標茶町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月2日
後方支援拠点施設整備の施策を検討すべき
2025年12月2日、標茶町議会の一般質問で、松下哲也議員が「後方支援拠点施設整備の施策を検討すべき」について質問し、町長 佐藤𠮷彦が答弁しました。
- 質問者
- 松下哲也 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤𠮷彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 松下哲也
それでは、通告に基づいて質問させていただきます。先ほど町長からの行政報告の中にも一部ありましたけれども、通告をしておりますので、私のほうからも再度質問させていただきたいと思います。件名は、後方支援拠点施設整備の施策を検討すべきではないのかということでございます。11月4日に釧路町、弟子屈町、標茶町の3町による広域避難の連携協定を結んだことが新聞報道されました。これは、大地震による津波や洪水、火山噴火など大規模な災害に備えるため、3町が避難所や備蓄品を相互に融通する広域避難の連携協定を結んだとあります。この協定は、ちょっと私、先ほど町長から2024年と報告を受けたのですけれども、ここで2012年と書いてありますけれども、ここら辺はまた後で詳しく調べ直したいなと思っておりますが、釧路管内8市町村で締結した防災基本協定の内容をより具体化させたもので、3町の広域避難場所のリスト作成、共同で利用できる備蓄品の倉庫も整備する方針とのことであります。町長は、全国各地で大規模な自然災害が起きている中で、広域的な連携を通して安心・安全な地域にしたいと述べられております。大変意義のある連携協定を締結されたと評価しております。ただ、隣接する自治体がある中で、なぜ3町での締結になったのか。この締結を結びましたけれども、これに対して、この内容についての進捗状況というものは今の段階ではどのようになっているのか、町長の所見を伺いたいと思います。本町は内陸に位置し、本来、津波の被害は少ない地域であると認識しており、後方支援に対する取り組みの拠点の自治体になると考えております。今回、この質問に当たり、平成26年7月に実施された北部消防事務組合議会の消防・防災行政事務調査視察、これはいわゆる東日本大震災の被災地でありますけれども、そこに派遣されました。その後、各派遣された議員さんの下でもって報告書を作成いたしました。その中で改めてこの報告書を、私、今回、読み返してみましたけれども、やはり改めて後方支援の体制整備、訓練と拠点施設の整備ということが重要な課題であるということを再認識いたしております。現在は、沿岸自治体では避難タワー、防災センター等が整備されておりますが、万が一災害が発生したときの被災者の避難所、備蓄用品の保管場所、支援物資の中継基地機能等、本町の果たす役割は大きなものがあると思っております。3町による締結にとどまることなく、いわゆる後方支援拠点施設整備に向けて、管内一丸となって国、北海道に働きかけることを検討すべきと考えますが、町長の所見をお伺いいたします。
答弁 町長 佐藤𠮷彦
9番、松下議員の後方支援拠点施設整備の施策を検討すべきとのお尋ねにお答えします。1点目の隣接する自治体がある中で、なぜ3町での締結になったのかとのお尋ねですが、カムチャツカ半島地震における津波の警報発令時に本町に釧路町の方が避難されたことが大きなきっかけになっており、8月に広域避難等の相互連携について釧路町から本町と弟子屈町に提案がありました。大地震における津波の被害を想定すると、釧路町のほかにも本町に隣接している自治体がありますので、3町の事務レベルの協議のときに津波被害が想定される隣接自治体の受入れについても検討課題となりましたが、このタイミングでの協定を行う体制が整っていないことから、まずはできるところからということで、3町の協定を締結したところであります。なお、今後、隣接自治体との協定に向けての協議が調い次第、連携していきたいと考えております。2点目の締結内容についての進捗状況はどうなのかとのお尋ねですが、各町の避難所の概要、避難所マニュアル、避難所物資の共有、ハザードマップ等の情報共有を行っております。具体的な運用方法や3町共同による広域避難訓練などについては、これから連携して進めていく予定としております。3点目の後方支援拠点施設整備に向けてについてのお尋ねですが、津波被害を受けた沿岸市町村への後方支援拠点として、東日本大震災の発生時には岩手県遠野市は重要な役割をされた経過があり、立地などを考慮すると内陸での津波の影響を受けない本町の果たす役割は大きいものであると考えております。今回の協定の協議の中では、共同で利用できる備蓄品の倉庫や支援物資の中継基地などの後方支援体制についても話題に上っていますので、これから具体的な運用などについての協議を進める中では、今後、隣接自治体と新たな協定に向けての協議を進めていく中でも、後方支援の在り方などについて協議をしてまいりたいと考えております。協議の結果、後方支援拠点施設整備が必要という判断になれば、国や北海道に働きかけることを検討していきたいと考えておりますので、ご理解を願いたいと思います。
質問 9番 松下哲也
ただいま町長のほうから、岩手県の遠野市のことについて若干触れられておりました。確かに、あのときに北部消防事務組合議会での視察派遣で行ったところもまさしく遠野市だったのです。そこで、また改めてそのときの報告書を読ませてもらったわけなのですけれども、いかに後方支援の拠点が大事であるかということを本当に再認識しております。先ほども申しましたけれども、確かに今、沿岸地域、避難タワー、防災センターというものが建設されておりますけれども、やはりあれは重要な施設でもあるということは疑いもないところであります。まずは、命を自ら助ける場所であります。でも、やはりそのときだけなのですよね。津波が引いて落ち着いたときには、やはり避難する場所とその後の生活をしていくということでは、私は本町が果たす役割は大きなものがあると思っております。遠野市は、それを立ち上げた中で、自らの市役所で32億円の被害が起きた。そういう中でも、後方支援の拠点ということで指定されましたから、地震発生から14分後には即その施設を開放して、避難に対する後方支援の体制を立ち上げたということでございます。それがいわゆる自衛隊、警察、消防の全国から派遣された救援隊の集結の場所になったということを考えると、やはり被災者、被害に遭った人たちが、何とか命が助かった人たちのその後、復旧するまでの生活の拠点の場所になるわけですから、その体制を整えておくことが、同時に今の避難タワー、災害防災センターとあわせて後方支援の体制を同時に進めていくことがやっぱり一番大事ではないのかなということでは、国、道に要望をしていく体制というのはつくっていくべきだろうと私は思っております。それと、本町がなぜそこにこだわるのかということは、先ほどカムチャツカ半島の地震が7月30日にあったときには、本町に避難警報が出て、本町のほうにもかなりの方が避難されてきたということと、確かにその地域の人たち、それと運送業の関係の人たちがかなり標茶に流れてきているという実態がございます。この件につきましては、この後また同僚議員が質問されますから、私はその方に譲りたいと思いますけれども、やはり標茶というのは、沿岸と内陸とを結ぶ一つの交接点といいますか、そういうところに位置している。根室管内との中継点で、オホーツク管内との交接点でもあるということで、また町長にお聞きしたいのですけれども、11月4日に北海道道東縦貫道路、これはオホーツク総合振興局管内の美幌町と標茶町を結ぶ、いわゆる地域高規格道路の路線名でありますが、これを地域高規格道路として整備を進める妥当性・緊急性等について基礎的な調査を実施する候補路線に指定されているということで、この件についても町長は、過日11月4日に関連する首長さんたちと中央要請されているということでございます。この道路についても、いわゆる命をつなぐ道路になり得るかもしれない。救援物資の輸送、あと美幌駐屯地から来る自衛隊の車両などを考えると、この道路というものが命をつなぐ道路になり得るかもしれないと私は思っておりますので、このことについても町長にリーダーシップを発揮して、何とか実現するような方策を取っていただきたいなと思うのですけれども、その点について、再度町長からの答弁をいただいて、質問を終わりたいなと思います。
答弁 町長 佐藤𠮷彦
お答えしたいと思います。まず、後方支援施設につきましては、当然、標茶町の立地を考えると非常に、海岸線がある釧路町、厚岸町、浜中町、白糠町もそうなのですが、大都市釧路市も含めてですけれども、やはり本当に避難する場所がなかなか適当なところが見当たらない中では、後背地の標茶町、弟子屈町は本当にその中継地点として、後方の支援としてこれから一定程度の役割を果たさなければならない、そういうことは皆さんわかっていると思いますし、特に標茶町は道路の話ですと、国道が4本ある町というのは、そうないですので、そういった意味でも交通の要衝になっているということが標茶町の利点でもあり、これからの役割でもあるのかなとそんなふうに思っています。それで、その方向性がまだ決まっていませんので、方向性が決まり次第、国は国土強靱化でいろんな骨太政策を引き続き継続するということを言っていますので、その中で使えるものがあれば要請していきたいと思っています。それからもう1つ、道路の話で、道東縦貫道、候補路線にはなっています。標茶町の茶安別と美幌までを高規格道路でつなぐということで、その前提として、まず今、管内全体で考えているのは、釧路から根室まで高速道路をつなぐのを最優先にしながら、その次に北網圏とのつなぎを優先しようということで、今現在やっています。その目的としては、救急活動ももちろんそうなのですけれども、この釧路、根室、それから十勝を含めて、日本の食料生産基地がここにあるということなのです。ここの食料をどうやって、例えば冬の間、本州に提供するかというときに、非常に重要なのが道路であったり鉄道であったり、そういうことが言われていまして、網走港は、実は冬の間は凍って使えません。そういったことも考えると、やはり鉄道、それから道路が非常に重要な位置づけをしているということがあって、そういう意味で命にかかわる重要な道路だということで、引き続き、まずは候補をちょっと、美幌峠は非常に難所でありますので、観光の問題等含めて、そこの方策を早急に出していただいてということで、今、国や北海道に対してお話をしているところでありますので、これについても標茶町にとっても重要な道路でありますので、引き続き要請をしていきたいとそんなふうに思っていますので、ご理解をいただきたいと思います。(「質問を終わります」の声あり)