みんなの議会

士別市議会 令和2年第4回定例会 2020年12月16日

めん羊振興について

2020年12月16日、士別市議会の一般質問で、苔口千笑議員が「めん羊振興について」質問し、市長 牧野勇司、経済部長 井出俊博が答弁しました。

質問者
苔口千笑 議員
答弁者
市長 牧野勇司、経済部長 井出俊博

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 3番 苔口千笑

通告に従い質問をいたします。本市の綿羊振興は、約40年という長きにわたる年月をともに歩んだ本市の歴史の一部ともいえ、羊のまちとして今後もさらなる躍進を望むものであります。かねてより畜産と観光を両立させてきた本市の綿羊振興の取り組みでありますが、近年は随分と畜産に重きが置かれているように見受けられ、先日の羊のまち士別サフォークラムブランディング事業においても、その傾向が顕著であると感じております。畜産に力を注ぐこと自体に異論を唱えるわけではないことをまずはお伝えいたした上で、サフォークランド士別としてのまちづくりは、生産者のみならず、多くの関係者、関係団体が携わりながら推進してきた羊のまちの取り組みでありますことから、観光振興に関してもいま一度見直す必要性があるのではないかとの声を受けまして、幾つか質問をいたします。まずは大前提として、本市の綿羊振興は今後も観光振興を掲げるのかということを確認させてください。畜産にシフトしていくのではなく、綿羊振興の両輪として観光振興も推進していくとの認識でよろしいでしょうか。そうであるならば、観光振興に対してはどのようなビジョンを描いているのかを伺いたいと思います。羊のまち士別サフォークラムブランディング事業では、令和2年度から令和7年度までの短中期ビジョンが示されておりましたけれども、同様に観光振興に向けての年計画、短中期ビジョンはあるのでしょうか。創生総合戦略で示すような、羊と雲の丘来場者数のKPI数値ではなく、その数値の達成に向けて何をするのかという具体的な内容についての年度ごとの計画という意味で伺います。昨年、サフォーク研究会から提出されました観光振興に向けての提言書に関しても、あわせて見解を伺います。先ほど述べました年度ごとの短中期計画にも関連させていく必要があると私は考えますけれども、次に施設の老朽化についても伺います。観光振興に欠かせない羊と雲の丘は、ゴールデンウィークを皮切りに多くの人が訪れる本市の観光地の代名詞とも言える場所であります。平成27年のひつじ年を機に、レストラン羊飼いの家がリニューアルされましたことは記憶に新しいですが、羊と雲の丘の中腹にあります世界のめん羊館、並びにめん羊工芸館くるるんは残念ながら手つかずのまま今日に至っております。朽ちて所々にはげている外装、工芸館側の自動ドアは鍵の開閉ノブが壊れかけているために開閉に常に困難しているとも伺っております。加えて自動ドアの下部からは水が侵入するため、少量の雨でも入り口に水がたまるとのことで、実際に私も確認いたしましたけれども、自動ドアが開いてすぐの中央部分に水がたまるため、迂回するというほどの距離ではありませんが、そのまま直進は困難な状況でありました。さらには、身障者用のトイレは鍵が壊れているため、鍵がかかりません。本市観光地の代名詞とも言える場所の施設がこのような状態であることを本市はどのように捉えているのでしょうか。観光振興を掲げるのであれば、予算づけを含め、修繕に向けた計画立てが急務と考えますが、その予定自体もあるのでしょうか。最後に、毛刈りによって生じる羊毛の活用について伺います。羊は毎年春先に毛を刈るため、大量の羊毛が出るわけですけれども、このうち、活用可能なのはほぼ半量で、半分以上が多量の油分や汚れが付着しておりますことから、活用できずに廃棄されている状況にあるようです。綿羊振興による飼養頭数の拡大を図ることに付随して羊毛の量が増加することは明らかであることからも、廃棄部分の活用について、これまでの廃棄を前提から利用に向けての試みはされないのでしょうか。肥料や断熱材など活用の事例についてを改めて調査・研究し、廃棄部分の活用を模索していくことなど、何がしかに向けた取り組みも検討してはどうでしょうか。以上、綿羊振興についての観光振興について、施設の老朽化について、羊毛のさらなる活用について、本市の見解を伺います。 (降壇)

答弁 市長 牧野勇司(市長は2021年6月まで)

苔口議員の御質問にお答えいたします。初めに、観光振興に向けてのビジョンについてです。本市では平成31年3月に士別市観光振興基本計画を策定いたしました。本計画は2019年から2025年までの7年間を計画期間とし、5つの基本方針に基づき7年後のありたい姿を目標として4つの重点施策を立て、2021年までの計画前期に実施する事業内容としています。本計画を着実に遂行するため、後期に向けて前期の事業進捗や効果などを今年度末に検証することとしており、その結果をもとに、そのときの状況に合った内容と効果的な事業の実施となるよう進めてまいります。具体的な綿羊振興についての内容は、基本方針2で羊のまち士別ブランドの確立として計画し、市内でのサフォークラム消費拡大と生産体制強化に向けた基盤づくりという重点施策を推し進めることとしていたことから、羊のまち士別サフォークラムブランディング事業を事業化いたしました。また、昨年士別サフォーク研究会から羊と雲の丘、並びに周辺施設の未来ビジョンについてと題した提言書を受けました。その提言書では、市民アンケート調査の結果からハード面とソフト面、2つの視点から見える課題をさらに細分化して、研究会が検討した考えられる方策から、未来ビジョンとして体験型観光への変化、姉妹牧場との連携、PR宣伝活動、ホスピタリティの向上の4点御提言いただきました。その内容には観光振興基本計画に合致するものもあることから、営業時間の検討や観光要素を取り入れた新たな取り組みなど、できるものから少しずつ実施していますが、御提案いただいた内容は羊と雲の丘観光株式会社と連携して行わなければならないものが多くあり、さらにコロナ禍の影響もあることから、その他の取り組みについては今後の状況を見ながら、実施が可能なものから羊と雲の丘観光と協同で実施してまいります。次に、世界のめん羊館、めん羊工芸館くるるんの老朽化についてです。世界のめん羊館は平成5年に建築し、めん羊工芸館くるるんはその一部を21年に改修し供用開始しています。施設的には本年で28年が経過し、議員お話しのとおり老朽化している箇所も見受けられます。この間までに施設の修繕が必要な際はその都度修理をしてきたと理解しています。今回お話のあった箇所についても、観光振興の観点から早急に修繕が必要と考えておりますが、指定管理制度を利用した施設ですので、修繕はどちらが担うか協議しながら取り組んでまいりたいと存じます。今後も本市観光の拠点施設としての役割を担う施設であることから、来訪者に喜ばれる対応となるよう取り組んでまいります。次に、羊毛の活用についてです。議員お話しのとおり、羊毛は飼育上夏場に向けて必ず毛刈りを行わなければならない作業であり、毛刈りした後は羊毛として活用される一方で、汚れなどから活用することが困難なものは毛ごみとして処理しなければならなくなります。過去には毛刈りした羊毛を市外の業者に販売していたこともありましたが、汚れなど商品として使用できないものが混在していることから、現在は販売をしていない状況と伺っています。そこで、羊毛の新たな活用法についてですが、汚染羊毛の肥料化や水苔の代用として、園芸、ビニールマルチの代用など、その活用法はあるものと考えています。利用されない羊毛を毛ごみとして廃棄するのではなく、活用することで綿羊振興に役立つものと存じます。また、観光振興の観点からも、羊毛に限らず羊肉、内臓を使った新たな料理の提供を検討するほか、羊骨からスープをとったり、羊皮のレザークラフトでの利用や羊毛を可能な限り販売することで、廃棄するごみから今までにはなかった新たな原料とする取り組みなど検討する必要があると考えています。羊のまち士別として、羊を余すことなく利活用することで新たな付加価値を見出すことが可能か、調査・研究をしてまいります。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)

再質問 3番 苔口千笑

再質問2点ほどさせていただきたいと思います。まず1点目、ちょっと細いんですけれども、サフォーク研究会からの提言書でありましたもののうち、できるものから実施してきたということで御答弁いただきましたけれども、具体的にできるものとして何を実施されたということを、済みません、細かいんですけれども、伺いできればうれしいなと思っています。あともう1点、施設の老朽化についての修繕ということで、指定管理ということですから、当然それをどちらが担うのか、市が直すものなのか指定管理者側が直すのかということの協議が必要になるということは重々私も承知をしております。ただ、外壁であったりというところではなく、トイレの鍵という部分に関しては、これはどちらがということも含めではありますけれども、施設内のものでありますので、仮に指定管理者側がとなった場合であっても、市からこれは優先順位を高く修繕していただきたいんだということを伝えていっていただかなければならない箇所であると思います。トイレの鍵がかからないというのは、本当に外から来られた方にとって、非常に悪い意味でのインパクトにつながってしまうのではないかなと非常に懸念しておりますので、そこも含め、そこをしっかり指定管理者と協議していただきたいと思いますが、御答弁いただけますでしょうか。

答弁 経済部長 井出俊博(経済部長は2021年3月まで)

再質問にお答えします。サフォーク研究会からの提案の中での御質問で、できることからということですけれども、これに関しては羊と雲の丘全体の営業時間の検討ですとか、また世界のめん羊館の前に、乾燥ロールなんかを活用して観光客の目を引くような形をとったりだとか、いろいろな工夫をしながら観光客に喜ばれるようなことを今までも向こうの現場のほうと協力をしながらやってきたと聞いておりますので、そういったような取り組みが先ほどの市長の答弁の中の趣旨ということで御理解いただきたいと思います。また、トイレの鍵の関係ですけれども、指定管理制度の中では小破補修に関してはどちらが負担するかという役割分担みたいなものがございますので、今言われたように、全てがそれに当てはまるかどうかというのは別にしても、今言われたことに関しましては再度検討させていただきたいと思っています。以上です。

出典:士別市議会 令和2年第4回定例会 2020年12月16日 議事録 PDF(27ページ) 間違いを知らせる