士別市議会 令和4年第4回定例会 2022年12月14日
市内大通西1丁目の閉業した旧ホテルに対する対応について
2022年12月14日、士別市議会の一般質問で、大西陽議員が「市内大通西1丁目の閉業した旧ホテルに対する対応について」質問し、市民自治部長 藪中晃宏、副市長 法邑和浩が答弁しました。
- 質問者
- 大西陽 議員
- 答弁者
- 市民自治部長 藪中晃宏、副市長 法邑和浩
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 12番 大西陽
最後の質問は、市内大通西1丁目の閉業した旧ホテルに対する対応についてであります。この旧ホテルは、客室が36室、収容人数72名で、各種イベントに使用できる大ホールと、会議室や宴会場及びレストランに入浴施設を備えたホテルとして、1980年、昭和55年に営業開始以来、結婚披露宴や各種会議と宴会、ビジネスマンなどの宿泊や市民などが食事や入浴の場として多くの利用があり、にぎわいを見せていましたが、様々な事情によるものと思われますが、2005年、平成17年に約26年間の営業を終了しております。閉業以来18年程度経過していますが、現在は建物の劣化が進み、駐車場跡や建物の周辺は草木が伸び放題で、目を背けたくなるような環境になっております。そこで、ホテル閉業後、本市が把握している範囲で、今に至った経過と現状を本市としてどのように捉えているのか、まずお伺いいたします。次に、ホテル閉業後、建物への侵入防止措置など、本市が独自で様々な問題に対応してきた経過があると思いますが、その内容と、防犯上の問題のみならず、壁の落下や倒壊の危険性に加え、野生動物がすみつくことによる感染症や衛生上の問題、さらに、景観が著しく損なわれ、周辺環境悪化の問題などから、早急な対応が必要だと思います。特にこの建物は交通量が多い、歩道も設置された国道40号線に面しており、周辺には住宅や店舗、金融機関等があり、利用する市民も多いことから、危険リスク回避のためにも今後の対応について、この機会に本市の見解を伺います。 (降壇)
答弁 市民自治部長 藪中晃宏
ただいまの御質問にお答えいたします。初めに、当該施設の経過と現状についてです。当該施設の運営法人は、営業停止後の平成17年5月に裁判所による破産手続が開始され、翌18年6月に破産手続の開始決定により手続が終了し、法人登記が閉鎖されました。通常、破産手続においては、裁判所から選任された破産管財人によって、法人が有していた一切の財産を金銭に換え、債権者に返済、配当されるものでありますが、一部の金銭に換えることが困難な財産や処分に係る費用が捻出できない財産などは、裁判所の許可によって、例外的に破産管財人の管理から除外される場合があります。当該建物と敷地についても管財人による破産手続から除外され、不動産登記簿の所有者が破産手続終了後も運営法人の名義のものとなっているものです。管財人による破産手続から除外された財産の管理、処分権については、通常、破産者に戻されることとなりますが、破産手続の終了により運営会社である法人は解散し、役員などもその地位を失っているため、現状では当該建物の敷地を管理、処分する者が存在しない状況にあります。一方、不動産登記には民間の債権会社による金銭消費貸借の根抵当権が設定されており、過去に債権者の申立てによる競売が行われたところでありますが、現在も処分には至っていません。このような状況の中、平成22年に、窓ガラスなどの破損や建物内に人が侵入した形跡が見られる事案が発生しました。本来は所有者が対応すべきところを、警察と協議をし、市で、民法上の管理義務の不存在と危険でやむを得ない場合に補修作業を実施できる事務管理として、コンパネ等で侵入を防止する防犯対策を講じたところであり、警察による駐車場等への侵入を防止するテープなども設置されました。その後、26年、令和2年、3年にも窓ガラスや以前に修繕した箇所の破損などが見られたことから、その都度、警察と協議し、市で対応してきたところです。次に、今後の対応についてです。建物については、前段で申し上げたとおり、建物等を管理、処分する所有者が存在しない状況であり、また、空家特措法の特定空家、いわゆる危険建物に現在は該当していません。仮に特定空家に指定し、代執行等による解体を行う場合においても、所有者が不存在で、その費用を回収できる見込みがないこと、また、抵当権者が存在していることから、解体等は困難であります。市といたしましては、建物に損傷が発生するなど、防犯対策等が必要な都度、引き続き警察と協議しながら対応していくとともに、景観や環境面におきましても、民法上の事務管理として可能な範囲で対応してまいります。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)
質問 12番 大西陽
この建物は、これからますます危険度が増すのではないかと。今の答弁ですと、法的根拠に基づいてできる範囲の対応をしたということでありますけれども、市として、行政として、今後、永久にこのままということにはならないのだと思いますけれども、どうこの問題を捉えるのか、どうするのか、行政としての立場から考え方をお聞かせいただきたいと思います。
答弁 副市長 法邑和浩
再質問にお答えします。大西議員言われるように、あの建物については、市としましても大きな課題の一つだと認識をしています。それで、現状、これまでの経過でありますとか、今対処する部分については、部長のほうから答弁したとおりであります。この解体費用、仮に代執行ということになった場合については、数億円という億単位の費用が見込まれておりまして、なかなかそこに公費を投入するということについては市民の理解は得られないであろうと考えております。現状、あそこの地域が将来的に、周辺の、例えば空き地が将来発生してきて、一体的に活用可能だという状況になった場合には、例えば民間での活用が見込まれるといったようなことも期待できる可能性もないわけではないと思っておりますし、全国的にもこうした状況、特に温泉地の老朽化したホテルを含めて、全国的にも大きな問題となっている部分もありますので、そういったことからいくと、今後、国における除却なんかの補助についても期待をしていきたいなと思っております。行政としての判断、考えということでありますけれども、現実は非常に厳しい、今すぐこういった対応をします、こういった考えでいきますということはなかなか申し上げることは困難なわけでありますけれども、当面は、先ほど答弁いたしますとおり、あの建物については十分安全面の部分において注意、注視しつつ、安全対策として環境面での対策、そうした部分についてはできる範囲の中で対応してまいりたいと思っていますし、そこに一定の大きな経費をかけられませんけれども、一定の経費がかかる部分については、やむを得ないのではないかとも考えてもおります。ちょっと現状は難しいということになりますけれども、そういうことで答弁をさせていただきます。
質問 12番 大西陽
市としては大きな課題ということで認識をしておられるということです。いずれにしても、この後の推移を見ながら進めるということですけれども、具体的に、これは現実に安全確保をすると言いながらも、しっかりした専門家による安全確保のための定期点検、これをやると。これはあくまでも市民に対する危険リスクの回避ですから、当然行政としてこのことをまずやると。それからもう一つは、通ったら分かるように、恐らく市長の自宅からも見えるのだとも思うのですけれども、近くに行くと非常に草木が伸びっ放しだと。この辺の環境整備ぐらいはできるのではないかと。それから、もう1点は、これは少し費用がかかるかもしれませんけれども、当面、解体等々については財政の問題等として、あるいは所有権の関係で難しいということは理解します。そういう意味では、何といいますか、見た感じ、いわゆる目隠しフェンス的なことも考えるべきではないかと。防犯を兼ねて。その点について答弁をお願いしたいと思います。質問の機会はこれで終わりなので、前向きな答弁を期待して、終わります。
答弁 副市長 法邑和浩
再々質問にお答えをします。危険な部分についての点検を専門家の目も含めてしっかりすべきだということであります。例えば温泉地の廃ホテルなどにおいては、事例として、大学と連携しながら現地を確認したり構造調査をしたり、あとは概算の費用などの検討など、あといろいろな部分の影響調査、こういった部分を委託してやっているといったような事例もあります。ですから、そういった部分を参考にしながら、専門家によるそうした点検についても検討していきたいと思っております。また、草木等の環境の部分でありますけれども、これは我々職員の手でもできるということもありますので、そこら辺は定期的に監視をしながら行っていきたいと思っておりますし、防犯を兼ねた目隠しの部分ということでありますけれども、先ほど私が答弁いたしましたとおり、そうした部分について、多少の費用がかかる場合もありますけれども、それについても検討していきたいと思っております。以上です。