士別市議会 令和4年第1回定例会 2022年3月10日
「大綱質疑をいたします」
2022年3月10日、士別市議会の大綱質疑で、国忠崇史議員が質問し、こども・子育て応援課長 瀧上聡典、市長 渡辺英次、生涯学習部長 三上正洋、教育長 中峰寿彰が答弁しました。
- 質問者
- 国忠崇史 議員
- 答弁者
- こども・子育て応援課長 瀧上聡典、市長 渡辺英次、生涯学習部長 三上正洋、教育長 中峰寿彰
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 国忠崇史
大綱質疑をいたします。まず、一貫性のある保育政策をと題して幾つか聞きたいと思います。ここでいう一貫性とは、ゼロ歳から小学校入学まで一日の切れ目もなく、また経済的、財政的支援も十分に行き届き、子供の心のケアや保護者の経済的負担までしっかりと見ているという状態です。まず、今回岸田内閣が介護職員などと並んで保育士の給与を平均で約3%上げるということで、その対象を公立保育所の会計年度任用職員と私立の認可保育所としました。そうすると認可外保育所に働く保育士が対象から漏れているわけですが、もともと賃金水準が一番低いのがこの認可外保育所です。したがって、政府の賃上げ方針はともすれば保育士という同じ資格を持っている者であっても働く場所による格差をより一層拡大するものと言えます。私立の認可保育所がない、公立と認可外保育所とで全ての保育需要を賄っている本市としては、独自財源も使い認可外保育所やいわゆる保育ママとして働く保育士、保育従事者の賃上げを促すわけですが、まず、この非常に先進的な取組の実施を国に働きかけていくつもりはないかどうか伺います。というのも、今回の2ないし3%の賃上げでは到底足りず、第2弾、第3弾となったとき、同じ保育士なのにどうして格差がと問題になるのは目に見えているからであります。この点、答弁をお願いします。次に、思えば牧野市政は子育て日本一を掲げ、保育政策に初めて本腰を入れた市政であり、様々な施策を導入しました。ただ、様々な施策のうち、保育士等人材バンクは実績がなく、多子世帯応援金など一部の施策において少子高齢化を防ぐ施策として残してほしいものがなくなるなど変動があり、渡辺市政としてはこの際一度整理が必要ではないでしょうか。私が思うに、本当に支援の必要なところは多子世帯、以前は三子目で支援金3万円がありました。多子世帯や母子、父子世帯などであり、そこに重点的に手当てする必要があるのではないでしょうか。次に、この春開設のあさひ認定こども園では、土曜や夏休みなどに小学生に対して給食を提供するとのことです。昨日奥山議員への答弁にありました。ですから、ここに通う小学生は、学校給食センターと保育園の給食、この両方を食べることになります。初めてのケースだと思います。そこで伺いますが、給食の単価はどのように違うものでしょうか。また、学校の臨時休校のときの対応など、保育園の給食担当が大変ではないかというのも気になります。つまり、給食センターの調理員が児童センターの炊事を手伝うのかということです。そして、公平性を考えれば、市内の2つの児童センターにおいても弁当持参ではなく、土曜や夏休みなどに給食を提供できるのではないでしょうか。以上、答弁を求めます。
答弁 こども・子育て応援課長 瀧上聡典(こども・子育て応援課長は2022年3月まで)
初めに、保育士等の処遇改善に関する国への働きかけについてでありますけれども、国忠議員も御承知のように、認可外保育施設ですとか、つどいの広場きら、これらの施設に関しましては、多様化する保育ニーズに対応した夜間ですとか休日保育、こういった保育サービスを提供しておりまして、市立保育園と同等の役割を担っていると認識しています。ですが、これらの設置に関しましては、国の保育士等処遇改善臨時特例交付金という交付金なんですが、こちらの対象外となっております。これらの施設がやはり交付対象になるよう、北海道市長会を通じた中で国への要請、こういったものを考えているところであります。次に、保育士等人材バンクについてでありますけれども、この保育士等人材バンクは、市内の保育園、幼稚園、こういったところで就労を希望する方に登録をいただいて、求人している施設にその情報を提供する制度で、これは令和2年度から開始いたしました。登録する職種に関しましても、保育士ですとか幼稚園教諭に限らず、栄養士ですとか調理員、事務職員、こういった方々、施設で働くスタッフ全て対象としています。制度開始から2年度が経過したわけでありますけれども、これまで市としては、やはり保育士資格を有する方ですとか、過去に保育園、幼稚園等で働いていた方々、勤務経験のある方、こういった方々への声かけですとか、いろんな呼びかけをしてきたという経過もございますけれども、やはり家庭の御都合ですとか、これは出産ですとか育児とか、それからもう既に就労していると、こういった理由もありまして、今も登録者がいない状況にあります。この登録者がいない大きな要因として考えられますのは、ちょっと制度の周知が不足していたのかなと。それともう1点、新型コロナの感染が拡大しまして、その影響もあったものかなと考えているところです。ただ、この人材バンクを多く活用して、やはり保育士不足を解消したいという市の考えはありますので、本年度からは保育士向けの就労支援補助金事業というのもしております。それから、先ほど触れましたけれども、保育士等の処遇改善、こういった部分もしていきますので、これらと併せた形で例えばハローワークですとか大学、こういったところにパンフレットを置くとか、そういった周知に努めてまいると、そういう考え方であります。次に、多子世帯応援金事業のお話がありました。これらは少子高齢化を防ぐ施策です。それから多子世帯ですとか母子世帯の支援、こういった部分のお話がありました。まず、この多子世帯応援金事業についてですけれども、この事業は出生数の向上と多子世帯の負担軽減を図るというのを目的に第三子以降出生した場合に20万円を支給するといった事業で、これは平成30年度から実施しています。この間、出生数の向上に見えた効果が実際なかったことですとか、また実際この事業の対象になったお母さんですとか保護者の方からもちょっとお話を聞いたところ、この事業があるから第三子の出生をするという、そういった後押しになったという声もちょっとなかったというのが現状であります。それから、この事業に関しましては、2年度の予算編成のときに一応見直しも含めて検討すると、そういった経緯もございまして、3年間の目的の達成状況、こういった部分を検証した結果、2年度をもって廃止したという経過がございます。次に、市のほうの多子世帯の支援ですとか母子父子独り親の支援についてもお話しさせていただきますが、多子世帯の支援につきましては、現在も保育料の旧年少扶養控除のみなし適用、これは古い制度から新しい制度になっても、市としては引き続き軽減措置として行っています。それから特別保育推進事業、これは休日ですとか夜間の保育の対応なんですが、その中に多子世帯という部分も要件として追加したと、こういった部分もあります。次に、母子父子世帯、いわゆる独り親家庭については、独り親家庭の交通費の支援事業ですとか、独り親家庭への入学資金の支給、こういった部分も実施しているとともに、昨年のコロナの地方創生臨時交付金を活用して、独り親世帯向けに地域活性化プレミアム付商品券、これを独自に交付したと、こういったような支援をしてまいりました。こういうふうに多子世帯ですとか独り親世帯、こういった方々の支援ももちろん重要ではありますけれども、一方ではやはり発達の遅れがある子供ですとか障害のある子供たち、こういった方々への支援というのも同じく重要であると認識しております。ですから、子どもの権利条例、こちらのほうでも示しておりますが、全ての子供たちへの最善の利益、こちらを念頭に各種施策を検証して、よりよい子育て支援、こういったことになるように努めてまいる、そういう考え方であります。次に、児童センター、こちらの給食提供のお話がありました。まず、給食の単価、学校給食との違いという部分のお話はありましたけれども、保育所の給食は一食200円です。学校給食の場合は一食251円、小学生です。学童保育の給食の単価は今一食250円という形を設定しようと考えています。これはやはり小学生なので、保育園児よりも多くカロリーですか、そういうのが必要であるという部分もありまして、学校給食費との整合も図る中で250円という価格を設定しました。次に、学校の臨時休校、こちらの対応ですが、基本的に土曜日と長期休業、夏休み、冬休み、春休み、これ以外の給食の提供はしないという考え方であさひ認定こども園のほうの学童保育を進めております。これから保護者の方にも臨時休校のときには基本的にはお弁当を持参してくださいと、そういうような周知を今後図っていくという考えであります。次に、児童センターでの土曜や夏休み、こういった部分の給食提供はというお話がありました。まず、このあさひ認定こども園での学校給食の提供という部分に関しましては、これはあさひ保育園、今度あさひ認定こども園になるんですけれども、この施設にはやはり給食提供体制を十分にできると、そういった設備が整っていまして、それを活用した事例であります。こういった事例はやはり給食設備がある施設で、なおかつ複合的な保育、例えば保育園と学童保育、こういった部分を担っている場合が想定されまして、市内ではこれからあさひのほうもやるんですが、今現在では上士別保育園、こちらのほうも保育園と学童を一緒にやっています。それから、こぶたの家保育園、こちらも同様に保育園と学童も一緒にしていると。なおかつ給食の設備が完備されているという部分、こういった条件があった場合のみ実施が可能なのかなと考えております。したがって、児童センターあけぼの、ほくとなんですけれども、給食設備が完備されていないという部分では、給食提供という部分はやはり難しいと考えております。それともう1点としましては、給食を出す場合には、食数の事前把握、こちらがもちろん必要になってきます。市の一時保育、これは不規則に利用者から連絡がある施設なんですけれども、基本3日前までの申請というのが原則になっていまして、市内のあけぼのですとかほくと児童センター、こちらは放課後児童クラブの登録できる登録児童と併せて一般の子供たちも一緒に利用しているという状況にあります。ですから、仮にこういった施設で給食を提供するとなった場合、毎日一般来館者の利用把握という部分が、要は事前の食数把握、こういった部分がちょっと困難になるのと併せて、市の保育施設では食物アレルギーの除去食という部分も対応しております。こういった部分がやはり児童センターでは難しいという部分もありまして、また、あと例えば放課後児童クラブの登録児童だけに給食を提供すると、これはやはり一般来館者との公平性に欠けるという部分もございまして、以上の理由から、やはり児童センターでの給食提供、こういった部分は難しいと考えます。以上です。
再質問 12番 国忠崇史
再質問です。まず、人材バンクについて答弁がありました。周知不足だと、それで誰も登録していないと。気持ちは分かりますけれども、周知してもちょっと無理なんじゃないかと思うんですよ。というのは、介護も今そうなんですけれども、保育士も人材、スカウト会社がすごくバックをしているということですよ。もうどの保育所もそうだと思うんですけれども、年度だんだん深まっていく秋、冬、児童が多くなります。そうしたらやはり当然雇う人を探すわけですけれども、まずこの人材バンクに誰も登録していない。だからもうスカウト会社から、おたく保育士必要ですかというファクスがすごく来るんです。よく見たら、ボーナスの半額を払えだとか、半年働いたら70万円払えとか、もうすごいこと書いてあるんです。こんな郡部の保育所でそれに対応できないです、とても。だから、都会の保育園だったら対応できるのかもしれないですけれども、やはりこれは本当に市としてもしっかりと、その人材スカウト会社にちょっと対抗できるかどうか分からないけれども、しっかり考えて取り組んでほしいなというのが一つあります。ちょっともう一段深い答弁をお願いします。それから、2つ目ですけれども、給食です、児童館。おっしゃることは分かりました。学童保育250円ということで、保育園の給食に例えば牛乳をつけるだとか、そのぐらい、大盛りにするとか、そんな感じだと思いますけれども、外部搬入の問題があると。児童センターの中に厨房がないから給食提供できないんだということなんですけれども、ぶっちゃけた話、例えば新しいほくと児童館ですか、今つなぐという愛称になったけれども、北の児童センターと北星幼稚園、向かい合っています。その短い距離でも外部搬入は一応禁じられているという認識でよろしいですか、その点をお聞きします。それから3点目ですが、特に市長にお願いしたいんですけれども、保育の施策は移住政策につながるということです。つまり、子育て支援がしっかりしていれば移住してくる人がひょっとしたら出てくるかもしれない。一昨日十河議員が奥出雲町のことを聞いていましたけれども、多分子育て支援も移住政策のメニューに入っていると思うんです。やはりこの近辺でも幌加内町なんかはシングルマザー歓迎しますよという移住政策やっています。だから、今答弁にあったように、多子世帯への支援については声がなかったというよりも、やはり移住政策として考えてほしいなというのは一つあります。だから、まず仕事あるのが一番ですけれども、やはりその次ぐらいに子育て支援の施策の充実度が移住を検討している人にとっては大事なんだという認識をいただきたいなと思います。以上3点、お願いします。
答弁 こども・子育て応援課長 瀧上聡典(こども・子育て応援課長は2022年3月まで)
人材バンクの質問ですが、市としましては、確かに私どものほうにもそういった派遣会社ですか、そういったところからのファクス等は見受けられます。確かに都会のほうに行きますと、そのまちの利便性ですとか、保育士の処遇といった部分、こういった部分でも魅力的な部分は確かにパンフレットを見る限りではあるのかなと思います。ですが、一方では保育士になるには研修というのが必要になりまして、あいの実ですとか北星、あさひ、こういったところでも短大の研修カリキュラムの一つとして人材を受け入れています。今も会計年度任用職員ですとかそういった部分は不足していまして、研修に来たそういった生徒の方が、やはりあいの実とか北星で働きたいと。恐らく正職員じゃなくても会計年度任用職員でも働きたいというお話が聞こえてきます。ですから、もちろんその札幌の大きな保育園ですとかそういったところには賃金面とかではやはり太刀打ちできないという部分はありますけれども、あいの実ですとか北星、あさひ、この公立保育園の環境ですとか魅力的な部分に、やはりそういった部分に共感してくれる生徒たちはいるのかなと認識しています。それから、この人材バンクという活用以外にも、例えば本当に過去に働いていた方々、例えば転勤でいなくなった方がまた戻ってきたと、そういう方々にも相当数私どもお声かけをしながら今職員確保というか保育士確保に努めている状況でありますので、スカウト会社がいろんなPRしてきますけれども、やはり私どもの保育士確保という部分では、市の魅力ですとかあいの実、北星、幼稚園も含めてなんですが、そういった部分も一緒になって、いろいろPRしながら保育士の確保には今後も十分努めていくと、そういう考え方であります。それから、北星保育園とほくと児童センターが近いので外部搬入はというお話がありました。これに関しましては、やはり一般来館という部分の食数把握、こちらのほうがやはり難しいという部分と、それから仮に北星の給食をほくとに提供する場合には、例えば今ほくとの平均利用人員が三、四十人です、一日。ですから、土日、長期休業中になるとまだまだ増えます。ですから、今現在の北星の調理設備ですとかスタッフ、こういった部分も仮にやる場合は増員しないとならないという財政的な負担も生じるのかなと思いますので、やはり基本的にはお弁当という形がほくと、あけぼのは望ましいのかなと考えます。児童センターの部分の国忠議員のほうから公平性というお話もありましたが、それぞれあけぼの、ほくとには、あさひの学童にはない魅力といった部分も兼ね備えています。というのは、あけぼのでしたら、例えばバンド演奏するスタジオですとかダンスホールとか、こういった部分はあさひにはありません。ほくとに関しても、やはり障害児と健常児が一緒に共生できるような環境、こういった部分を整えています。ですから、私ども公共施設というか、この保育施設の利用に関しましては、やはりその施設施設が持ついろんな特性を最大限に生かして、子供たちがいかに喜んでもらえるか、そういった部分をいろいろ考えながらやっておりますので、給食提供は難しいかもしれないですが、それ以外の魅力というものもあけぼの、ほくとそれぞれには備わっていると、そういうような形で御理解願いたいと思います。
答弁 市長 渡辺英次
私からは、国忠議員からございました多子世帯への支援に関する答弁をさせていただきます。国忠議員から御提言ありましたとおり、移住政策、移住施策としてはどのぐらい効果あるのかということも、総合的に判断をする必要はあると思っています。ただ一方では、この少子化につきましては、日本は2.1人、なかなか目標達成できない、これはなぜなんだろうというところにまず視点を置く必要があると思います。士別市でいいますと、今でいう中学生以下ですか、医療費無料化をやっております。これも当初は少子化に対する施策だった記憶がありますが、今、本市の市立病院におきましては小児科が診られないということもありまして、どちらかというと意味合いとしては子育て世代への経済的支援という、そういった位置づけになっているのかなと判断しております。そこで、その少子化に関してなんですが、こういったものは私は統計を見るべきだという持論がございまして、例えば国が出している少子化白書、これには私が見たときで昭和後期から平成の30年間ですか、いろいろ分析がデータになって出ています。例えば日本の経済成長率はどうなっていたか、あるいは実質賃金はどうなっていたか、それによって、出生率ももちろん出ています。あと婚姻率も出ています。これはやはり相関関係というのがあるんだなと私たち判断したんですが、例えばこの今お話ししていた、瀧上課長からも答弁しましたが、平成30年からやっているこの給付金の施策に関しては効果が見られなかったと。なぜなんだろうと考えたときに、3人目を産む産まないの判断は、これがあるからないからということではないということなのかなと私は思っています。もちろん家族計画の中で第三子を産もうと思って産まれた方に関しては経済的な支援には間違いなくなっていると思います。ただ、これがあるから子供を産もうということにはなかなかつながっていなかったのが、結果的にそうなんだろうと思っています。ですので、今回御提言いただきました、その移住施策としてという御提言ございましたので、この移住に関しても国忠議員からも御提言ありましたが、例えば雇用であったり生活インフラであったり、移住するためのその条件というのがあると思います。そのうちの一つとして捉えておりますので、単純にこれをやったからといって移住者が増えるとも思っていませんし、総合的に移住政策の一環として捉えて、今後、検証を進めていきたいと、そのように考えております。
再質問 12番 国忠崇史
移住政策の一環としてぜひ子育て支援を考えてほしいと思います。それで1点だけなんですけれども、給食について聞いたのは、外部搬入の規制に当たるのかどうかという点なんですけれども、この点分かりますか。北星保育園から向かいのほくと児童センターに給食を運ぶというのは、これは外部搬入に当たるのかどうか、その点だけお答えください。
答弁 こども・子育て応援課長 瀧上聡典(こども・子育て応援課長は2022年3月まで)
外部搬入という考え方は、基本的には保育園の部分、例えば保育園の給食設備がないところに一般の民間の人が給食を提供すると。それも3、4、5歳だけのはずなんです。ゼロ、1、2歳に関しては自園調理というのが基本になっています。ですから、児童センターに外部搬入をいいとか悪いという、そこは法律上の規制はないとは思うんですが、ただ、やはり先ほど申しましたように、登録児童数とかその利用者の把握が難しいというので難しいという状況です。
再質問 12番 国忠崇史
2点目として、高校の魅力化とは、そして士別東高校の意味とはと題して取り上げたいと思います。去る1月31日、本市議会の上士別での意見交換会では、士別東高校の今後について心配する声が出ましたが、本市の姿勢はどこか楽観的に見えます。校舎の老朽化を考えれば、また、現在地での新築が難しいとなれば、数年内の移転は避けられないのではないでしょうか。しかし、移転で交通の便や快適さなど、得られるものがあるとすれば、失われるものもあります。特に地域からのサポートについては、私が聞いている範囲でも農業関係などすばらしいものがあり、上士別地区住民からと同様の支援がほかの地域で受けられるかどうかは分かりません。実際上士別と東高校とでは、具体的にいってどのような関係があるのでしょうか。高校が存続した例としては、道立の三笠高校が市立に移管し、高校生レストランで有名になり、志願者が急増した例が知られています。対して士別東高校の教育は、少人数で一人一人を大切にしており、市民誰もが存続を願ってはいるものの、三笠高校のような派手さはありません。であるからには、移転後は様々な世代の学習意欲に燃える人が出入りして単科を受講する、簿記だとか単科を受講するコミュニティ・カレッジのような形態にするしかないのではないかと思われますが、私のこういった意見は先回りし過ぎでしょうか。以上、答弁をお願いします。
答弁 生涯学習部長 三上正洋(生涯学習部長は2025年3月まで)
国忠議員の質問にお答えいたします。初めに、士別東高校の今後についてです。士別東高校では、生徒一人一人を大切にする温かい学校、じっくり学ぶことができ学習意欲を高める学校、地域に根差した学校を実践し、様々な学習生活歴を持つ生徒たちが東高校で学んでよかったと思えるような魅力ある学校づくりに努めています。毎年10名近く入学し、3年間の学習を経て、それぞれ就職や進学をし、社会に出て活躍をしています。現在の校舎、これは昭和34年に建てられた鉄筋コンクリート構造の平屋建てで、体育館については木造となっています。約60年経過した校舎は老朽化した施設ではありますが、これまでも防寒対策などの改修や修繕を適宜行うことで学びの場としては支障のないよう維持管理してまいりました。御質問の中では、移転が避けられないのではとのことでありますが、本市としては学校施設長寿命化計画において施設の老朽化が進む中、計画期間内は維持とし、維持の方向性について検討を進めるということにしております。また、2018年からの戦略レビューにおいても、中学校の在り方とともに東高校の在り方においても検討事項として取り上げてきており、今後の東高校については、これまでも何も検討していないというわけでもなければ、楽観的に捉えてきたわけではないということを御理解いただきたいと思います。今後も引き続き、学校運営協議会など関係機関との協議を踏まえ、東高の在り方について検討していくところであり、したがって、当面移転の考えはなく、現校舎については適切に管理していく考えであります。次に、上士別地域と東高の関係性についてです。東高校は昭和23年に士別高等学校上士別分校として開設し、地域に根差した学校として73年の歴史があります。本市基幹産業農業の中核的な地域である上士別に存在する学校として、農業や食に関わる学びはもとより、文化、スポーツの交流活動など、地域から多大な協力を受けています。また、地域からの支援としては、農業、食品加工実習、上士別地区文化祭の合唱出演、そして上士別宝来太鼓体験など、いずれも貴重な体験をしているところです。もし上士別以外に移転した場合、今までと同じような移転した地域と深い関係をつくり上げ、継続できるかは分かりませんが、少なくとも一朝一夕には進んでいかないものと思われます。このほかにも地域連携をさらに深めるため設置された士別東高校学校運営協議会での取組や本校の教育振興を促進する目的に設置されている士別東高校定時制教育振興会においては、新たな地元の事業所の協力拡大という支援の輪の広がりも想定されており、上士別地域とは深い関係を築いているところです。次に、多くの市民が出入りするようなコミュニティ・カレッジ化の意見についてです。士別東高校は、義務教育段階の学び直しをすることで個々の基礎力を向上させるベーシックスタディや将来の進路を考えるために行っている就労体験、農業や食品加工などの体験学習を行っています。教員が生徒一人一人に目を向けた個別指導を在学する3年間の中で行うことで、義務教育から社会人に向けて個々に合った高等教育を受けることになります。東高校は大人になっていくための移行を支援する学校として、社会に出たときに必要となる様々な経験を身につけることができる大切な学びの場です。学校運営協議会とも今後もさらなる地域連携について意見を受けながら、東高校だからできる魅力ある教育を行っていくことが大切と考えています。このようなことから、東高校については、学校教育として必要な大切な場であり、多くの市民が学べるというコミュニティ・カレッジのような社会教育の場に変えていくことはなじまないと考えております。以上です。
再質問 12番 国忠崇史
再質問いたします。実は市議会の意見交換会で出たのは、学校支援なんかに関わっていらっしゃる方が東高校すごくいいんだとして、中峰教育長の言葉もあって、東高でこそ本人を出せる、自分を出せる子がいるんだという言葉もありつつ、やはり今後が心配だと。とにかく老朽化がひどい。昭和30年代、1960年代に建てられた校舎で、ここに果たして新しいのが建つかというと建たないし、今現に遠方から通学している子がいると。そういった子を受け入れていく意味では、やはり交通の便利なところに移転するしかないのかなということをおっしゃられていたんです。だから、もし今後も安心だというんだったら、そういった人たちを安心させてほしいんです。ですから、単に私だけが先回りして心配しているんじゃなくて、本当にそういう方が現実にいるということをぜひ考えてほしいです。上士別から支援の輪があって、ベーシックスタディをやっているんだということなんですけれども、もう少し何か市民にアピールできることはないのかと。例えば特別な市民文化センターで発表会もやっています。だからそういったことをもっともっと広めてほしいんですけれども、その点コメントいただけたら終わります。どうぞお願いします。
答弁 生涯学習部長 三上正洋(生涯学習部長は2025年3月まで)
お答えいたします。先ほどまず初めに老朽化している校舎のということでございますが、実際に学校に行かれた方は御存じだと思いますが、老朽化確かにしておりますが、実際に廊下においても木造という形の中で、実際にメンテナンスをしながら、本当に床がぴかぴかな形で当然管理もできておりますし、子供たちも清掃している。先ほどの繰り返しになりますが、学びの場である教室においても、子供たちの学びに不自由がないような形で、冬季においては暖房設備をしっかりしているといったところです。また、地域との関わりについても、先ほど以外についても、様々なインターンシップ含めて関わりを持っております。例えば町内にある保育所での実習ですとか、そういった形もやっているところでもありますし、あと外部に対しての発信においても、先ほども文化センターの中でということもありましたが、校内においても士別市活性化プロジェクトということで、商工会議所や市役所の企画課等も講師として招きながらいろいろな活動をしているといった形も行いながら発信をしているといったところであります。また、遠方からの受入れといったところであります。確かに生徒の中では遠方から来ている子供たちがいるのは事実であります。ただ、これまでの中でも、士別市内から通っている子も多く、また地元上士別から通っている子もいれば、隣である朝日からも通っている子もいるといった部分であります。そういった中で、今士別軌道が走っていて交通の役割を担っておりますが、士別軌道からも協力をいただいた中で生徒の足の確保、本当に朝の登校時から下校時までの適切な時間でバスを運行させていただいているということもございます。あと、遠方から来るにしても、そこは受入れで流入人口という側面もありますけれども、そこも踏まえても今ある東高が上士別地区にあるというメリットが一番大きいのかなと思っております。以上です。
答弁 教育長 中峰寿彰(教育長は2023年3月まで)
部長の答弁で御理解いただけるものかなと思っていましたけれども、今目をいただいて、答弁せよということだと思いますので、お答えさせていただきます。1月31日でしたか、市議会のほうで上士別地域において意見交換会されたということで、そこにも7名でしたかの議員の皆さんが出席されてということで、その状況は確認させていただいていますし、加えて私一昨日ですが、そのときに発言された方ともお会いをしてきています。御本人からお話を聞きました。確かにおっしゃるように、今後のことを考えたときに、年数がたっている施設として、そういった意味での心配をされています。一方で、その遠いところからというお話も若干ありましたが、どうも私自身は国忠議員がおっしゃっている趣旨でその方は言っていない部分があるんではないかと捉えています。部長からも答弁申し上げたとおり、実はここに1冊本を持ってきていますが、これは続編なんですけれども、このもう一つ前、東高のことがきっちり紹介されています。言ったとおり移行支援としての高校教育です。いわゆる義務教育からその先就職をする、あるいは上の学校に進む、いずれにしても大人になっていくという段階の中で、高校として東高校がどういう役割を果たしているかということは高く評価されています。そんな中で言いますと、実はまたここに1冊、申し訳ございません。これはこの間卒業式で配付された蛍雪という生徒会誌なんです。これを御覧いただければ、東高での学びというものを全て多分皆様方御理解いただけると思います。上士別での意見交換会の際にも、多くの議員の皆さんからは、この学校が持っている特性、それから今求められていることだとか、しっかり認識、御理解いただいている、御発言もいただいていると理解をしています。これは士別市にとってもそうですし、もう少し広い範囲ででも非常に求められている学校です。この中で、少しお時間いただきますけれども、これはあるなかなか学校に中学校まで行けていなかった子の文章が載っているんですけれども、私はこの学校に通ってよかったことがあります。それは、人と話せるようになったこと、自分のことが嫌いではなくなったことです。中略します。あんなに自分が嫌いだったのに、今では嫌いだと思わなくなりました。それは、クラスメイトや先生が私自身を受け入れてくれたからだと思います。他の学校に入学していたら、こんなふうに変わることはできなかったと思います。東高に入学してよかったです。言ったとおり、東高が持っている力とか、そこで学んでいる子供たち、どれだけ成長しているかということをもっと御理解いただけるものと思っているんですけれども、非常に残念な気もしていまして、そんな中で社会教育的な発想を入れた、言わば派手なものが望まれるんじゃないかというのは、私は不必要だと思っています。ですから、まずは今のニーズに、本当にここの学校で学ぶ子供たちの成長度合い、そのたびに先生方がどれだけの努力、思いを持って東高での学びを保障しているかということを御理解いただきたい。もちろんそういった中で校舎のことについては考えなければならない、それについては本当に全庁的に議論してきた経過もありますし、そもそもが入学する生徒がいっときすごく少なくなったときには存続のことについての議論もありました。ただ、今本当に10人弱かもしれませんけれども、だからこそできる教育があり、体験的学びがあり、そして人としてコミュニケーションを取れなかった子供たちがしっかり取れるようになっていくという、この評価をぜひしていただきたい。ですので、私は先回りというお話がありましたけれども、全く今の時点の話になりますが、そういった派手なものを求める必要もないと思っていますし、多くの支援をいただいている市内の企業、事業所の皆さん方もいらっしゃいますので、そういった輪を、特にもう解散されてしまいましたけれども、ソロプチミスト士別の皆さん方には本当に親身になってお力添えいただいてきた経過もあります。同窓会も頑張っています。そんな状況をぜひ御理解をいただきたいと、このように強く思いを述べる形になって、答弁になっていないかもしれませんけれども、そのように申し上げさせていただきます。以上です。
答弁 こども・子育て応援課長 瀧上聡典(こども・子育て応援課長は2022年3月まで)
先ほど国忠議員の御質問で、一貫性のある保育政策をという中で御答弁申し上げた中身で、給食の提供のお話がありました。その中で一部私のほうの答弁で上士別保育園やこぶたの家保育園でも同様の給食提供を実施しているという答弁申し上げましたが、上士別保育園のほうでは調理設備はありますが、自園調理での給食提供という部分に関しては、現在ちょっと職員体制の部分がありまして、提供していないということですので、訂正させていただきます。以上です。
再質問 12番 国忠崇史
午前中は教育長から答弁いただきましてありがとうございました。東高校は当面大丈夫だということで、安心しました。