標茶町議会 令和3年第1回定例会 2021年3月5日
障がい者の居住施設の整備を
2021年3月5日、標茶町議会の一般質問で、渡邊定之議員が「障がい者の居住施設の整備を」について質問し、町長 佐藤彦、保健福祉課長 石塚剛が答弁しました。
- 質問者
- 渡邊定之 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤彦、保健福祉課長 石塚剛
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 渡邊定之
私は、3つの質問をさせていただきます。最初に、障がい者の居住施設の整備をについて質問いたします。本町には、障がいのある人が自立して生活する施設が足りないとの声がありますが、町長の認識を伺います。また、グループホーム入所の現状と、今後、保護者の高齢化等によりどの程度の人数がグループホームを必要としているか、状況をお聞きいたします。生まれ育った町から遠く離れた地域で、施設、グループホーム生活をしている障がい者の方の思いと、その家族の要望である居住施設の整備のため、グループホーム等の建設、確保が必要と考えますが、具体的な構想があれば伺います。本町が集約した平成30年3月障がい者計画の中でも、グループホームの確保が求められています。また、この資料の中で、18歳未満の子供さんを持つ保護者の回答でも、アパートやマンション、グループホームのようなところで自立した生活ができる環境を求めていますが、将来に向けてどのように考えているか伺います。個人または団体が施設の建設、運営に携わることに対して、町として支援制度の創設等を図るべきではないかと思いますが、所見を伺います。
答弁 町長 佐藤彦
1番、渡邊議員の障がい者の居住施設の整備をのお尋ねにお答えします。ご案内のとおり、障がい者の居住施設につきましては、大きく分けて障がい入所施設と共同生活援助、いわゆる障がい者グループホームがあり、町内には釧路市の地域生活支援センター・ハート釧路が運営するグループホーム事業所が1か所あります。このグループホームの定員は6名で、令和3年2月末現在で4名の方が利用されている状況です。また、本町の福祉サービス受給者証によるグループホームを利用している方は34名で、その主な内訳としては、釧路市が大半を占め、続いて弟子屈町、その他市町村となっております。また、平成30年3月に策定された標茶町第3期障がい者計画の住民アンケートでは、お子さんには将来どのように暮らしてほしいですかという問いに対し、45.8%の方がアパートやマンションを借りて自立して暮らしてほしいと回答し、16.7%の方が自宅で暮らしてほしい、4.2%の方がグループホームで暮らしてほしいと回答しており、6割強の保護者が将来的に自立した生活を望んでいることが読み取れます。1点目の本町には障がいのある人が自立して生活する施設が足りないとの声があるとのご指摘ですが、先ほど申し上げましたとおり、町内グループホームでは定員に余裕があり、現時点で不足しているとの判断はしておりません。しかし、ライフスタイルの多様化など、個々のニーズに対応するためには、町村独自での対応には限界があり、管内市町村を生活圏域として捉える必要があると考えております。どの程度の人数がグループホームを必要としているのかのお尋ねですが、入所希望については障がい者本人その他保護者の希望を尊重し、対応することが必要であると考えており、具体的な必要数の把握はしておりませんが、入所を希望される方があった場合に備え、事業者や相談支援専門員などとグループホームの空き室の状況などについて情報を共有し、相談体制の構築を図っております。2点目のグループホーム等の居住施設の整備の具体的な構想とのお尋ねですが、かつては管内市町村の資源が不足しており、他管内に転出せざるを得ない状況もありました。近年は、管内で複数のグループホームが運営されており、管外に転出して入所するという状況には至っていないところであります。グループホームの設置については、社会福祉法人やNPO法人等、障がいサービスに関わる事業所での設置が想定されますが、本町の障がい者計画の中では、個々の障がい者サービスにどの程度対象者がいるかを推計した計画となっており、具体的な居住施設整備等の構想は策定しておりませんので、ご理解願います。将来の自立した環境を求めているが、どのように考えているかのお尋ねについては、1点目でもお答えしたように、障がいの程度によりグループホームでも24時間対応や必要最小限の対応など、グループホームに望む機能も異なることから、町単独での対応には限界があり、管内全体として障がい者を支えていくべきと考えております。3点目の個人または団体が施設の建設、運営に関わることに対して支援制度の創出を図るべきとのご指摘でありますが、グループホームの運営については既存住宅等を利用した運営、また、アパート等を転用した運用など、様々な運営事例があります。グループホームの運営の原則は給付費と利用料による運営が原則であり、バランスの取れた経営が必要となります。町としても、支援制度の創設につきましては、国や道の補助金等を活用できる場合もあり、既存施設を利用した方法や効果的な支援の在り方について今後も研究していきたいと考えておりますので、ご理解を願います。
質問 1番 渡邊定之
まず、第1点目の町長の認識の部分と現状についてでありますけれども、平成30年3月の障がい者計画の中の数字を見ても、地元で生活したいというような意思表示をしている方、自宅で生活させるというような数字が高いのですけれども、しかし、これはそういうグループホーム的なものが本町には少ないということがそういう数字の結果として出ているのではないかと思うのですけれども、その辺の認識を再度お願いしたいと思います。
答弁 保健福祉課長 石塚剛(保健福祉課長は2022年3月まで)
お答えいたします。障がい者福祉計画の中でのアンケート結果について、お子さんの将来についてという設問に対してのアンケートの結果の中で、アパートで暮らすというところが45.8%、それから自宅で暮らす16.7%というふうに町長のほうでもお答えしているとは思うのですが、このアパートの部分については、町内、町外を問うていないというところがまず1点であります。また、アパートで暮らすというところが、実際にグループホームで暮らすということを念頭にお答えされているものか、同じ設問の中でグループホームという言葉を直接的に使った設問もあり、当然保護者として将来に対してかなりいろいろな不安というのは抱えながら、どうやってお子さんの将来を考えていくかということが、ここの数字に表れているのではないかというふうに捉えているところであります。実際に町内で施設が不足という形になった場合に、町長の答弁の中にもありましたけれども、例えば24時間の支援が必要な障がい者であったり、今、実際町にありますグループホームですと、日中の一時的な支援だけで済んでいる障がい者の方々もあります。これらをそれぞれに合わせた形でのグループホームの設置となった場合に、どれほどの施設が必要であろうかというところはまだ資料から読み取れないところではありますが、かなりの数が必要になるのであろうというふうに思っているところであります。
質問 1番 渡邊定之
そういう意味では、標茶の中でそういうグループホーム等の施設が少ないということもあり、そういう障がいを持たれた家族の皆さんに対するグループホームがどういうものであるかということが、なかなか伝わっていない部分もあるのではないかと私は考えています。それから、先ほど答弁いただいたのかと思いますけれども、この町から遠く離れた施設でグループホーム等の生活をされている方の人数、さっき36という数字はその数字だったのか、ちょっと確認。
答弁 保健福祉課長 石塚剛(保健福祉課長は2022年3月まで)
お答えいたします。先ほど大部分が釧路市であるというふうにお答えをしていると思います。手帳を交付しているグループホームを利用されている方が全体で34名、そのうち標茶町のグループホームに入っている方が1名、そのほか釧路管内に入っている方が23名、十勝方面のグループホームを利用されている方が7名、根室方面が2名、オホーツクが1名という内訳になっております。
質問 1番 渡邊定之
質問の中身に記載していないのですけれども、こういう三十何名かの方々が本町からよその地域で生活をしている、この人たちに対する本町からの支援というものが、金銭的に出ている部分はあると思うのですけれども、もしそういうものが幾らぐらいなのか出していただければ。
答弁 保健福祉課長 石塚剛(保健福祉課長は2022年3月まで)
お答えいたします。昨年度の数字ではありますが、給付費として町から支出をしている部分で、町内については251万円、管内ごとに分けてはおりませんけれども、町外全体6,500万円ほどの支出となっております。
質問 1番 渡邊定之
そういう意味で、大変なお金がそういう町外で生活されている部分に給付金として出ているということであります。そういう意味で、もし私の質問の趣旨が理解していただけるかどうかということなのですけれども、本町のそういう障がい者施設、グループホーム等の施設が少ないという、将来に向けてそういう施設が標茶にできていれば、その出ている予算がそういう施設運営とか建設とかというものに充当できる予算なのか、ちょっとお伺いしたいのですが。
答弁 保健福祉課長 石塚剛(保健福祉課長は2022年3月まで)
説明不足で申し訳ありません。先ほど申しました給付費というのは、町から各グループホームに対して利用者の費用として支出しているもので、生活費の一部というか、それぞれ指導員の費用とかに充てられる部分で町が支出している部分であって、建設費だとかそういう部分については、この中には含まれていないと。また、個人としては施設ごとにそれぞれ利用料というものも発生しまして、安いところから高いところまで、たくさんいろいろとあるとは思うのですけれども、ちょっと釧路市の一部のグループホームでは月に10万円ぐらいの個人負担が発生したりするというところで、施設の対応方法、障がいの程度によってそれぞれ利用料も異なるということでございます。
質問 1番 渡邊定之
本町でも民間の方が作業場等を立ち上げて、その子たちの将来、本町で生活する場所、そういうグループホーム等がどうしても必要だという思いを訴えられているわけなのですけれども、そういう意味で、先ほど答弁でありましたけれども、将来的にそういう施設を建設するのに対する交付金とか、そういうものはありますか。
答弁 保健福祉課長 石塚剛(保健福祉課長は2022年3月まで)
お答えいたします。今、直接的に障がい者施設を建設するための費用に対する町独自の施策としては持ち合わせていないというところでございます。
質問 1番 渡邊定之
ここに、僕もあまり、ちょっと資料を取り寄せるというか、手にする資料がありましたので、国のほうでは地域づくり総合交付金というようなものが出ていて、グループホーム等の建設事業の実施に必要な経費とか工事請負費とか工事事務費とか、そういうものがありますよという資料があるのですけれども、その実施主体は市町村ということでいろいろ書いてあるのですけれども、こういう事業を利用してグループホーム等の建設とか、そういう交付金の関係はご存じですか。
答弁 保健福祉課長 石塚剛(保健福祉課長は2022年3月まで)
お答えします。地域づくり総合交付金事業、地域づくり推進事業という部分でいきますと、グループホーム等の整備というところで、これについては交付対象経費として、工事請負費、工事事務費などもあるのですが、それらについては共同生活介護または共同生活援助に当たって既存の建物を買収し改修する場合の費用ですから、新しく建てるという費用には充てられないというところでございます。また一方で、国のほうでは令和4年度に向けて障害福祉施設等施設整備補助金というのもございます。これについては、国の採択が必要になるのですが、これらの重度障がい者向けのグループホーム等の建設については、こういうような費用もございまして、こちらについては新設、新しく建築する、建物を建設する場合の費用についても対象となるということでございます。
質問 1番 渡邊定之
そういう制度をつぶさに取り寄せ、研究していただいて、本当に本町にもそういうグループホームが必要だと、自立するための生活施設が足りないと訴えている、障がいを持つ親御さんがおられますので、ぜひその部分でも対応していただきたいと思いますが、その思いを理解していただきたいということで、町長、障がい者の人が本町で自立するための施設について、今後、検討する余地があるかどうかお聞きして、この質問を終わりたいと思うのですが。
答弁 町長 佐藤彦
先ほど来、渡邊議員の質問にお答えしていると思うのですが、障がい者のグループホームについては、本当に様々な障がいに応じた施設の対応が必要だということで、それで先ほどもそれぞれの目的に合ったグループホームが釧路管内で最近できてきているというのは、実はそういうことで、そこをうまく活用しながら、さらに標茶町でもこういった部分が給付と利用の割合で経営的にもできるというような方向性まで出れば、そういったことについては検討してもよろしいのではないかなというふうに考えておりますので、今すぐ町のほうでグループホームをやりますよというような状況ではないのかなというふうに考えておりますし、引き続き実際に障がいをお持ちの方、ご苦労されているのは十分承知しておりますので、その人たちの意見も伺いながら引き続き研究してまいりたいというふうに考えていますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 1番 渡邊定之
最後に一言、この質問で話しすることを忘れたのですけれども、この問題、障がい者の居住施設のことを質問する過程の中で、標茶で70年以上生きて子供さんがちょっと遠くの施設で生活していて、迷いに迷ってその子供さんの近くに移住するという結論を出された方がいました。本当に会いに行くのにも体力の限界、こんなご時世になって会いに行っても何もできない、そういう思いを訴えられました。そういう意味で、本当に生まれ育った町で生涯を全うできるような、障がいのある方がちゃんと生活できるような、そういう施設ができればなということを訴えて、この質問を終わります。