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士別市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月10日

行財政運営戦略と令和2年度予算編成について

2019年12月10日、士別市議会の一般質問で、西川剛議員が「行財政運営戦略と令和2年度予算編成について」質問し、市長 牧野勇司、副市長 相山佳則が答弁しました。

質問者
西川剛 議員
答弁者
市長 牧野勇司、副市長 相山佳則

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 6番 西川剛

第4回定例会、通告に従いまして一問一答方式で一般質問を行います。初めに、行財政運営戦略と令和2年度予算編成方針について伺います。次年度予算編成については、11月7日発出の令和2年度予算編成方針及び予算編成要領により既に編成作業が行われております。本市においては、平成30年度行財政運営戦略及び実施計画により、とりわけ財政健全化の取り組みについてはスピード感を持った対応がされていると感じているところです。そこで、行財政運営戦略に基づく取り組みが令和2年度予算編成にどのように反映されているかという点を伺います。まずは方針及び要領にある事業アセスメントサイクル、補助金適正化ガイドラインについて、その実施概要と検証結果等がどのように次年度予算に反映されているのか、お知らせください。そのほか、財政健全化推進の観点から、運営戦略実施計画に記載のない事項であっても取り組まれていることがあれば伺います。言うまでもなく、本市の行財政を取り巻く環境は依然厳しく、財政縮小傾向は避けられない状況、そのためにも効率化、コスト低減の取り組みは待ったなしの状況と理解しています。市においては、行財政運営戦略に基づくさまざま取り組みについて、PDCAサイクルのうち、点検、検証、見直しを重点に通常の行政執行に加えてのボリュームのある作業でもあり、スピード感を持って取り組んでいることについて敬意を表するところであります。一方で、これまでの行政コストの縮減に加えて、使用料・手数料の見直しなど負担の公平性の観点から、結果市民負担を増やす例も多く、そういう場面ではまず負担を上げる前にやるべきことをやっているといった経過も明らかにする必要があると思います。負担増に至る検討、議論経過はもとより、なぜこの事業を対象としたであるとか、見直す対象事業以外のコスト縮減の取り組みなどについてもあわせて説明をし、理解を求めていくことが重要であると考えます。市では、市長査定結果のホームページ公開や予算、決算にかかわっては大変多くの資料を作成し、示していただいており、予算の透明化については大きく取り組んでいると思います。一方で、経常的な経費などについては、予算書、決算書からは事業概要を読み取ることは難しい状況です。難しいというよりも担当者に聞かないとわかりません。まちづくり総合計画実行・展望計画事業、主要施策、あるいは政策予算で言えば幅はありますが、250から350事業については事業概要書等、事業の目的、経過などは資料として作成をされておりますが、それ以外の事業については概要書あるいは評価書等を作成されていないのでしょうか。議会質疑等聞き取りを行えばもちろん明らかになりますが、これまで進めてきている予算公開など予算の透明化、また事業点検、検証をより一層進めるためにも、経常・政策予算等によらず全事業についての事業評価書の作成が必要ではないでしょうか。事業目的、根拠法令を初め事業に係るこれまでの見直し経過など、予算査定書、補助金調書、公共施設マネジメント施設台帳、使用料・手数料見直しに係る事業調書など、コスト削減や手数料等の見直しを目的とした資料はたくさんあろうかと思いますが、行政コストに係る情報はどの事業でも共通であります。それらを包含できるような形式のものができ、さらにこれまで取り組まれたさまざまな見直し結果も記録として記載され、それが全事業分比較できる状態として整備されていれば、今後の事業見直しの際にも市民の納得性を高める資料となり得ることでしょうし、そのほか行政内部においても、人事異動等による新たな職員に対し、所属部局の所掌事業が目的、経過を含め全てわかるわけでありますから、事業の継続性、事務効率化や予算執行の適正化にも資するものと考えます。もちろん全事業評価書の整備はさらに多くの作業を要するとは思いますが、先ほども申し上げたとおり、財政縮減に伴う事業スクラップを進める上でもぜひ取り組みに向けての検討を求め、この質問を終わります。 (降壇)

答弁 市長 牧野勇司(市長は2021年6月まで)

西川議員の御質問にお答えいたします。最初に私から事業アセスメントサイクルと補助金適正化ガイドラインの概要について答弁申し上げ、予算編成に向けての財政健全化の取り組みと全事業評価の実施については副市長から答弁申し上げます。事業アセスメントサイクルについては、限られた財源を有効活用し、効率的で効果的な行財政運営を行うため、行財政運営戦略にのっとった新たな行政評価の仕組みとして実施するもので、昨年の予算編成時に試行的にスタートし、本年度から本格実施となるものです。具体的な進め方としては、前年度の予算ヒアリングや予算査定の中で事業の必要性や費用対効果などに再評価が必要と認められる事業を中心に、企画課及び財政課で事業の抽出を行い、これとあわせて所管課みずからが見直すべきと判断する事業の調査を行い、当初76事業を見直し対象の候補として選定しました。その後、事業を所管する各課長ヒアリングを経て、庁内各部署の職員で構成する行財政改革推進会議、市政に関する識見を有する市民の皆様で構成する行財政改革懇談会に諮り、庁議における合議を経て、最終的に24の事務事業をアセスの具体的な取り組み対象として決定し、このうち11事業を予算編成時までに見直すものとして既に各所管課における再検証を踏まえ、関係団体との協議をもとに予算に反映すべく準備を進めているところであり、このほかの7事業を複数年かけて見直し、6事業を継続協議としたところです。このほか、サンライズホールの指定管理についても事業アセスメントサイクルの対象事業として見直し作業を進めてきたところです。なお、アセス対象とした事務事業の見直しについては、関係団体等との協議経過にも配慮の上、適切な時期に事業名や事業費など、その見直しの結果について公表してまいります。次に、補助金適正化ガイドラインについてです。本市では団体運営補助金の交付に関する基本的な考え方に基づき、団体運営補助金のあり方や補助対象経費などの見直しを図ってから10年以上経過し、多様な市民ニーズや社会経済情勢の変化に対応する必要があることから、新たな統一的な見直しの基準として補助金適正化ガイドラインを策定しました。具体的には、公益性、必要性、公平性、自主性、透明性、有効性、妥当性といった7つの補助金見直しの基本的視点に合致し、適正に事業が行われているかを評価・検証するとともに、補助金の終期設定、いわゆるサンセット方式の導入や運営補助の原則廃止、事業補助への移行など、補助金適正化に向けた10の基準を満たすよう見直しを進め、補助金の最適化を図るものです。このガイドラインの特徴としては、補助金は永続するものではないという基本的な考え方に立ち、まちづくり総合計画の4年目、実行計画最終年度を原則的に全ての補助金の終期とし、終期の到来時にゼロベースで見直す中で、新たな措置が講じられない限り、原則としてその補助金は廃止となります。その上で必要なものに限って何らかの形で補助を継続する場合は、その4年後、展望計画最終年度を次の終期に設定します。このサイクルを4年ごとに繰り返すことで補助金の適正化を図るものです。以上申し上げ、私からの答弁といたします。 (降壇)

答弁 副市長 相山佳則(副市長は2021年6月まで)

私から予算編成に向けての財政健全化の取り組みと全事業評価の実施についてお答えいたします。予算編成に向けての財政健全化の取り組みとしては、行財政運営戦略に基づく取り組みを着実に実施するとともに物品の調達に関する試験的な包括発注方式の導入や新庁舎移転に向けたコピー機及びプリンターの複合機への統一化、電力供給事業者の変更等による節電の取り組みなどを進めているところです。また、経常経費の95%シーリングについては、行財政運営戦略会議等に基づく各種取り組みによる一定の経費圧縮を予算に反映させることなどを目的に実施しておりますが、臨時的経費や光熱水費、義務的経費などを別枠扱いとしていることから、その効果は事業費にして約2,500万円を見込んでいるところです。経常経費については、この10年で申し上げますと、平成25年度予算で95%、28年度で97%とし、このほかの年については前年当初予算を超えない範囲、いわゆるゼロシーリングを要求基準としてまいりましたが、その効果は限定的なものと認識をしております。このため、予算要求時のシーリングによる一定の予算縮減や予算査定における事業費の調整といった手法だけでは事業の大胆な見直しは時間的な制約から困難との考えから、計画的な歳出改革への仕組みとして事業アセスメントサイクルや補助金適正化ガイドラインなどを行財政運営戦略に位置づけをしているものです。そこで、事業の再点検、スクラップアンドビルドをより一層進めるための経常予算、政策予算によらない全事業評価の実施についてです。補助金ガイドラインに関しては、サンセット方式の導入などにより原則として全事業を対象に適正化を図る仕組みとしていますが、事業アセスメントサイクルの考え方としては、年度ごとに各担当みずからの評価と総務部での審査によって見直し対象を選定する仕組みであり、毎年全事業を対象として実施はしていないところであります。これは効率的な事務執行により焦点を絞って着実に成果を出すということを念頭に制度設計したもので、これを数年繰り返すことにより、PDCAサイクルを確立し、継続的な改善を目指すものであり、最終的にはまちづくり総合計画の4年に1度のローリングにつなげることで統一的な適正化が図られていくものと考えております。御提言のあった全事業評価については、行政コストや事業費の推移、過去の見直し経過や今後の課題、数値目標など統一的なデータ集積としては一定の効果が見込まれますが、一方で膨大な事務作業が発生し、職員のやらされ感や評価疲れを招くおそれや、資料収集、評価結果の作成自体が最終的な目的となる手段の目的化といった弊害など、見直しを行う手法としては評価結果の活用にまで結びつかない事例も多くあり、職員数や労力に見合った評価の有効性を確保できない懸念も生じてまいります。新たな行政評価の仕組みとしてスタートした事業アセスメントサイクルの運用に当たっては、より公平で透明性が高く、わかりやすい仕組みとしていけるかが課題であると認識しており、今後においては、より効率的で効果的な事業の分析、評価、データの収集、蓄積、情報の共有、公開のあり方など、全事業評価も含めたさまざまな手法について調査・研究に努めてまいります。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)

質問 6番 西川剛

次の質問を行います。日米貿易協定について伺います。本年の農作物の状況について、行政報告によれば、水稲ではやや良、畑作物についても5月の少雨、集荷期の降雨による作業おくれが生じたものの平年並みの収量等が確保されたとのことでした。本年のこの状況は道内の地域ごとにも同様で、全道的におおむね平年並みとのこと。40年以上営農されている方でもこのような年は初めてのことではないかと伺っているところです。ただ一方で、昨年12月30日発効されたTPP11、本年2月1日発効の日EU・EPA、加えて国会での承認を終え、年明け1月1日発効の見通しとなった日米貿易協定による影響への懸念から、本年の結果で言えば一安心というところを、逆にこれら貿易協定による影響への懸念が今後の営農に大きな不安を抱かせる結果になっているのではないか、その不安を少しでも払拭できればと何点か市の見解を伺うものです。まず、日米貿易協定発効による影響額についてです。TPP11を初め今回の日米貿易協定に至るまで、各協定に関しては大筋合意や関係国政府による署名がなされたその都度、農業への影響額が国・北海道において示され、過去の議会質疑においても本市に係る影響額が議論されているところです。そこで、今回のアメリカとの協定発効による本市影響額は試算できているのか、できているのであればその額と、さらにその試算の考え方をあわせて伺います。さらに、本年第1回定例会、大西議員の質疑において、国・道による試算では試算品目の少なさから現場実態を的確に捉えていないのではないかと指摘がなされ、それに対し市は、JAとの情報共有による試算・研究を行うとのことでした。以降の取り組み状況をお知らせください。

出典:士別市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月10日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる