よろしくお願いいたします。 (降壇)

答弁 市長 渡辺英次

石川議員の御質問にお答えいたします。本市の成長戦略は、ゼロカーボンと地域経済循環分析により、地域経済の好循環と持続可能な地域の実現の両立を推進しつつ、地域経済の活性化を図ることです。このことから、市内の産業構造や経済に関する情報の整理と分析を行い、今後の施策を検討する際の基礎とするため、地域経済循環分析を実施しました。詳細については、昨日の西川議員へも答弁したところですが、分析の活用については、次年度に向けた予算編成方針の中で、経済好循環の視点を盛り込んでいくとともに、次期まちづくり総合計画や関連する個別計画策定の際の基礎資料として生かしていく考えです。次に、事業承継の重要性についてです。議員お話のように、円滑な事業承継がなければ、当事者はもとより、市内における事業活動の停滞、ひいては市民生活にも徐々に影響を及ぼすものと捉えています。そこで、本市は平成28年に士別商工会議所、朝日商工会、市内金融機関とともに、士別市中小・小規模事業者承継検討委員会を立ち上げ、市内経営者の円滑な事業の承継に向け、官民一体となった支援や相談体制の確立を図ったところです。また29年度には、市内に営業所の本拠を置く664事業所を対象に、事業承継に関するアンケート調査を実施しました。調査内容は、経営者の年齢や今後の事業承継への考え、さらには廃業しようとしている理由など、事業所の方々の状況や考えなどについて調査をしたものです。加えて30年度には、廃業を検討している、もしくは明確に決まっていないなどと回答した事業所を対象に、個別に聞き取りを行い、状況確認に努めました。これらのアンケート結果や個別確認を踏まえ、検討委員会では、令和2年度に身近な事業承継、今からできる事業承継対策をテーマにセミナーを開催しました。また、同年4月には北海道信用保証協会による事業承継に関する支援メニューを利用し、資金を準備する際の信用保証料の助成を行う事業承継支援資金の創設をはじめ、店舗改修に対して助成をする商店街活性化事業と、新規開業や新分野事業を展開した場合の助成である新規開業等助成支援事業を重複して活用できるようにするなど、アンケート結果の分析を踏まえた見直しを行ってきたところです。このほか、今年度も新商品開発事業について、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して実施した新たなチャレンジ応援金事業の視点を盛り込み、事業者が新商品開発や新たなサービス提供など、これまでと違った取組を行う際に活用できる新規チャレンジ支援事業へ改正を行いました。さらに、新規開業支援事業については、女性や40歳未満の人が新規開業する場合に助成率を高めるなど、次世代を担う若者らに有利となるよう、中小企業振興条例の見直しを図りました。このようなことから事業承継を取り巻く直近の状況把握については、士別市商工業振興審議会や検討委員会による審議経過などを踏まえ、セミナーの開催や制度改正などの対応も進めていることから、現段階ではアンケートなどの実施は考えていないところです。次に、事業者承継希望者の表出についてです。検討委員会では、構成する各機関に相談窓口を設置しており、年に数件の相談が寄せられているところですが、財産の売買など個別具体的なこととなるため、譲る側と譲られる側の様々な事情があり、簡単には事業承継が行われにくい状況です。今後も検討委員会で情報交換を行い、本市の直近の情報把握に努めるとともに、議員からお話のあった承継の表出も含め、事業承継を望まれる方々のニーズに沿った対応などについて協議を進めてまいります。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)

再質問 2番 石川陽介

3点再質問がございます。まず1点目が、経済循環分析についてなんですが、先ほど分析結果の活用について、次年度への予算編成へ生かすというお話があった後、経済好循環の視点を盛り込むというお話があったかと思いますが、ちょっと私、ちょっとイメージが湧き切っていないので、ちょっと質問になるかどうかもあれなんですけれども。何か経済循環分析というデータというか、そういったものを市が使っていくのももちろんそうだとは思うんですけれども、基本的には市内の事業者ですとか、そういった方々が、何と言うんでしょう、チャンスとか、そこに行けばもしかしたらこれからも事業継続できる可能性があるとか、その新規事業として事業転換するとかというもののために使われるものなのかなとも思っていましたが、その辺りは、表現の仕方というか、伝え方みたいな部分で言うと、もちろん市の行政のこれからのこと、何と言うんでしょう、行政が使うこともそうだとは思うんですが、市内の事業者、またはその市民の行動変容なんかもお話では上がっていたと思うんですけれども、こういった方々への促しのために使われるものなのか。ちょっとその辺りのお考えを、改めてお聞きしたいのが1点と、もう2点が、事業承継につきまして、基本的に今はセミナーですとか、制度設計という部分が非常になされてきたということをお聞きしまして、恐らく、もうそういった制度は十分に検討されてつくられてきたかと思うんですけれども、今、恐らくこの現状で、足りていないというか、これからここを補っていけばさらによくなっていくぞという部分で言いますと、やはり譲る側と譲り受ける側のマッチングの部分がなされるというところが一番、ここが今、ウィークポイントでもあり、ここがチャンスでもあるのかなと私は思っているんですけれども、そのためにアンケート、アンケートも5年前に取ってあるのでそれで十分とするのかはちょっとあれなんですけれども、でも、5年もたった今なので、逆に言ったら、私の考えとしましてはアンケート、もしくは何らかの状況把握を行って、実際の市の状況、市内の事業者の状況に合わせてマッチングのための、先ほどの表出というところにも結びつきますが、表出を行っていく必要があるのかなと、私は思っていますが、その辺りももう一度お考えをお聞かせいただければと思います。そして、表出につきましては、現状でも、北海道事業承継・引継ぎ支援センターという商工会議所なども恐らく関わりがあるかとは思うんですけれども、そういったプラットフォームもありますので、もちろん市内の方で事業承継されていくというのも大事だとは思うんですけれども、市外の方が事業承継で市内に転入されたりとかというところも非常に重要になってくるかと思うので、そういったプラットフォームもお使いになるのがどうかなというところで3点、再質問させていただきます。

答弁 経済部長 鴻野弘志(経済部長は2024年3月まで)

お答えいたします。今、3点お伺いあったかと思います。私のほうから、後半2つについて答弁申し上げます。まず、承継に関してのセミナーあるいは制度設計についてということで、これ答弁でも申し上げましたが、商工業振興審議会、ここによって、数年、3、4年に一度ぐらいのペースで条例等の内容の見直しも行いまして、今回もそういったことで改めた部分で進めてきているということでございます。アンケートにつきましても、5年前、平成29年に実施をして、それを受けて、また30年には、これ答弁で申し上げましたとおり、改めて追跡的な調査ということもしてございますし、それらを受けて今般のようなこの条例改正にも結びついているということでもございますから、例えば今、このすぐにということでは現段階では考えていないということの答弁でありますけれども、これは、そういった意味で、少しスパンを置きながらということですから、アンケートについてもこの後もそれはもちろん検討していくべきものと考えているところです。それから、承継者の表出についてということでございます。これらにつきましては、答弁申し上げたとおり、なかなかナイーブな問題もはらんでいるということでもあります。そういった意味で、申し上げました士別市中小・小規模事業者承継検討委員会、ここで表出のことも含めて検討していきたいということでございますので、御理解をお願いできればということでございます。以上です。

答弁 市長 渡辺英次

私からは、ただいまの地域経済循環分析の分析結果の活用についての再質問について、御答弁いたします。ただいま石川議員のほうから、御提言、御提案として、行政だけが使うのではなくて、事業所もしくは市民の方が使えないのかというお話がございました。循環分析につきましては、昨日西川議員の御質問にもお答えいたしましたが、まずは我々行政として産業構造の把握、それから産業波及シミュレーション、今年、令和5年度やりますが、それをやることによって、我々行政として、市全体としての経済効果として、どのような事業が立案できるかということの今後の基礎資料にするという御答弁をさせていただきました。それから、併せて市民に対しては、いわゆるお金の使い方についての行動変容という部分で、それを理解してもらえるような、そういう資料の作成もしていきたいということでお話ししたところであります。では、市内事業所についてはどうなんだということになるかと思いますが、今回基本的に士別市内全体をマクロという言い方をするとすれば、マクロ的な分析結果になると想定をしているところです。ですので、例えばそれに関わる産業の1事業者の方が、どのような自分がこれからビジネスにつなげられるかなというのは、あくまでも事業所の判断になろうかとは思いますが、あくまでもそれは、ビジネスサイトとして活用していただくんであれば、今回我々が、これからも進めます地域経済循環分析の結果については、活用していただけるものと考えているとこでありまして、より分かりやすいような、今年もちょっとなかなか分かりづらいという御指摘もいただきましたので、分かりやすい資料の作成もしっかりしながら、全ての市民の方も含めて、活用できるようなものにしていきたいと考えているところです。以上です。

再質問 2番 石川陽介

2点もう一度、再質問というか、確認になるんですけれども。アンケートのお話で1個ありまして、それが制度設計とかセミナーのためのアンケートというよりかは、先ほどもちょっと申し上げたんですけれども、そのマッチングを、これから恐らく一番これから大事になっていくのは、もう制度は設計されているので、マッチングが重要になってくるかなと思うんですけれども、そのために、もう5年たっているので、恐らくもう既に廃業されている事業者もいらっしゃると思いますし、その辺りの現状把握、もうできているということであれば、それはそれでいいんですけれども、その辺りもちょっと含めて、一番リアルな数字というところのアンケート調査はいかがということでの質問でございました。そして、もう1個が経済循環分析のところですが、詳しくありがとうございました。事業者サイドの話でいいますと、非常に分かりやすく、今でも見ると、こういうところがポイントになっているんだなとかってのも分かるんですけれども、さらに分かりやすくしていただけるということで、恐らく非常に使いやすいもので、より事業者がそれを使って次の事業を考えるとか転換するとかというところで、活用されていくのかなと思っております。一方、市民の部分でいいますと、何かごめんなさいちょっと話があれかもしれないですけれども、下川町では経済循環分析産業連関表とかをつくったのが、まず2012年で、その後に今、ホームページなんかでは下川の2030年における下川町のありたい姿なんていう、町としてのありたい姿というものがホームページにも出ていまして、恐らくこういったものが最終的には今回の経済循環分析をした上で、もちろんステップは何個かはあるとは思うんですけれども、恐らくこういったものが可視化できて、市民も、もちろん事業者も、行政も、全員がこういう方向で向かっていくんだという軸をつくっていくということなのかなと、お聞きして考えておりました。というところで、質問にならないですね。いいですか。ちょっと、ではマッチングの部分については特にお願いしたいと思います。

答弁 経済部長 鴻野弘志(経済部長は2024年3月まで)

お答えいたします。アンケートに付随しての、そこからのマッチングの結果ということでありますが、これ答弁申し上げましたように、アンケートの後に平成30年に、事業承継に関する、いわゆるその部分を抱えている事業者には個別で聞き取りを行いました。その結果なんですが、もし第三者との引継ぎのマッチングがあった場合、参加希望するかという設問に関して、希望するが45%、希望しないが53%と、こういうような状況もございます。我々こういったこと、その後、店舗の活用も財産の活用とかも少し聞き取りをしております。恐らくはこういったところがやはりネックになって、なかなか先ほど申し上げた継承者希望者の表出も含めて、やはりなかなか一筋縄ではいかないといいますか、よかれと思ってということもなかなか理解がどうなのかと、こういったこともあるかということでありますので、繰り返しになりますが、先ほど申した検討委員会等で、内容十分精査していきながらという考えでございます。以上です。

出典:士別市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月21日 議事録 PDF(23ページ) 間違いを知らせる