標茶町議会 令和3年第2回定例会 2021年6月8日
本町における「アイヌ施策推進地域計画」は、作成されているか
2021年6月8日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が「本町における「アイヌ施策推進地域計画」は、作成されているか」について質問し、町長 佐藤彦、企画財政課長 武山正浩が答弁しました。
- 質問者
- 深見迪 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤彦、企画財政課長 武山正浩
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 深見迪
3つ目の質問です。本町における「アイヌ施策推進地域計画」は、作成されているかということについて質問いたします。2019年4月に「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律(以下「アイヌ推進法」という)」が成立しました。その中で、市町村は「アイヌ施策推進地域計画」を作成することができると規定されています。釧根管内では、釧路市、根室市、釧路町、弟子屈町、白糠町及び標津町が計画を作成し、内閣総理大臣の認定を受けています。いずれも、経済的自立、アイヌ文化の保存・伝承・振興・活用推進計画、アイヌ文化の価値向上、知的財産の保護管理、アイヌ民族の歴史や伝統文化に対する町民の理解を深めることにより、アイヌ民族の誇りが尊重される町の実現を目指す等々となっておりますが、事業により多額な予算も国から交付されています。この点について町長の所見を伺います。本町の歴史も北海道の他町村と同じく、アイヌの人たちの歴史、文化遺産、本町の成り立ちなど、アイヌの人たちが築き上げてきた生活や文化と切り離して考えられませんが、町長の所見を伺います。本町も「アイヌ施策推進地域計画」を作成し、積極的にアイヌ文化の保存・伝承・振興、アイヌ文化の価値向上、知的財産の保護管理など本町の財産として取り組むべきではありませんか。以上です。
答弁 町長 佐藤彦
8番、深見議員の本町における「アイヌ施策推進地域計画」は、作成されているかとのお尋ねにお答えいたします。初めに、釧根管内では、アイヌ施策推進地域計画を作成し、内閣総理大臣の認定を受け、事業により多額な予算も国から交付を受けているが町長の所見はとのお尋ねでありますが、アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律は、平成31年4月26日に成立し、令和元年5月24日に施行されております。私も、町長就任以来、この法律に基づく交付金の活用について、大きな期待と関心を寄せているところであります。次に、本町の歴史や成り立ちなど、アイヌの人たちが築き上げてきた生活や文化と切り離して考えられないが町長の所見はとのお尋ねでありますが、町名である標茶はシペッチャ、塘路はトウロ、虹別はヌゥシュベツ、磯分内はイソポウンナイなど、アイヌ語に由来する地名が多く残され、松浦武四郎による調査記録では、本町内のコタンや土地の状況などの詳細な記録を多く残しており、アイヌ文化や歴史に関わる文化財は多数残されており、後世に伝えていかねばならないと考えております。次に、本町もアイヌ施策推進地域計画を作成し、積極的に取り組むべきではないかとのお尋ねでありますが、本町におきましても、先月、アイヌ施策推進地域計画認定申請書を内閣総理大臣宛てに提出をしたところでございます。取り組む内容でございますが、アイヌ文化や歴史に関わる文化財を多数保存し、これらの展示や事業を通じての情報発信などの拠点として博物館ニタイ・トを中心に事業展開をしてまいりたいと考えており、町民や本町を訪れる方々へ積極的な理解への促進を深めるとともに、アイヌ民族にルーツを持つ人々へは自らのルーツに誇りを持ち生きられる社会の実現を目指し、一方で、これらの実現に際し大きな課題として、本町に関わる不足するアイヌ民俗資料の整備、博物館におけるアイヌ文化展示の整備強化、文化を受け継ぐ担い手の育成などの目的を達成してまいりたいと考えておりますことをご理解いただきたいと存じます。
質問 8番 深見迪
この法律ができてから、そして北海道にウポポイができてから、若者たちの間に非常にアイヌの文化、アイヌに対する認識といいますか、これが非常に関心を持たれているのですね。二十歳前後のユーチューバーの人が、アイヌの人なのですけれども、アイヌ語で発信するというような動きも出ているし、そういう意味では標茶町も、文化遺産については引けを取らないし、町長の構想の中にも、あの辺一帯を本当に標茶の代表的なそういう文化の発祥地あるいはこれからの標茶に関わる、行政に関わるような地にしていきたいというふうに言っていると思うのですね。それで、さっき最後に資料の整備とか担い手の育成とか、具体的に何か着手したようなことはありますか。
答弁 企画財政課長 武山正浩(企画財政課長は2022年3月まで)
お答えいたしたいと思います。先ほどの町長の答弁にもございましたが、本町もやっとアイヌ施策推進地域計画を作成して、先月、内閣府宛てに提出をしたところでございます。その計画の中に今後取り組む事業等々を記載しておりますけれども、計画の期間は認定の日から令和8年3月31日までということで、計画は、今、出させていただいております。国によるこの地域計画の認定ですけれども、本年6月下旬頃を予定しており、この交付金の申請が7月上旬頃を予定しております。もし通れば、国による交付決定が8月下旬ということで、この交付決定を受けてから私どもで考えている事業を実施していくということになっておりますけれども、全体で総事業費1億931万1,000円ほど予定しておりますけれども、取組の一番最初としては、今、本町で埋蔵文化財包蔵地等々を記載している文化財マップがあるのですけれども、それのデジタル化ですとか、あと博物館ニタイ・トのアイヌ文化に関わる展示の説明文といいますか、それらの作成費用等々、あと塘路駅逓の改修とか、あと文化を継承するという部分ではペカンペを取るための丸木舟、今1そうしか展示していないわけなのですけれども、作製できる方が存命のうちにということで、今それも取りかかろうというところなどなど、5か年にわたる事業計画を組んでやろうとしているところでございます。具体的にこの事業申請をして、また予算に計上する段になりましたら、その内容等々詳しく、毎年度、毎年度お話しすることができるかと思います。また、改めて事業内容を教えてもらいたいということであれば、ちょっとボリュームがありますので、今ここで出すわけにはいかないのですけれども、国のほうの申請が通りましたら、参考として皆さんのほうにお出しすることはやぶさかでないというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 8番 深見迪
安心というか、非常にすばらしい取組だなと思います。前、私この問題で質問したときに、アイヌの団体がないところにはこの交付金は適用されないという答弁を受けたのですけれども、覚えていますか。それ、間違いですよね。本州でそういう団体のないようなところでも交付金をしっかり受けているのがありますので、あれで僕ちょっとがっかりしたのですけれども、それは過去の話ですからこれ以上言いませんが、この文化を大事にする取組をぜひ進めていってほしいなというふうに思います。