みんなの議会

士別市議会 令和元年第2回定例会 2019年6月19日

てん菜振興と食育について

2019年6月19日、士別市議会の一般質問で、村上緑一議員が「てん菜振興と食育について」質問し、市長 牧野勇司、教育長 中峰寿彰が答弁しました。

質問者
村上緑一 議員
答弁者
市長 牧野勇司、教育長 中峰寿彰

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 8番 村上緑一

令和元年第2回定例会に当たり、通告に従いまして一般質問を行います。てん菜振興と食育について伺います。ことしの春は雪解けが進み、ビートの移植や種まき作業が順調に進みましたが、その後、風と干ばつの影響で苗枯れや発芽むらの圃場も見受けられ、今後の生育が心配されます。士別市のてん菜6月時点の作付見込みとしては723ヘクタール、うち直播が580ヘクタール、約80%が直播で、苗での移植が143ヘクタール、約20%となり、人手不足対策と経費削減の取り組みが進んだことが伺えます。また、大きく面積が減っていないのは、今まで士別市甜菜作付振興事業での各種支援対策を進めてきた成果であります。北海道でのみ作付されているてん菜は、畑作経営の安定化と輪作体系上欠くことができない基幹作物であります。また、てん菜の作付振興は農業者の利益のみならず、立地する製糖工場での労働者の雇用、運送業者や関連産業への需要を含め、地域経済に大きく寄与しております。士別開拓120年、日甜創立100年を機に今以上にてん菜振興を力強く進めなければなりません。ここでてん菜振興の考えを伺います。次に、てん菜プロジェクトのことを聞いたことはないでしょうか。ビートでのシロップづくりです。ビートの皮をむき、鍋でゆでて煮汁を煮詰めてシロップをつくる過程を子供たちが体験する事業です。このてん菜プロジェクトは、上士別の農家の方が将来を担う子供たちに生きる力を育んでほしいとの思いで、神奈川県の教師の知人に話を持ちかけたことから始まったと聞いております。この理念に賛同し、上士別農業経営者連盟と日甜士別製糖所では平成16年から神奈川県の小学校にビートを送る取り組みを続けております。また、ことし3月には上士別小学校でビートでシロップをつくる学習が初めて行われました。ビートの産地である地域の子供たちに、ビートへの理解を深めてもらいたい。生産農家の思いにより、てん菜振興と食育を結びつけることで地域に根差したてん菜振興につながるのではないでしょうか。本市での取り組みはもちろん、道内での取り組みも考え、てん菜のすばらしさを子供から大人まで知ってもらうことにより、作付拡大と消費拡大にもつながります。北海道てん菜振興自治体連絡協議会会長であります市長の考えを伺います。今回上士別小学校では、てん菜をテーマにした社会科の授業をコミュニティ・スクールの一環で行い、地域住民の協力のもと初回は作付面積や育て方、収益などの学習、2回目はてん菜からどのように砂糖ができるのかを学び、3回目は昨年のてん菜を使って実際にシロップづくりを行いました。まさに地域と連携したコミュニティ・スクールであり、食育に根差したてん菜プロジェクトであります。今後も地場産てん菜と食育を教育に取り入れてはどうでしょうか。また、学校菜園では各地域でさまざまな農作物をつくり、農業体験学習を行っていますが、学校菜園でビートを1株、2株でもつくることにより、地元農産物への理解が深まるのではないでしょうか。これについての考えを求めます。以上のようにてん菜プロジェクトの食育の取り組みについて、教育としての考えと各地域での学校菜園、農業体験学習、コミュニティ・スクールの取り組みについての考えを求めます。(降壇)

答弁 市長 牧野勇司(市長は2021年6月まで)

村上議員の御質問にお答えいたします。最初に私からてん菜振興について及びてん菜プロジェクトについて答弁申し上げ、学校菜園、コミュニティ・スクールの取り組みについては教育委員会から答弁申し上げます。てん菜は寒冷地域での輪作体系上欠くことができない作物であり、畑作経営の安定化、さらには製糖工場の立地により製糖期間における雇用の場の確保、運送業者や機械、設備の保守管理業者など関連産業への需要を含め、地域経済の発展において極めて重要な作物です。本市においては、生産確保支援対策事業や甜菜作付作業受委託促進事業、甜菜作付機械化促進事業など、てん菜振興策の継続実施により道内の作付面積が減少する中、農業者の皆様やJA北ひびき士別市甜菜振興会など関係機関の御協力により面積の確保、拡大が図られてきたところです。しかしながら、近年農家戸数の減少や農業従事者の高齢化、1戸当たりの経営規模の拡大により労働力が不足している状況にあり、収穫までの長い生育期間と重量作物ゆえの負担感もあることから、安定的な生産振興のためには省力化が大きな課題となっています。昨年6月に士別商工会議所、JA北ひびき、日本甜菜製糖士別製糖所、士別市甜菜振興会、士別市で構成する士別甜菜作付受託検討会議が設立され、日本甜菜製糖士別製糖所が事務局となり、多畦収穫機の導入、コントラクターの設立等について検討を進めているほか、10月にはJA北ひびきが実施主体となり、てん菜多畦収穫機の現地実証試験が行われるなど、省力化に向けた取り組みが進められているところです。今後においても本市のてん菜振興策の継続はもとより、私が会長を務める北海道てん菜振興自治体連絡協議会を通じて、機械化の促進や安定的な生産のための新品種開発、労働力の省力化が図られる技術開発への支援、さらには農業者の所得向上のために必要な総合的な支援策等を講じるよう、国及び北海道等に対し提案活動をあわせて行い、てん菜の作付振興を推進してまいります。次に、てん菜プロジェクトについてです。てん菜は輪作体系上欠くことができない作物であり、製糖工場を有する本市経済においても極めて重要な作物です。お話のありました上士別農業経営者連盟と日本甜菜製糖士別製糖所の取り組みは大変意義深いものであり、上士別小学校で行われている地域農家と連携した食育学習はてん菜への理解がより一層深まるものです。今後、製糖所を有する自治体で構成する北海道てん菜振興自治体連絡協議会の幹事会において本市の取り組みを含め、各自治体と情報交換を行ってまいります。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)

答弁 教育長 中峰寿彰(教育長は2023年3月まで)

私から学校での学びにかかわることについてお答えいたします。てん菜をテーマとした上士別小学校3年生の学習は、同校が上士別農業経営者連盟からの働きかけを受けて本年2月から3月にかけて実施したものであり、コミュニティ・スクール活動の一環として取り組まれたものです。子供たちは地域の農業者の方と一緒にシロップづくりなどを行うことにより、改めて本市農業の一つの核でもあるてん菜について体験的に学ぶことができました。コミュニティ・スクールの推進母体である学校運営協議会は主に各学校の課題解決に向けた会議体であり、その内容について教育委員会が指示、指定するものではありませんが、今回のような取り組みについては他の地区の協議会へも情報提供し、学校と地域が連携した取り組みの一層の推進に努めてまいります。また、各小学校において実施している農業学習は子供たちの考えや地域の実情を踏まえ、学校、学年ごとに栽培する作物を決めており、その種類はさまざまです。てん菜については過去に数校が栽培した経過がある中で、今年度においては温根別小学校が栽培をしているところです。一方で小学校3、4年生が使用している社会科の副読本では、働く人とわたしたちのくらしとして、てん菜の栽培や加工について27ページにわたって取り上げており、農業者によって育てられたてん菜が砂糖になるまでの様子を詳しく学習する内容としています。今回の上士別小学校での社会科の授業という点でもこの副読本での学びを地域の方々の力もかりて実施したものと言えます。なお、この副読本については今年度からの2カ年で改訂をする予定となっていますが、引き続きてん菜に関して掲載する考えであり、各校で実施している日本甜菜製糖士別製糖所の見学についても継続実施を予定しています。今後においても農業学習の意義や目的を踏まえ、各学校で主体的に取り組みがなされるよう、その推進を図るとともに、てん菜に関する学習についてもさまざまな場面を通じて子供たちの理解が深まるよう努めてまいります。以上申し上げまして、答弁といたします。 (降壇)

質問 8番 村上緑一

今、市長のほうからてん菜の振興に対して士別の取り組みを北海道振興会の会長でありますそういう会合の中でぜひ紹介したいという温かい、本当に前向きな答弁がありました。本当に地元てん菜工場を抱えてる士別市から発信が必要だと思うんです。やはりそういうことを紹介した中で、子供たちの食育も含めて発信していくことが重要だと思います。また今までそういう事例もきっとなかったなと思うんです。また、これは農家からの発信も必要だと思うんですけれども、そういうことを教育の中に教育委員会も含めて、紹介から始まっても、やはり取り組みはその次ですけど、その事例を紹介することも必要なんで、ビートのすばらしさをわかっていただくためにも今後とも振興を進めていただきたいと思いますけれども、ひとつ市長、もう一回すばらしい前向きな答弁いただきたいと思います。

答弁 市長 牧野勇司(市長は2021年6月まで)

再質問にお答えいたします。私は今回の御質問をいただきまして、日甜がことし創業100年を迎えると。士別市においては北海道に8つ工場がありますけれども、一番歴史のある工場が士別の工場、84年の歴史がございます。そういった中で今85自治体に加入いただきまして、私が会長を務めさせていただいて協議会を自治体でつくっています。実は先日全国市長会がございました。6月11日、12日です。12日の早朝、朝7時半ぐらいから毎年行うのでありますが、自民党選出北海道の国会議員、それと全道市長会のメンバー、ほとんど国会の方見えました。私ども市長会も25人ほど市長が出ていました。それで意見交換を行いました。3名の方が提案したんでありますが、私も提言させていただきました。これは何かいうと、3年に一度の基準糖度の見直し、交付単価の見直しが令和元年に行って2年からまた変わると、こういうことでありますので、先ほど申し上げたようないろいろな内容を含めまして、しっかりと北海道のつくり上げているてん菜の振興について引き続き力強い先導的役割を願いたいというお話をして、そういったことについての意見交換をしてきたところです。もう一つは、うちが幹事やっていますので、事務局を持っていますので、幹事会の中でも先ほど言ったように行います。それともう一つ、農業学習の関係です。私は上士別の農業者経営者連盟、やはりすばらしい活動しています。他の農民連もしています。ただ特筆されるのは、アジア・アフリカ支援米、これは歴史がございまして、農業を通しながら人材育成、そして愛郷心を養うということを含めて田植えから始まるわけでありますが、この支援米が長年続いているということで、大臣表彰まで数年前にいただいているということでありますから、今も続いていますね。こういう取り組みも一方ではしている。もう一方では、今回このようにてん菜の関係について神奈川のほうと長年、これは寺島さん中心にやってきているんでありますが、農業者連盟の皆さん方が日甜と連携をとってやっていながら、またシロップづくりも行っていると。3回の学習もされたようです。これもできるならば地元の学校の中でも、教育長中心にこれから協議されると思うんでありますが、農業学習の中でこの種のものも取り入れれば非常にいいのかなという気がしていますので、貴重な提言も賜りましたのでしっかりと抑えて、この農業発展のために、特にてん菜振興に向けて頑張っていきたいと、こう考えているところです。

出典:士別市議会 令和元年第2回定例会 2019年6月19日 議事録 PDF(42ページ) 間違いを知らせる