みんなの議会

標茶町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月2日

教職員の不祥事根絶の学校職場づくりを

2025年12月2日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が「教職員の不祥事根絶の学校職場づくりを」について質問し、教育長 青木悟、教委管理課長 神谷学が答弁しました。

質問者
深見迪 議員
答弁者
教育長 青木悟、教委管理課長 神谷学

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 深見迪

質問いたします。1点目は、最近非常に大きな問題になっている教職員の不祥事根絶の学校職場づくりについてであります。教員らのグループが児童生徒の盗撮画像などをSNSで共有していたという、今までの常識では考えられない不祥事が発覚し、逮捕者も出ました。このような不祥事の背景に何があったのか、どうしてこのような事件が起きたのか、教育長のご所見を伺います。一部の教員による盗撮事件で北海道教育委員会(以下、「道教委」という。)は、教職員による道立学校での私用スマートフォンの持込みを原則禁止する措置を講じ、同じ通知を札幌市を除く北海道内の178市町村教育委員会にも出していると聞きました。道教委は「各市町村教委には道立学校に出した通知を参考に、児童生徒の被害防止の取り組みを進めてくださいと伝えた」ということです。教育長は、この方針をどのように考えていますか。また、本町の教育委員会では、この方針と同じ措置を行っているのでしょうか。私は、ほとんどの教職員は信頼できると考えています。このようなスマートフォンなどの持込禁止は、真面目に教育活動を行っているほとんどの教職員を教育行政が信頼していないことを前提に行われているのではないでしょうか。持込禁止ではなく、教職員集団のコミュニケーション、教職員集団の学校づくりこそ重要ではありませんか。そういう意味では持込禁止は間違った方針と考えますが、いかがですか。また、スマートフォンなどの端末や写真は、日常の教育実践で必要ではないでしょうか。教育長のご所見を伺います。道教委ICT教育推進課の担当者は「公的な端末で、データをきちんと管理していれば児童生徒の撮影を禁止するものではない」とした上で、「あらぬ疑いがかからないように教員を守るルールでもある。必要に応じた公用端末などの更新は、各市町村教員の判断に任せている」と説明していますが、学校現場での信頼関係はこのような措置で築き上げられるものではないと考えますが、いかがですか。以上です。

答弁 教育長 青木悟

1番、深見議員の教職員の不祥事根絶の学校職場づくりをとのお尋ねにお答えいたします。全国に広がった教員による児童生徒の盗撮事件は、児童生徒の安全と健全な育成を脅かす重大な犯罪であり、断じて許されるものではありません。一部の教員が引き起こした事件により、全国の教育現場の信頼を失ったことを残念に思っております。二度とこのような事件を起こさせないことが信頼回復の第一歩と考えています。1点目のこのような不祥事の背景に何があったのか、どうしてこのような事件が起きたのか、教育長の考えを聞くとのお尋ねにお答えいたします。今回の事件の特徴は、直接的なわいせつ行為ではなく、高性能・高機能となった撮影及び通信機器を使い、教師という立場を利用して校内等で盗撮をし、秘匿性の高い通信アプリを使ってそれらを提供、保持しており、犯行が外部に露見しにくかったことであります。その背景として考えられることは3点ございます。1点目は、近年のSNS利用の拡大とICT機器の急速な発達が映像の取得や共有を容易にしたこと、2点目は、教育現場のデジタル基盤の整備が追いつかず、私的利用と公的職務の境界が曖昧になるリスクを高めたこと、3点目は、教職員の倫理規範の徹底やデジタル機器の適正管理に関する校内ルールが不十分であったことなどが考えられます。これらが複合的に作用し、児童生徒の安全確保やプライバシー保護が十分に機能しない状況を招いた可能性が高いと考えております。2点目の北海道教育委員会は、教職員による私用スマートフォンの持込みを原則禁止する措置を講じ、各市町村に対し、道立学校への通知を参考に取り組みを進めるように通知した。教育長は、この方針をどのように考えているか。また、本町の教育委員会ではこの方針と同じ措置を行っているのかとのお尋ねですが、北海道教育委員会は、事件の重大さを踏まえ、このような措置を決断したものと考えております。町村教育委員会としては、北海道教育委員会が示した私用スマートフォンの持込み原則禁止の取り扱いを全市町村に伝達し、伝達した趣旨を重く受け止め、同様の対応を進めております。3点目のスマートフォンなどの持込禁止は、真面目に教育活動を行っているほとんどの教職員を教育行政が信頼していないことを前提に行われているのではないかとのお尋ねですが、町教育委員会としましては、教職員の信頼は大前提としつつも、信頼される学校づくりにつなげるためには、外部の目から見ても誤解を招かない体制を整える必要があると判断しました。4点目の持込禁止ではなく教職員集団のコミュニケーション、教職員集団の学校づくりこそ重要ではないか、そういう意味では持込禁止は間違った方針ではないのかとのお尋ねですが、誠意を持ち、職務を全うしている教職員が大勢いる中で、一部の教員による犯罪によって行われた学校現場の信頼を取り戻すためには、教職員集団のコミュニケーション、教職員集団の学校づくりが重要であることは議員と考えを同じくするところです。しかし、今回の事件の重大さを踏まえ、体制の整備もあわせて進める必要性を感じていることから、私用端末の持込みを原則禁止とする取り扱いを決定したところです。5点目のスマホなどの端末や写真は日常の教育実践で必要ではないのかとのお尋ねですが、教育現場の実践上、日常的に写真や情報の取り扱いが必要となる場面もあるものの、私用端末の使用を全面的に認めることは避けるべきと判断しています。公的端末の活用を推奨し、撮影データは学校長により不適切な内容が含まれていないかを確認した上で、教育目的でのみ使用するよう指導しています。これにより、児童生徒の安全・安心の確保と教育的活用の両立を図ってまいります。6点目の道教委ICT教育推進課の担当の説明について、学校現場での信頼関係はこのような措置で築き上げられるものではないと考えるがどうかとのお尋ねですが、学校現場での信頼関係は、教職員同士の連携や管理職の適切な指導と管理があってこそ築かれるものと考えます。しかし、今回の事件の重大さを踏まえると、保護者、地域に対する目に見える対応が必要になります。繰り返しになりますが、信頼される学校づくりのためには、目に見える具体的な取り組みとそれを支える透明性の高い運用ルールが不可欠です。管理職の適正な指導と監督の下、私的利用と校務の境界を明確化し、外部の目から見ても誤解を招かない体制を整え、教育現場の信頼構築と児童生徒が安心して学校生活を送ることができる環境整備に努めてまいりますので、ご理解を願います。

質問 1番 深見迪

私、感想ですけれども、教育長、盗撮を先ほど一部の教職員と言いましたけれども、それよりもっと少ないですよね。一部という表現、ほんの一握りの盗撮なんかをやるような教職員。こういう教職員は、このスマートフォンの持込禁止ということに対して、実効ある解決手段だと思いますか。やってはいけない盗撮をやるわけでしょう。やってきたわけだね。今まだ発覚していない部分もあるかもしれませんけれども、そういう人間が、禁止したからといって効果ある内容と言えるでしょうか。私はそう思わないのですよ。そうではなくて、先ほど言った校内の、先ほど教育長は考えを同じくすると言いましたけれども、何かが欠けているから教職員、学校、教職員集団づくりがなかなかうまくいかないと。コミュニケーションも本当に取れているのだろうかというのが現場の実態です。その点では僕は、道教委が禁止してこの問題が解決するとは全然思っていないのです。一番下手くそなやり方というか、そういう意味で間違ったという表現をしたのですが、それに標茶の教育委員会も右ならえでそのような措置を取ったということなのですが、そう思いませんか。いかがですか。

答弁 教育長 青木悟

お答えいたします。最初に議員が申し上げた一部の教員がという、ほんの、もっともっと少ないのではないかというご指摘ですけれども、多分、数にしてはそのとおりだと思います。ただ、先ほど繰り返して申し上げましたとおり、今回の事の重大性というか、児童生徒あるいは保護者にとって計り知れない不安と恐怖を与えたことは間違いないと思っています。数の問題ではないのかなというふうに私は捉えています。それと、今回、私、直接これは、ただ文書ではなくて、校長会で話させていただいたことは、やはり道教委でこれほどの決断をしたこと、道教委は高校ですから、今回の被害者は児童生徒ですので、やっぱり市町村教育委員会として道教委が行ったこういった措置より甘い対応はないだろうと。やはり同じ、足並みをそろえて北海道教職員一丸となってこういった未然防止に取り組むことが信頼回復の一丁目一番地であると思うと、こういうお話をさせていただきました。禁止することが根本的な解決につながることではないかもしれませんが、やはりこれをなくして未然防止あるいは再発防止のスタートも切れないのではないかというのが私の考えであります。以上です。

質問 1番 深見迪

今回の問題に関わって様々な論評がなされています。防犯カメラを校内に置くなんていう発想も出てきているぐらいなのですけれども、私は、そういう管理強化だけでは問題は絶対解決しないと。現場の先生方は、このことによって、このことによってというのは道教委のそういう措置によって、保護者の人たちが今まで持っていなかった教師に対する、学校に対する信頼を失っていくのではないかという懸念を持っていると。せっかく築いてきた保護者の信頼関係にひびが入りかねないのではないかというお話をしたりもしています。それから、私自身も教員時代に経験していることですが、授業風景を撮影して、それを学級通信に生かしたり、あるいは授業を反省する材料にしたり、勉強会の資料にしたり、それがなかなかできづらくなってくるということなのですね。子供というのは本当にびっくりするような動きをすることもあるわけで、そのときに手元に持っているもので、あっということで写すことが本当に今後の授業の質を高めていくということにも必要だと。それから、そういうことができなくなるということと、それらを逆にまた楽しみにしている保護者もたくさんいらっしゃいました。その保護者とのコミュニケーションにも影響が出てくるのではないかと。結局は、持込禁止ということは学校づくりをしっかりできない道教委の弱さ、これは議論すると長くなりますので議論はしませんけれども、その弱さが、とにかく禁止して、管理を強化して、そして少しでも食い止めようというけれども、それを実際やったら、今まで学校や教師を信頼していた保護者だって疑心暗鬼になっていくのではないかと、私は逆にそのように思うのです。そういう心配はないですか。

答弁 教育長 青木悟

お答えをいたします。まず、日常生活の中で授業等で撮影をする機会が失われるのではないかという懸念ですけれども、確かに写真等で授業やその記録として学級通信に載せたり、保護者に報告をすると、そういう場面は教育においても今よくあることであると認識しています。ただ一方で、ふだん日常の授業で写真を撮る必要があるのかというと、私は大部分の時間、そういった時間ではないというふうに考えています。当初、スマホがすごく出回ったときに、私が校長時代とても気になったのは、学校行事等で担任が一斉に自分のスマホで子供を写し出すと、例えば運動会であるとか。ちょっと待って、その前に指導でしょうという場面が確かにございました。ここは限度の問題で、やはり学校生活の中で写真に写す場面と子供を見取って指導する場面というのは区別すべきであるし、そういうふうに考えたときに、やっぱり写真を撮る場面というのは教育活動のごく一部であるべきというふうにも考えます。もちろん学校には常備したデジタルカメラもございますし、必要なときにはそれで撮影をすると、公的なものとして撮影をすると、そういった体制を整えること、一昔前はそうであったというふうに思います。ちょっと言い過ぎかもしれませんが、そんなふうに考えるところであります。今のカメラの実態というのを、やはり正常な形に戻すことにも私はつながるのではないかなと期待しているところでありますので、ご理解賜ればと思います。以上です。

質問 1番 深見迪

学校の中で、学校と保護者との連絡とか、あるいは現場は今よくわからないのですが、子供とのかかわりの中でLINEを使って連絡し合うということが今までありましたよね。それは一体どうなるのかというようなこと。それから、欠席の連絡とか授業中に突然いなくなった、私もちょっと経験もあるのですけれども、いなくなったという生徒の安否確認とか、そういうことがなかなかしづらくなってくるのではないかということについては、今、あらゆるところで私物のスマホが活用されているのが現実だと、私、思うのです。そういうことができなくなったということを1つ答えていただきたいのと、道教委が管理強化でスマホを禁止する、私物の持込みを禁止するということ自体が教職員を信頼して、本当に一握りの教師のこういう行為によって、それを禁止すると。それでこれを解決しようなんていう、こういう問題はやっぱりおかしいのではないかと私は思うのですよ。その2点についてお願いします。

答弁 教委管理課長 神谷学

お答えいたします。まず、1点目のLINEの部分、保護者、子供との連絡の関係ですけれども、現状、原則教員と生徒がLINE、メール等を通して連絡すること自体、禁止となっております。道教委のほうでも、こちらの部分については通知が出ておりまして、懲戒処分の対象になるということで対応しております。それから、2点目の欠席の連絡の部分でございますが、こちらにつきましては、各校欠席連絡のアプリというものを使って、学校の代表メールのほうと保護者とのやりとりをしている状況でございます。それから、緊急時の対応でございますけれども、今回の道教委の示された対応でございますが、原則としては私物端末の教育現場への持込みは原則は禁止でありますが、事前に校長の許可を受けた場合に持込み可とする3点が示されております。1点目が、児童生徒の健康や安全確保の観点から、緊急に連絡する必要が見込まれる場合、これは体育、部活動、熱中症等、けがが発生するおそれがある場合、また、修学旅行等で急遽の連絡を要する場合、児童生徒の病気等で緊急の対応が見込まれる場合と、こういう部分につきましては、持込みを可とするということでございます。あと、2点目、授業等の教育活動であって、私物端末を使用せざるを得ない場合。それと、3点目としまして、職員の個別事情を考慮して校長が認めた場合。こちらは、職員が育児や介護中の職員で緊急の連絡がある可能性がある場合だとか、親族が危篤、配偶者の出産が見込まれている場合。こういった3点につきましては、持込みを可とするという対応をしておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

質問 1番 深見迪

最後に質問しますけれども、私はやっぱり道教委はこういうことでしか歯止めができないのかというような不信感を非常に持っていますし、それから世の中の保護者の人たち、お父さんやお母さん方が、このことによってより不信感を持つようになるのではないかと危惧しています。それで、最後の質問ですが、教育長、以前も散発的に標茶でもありましたよ。教師集団がLINEをつくって盗撮画像を送ったり送られたりする、なぜこういう教師が出てきたのか。その背景について、教育長、どこに問題があったのかという、もし今お答えできるのであれば答えていただきたいなと思います。

答弁 教育長 青木悟

お答えをいたします。最初のやはり道教委の禁止という措置がこの防止につながらないと、そういうご指摘ですけれども、先ほども申し上げましたとおり、やっぱりこういったきちんとルールを整備することについて、私は学校現場が遅れていたと思います。スマホの発達であるとか、SNSの発達に学校のルールづくりが遅れていたということも、今回の事件を見て背景の1つではないかなと考えています。冒頭でお話ししたとおり、背景、3点ほどお話しさせていただきましたけれども、ただ、その根底にあるのは、議員も先ほどご指摘されたとおり、小児性偏愛者、いわゆるロリコンです。一定数、社会にそういった人間がいるということは、指摘のとおり昔も今も変わらないのかなと思います。それを排除することも、なかなか今の時代、困難な状況でもあります。やはりこれを防止し、犯罪に結びつけないための牽制的な体制であるとかルールづくり、研修の必要性というのは、時代とともに強く感じているところであります。それと、どんなに時代が変わっても、やはり教職員の責任とモラルというのが土台になっていれば、これは防げるものだと感じています。これから先もいろんな機械が出てきて、いろんなものが時代とともに出てくるのでしょうけれども、やはり教職員としての自覚をしっかり持ってもらうこと、モラルの徹底を図ることは、いつの時代も変わらない我々の責務かなと思っているところであります。以上です。

質問 1番 深見迪

私、この質問をあえてしたのは、前回決算で止められましたけれども、昨年度の決算の評価の中で、教育の問題では教員の資質向上、これが2点にわたってうたわれている。ぜひ、今年の決算のときに資質の向上のところにこの問題、今、モラル云々の話をされましたけれども、これを成果として書くことができるように、ぜひお願いしたいなと思います。

出典:標茶町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月2日 議事録 PDF(21ページ) 間違いを知らせる