みんなの議会

標茶町議会 令和3年第4回定例会 2021年12月7日

アイヌ施策推進地域計画でアイヌ文化の伝承、生活向上を

2021年12月7日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が「アイヌ施策推進地域計画でアイヌ文化の伝承、生活向上を」について質問し、町長 佐藤彦、教育長 島田哲男、社会教育課長 服部重典が答弁しました。

質問者
深見迪 議員
答弁者
町長 佐藤彦、教育長 島田哲男、社会教育課長 服部重典

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 深見迪

3点目の質問に入ります。3点目は、これは今年の2定で質問した内容に対して詳しく答えられているわけですが、あくまでも申請予定の内容でありましたので、今回改めて聞きたいと思います。本町も「アイヌ施策推進地域計画」が認定され、具体的な各種事業が進んでいると思いますが、その具体的な内容を伺います。第2回定例会での私の質問に対し、大まかな予定を金額も含め答弁されましたが、認定された予算額は幾らになりますか。今後、何か年計画でどのような事業を進めようとしていますか。本町には、憩の家周辺、サルボ・サルルン展望台周辺をはじめとしてアイヌの人たちの貴重な遺跡がありますが、誰もが分かるように掲示板、案内板の設置なども計画に入れてはいかがでしょうか。以上。

答弁 町長 佐藤彦

8番、深見議員のアイヌ施策推進地域計画でアイヌ文化の伝承、生活向上をとのお尋ねにお答えいたします。初めに、「本町も「アイヌ施策推進地域計画」が認定され、具体的な各種事業が進んでいると思うが、その具体的な内容を聞く」とのお尋ねでありますが、議員ご指摘のように、標茶町アイヌ施策推進地域計画は、令和3年7月2日に認定され、今年度から事業を実施しているところでございますが、その内容につきましては、文化振興事業として、『標茶町文化財マップ』のデジタル化事業として文化財マップのデジタル化、アイヌ文化に関わる体験伝承事業としてアイヌ文化に関わる体験、ペカンペ採取体験、アイヌ文化に関わる学習支援。次に、地域・産業振興事業として、標茶町博物館ニタイ・トにおけるアイヌ文化展示資料整備事業としてアイヌ伝統音楽保存活用、常設展示室解説パネル多言語化、ペカンペ採取用舟製作、防犯設備の設置、アイヌ文化関連施設整備事業として旧塘路駅逓所改修に係る実施設計、アイヌ文化伝承普及イベント事業として関係団体との調整を進めているところでございます。次に、「第2回定例会での私の質問に対して、大まかな予定を金額も含め答弁されたが、認定された予算額は幾らか、今後、何か年計画でどのような事業を進めようとしているか」とのお尋ねですが、認定時の予算規模ですが、令和3年度の事業に要する経費は2,905万円に対し、交付金は2,324万円でしたが、1回目の計画変更を経て事業に要する経費を75万9,000円増の2,980万9,000円としたことにより、交付金額は60万7,000円増の2,384万7,000円となっております。認定された計画期間は、認定の日から令和8年3月31日となっておりますので、令和3年度から令和7年度までの5か年間となっており、文化振興事業として令和4年度、5年度はアイヌ文化に関わる体験、アイヌ文化に関わる学習支援、令和6年度、7年度はアイヌ文化に関わる体験、ペカンペ採取体験を計画しているところです。地域・産業振興事業としては、令和3年度はさきに述べたとおりで、令和4年度はアイヌ文化重要地映像記録コンテンツの作成、ペカンペ採取用舟製作、旧塘路駅逓所改修工事、イベントの実施、令和5年度は旧塘路駅逓所内アイヌ文化の内水面漁業展示整備、イベントの実施、令和6年度、7年度はイベントの実施を計画しているところであり、計画変更後の5年間の総事業費は1億1,007万円、交付金額は8,805万6,000円となっております。次に、本町における憩の家周辺、サルボ・サルルン展望台周辺をはじめとしたアイヌの人たちの貴重な遺跡があるが、誰もが分かるように掲示板、案内板の設置なども計画に入れてはどうかとのお尋ねでありますが、推進計画の変更は内閣総理大臣の認定を受けなければなりませんが、議員お尋ねの内容については内閣府と協議をしながらできるものについて進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

答弁 教育長 島田哲男(教育長は2022年9月まで)

8番、深見議員のアイヌ施策推進地域計画でアイヌ文化の伝承、生活向上をについて、教育委員会から事業の内容についてお答えいたします。標茶町アイヌ施策推進地域計画の令和3年度事業につきましては、主に8つの事業となります。初めに、標茶町文化財マップのデジタル化についてですが、小学校で使用される郷土読本、標茶町文化財マップを、アイヌ文化の記述を増やし、PDFファイル形式にして幅広い活用を図るものであります。次に、アイヌ文化に関わる体験伝承事業についてですが、塘路口琴研究会あそう会と連携して、ムックリづくり講座の開催や標茶のアイヌ文化を知る機会として長年考古学を研究されてきた西幸隆氏による講話の開催、また、体験事業としてペカンペを採取し、採取したヒシの実を使った料理を作り、実際に食べる事業であります。標茶のアイヌ文化映像コンテンツの作成については、本町のアイヌ文化に関するガイドコンテンツを作成するもので、本町内には江戸時代後期から近代に至るまで幾つもの伝説や昔話が記録されていることから、これらをアニメーションの映像作品として制作し、本町のアイヌ文化についての理解を深めるコンテンツとして活用を図るものであります。標茶のアイヌ伝統音楽保存活用については、博物館で保存しているアイヌ伝統音楽をデジタル音源化し、今後の利活用を図るものであります。博物館常設展示室解説パネル多言語化については、インバウンドの旅行客への対応として、本町のアイヌ文化や歴史について展示している解説パネルを多言語化するもので、英語、中国語の簡体字と繁体字及びハングルの4か国語となります。館内防犯設備の設置については、博物館ではアイヌ文化に関わる貴重な資料などが展示されておりますが、館内に防犯設備がなく、近年は他の市町村で盗難事件も発生していることから、貴重なアイヌ民俗資料の適切な管理のため、防犯設備機器を設置するものです。ペカンペ採取用丸木舟の製作については、塘路地区において伝統的に行われてきたペカンペ採取の際に使用されていた舟を復元するとともに、製作過程を記録、保存して、地域固有のアイヌ文化を伝承するものであります。アイヌ文化関連施設整備事業については、旧塘路駅逓所内の整備を行うもので、駅逓所は改築された際に改変されていることから、駅逓所としての本来の間取りへの改築も併せて行うもので、今年度はその実施設計を行うこととなります。以上、8つの事業が今年度実施予定の事業となりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 8番 深見迪

1点だけ。先ほど町長の答弁の中で、イベントの実施というのがありました。どういうものですか、例えば。

答弁 社会教育課長 服部重典(社会教育課長は2024年3月まで)

お答えいたします。イベントの事業につきましては、今年度につきましては実施する予定はないのですが、次年度以降、先ほど言いましたムックリの演奏会とか、そういったアイヌの伝統に関わる部分のイベントをできれば博物館の前庭などを利用して実施したいということであります。以上です。(「終わります」の声あり)

出典:標茶町議会 令和3年第4回定例会 2021年12月7日 議事録 PDF(19ページ) 間違いを知らせる