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士別市議会 令和3年第3回定例会 2021年10月26日

市営大和牧場の現状と課題及びインフラ整備について

2021年10月26日、士別市議会の一般質問で、大西陽議員が「市営大和牧場の現状と課題及びインフラ整備について」質問し、経済部長 鴻野弘志が答弁しました。

質問者
大西陽 議員
答弁者
経済部長 鴻野弘志

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 14番 大西陽

次に、市営大和牧場の現状と課題及びインフラ整備について、お伺いします。農畜産物などの自由貿易協定をはじめとして、関税に関する国際的な枠組みが次々と構築されており、こうした状況を踏まえて、国内の酪農・畜産も国際的な競争力の強化が強く求められております。本市においても、酪農・畜産の振興は重要な課題であり、その振興策の一環として市が設置している市営大和牧場は、地域の酪畜業を支える重要な役割を担っております。現在、JA北ひびきが指定管理者として運営を行っており、5月から10月の間、乳用牛や肉用牛の預託を受け、牧草地に放牧することによって、酪畜農家の労働力の軽減と牛乳や牛肉を持続的に生産する原動力となっております。令和3年度は財政健全化実行計画に基づき、牧区の削減と業務体系の見直しを行うことにより、対前年比9.4%程度の経費が削減できるとしておりました。牧区の集約は、草の状態、地形、水の確保などを考慮した結果だと思いますが、今年度は、牧区番号で38、39、51から55の7つの牧区を使用しない予定でした。この実績と経費削減効果の見込みについて、まず、お伺いをいたします。次に、経年化に伴う草地の生産力低下を見極めるため、牧場全体の土壌や植生の状態を調査して、計画的な草地更新を行うことが必要であり、現時点での草地更新計画について、その概要をお知らせいただきたいと思います。次に、牧場における水の確保は、家畜の健康を保つ上で極めて重要であります。現在、4か所の水源から水をパドックに送っているようですが、一部水源で水が不足していて、給水のための配管も漏水によって送水に影響があるようでありますので、根本的な対策が必要と考えます。このことに対して、どのような対応を今考えておられるのか、伺います。次に、機械施設の効率利用でありますが、現在、トラクターは令和3年度導入分を含めて、2台で作業を行っており、管理道路の草刈り、牧区の掃除刈り、病畜の運搬、病畜舎の給仕用乾草運搬など作業が重なることが多く、トラクターが不足している状況にあるとお聞きしております。さらに従来から使用している1台も、年数も相当経過していることから故障が多く、作業に大きな支障があるとのことで、早急な更新と併せて、家畜の安全性を考慮して、病畜運搬、病畜舎乾草運搬の速やかな対応のために、この作業専用の新たな配置について、指定管理者と協議が必要ではないかと思いますが、この見解を伺います。次に、人員確保に対する支援ですが、これは指定管理者が独自でそれぞれ人員を確保するという役目がありますが、実態を申し上げますと、本年度は、予定をしていた要員が急に体調不良のため、全員そろっていないというのが実態です。結果、一部作業を委託せざるを得ない状況になったようでありました。また、現在の年齢構成を見てみると、次年度以降の雇用継続が難しい方が数名おられることから、人員の確保が非常に厳しい状況にあるとお聞きをしております。市として、何らかの支援が必要と思いますが、このことについて考え方をお伺いして、この質問を終わります。 (降壇)

答弁 経済部長 鴻野弘志(経済部長は2024年3月まで)

ただいまの御質問にお答えします。大和牧場は、1,500頭の預託放牧を計画し、約550ヘクタールの放牧地を整備した施設です。近年における預託実績は800頭弱で、施設整備時の計画頭数の約半分となっており、施設規模の適正化が大きな課題となっております。その課題に対応するため、指定管理者であるJA北ひびきとも協議を行い、牧草地の状態調査を行う中で、今年度から放牧地の集約を試験的に実施しているところです。そこで、牧区縮小に関する実績と経費削減効果についてです。7つの牧区を休止することによる経費削減効果は、散布する肥料の減少、全体的な業務体系の見直しを含めた職員削減等により、年間で約550万円となります。なお、指定管理料全体では、牧草地の維持管理に必要な土壌改良剤の散布に要する費用を加えたため、約250万円の経費削減を見込んでおります。放牧地の集約については、現在、試験的に行っている牧区の休止により発生する課題などを検証しながら、牧区休止の方法に限らず、放牧区それぞれの面積を縮小する方法も含め、牛群の移動、その他の飼育管理の状況、施設や草地の劣化の度合いも見極めながら、継続的に指定管理者と協議を重ねて、慎重に結論を導く考えです。次に、草地更新計画についてです。現在の草地の状況を確認するため、今年度、上川農業改良普及センター士別支所の協力の下に植生調査を行い、併せて土壌診断を十勝農業協同組合連合会農産化学研究所への委託により行ったところです。植生調査では、雑草の繁茂や牧草の株化の進行が見られるところですが、放牧地として十分な牧草が繁殖しており、適切な時期に放牧を行うなど適正な管理を行えば、引き続き放牧地として活用できる結果となりました。また、土壌診断においては、ほぼ全ての牧区で土壌の酸性化が進み、土壌改良の必要があることが判明したところです。こうしたことから、補助事業である草地畜産基盤整備事業を活用した草地更新は行わず、土壌改良剤の散布、牧草の追加播種による簡易更新、施肥時期の変更、適切な時期の放牧など、十分な維持管理を行うことで、現在の草地の状況を維持、改善し、その機能を最大限に活用する考えです。次に、雑用水設備及び機械の設備についてです。現在、雑用水設備の老朽化や水源の枯渇により、水が供給できていない牧区が存在し、必要な水を運搬して対応しておりますが、施設を安定的に管理運営するためには、設備の不具合を解消する必要があるものと認識しています。水が供給できていない牧区の一部については、配管等設備の老朽化が原因と考えておりますが、最も大きな原因は水源の枯渇と捉えております。水源への注水による設備の稼働調査や稼働に必要な水量の調査など、解決に向けては、より本格的な調査及びボーリングなどによる水源の確保が必要と考えております。また、老朽化している機械の整備についても、現場での利用実態を踏まえ、雑用水設備と併せて、課題の早期解決に向けて引き続き検討を進めます。次に、人員確保に対する支援についてです。大和牧場における人員の確保が難しくなっていることに関しては、指定管理者からも状況を伺っており、施設の設置者である市としては、施設規模の適正化に伴って業務体系を見直し、現状よりも少ない人数で運営できる業務内容を確立する中で、人員の確保に対する課題を解消したいと考えております。今回、お尋ねのありました牧区の削減、老朽施設、機械の整備、人員確保に関することなどを含め、大和牧場の円滑な運営のために必要な事項につきましては、施設規模の適正化をしっかりと進める中で、引き続き指定管理者と連携し、綿密に情報交換を行いながら、その方向性を定めてまいりたいと考えております。以上申し上げ、答弁とします。 (降壇)

再質問 14番 大西陽

再質問で何点かお聞きしたいと思います。まず、牧区の削減なんですけれども、先ほど質問で申し上げましたとおり、今年度は38、39、51から55の7牧区を使用しないということですから、使用予定が、お聞きすると43から45番、47から50番の7牧区で2群を回すという計画でいたようでしたが、結局、群れの隔離を保つことができないということで、削減予定の51から55牧区を1群に入れて使用しているということですから、削減予定の牧区を使用しているということですが、この辺の確認をしていただきたい。結果的に、牧区の集約によって従業員の移動距離は減少すると、効果的だと、効率的だと思いますが、逆に、牛の牧区移動が増えるため、作業が増えるという逆の現象が起きているようです。この点についても、ちょっと確認をさせていただきたいと。それから、草地更新については非常に傷んでいる草地がありますから、牧区によって様々です。市の考え方としては、牧区の集約を図ってから草地更新を行いたいと。先ほど経済部長がおっしゃったとおりだと思いますけれども、そうなれば、先ほど言ったように、牧区の草の状態がまちまちなので、どう集約するかというのはかなり厳しい状況になるんでないかと思いますから、この点の見直しについても必要になるんではないかと。それから水回りです。現在、4か所の水源より水をパドックに送っていますと。1から22牧区と聞いています。水源に十分な、先ほど言ったように、水がないということで、従来から、これは確認すると、5年か6年前からバキュームカーで牽引して給水をしているという実態にある。これはもう早急に改善すべきだと思いますが、この点を含めてお願いをしたいと思います。それから、25から28牧区についても給水していますけれども、先ほど言ったように、配管より漏水して送水ができない状況であると。これは、やむを得ず指定管理者のほうで、指定管理料の中で、本年度修繕せざるを得ないということでありました。本来設置者としては、施設改善を十分行って、運営を指定管理者にお願いするということだと思うんですが、この辺の整合性も含めて答弁をお願いしたいと思います。

答弁 経済部長 鴻野弘志(経済部長は2024年3月まで)

再質問にお答えいたします。5点、お伺いをいただいたかと思います。まず、牧区の削減に関して、一部使用しているのではないかということでございました。私どもも、年度当初、これを十分に指定管理者であるJAとも協議をしながら進めてきているわけでありますが、やはり議員おっしゃるように、現場では、現場としての考え方といいますか、判断で一部使用しているということは、我々も伺っているところではございます。この辺りについても、十分現場の意見もお伺いをしながらということでもございますが、一方で、計画的な牧場運営ということも話合いをしていかなければいけないと思っております。それから、2つ目でありますが、今のお答えと関連いたしますが、なかなか現場での作業負担、言ってみれば、どちらを取るかのようなことと伺っております。そういった意味では、これも繰り返しになりますが、現場の状況、また、JAの管理をお願いしているということもございますので、JAとしての考え方も含めて、協議、十分に進めてまいりたいと思っております。それから、3つ目、草地の更新についてでございますが、これにつきまして、答弁申し上げたとおりでございますが、まだ草地が扱えるということで、もう一つが、従来、草地を大規模に更新をするという考えもございました。しかしながら、冒頭申し上げましたように、当初の計画頭数1,500頭の見合いの施設、それが今、現状では800頭弱ということでございますので、その辺りについても、全体、全ての草地更新ではなく、今使える草地を簡易更新を進めていくということで考えているということでございます。それから、4つ目ですが、水回りに関してでございます。これも答弁申し上げたとおりで、非常に水の、自然相手なことでございますから、なかなかよい解決策が簡単には見いだせないというのが現状でございます。確かに、議員おっしゃるように、実際、水源まで水を運んでいるということも聞いてございますし、答弁でも申し上げました排水、送水管等の老朽化、これもまた大きな問題であると捉えているところでございます。最後の5番目とも共通しますが、指定管理料、指定管理の費用の分担についても、取決めが当初交わされているところでございますが、その金額、あるいは、その設備、修繕の規模の大きさによっては、改めて設置者である市と管理先であるJAと都度協議をしながら進めていくべきものとは考えているところでございます。以上でございます。

再質問 14番 大西陽

いろいろと細かいことを申し上げましたけれども、いずれにしてもこれは、通常の現場ですから。指定管理者と事前に十分協議をして、結果を、よく言われる検証してやってほしいと。例えば牧区の削減についても、いろいろと作業予定を計画しているようですから、これは予定をしていないで、できれば、もう1年後からどうですかという協議をされたようです。いわゆる、令和4年から牧区の削減に踏み切ってはどうかと。その間、1年かけて、いろいろ効率よく運営するべく、現場で対応すべく考えたいということでしたけれども、言葉は適切ではありませんけれども、強引に3年度からと。これは、健全化計画の初年度と、最初からこういうことで、削減項目の中に入れたということもあって、そういうふうに進めたんだと思いますけれども、いわゆる現場サイドの話をよく聞く。机上で判断して、いろいろと信頼関係を損なうような、そんな運営になってほしくないという思いから、今回取り上げさせていただきました。何回も言いますけれども、きちんと限られた財政の中ですから、全てのことが解決できると思いませんけれども、年度計画を組むなり、優先順位をあらかじめ決めてやるなり、しっかり協議をして、スムーズな運営をしていただきたいということを申し上げて、私の質問を終わります。

出典:士別市議会 令和3年第3回定例会 2021年10月26日 議事録 PDF(11ページ) 間違いを知らせる