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標茶町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月4日

未来志向ゼロの消滅可能性自治体に対して、町長の所見を聞く

2024年6月4日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が「未来志向ゼロの消滅可能性自治体に対して、町長の所見を聞く」について質問し、町長 佐藤𠮷彦が答弁しました。

質問者
深見迪 議員
答弁者
町長 佐藤𠮷彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 深見迪

2番目の質問に入ります。2番目は、未来志向ゼロの消滅可能性自治体に対して、これは町長のご所見を伺いたいと思います。もう既にこれはご承知のことだと思いますが、民間の有識者会議「人口戦略会議」、それが 24 日、消滅可能性自治体のリストを公表しました。標茶町もその中に含まれていましたが、その根拠は子供を産める若年女性人口(20 歳~39 歳)が減るということでありますが、女性が子供を産まないから人口が減少するというのは、時代錯誤の分析であるとしか言いようがありません。この消滅可能性自治体は、北海道 179 市町村中 117 市町村で全体の 65%以上です。公表の 2050 年まであと 25 年ほどですが、町長はこの公表をどう捉えていますか。ご所見を伺います。この公表について、当然のことながら全国町村会が猛反発しました。「これまでの地域の努力や取組に水を差すものであると言わざるを得ない。全国の自治体は、人口減少への対応や、独自の地域づくりに懸命に取り組んでいる」という発言もあったと聞いています。これは全国町村会長の吉田会長の言葉でもありますが、町長もこれと同じと捉え方でしょうか。地方の人口減少は、東京や札幌に一極集中化していることや少子化に問題があります。一部の地方の問題ではありません。複数の首長や知事、関係者から「違和感」「不安を与える」「ナンセンスで地域づくりの足を引っ張る」などと批判が出るのも当然だと思いますが、町長のご所見を伺います。10 年前にも「消滅可能性都市」が安倍政権のもとで発表されました。いわゆる増田レポート、この増田さんという人は、消滅可能性都市という言い方はちょっと激し過ぎたと後で言っていましたけれども、まだ私の調べた限りでは一つも消滅していない、これが事実です。この発表の意図は、役場職員を半減するなど自治体破壊を公言し、平成の大合併を行うことと無関係ではないと思います。増田さんは、この増田レポートの中で平成の大合併には触れていません。けれども、関係があると私は思います。その結果、住民サービスは低下し、住民の声が行政に届かない、自治体の活力は喪失していったと考えますが、い20かがでしょうか。これを発表した会議の構成、いわゆる人口戦略会議の構成人員は大半が男性で、「消滅可能性自治体」の根拠の一つとされている「若年女性」は一人もいません。人間らしい雇用の破壊、子育てへの重い経済的負担、ジェンダー平等の遅れが原因だと私は考えます。子供を産むか産まないかは、個人の生き方の選択です。政治が介入することではありません。若い女性が減っているから自治体が消滅するなどという設定自体が間違いであると考えますが、どうですか。この根拠のない「人口戦略会議」に対し、本町が行っている塘路を中心とした移住構想など、町長の人口減に対する施策は同感することが多々ありますが、一層町長の努力を期待したいと思っています。この点についても町長のご所見を伺います。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

1番、深見議員の未来志向ゼロの消滅可能性自治体に対して、町長の所見を聞くのお尋ねにお答えいたします。民間の有識者で構成される人口戦略会議は、令和5年 12 月に公表された新たな日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)に基づき、人口から見た全国の地方自治体の持続可能性について分析を行いました。今回は、平成 26 年の分析を踏まえつつ、新たな視点として、人口の「自然減対策」(出生率の向上)「社会減対策」(人口流出の是正)の両面からの分析を行ったとされています。平成 26 年の分析は、「日本の地域別将来推計人口」における「20~39 歳の女性人口」の将来動向に注目したものであり、この若年女性人口が減少し続ける限り、出生数は減少し続け総人口の減少に歯止めがかからない。人口減少のスピードを考えると、若年女性人口が平成 22 年から令和 22 年までの 30 年間で 50%以上のスピードで急減する地域では、70 年後には2割に、100 年後には1割程度にまで減っていくことになる。このような地域は最終的には、消滅する可能性が高いのではないかと推測したとされています。今回の分析も、こうした前回の考え方を基本的には踏襲し、若年女性人口が令和2年から令和 32 年までの 30 年間で 50%以上減少する自治体を「消滅可能性自治体」としています。加えて今回は、各自治体が深刻な人口減少を回避するには、いかなる対策を講ずるべきかという視点からの分析も行ったとされております。1点目の町長はこの公表をどう捉えているのかのご質問ですが、日々、人口減少や少子高齢化などの課題に直面しつつも、その解決に取り組んできた自治体の首長として、このままでは将来消滅する可能性があると指摘されたことは率直に憤りを覚えております。続いて2点目のご質問ですが、4月 26 日、吉田全国町村会長は、消滅可能性自治体リストの公表に関するコメントを公表しました。その内容につきましては、議員より紹介をいただいたとおりであり、その捉え方も私も全く同じ考えであります。3点目のご質問の「違和感」「不安を与える」「ナンセンスで地域づくりの足を引っ張る」の批判についてですが、5月3日付の新聞報道で北海道町村会長の記事が掲載されていますが、そこでも発言されているとおり、どこに向けて、誰に向けて発出しているか分かり21ません。今回の公表には、各自治体の地域の人口の実情や課題を考える上で参考にしていただければ幸いであるとされていますが、全国町村会長のコメントにもあるように、大きな要因は東京圏への一極集中と少子化、つまり出生率を見ても 47 都道府県で群を抜いて低い東京都に子育て世代の若者が集まっている、最も仕事があり経済規模の大きな東京で最も子供が生まれにくいという構図が問題であると考えているところです。それは一自治体の努力で解決できるものではないし、国全体として平成 26 年に公表以降の地方創生などの政策の効果がどうだったのか、それがない中で消滅する可能性の原因が地方にあるような受け止め方をされてしまいかねない公表の在り方に対して、違和感などのコメントが出されるのは自然なことと理解しております。4点目の 10 年前の公表で自治体の活力は喪失していったと考えるがどうかのご質問についてですが、平成 26 年に日本創成会議がストップ少子化・地方元気戦略を公表以降、地方創生の下に東京一極集中を防止し、人口減少を抑制するはずでありましたが、今回の公表でもあるように社会減対策、つまり地方から都市への流出は歯止めがかからず、少子化の基調は変わっておりません。そのため、担い手の不足などの影響が出ており、本町でも看護・介護職などの不足により住民サービスに影響が出てきています。このことからも、地方での住みづらさと地方に住み続けることの不安が増し、都市部への人口流出が加速するのではないかと危惧しているところでありますし、その結果、ご指摘の自治体の活力あるいは地方の力が、ますます衰退していくのではないかと考えております。5点目の若い女性が減っているから自治体が消滅するなどという設定についてのご質問ですが、20 歳から 39 歳の女性人口が減少するという一面的な指標をもって線引きすることについては、私も違和感を覚えているところであり、大切なのは国と地方が、それぞれの役割の中で、過去の政策が正しかったのか、今後どうしていくのか、次世代を担う若い世代の方々が、生き生きと暮らせる環境づくりを示すことだと考えております。6点目の一層の努力を期待するがとのご質問ですが、令和2年に策定した標茶町創生総合戦略や人口ビジョンや本町の総合計画に基づき、その事業を着実に実施すること、また、各事業についても、漫然と実施するのではなく、時代に対応し柔軟に見直しを行っていくことが求められていると思います。自然豊かな本町で、どの世代にもより住みやすい、安心して子育てができる安全・安心なまちづくりを目指し、一層努力してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。

質問 1番 深見迪

実際に調べてみましたら、前回の増田レポートの調査で、10 年以内に無居住化、誰も住まなくなる集落の可能性があるとして 452 集落を挙げたのですよ。集落ですよ。実際に誰も住まなくなったというのは、452 のうちの 41 集落、1割にも満たない数字、9.1%だったのです。だから、この増田レポートというのは本当に何を根拠にして、あるいは、何をしようとして、こういうレポートを発表しているのかということなの22ですが、今の町長のご所見を伺いまして頼もしいと思いました。そのとおり頑張っていってほしいと思いました。現在 25 人の知事が参加し、もちろん北海道の鈴木知事も参加している「日本創生のための将来世代応援知事同盟」というものがあります。ここでも実際にこの人たちが国にそういうことを言うなと言っている。特に人口の東京一極集中化の是正、そして出生者数が死亡者数を下回る自然減への対策、これに国が責任を持って行えという要望を国に言っているのです。だからそういう点では、各自治体が本当の意味で、今、頑張りどきだと私は思います。この鈴木知事たちが入っているグループのコンセプトも、「人口減少に歯止めをかけ、地方への人の流れをつくり、東京一極集中型社会を変える」ということであります。まだいくつかありますけれども、ぜひ標茶町も、今、町長がご答弁なさったような形で一緒に頑張っていきたいなと思います。

出典:標茶町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月4日 議事録 PDF(22ページ) 間違いを知らせる