みんなの議会

標茶町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月6日

標茶町の財政について

2026年3月6日、標茶町議会の一般質問で、齊藤昇一議員が「標茶町の財政について」質問し、町長 佐藤□彦が答弁しました。

質問者
齊藤昇一 議員
答弁者
町長 佐藤□彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 齊藤昇一

6番、齊藤でございます。通告に従いまして、質問をさせていただきます。それぞれ各特別委員会だとかで、今、財政の議論、また、役場職員の方々におかれましては、いろいろやっている最中だとは思いますけれども、本日は標茶町の財政について伺いたいと思います。難しい数字をあれこれということではなくて、この町をこれからも安心して暮らせる町にできるのかなという視点で、町民の皆様にもわかりやすいような形で質問ができたらなと思っております。まず、1点目、今の財政状況についてであります。ご案内のとおり、現在、標茶町は非常に厳しい財政に至っているということは、この間の新聞報道でも、各議員、町民の皆さんにも伝わっているということでありますが、財政調整基金だとか、基金の取り崩しによって、そういったものも枯渇してきて、基金が底をつけば、なかなか急な災害だとか想定外なものの支出に対しては対応できなくなるということもありますので、まず町長にお伺いいたします。現在の財政状況をどのように認識されているか。そして、今後、改善策というか、何をしなければならないかとお考えか、お示しいただければと思います。次に、皆さんもそうだと思いますけれども、町民にとって最も重要な施策というのは福祉であり医療だと私はもう常日頃、考えております。ただ、財政状況に大きな影響を及ぼしているのも、やはりそういった福祉・医療政策だと思っております。これは財政状況を見れば、やはりいかに一般財源から支出をしているか、赤字補填をしているかということがわかると思いますけれども、そういったものを含めて公債費の増加、公共事業の部分の借金ですよね。町立病院への多額の繰出金、特別養護老人ホームやすらぎ園やデイサービスセンターの運営費、これはほぼ人件費になっていっているかとは思いますけれども、あと、また、町営牧場の赤字決算。そこで、次の3点の施設の今後についても伺いたいと思います。まず、町立病院でありますが、町立病院は町民にとっての大切な医療機関です。私も、医療を守るということは最優先だと考えております。しかし、同時に今のままであれば、将来も続けられるのか、冷静に検討する時期に来ているのではないでしょうか。例えば、機能の見直しだとか、広域連携、経営形態の検討などであります。しかしながら、ドクターの確保という難しい問題も抱えていることは承知しております。ただ、ドクターを確保するためというか、そういった方向に進んで医療の政策が町民を軸にしたものになってきてはいないのではないかという部分からしても、今後の町民の医療を守るための施設、町立病院を守るための再編という視点でどのような検討をされているのか、お聞きします。次に、やすらぎ園、デイサービスセンターに関してであります。高齢化が進む中、福祉は当然、欠かせないものであります。公共施設であるがために人件費が運営費の負担になっております。しかし、施設運営の在り方を見直すことで、より安定的に続けられる可能性もあると思います。民間の連携や経営改善など、具体的な検討は進んでいるのか、お示しください。最後に、町営牧場についてですが、町営牧場は標茶町の基幹産業を象徴する施設であると考えております。しかし、長年にわたり赤字が続き、町財政全体の負担になっております。今後の方向性について、経営改善の具体策をお聞きいたします。

答弁 町長 佐藤□彦

6番、齊藤議員のお尋ねにお答えします。現在の町財政状況の認識についての所見でございますが、令和8年度の予算案は、一般会 計 に つ い て は 総 額 109 億 2,100万 円 と な り 、 対 前 年 比 13 億 7,400万 円 の 減 、 率 に し て11.2%の減となり、特別会計と企業会計を合わせますと162億3,404万8,000円の予算規模となり、対前年比で15億2,564万円、率にして8.6%の減となりました。令和8年度の収支不足につきましては7億789万3,000円となり、財政調整基金から2億7,300万円、備荒資金組合支消金から2億3,772万2,000円、特定目的基金等から1億9,717万1,000円を充当することで、予算収支のバランスを図ったところでございます。本町のこれまでの予算編成につきましては、当初予算においては不足する財源を財政調整基金や備荒資金組合支消金からの繰入れにより補い、年度末に積み戻すことで財政の健全化を維持してまいりましたが、近年の物価高騰や人件費及び人件費の増額に伴った委託費や維持管理費等の増、建設事業費などの上昇による影響、地方債を活用した事業の実施による公債費の増などにより歳出予算が増加したため、毎年度の積み戻しが難しくなり基金残高が減少したものであり、さらに人口減少や税収が減っていくなど歳入予算も踏まえまして、これまでと同様の手法では予算編成が難しい局面であると認識しております。今、何をしなければならないかの所見についてでございますが、前段でお答えしたとおり、本町は歳入の減少と歳出の増加による財政の硬直化の状態であり、さらに基金残高が減少していることも踏まえると、歳入予算に合わせた予算編成が必要だと考えております。そのためには、これまでの慣例にとらわれることなく、事務事業について必要性、代替性、効果性、妥当性の観点でゼロベースから見直しを行うとともに、義務的経費を含めた経常的経費につきましても財政構造の弾力化を図り、持続可能な財政基盤を構築するためにも行財政改革推進計画の取り組みを加速させ、着実に実施していくことが近々の重要課題だと認識しておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。2点目から4点目の町立病院、やすらぎ園、デイサービス、育成牧場の検討内容についてのお尋ねにお答えします。これらの各施設につきましては、標茶町行財政改革推進計画の具体的な取組事項として、本町の将来に向けてどうしていくべきかを具体的に見直す視点で検討をしております。2点目の町立病院を守るための再編という視点でどのような検討をされているかでございますが、議員ご指摘のとおり、本町の医療をどう守っていかなければならないかということは、町民が精神的な安心を得るためには非常に重要な課題だと認識するところであります。令和7年度当初予算では、病院事業会計15億6,300万円のうち約9億6,000万円が一般会計からの繰入金及び出資金となり、率にして61%と、一般会計への依存度が高い状況にあります。人件費の増加や物価高騰による経費の増加、釧路圏域における患者数の減少による収益の悪化が経営の重荷になってきており、今後も続くものと判断しております。検討の中では、様々な体制を想定し、本町にとって最良な体制が何かを追求してきましたが、行政報告でもお示ししたとおり、令和8年度の院長交代を考慮し、新たな院長の判断も仰ぎながら今後の体制について詰めていきたいと考えております。いずれにしましても、現在の診療体制を維持することは困難であると認識しており、町の人口規模に見合った医療体制の構築に向けた取り組みを早急に進めてまいります。3点目のやすらぎ園・デイサービスの具体的な検討が進んでいるかでございます。議員ご指摘のとおり、町民の皆さんが将来的にも住み慣れた地域で安心して暮らし続けられることを望んでいることは言うまでもなく、それだけにやすらぎ園・デイサービスに対する期待は大きいと理解しております。同時に、20年後の未来を見据えつつ、老朽化した施設更新を目指し、満足できる介護サービスの提供と持続可能な運営体制について検討を進めてまいりました。介護業界においても、人員不足や物価高騰などを背景に厳しい運営が余儀なくされている現状でありますが、特別養護老人ホームは、そのほとんどが社会福祉法人による運営がなされており、専門的知識、経営感覚をいかんなく発揮されております。標茶町においても、より高みを目指すために民間との連携、経営の見直し、サービスの充実が必要であると認識しております。改めて、施設の運営分析や民間連携の先進地視察、今後の標茶町の介護福祉サービスの供給体制構築についての検討や、介護サービスを継続するためには地元の救急体制や他の民間施設との連携、人員確保など、単独の組織では賄い切れない課題もありますので、町内組織などの連携構築などの検討を早急に進めてまいります。4点目の育成牧場についてでございますが、育成牧場は、本町基幹産業を支えるために乳用後継牛をお預かりし、酪農の分業化に資することにより、農家経済へ貢献してまいりました。近年は、生乳の生産抑制に影響された子牛の減少や、伝染病疾患の発生を原因とした預託頭数の減少による収入の減、人件費の増加や物価高騰による経費の増があり、収益が悪化していたところであります。育成牧場につきましても、町が直接運営し続けることが利用者や町民の皆さんにとって最善の形なのかという視点に立ち、検討を早急に進めてまいります。また、綿羊事業につきましては、国産羊の貴重性が認められてきており、今後は行政が直接運営を担うのではなく、民間の創意工夫や活力を最大限に活用することで、さらなる産業振興を図っていきたいと考えております。民間事業者への移譲も含め、進めてまいりたいと考えております。今回、ご質問いただきました施設につきましては、令和8年5月頃を目標に今後の方針を確立したいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 6番 齊藤昇一

私の質問の内容も多岐にわたっているというか、施設もちょっと多かったものですからあれですけれども、ただ、今、私たち議員のほうで標茶町財政健全化調査特別委員会のほうを進めさせてもらっていますけれども、ご案内のとおり皆さん理解していると思いますけれども、やっぱりこの3施設がかなり財政に対して圧迫をしている ので はな いか とい うこ とで 、町 長も おっ しゃ って いた とお り、 病院 にお いて は9 億6,000万円、やすらぎ園においては、私、あまり数字のことをごちゃごちゃ言う気はないのですけれども、単純にやすらぎ園、デイサービスにおいては3億5,000万円、牧場については約2億円ぐらいですか、それを合わせても約14億円から15億円ということになっております。ただ、町民目線からいけば、先ほど私も申し上げたのですけれども、本当に町民にとって最も重要なのは福祉、医療だと思います。ただ、産業なくして福祉も医療も成り立たないと思うのです。ですから、やはりそこのところを、今、令和8年5月から具体的な部分を、先ほど言っている行財政改革推進計画を具体的にやっていくということだと思いますけれども、これを策定したのが去年の6月なのです。できれば、令和7年度中にそういうものも進めてもらって、今回の予算を何とか方向性を見いだしていただければな。多分、町民はいつまで我慢すればいいのかと思っているのですよ。今、お金がないよと言いながら、ではどうなのだ、町長は5年と言っていますけれども、いやいや、町の人たちは、もうもたないと言っているのです、来年もという話ですね。だから、そこを何とかこの予算案の中で、そういった町長の政策も含めて、こういうところから1,000円でも2,000円でもということではないです。1,000万円も2,000万円もという話なのですけれども、何とかそういった産業のほうに割り振りをしていただけないのかなというのも、ちょっと町民の皆さんも感じているところだし、私もそう思っております。標茶町の財政は決して一時的な問題でないというのは、皆さんご案内のとおり、先ほど中間報告の中にもありましたけれども、本当に構造的な問題を代々、先送りにしてきた。ですから、今の理事者を含めて町職員の方々全てが問題だ、誰が悪いということではないと私は思っております。ただ、その中で単純な話ではないのですけれども、見直す時期をやはりはっきり明確に勇気を持ってやっていただきたい、行政にやっていただきたいということが、我々を含めて町民の考え方だと、願いだと思っています。予算を削るだけではなくて、これから、今まで慣例的にやってきたとか、ゼロベースにするというのもわかるのですけれども、ゼロベースにされたら、先ほど言ったとおり、産業が成り立たなくなってくる部分もあります。これは一般的な財源を削るといったって、車検だって取れないような状況の財政になってきているのではないかということも話がありますから、ぜひとも、削るところは削るというだけではなくて、バランスのよい、そういった人たちにもちゃんと生活できるような財政支出をしていただきたいなというのは感じているところであります。速やかにその推進計画を実行していただいて、町財政の立て直しをお願いして、

出典:標茶町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月6日 議事録 PDF(53ページ) 間違いを知らせる