標茶町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月5日
来年度第9期介護報酬改定で利用者及び町民負担の軽減を
2023年12月5日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が「来年度第9期介護報酬改定で利用者及び町民負担の軽減を」について質問し、町長 佐藤𠮷彦、副町長 牛﨑康人が答弁しました。
- 質問者
- 深見迪 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤𠮷彦、副町長 牛﨑康人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 深見迪
次の質問に移りたいと思います。最後の質問ですが、来年度第9期介護報酬改定の問題です。このほど、財政審の財政制度等審議会が2024年度予算の編成等に関する建議書を決め、公表されました。それによると、介護報酬改定では、「介護保険給付費の伸びや保険料負担の増を極力抑える観点から、報酬水準の適正化・効率化を徹底して図るべき」と書かれてありました。私にはこの改定が利用者や国民にさらなる大きな負担を示しているように見えましたが、町長のご所見を伺います。介護保険の第1号保険料の見直しについて「負担能力に応じた負担の考え方に沿って、高所得の被保険者の負担による再配分を強化すべきである」としています。第1号保険料はどうなるのでしょうか。また、介護保険の利用者負担(2割負担)の見直しについて、現状2割負担の範囲拡大をする方向であると思いますが、本町の場合どうなるのか伺います。特別養護老人ホーム多床室の室料負担、食費負担の見直しは行われるのでしょうか。新聞報道特集で「介護難民時代」について3回にわたって連載されましたが、人手不足や閉鎖が深刻な問題として提起されていました。第3回定例会で、本町の特別養護老人ホームについて人口減から検討を迫られているというような町長の答弁がありましたが、人口減でも団塊の世代が2025年には75歳以上に到達し、高齢者人口が増えていくのは明らかです。やすらぎ園の現在の定員は守るべきと考えますが、町長の所見を伺います。
答弁 町長 佐藤𠮷彦
1番、深見議員の来年度第9期介護報酬改定で利用者及び町民負担の軽減をのお尋ねにお答えいたします。1点目の「介護保険給付費の伸びや介護保険料負担の増を極力抑える観点から、収支差率の良好なサービスについては報酬水準の適正化・効率化を徹底して図るべき」として、利用者や国民にさらなる負担を示しているように見えるが、町長の所見を聞くとのお尋ねにつきましては、第9期介護報酬改定において経営実態調査の内容などがどのように反映されるか現段階では不透明な状況でありますし、いずれにしましても住み慣れた場所で安心して暮らすためには充実した介護サービスの確保が不可欠であり、国の見直し案について結論が決まり次第、介護サービスの質の維持・向上に向けて様々な観点から第9期計画における対応を検討していきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。2点目の第1号保険料はどうなるかのお尋ねにつきましては、1号保険料負担の在り方については、最終的な結論を得る時期は年末の政府予算案の決定時期となる見通しであると厚生労働省より示されております。現時点では9段階まで設定している保険料段階の高所得者の被保険者層の多段階化などが見込まれておりますが、詳細は国の正式な決定次第となっております。本町におきましては、介護給付費準備基金を第9期の保険料上昇の抑制に充当するなど、保険料上昇の抑制に留意した適切な保険料を設定したいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。3点目の2割負担の範囲拡大をする方向であるが、本町の場合はどうなるかのお尋ねにつきましては、負担割合の見直しについても、保険料と同様に最終的な結論を得る時期は年末の政府予算案の決定時期となる見通しとなっております。詳細は国の正式な決定次第となっておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。4点目の特別養護老人ホーム多床室の室料負担、食費負担の見直しは行われるのかのお尋ねですが、室料及び食費負担につきましては、これまでも国の介護報酬改定に準じて見直しを行ってきております。第9期介護報酬改定で室料及び食費負担の見直しが行われるかは現時点では明らかになっておりませんが、仮に見直しが行われた場合については、これまで同様、国の改定に準じて見直しを行うことが基本となります。第5点目のやすらぎ園の現在の定員は守るべきと考えるが、町長の所見を聞くとのお尋ねですが、現在の定員を維持するためには、介護職の人材を確保することが最大の課題であることはご案内のとおりであります。また、第8期介護保険事業計画における将来人口の推計では、将来的な人口減少に伴い高齢化率は今後も上昇すると見込んでおりますが、高齢化人口につきましても、今後、緩やかに減少すると予測しております。議員ご指摘のように、今、地方の介護現場では人手不足、物価高騰、高齢者の減少などで施設運営は厳しさを増しており、事業の縮小や撤退が表面化してきております。やすらぎ園が将来にわたり町民の利用、施設利用ニーズに応えながら安定的な施設運営を進めていくためには、将来的な施設整備を踏まえた適正な利用定員の確立が必要と考えております。将来的な人口減少に伴い、高齢者や要介護者の人口減に加え、労働者人口も確実に減少していくことが予想されている中で、現在の定員を維持していくことは極めて難しいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
質問 1番 深見迪
今日、同僚の議員の質問に対する答弁で、70名が現状ぎりぎりだと。100名維持は難しい。町長も今、適正な利用定員という表現の仕方をいたしました。これ、すごく大きな問題ですよね。今まで、現状で100名維持は難しいというのと、定員を100名から減らすというのは、これ、すごく大きな問題だというふうに思いますし、11月の財政制度等審議会の結論めいた内容では、介護報酬の改定の担い手の確保というところでは、「今後も増大し続ける介護ニーズに対応していくために」という文言が出てきているのですよ。だから、人口減が理由で特養の定員を縮小するということにはならないと私は思うのです。数字が、今、緩やかに高齢者人口も減っていくというような表現をいたしましたが、数字が出てこないのでよく分からないのですが、政府自身も「今後も増大し続ける介護ニーズ」というような表現を使っているのですよ。だから、そういう点では、標茶だって人口減はあるけれども、介護のニーズは今だってあるわけでしょう。100名、入りたくても入れなくて、仕方なしに違う施設に行かざるを得ないと。だけれども、その施設は現住所がなかったら入れませんと言われているので、全くそっちに移ることはできなくて、現住所のほうの標茶の費用も払わなければならない。独り暮らしですから。それから、今入っているところの費用も払わなければならないと、二重の負担を強いられている町民だっているのですよ。だから、そういう点では、適正な利用定員とか100名維持は難しいと簡単に言わないで、もっと議会で議論してほしいなというふうに私は思うのですよ。全員協議会を開いて、その数日後とか数週間後にそれが決まってしまうようなやり方ではなくて、もっとしっかり議会と議論するということが必要でないかなというふうに思います。駒ヶ丘荘とやすらぎ園を合築という方針を町長も先ほどおっしゃいましたけれども、これだって大きな方針転換でしょう。そうすると、これについても議会としっかり議論しながら、あるいは町民と議論しながら進めていってほしいと思うのですが、その点いかがですか。
答弁 町長 佐藤𠮷彦
これまでも私どもは議会に対して丁寧に情報提供しながらやってきたつもりでおりますので、今回のやすらぎ園を含めた駒ヶ丘荘、デイサービスも含めて、あそこはやはり一体的に総合的に施設の改修時期が来ていますので、総合的に判断しなければならないと思っていますので、将来的な定数も含めて、具体的なプランが固まり、方向性が決まりましたら、議会にまずは先に提案しながら方向性を皆さんで確認していきたいと思っています。ただ、今の現状の中で、やすらぎ園ができた時期については、もう49年前という時期でありましたが、そのときの人口規模からしても、今、半分近くになったときに、それと同じものが本当に必要なのか、身の丈に合った施設運営をしっかりしながら今の需要に応えていく。それと、当時は、実は民間の事業者はどこもありませんでした。現在、私の知っているだけでも、町内の例えばグループホーム等だけでも約30名を超える方がそこを利用しています。そういった民間の利用も含めながら、やっぱり共存していく、そういうまちづくりをしっかり提案していきたい、そんなふうに思っていますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 1番 深見迪
特別養護老人ホームというのは、特別なのですよ、やっぱり。(「いや、分かっています」の声あり)
質問 1番 深見迪
いや、だから待機者が、さっき48名と言ったけれども、実数で言えばもうちょっと下がるかなというような、実際は思うのですが、でも待機者が特別養護老人ホーム、やすらぎ園に入りたいというニーズがあるわけでしょう。それはなぜかというのは、もう説明するまでもないわけですけれども、そういう点で、今、町長の言っていることよく分かりますよ。分かりますけれども、固まったらではなくて、固めるために議会と議論をやってほしいということを、私たちも町民の方々の意見もたくさん聞いていますし、先ほど政府の財政審の答申でも人口減が理由で特養縮小にはならないというふうに私は取ったのですけれども、「今後も増大し続ける介護ニーズ」と言っているわけですから、だから、そういう面でもちろん町としても研究、検討していくことは必要なのですけれども、同時に多くの人の意見や議会の意見を聞きながら、議論しながらそれをつくり上げていくという、これについてはぜひやってほしいなと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 佐藤𠮷彦
先ほどそういうことでやっていくということをお話ししたかなと思うのですけれども、そこは誤解のないように、私どもも一方的に町だけの都合でそういったものを提案するというふうにはさらさら思っていませんし、議会でも委員会調査で以前もやすらぎ園のことを所管調査していただいたりしておりますので、ただ、そこの部分では、なかなか町側とのすり合わせがなく、調査されているのかなとか、いろんな部分ございますので、これからは町民が困らないようにやはり身の丈に合った形の福祉関係の体制をしっかり構築していきたい、そんなふうに思っていますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 1番 深見迪
町長、分かりました。その上で、ちょっと違うこと聞くのですが、介護士不足ということは財政制度等審議会でも大きなテーマにして出しているのですけれども、介護士の給料に関する今後の見通しでは、月額1人当たり9,000円増額するという話があって、標茶のやすらぎ園の介護士はどうなのだといったら、当てはまらないということだったですね。なかなか難しいのだという話でしたよね。それで私は、もうこういう状態なのだから、給料表を見直してでもやってはどうなのかということを言ったのです。それは、なかなかそれも難しいというふうに言っていましたけれども、そのぐらいの大なたを振るわないと、これは解決できないというふうに思うのです。政府のほうでは、この先も9,000円の増額というのは続けるつもりでいるのだという情報も出しています。だから、これは必ず他産業と遜色ない賃金水準を目指すというのも方針に掲げていますので、これはぜひ検討してもらいたいなと。そして、不足だ不足だという、応募するだけでなくて、そこを変えながら応募していくという、公募していくという、そういう積極的な方向を模索してはどうなのかというふうに思うのですけれども、最後にどうでしょうか。
答弁 副町長 牛﨑康人
お答えいたします。基本的は、町の介護職員の給料、賃金に関する部分につきましては、以前と状況は変わっていないというのが実際のところであります。国のほうで6,000円のという議員からもご紹介ありましたけれども、その報道を見たときに、過去と同じような議論をしなければいけないなというふうに感じたところであります。先ほど町長からもあったとおり、町内には民間の事業所もあります。特別養護老人ホームではありませんけれども、民間の介護事業所もあります。町だけ例えば給与を上げたときに、人の取り合いになることが予想される。これは、やすらぎ園だけの問題ではなくて、あるいは町内だけの問題ではなくて、もっと広い範囲での人材不足だという捉え方をしております。また、その民間との取り合いがいいのか悪いのかということは給料のレベルとはまた違う議論なのかもしれませんけれども、そういったところも考えなければいけませんし、以前に何より難しいと言ったのは、私どもは行政職給料表を適用しながら会計年度任用職員の給与も決定しておりまして、そこだけの改定というのは、今の段階になってはなかなか難しいというところがあります。非常にバランスを取りながらどうやっていくのかというところは、総体的な人件費の抑制というのは、常に心がけていかなくてはなりませんし、そういったことも含めると、本町だけが突出してそこに手をかけるという状況ではなくて、もう少し大きな取組の中で動けるようになってこないと、進めることは難しいのかなというふうに思っているところであります。
質問 1番 深見迪
これでやめますけれども、どうもよく分からないのですね、言っていることが。政府のほうでも、介護人材の処遇改善が決め手だと言っているのですよ。そうすると、やっぱりそこに焦点を合わせた取組が必要なのではないですか。うまくいっていればいいのですよ。だけれども、いっていないわけですから。そうすると、政府も介護人材の処遇改善がもう大前提だという言い方しながらお金はあまり出さないということですから、何だろうなというふうに思うのですけれども、やっぱり介護人材の処遇改善、このことを、ほかとのバランスも、と言いますけれども、そういう抽象的なことではなくて、今、100名の定員に対して、介護員がいないから受け入れられないのだという現状にぶつかっているわけでしょう。そうすると、それを打開するためには、政府も言っているように介護人材の処遇改善、ここにもっと積極的な取組をするべきではないかということを私は最後に申し上げたいなというふうに思います。答弁を求めても同じ答弁だと思いますので、これでやめますけれども、その点考えていただきたいなというふうに思って、私の質問を終わりたいと思います。