士別市議会 令和4年第4回定例会 2022年12月13日
令和5年度予算編成方針関連について
2022年12月13日、士別市議会の一般質問で、谷守議員が「令和5年度予算編成方針関連について」質問し、市長 渡辺英次が答弁しました。
- 質問者
- 谷守 議員
- 答弁者
- 市長 渡辺英次
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 11番 谷守
令和4年第4回定例会に当たり、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。1点目は、令和5年度予算方針に関することと健全な財政運営に関する条例の制定についてということをテーマに質問させていただきます。渡辺市政の下、来年度は士別市まちづくり総合計画の実行計画2年目を迎え、また、市長就任より2回目の予算編成となり、今後、渡辺カラーを存分に発揮し、検証から実行していかなければならないと想像することから、初めに令和5年度予算編成方針関連についてお伺いしますので、よろしくお願いいたします。まず、令和4年度の決算見込みについてお伺いいたします。令和3年度の一般会計決算は、さきの決算審査でも確認したように、約7億円の黒字を確保し、財政調整基金も15億円となるなど想定外の上振れとなり、計画との乖離が生じたことから財政推計と財政健全化実行計画の具体的方策の一部見直しがなされることとなりました。そこで、その示された財政再推計では、効果額を含めた令和4年度収支見込額は3億1,700万円と推計しておりますが、現時点での決算見込みとの比較等について説明、コメントをいただきたいと思います。次に、令和5年度予算編成方針関連についてお伺いいたします。政府が今年度6月に示した経済財政運営と改革の基本方針2022では、その前段の一部に持続的な経済成長に向けて官民連携による計画的な重点投資を推進する、危機に対する必要な財政支出はちゅうちょなく行い、万全を期す。経済あっての財政であり、経済をしっかり立て直す、そして、財政健全化に向けて取り組むとあります。この骨太の方針は、政府が取り組むべき重要課題を示したもので、来年度の予算編成の指針ともなるべきものであります。このような背景の中、本市についても、これらの政府の方針と歩調を合わせるべく、これから2月末までかけて予算編成作業に取組がなされることと思います。そこでお伺いいたしますが、本市の令和5年度予算編成方針を踏まえ、令和5年度で特に力を入れる新規事業や継続事業、また、施策など、今の段階でどのようなお考えなのか、お知らせいただきたいと思います。また、前述した政府の骨太の方針の中では、政府が特に力を入れる分野として、人への投資と分配を第一に掲げられております。当初は3年間で400億円の方針でしたが、5年間で1兆円を投じることに変更、拡充になったところです。その一丁目一番地は持続的な賃上げであります。消費を喚起して、企業収益が増大し、賃上げが一層進むという好循環に欠かせなく、何より生活の安定と将来の希望につながることとなります。賃上げした企業には法人税の軽減や行政機関が物やサービスを購入する政府調達を優先的に行うことも盛り込まれているようです。人材の育成は人への投資の重要な柱であり、リカレント教育の推進、キャリアアップや兼業・副業の促進、また、給付型奨学金を拡大し、柔軟な返還の仕組みなども掲げられているようです。また、人への投資は、イノベーション、スタートアップ、DXに共通する中核的なものです。これらのこと、特に消費を喚起して経済を回すことは渡辺市政の考えと共通する点が多々あるように見受けられますが、これらの分野での関連する重点施策も何かお考えがあれば紹介いただきたいと思います。次に、健全な財政運営に関する条例の制定について述べさせていただきます。本市の財政状況は、さきにも述べましたように、令和3年度決算では想定以上の上振れで黒字決算となりましたが、財政状況を示す各指標については依然として類似団体と比べて高い状況にとどまっています。近年において財政の健全化に対する取組、施策としては、中期財政フレームや士別市行財政運営戦略などの各種取組が今までなされてまいりました。現在は、2年目として進行している財政健全化実行計画も道半ばの状況であり、実行計画終了後においても本市の財政構造を想像するに予断を許さない状況であると思います。本市に限らず、少子化を原因とした人口減少により歳入が減少し、同時に高齢化の進展により歳出が拡大していくことは必須であり、そういう状況下において、特に本市においては財政健全化の条例制定は必要になってくるのではないでしょうか。平成17年に士別市財政状況の公表に関する条例が制定されておりますが、士別市における将来にわたる持続的な財政の規律や健全性を確保することを目的として財政運営の基本原則、計画的な財政運営に関する取組等を規定する、健全な財政運営に関する条例の制定をすべきと考えるところであります。市民が豊かにいつまでも安心して暮らせるまちの実現に向け、以上まで述べた点について本市の御所見を求め、1つ目の質問を終わります。 (降壇)
答弁 市長 渡辺英次
谷議員の質問にお答えします。まず、令和4年度の決算見込みについてです。先般お示しした再推計における主な歳入のうち、市税については、コロナ禍以前の2年度決算額を参考に、4年度予算額と同額としましたが、これを確保できるものと見込んでいるところです。地方譲与税等については、現行制度を基本とし、近年の動向から地方消費税交付税や法人事業税交付金などの伸びを想定し、当初計画から若干の増加を見込み、8億3,100万円としたところです。地方交付税については、7月の交付税算定結果に基づき、特別交付税と合わせて80億9,500万円を見込んだところですが、特別交付税については不確定要素があるものの、普通交付税については前年度と同様に追加交付が盛り込まれた国の第2次補正予算が可決、成立したことから増額となり、再推計値から上振れをする見込みです。一方、歳出のうち、人件費については、決算統計上の制度変更による扶助費からの移行分などを反映し、25億4,700万円とした一方で、同様の理由から扶助費については当初計画から減少し、5億8,900万円としました。公債費、投資的経費などについては、主に総合計画のローリングを反映し、物件費については燃料・物価高騰の影響などを考慮したところであり、歳出については再推計値とほぼ同額を見込んでいるところです。これらの結果、再推計では効果額を含めた一般財源ベースの単年度収支を3億1,700万円の黒字と見込んだところですが、現時点での決算見込みとしては、普通交付税の上振れ要素を含め、同額以上を確保できるものと考えています。次に、令和5年度予算編成についてです。3年度にローリングを実施したまちづくり総合計画の着実な推進を念頭に、感染症の影響や燃料・物価高騰への対応など、市民の健康や暮らしを守りつつ、社会経済活動の回復に向けた必要な対策を講じ、地域経済の好循環による持続可能なまちづくりに取り組んでまいります。あわせて、3年目となる財政健全化実行計画については、各取組の検証結果と具体的方策の一部見直しを踏まえ、引き続き歳入の確保や創意工夫による歳出の削減に努めてまいります。そこで、私の政策実現に向けた具体的な取組については、市内経済を循環させる仕組みづくりに向けて、4年度からの2か年事業として実施する地域経済循環分析をはじめ、地域特性を生かしたゼロカーボン推進事業や学力向上など魅力ある学校づくりに向けた高校魅力化支援事業などの事業を一部拡大の上、地域内の好循環によるまちづくり重点枠として予算化を図る考えです。このほか、市民サービスの向上や業務の効率化を図るとともに、職員の働き方改革に向けたデジタルトランスフォーメーションの推進やウエイトリフティングのインターハイに向けて、万全な体制で開催できるよう、国の動向を注視し、活用可能な財源確保に努めながら取組を推進していく考えです。次に、経済財政運営と改革の基本方針2022、いわゆる骨太の方針において、新しい資本主義に向けた重点投資分野の一つとして上げられる人への投資に関する新規事業としては、若年層の地元への就業や定着促進に向けて、在学中に借りた奨学金の返済に対して支援をする奨学金返還支援事業や、ICT技術の活用による介護記録や医療情報の共有化を円滑化する仮称医療介護連携ネットワーク事業に取り組むことで、介護職場での負担軽減や労働環境の改善などから人材確保につなげていきたい考えです。次に、健全な財政運営に関する条例の制定についてです。このことについては、岐阜県の多治見市の条例が先駆けと言われており、全国で20数件の自治体で制定されています。条例の主な内容としては、財政情報の共有や公開など透明性の確保に関すること、予算の執行、基金管理、起債発行の制限など財政規律に関すること、債務保証や損失補償、資金運用など財政リスクに関することなどを定めています。こうした条例に位置づけることで財政の健全性を確保することを目的としているものが一般的ですが、財政の悪化を未然に防止するため、法令等と比べて非常に厳しい基準や制限を定めているものもあります。本市におきましては、令和7年度までを計画期間とする健全化実行計画の目標達成に向けてしっかりと取組を進めていく考えであり、計画の進捗状況を踏まえながら、研究・調査に努めてまいります。以上申し上げ、答弁とします。 (降壇)
質問 11番 谷守
1点、確認というか述べさせてください。財政健全化に関する条例の制定についてということであります。これは、令和7年度の現在進行中の財政健全化実行計画を見据えて今後検討されていくという中身の答弁だったと思うのですが、この議会でも財政健全化に関する健全化判断比率、種々報告いただいているところであります。そこで、先ほど答弁の一部でもありましたけれども、他自治体でもそれに至るまでの厳しい数値の目標ですとか、そういったものが考えられると。そこで、本来であればこの大きな項目というのは予算編成と別な形で取り上げればよかったのですけれども、また機会を改めて、制定していただけるような形で今後また別な機会で訴えたいと思うのですが、例えば今言った早期健全化判断比率、今、実質赤字比率ですとか連結実質赤字比率、実質公債費比率及び将来負担比率、議会で報告もいただいているところであります。例えば本市の状況であれば、これに至るまでの状況はもはや手後れの状況であって、それ以前の段階での網かけというのは当然必要になってくるというところで私も述べたつもりであります。そこで、毎年度毎年度といいますか、首長が変わるごとに計画も策定されておりますが、士別市の条例として、本当に健全化に対する条例というのは必要でないかなというところをあえてまた訴えさせていただきたいなと思います。企業については一番は資金繰り、企業が事業、営業していく上では資金繰りが一番重要だと思います。自治体については財政の健全化、財源あっての施策、これが一番重要だと思いますので、その基となるものの制定に向けて、また今後、頭の中に入れていただきたいと思いますが、これに対してもう一言ちょっとコメントいただきたいなと思いますが、どうですか。
答弁 市長 渡辺英次
再質問に御答弁いたします。ちょうど令和3年度から財政健全化実行計画ということで、今、計画期間真っ最中ということでございます。ただいまの御提言いただきました条例につきましては、例えば平常時であれば、今、谷議員からもお話があったとおり、そういった制定のことも想定はできるのかなと思いますが、現況で実行計画を推進していく上でも、毎年毎年、国の動向が読めない中で、コロナももちろんそうですけれども、物価高騰のこともありまして、全くその歳入も読みづらいという状況ありますので、現段階ではこの条例の制定はちょっと難しいだろうということで、答弁の中で7年度までは実行計画を軸にという答弁をさせていただきました。今後、国の動向も含めて、社会の情勢も変わったときに、改めてまた検討のほうはしていきたいと思っていますので、御理解をいただきたいと思います。