みんなの議会

標茶町議会 令和2年第2回定例会 2020年6月9日

学校再開後の児童生徒の学習保障と心のケアを

2020年6月9日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が「学校再開後の児童生徒の学習保障と心のケアを」について質問し、教育長 島田哲男、町長 佐藤䭾彦、指導室長 秋山豊が答弁しました。

質問者
深見迪 議員
答弁者
教育長 島田哲男、町長 佐藤䭾彦、指導室長 秋山豊

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 深見迪

私は、今回の新型コロナの関係で6月1日から正常に戻ったといいますか、学校教育が再開された非常に喜ばしい状況なのですけれども、その際の児童生徒の学習の保障と心のケアについて質問いたします。新型コロナの影響で長期間休校状態が続きましたが、5月19日からの分散登校、その後の正常な学校運営についての見通しを伺います。また、6月1日からの正常な登校を判断した基準はどのようなものですか。学校における教育活動の再開に当たって、手洗い場や消毒液、体温測定器及び全ての子供たちと教職員にマスク等感染を防ぐ手だて、十分なスペースを取った教室環境などの感染防止環境は十分行っていますか。現状をお聞かせください。心のケアを含め、子供たちや保護者が相談できる体制を整えることが必要と考えますが、いかがですか。学校での教育活動の空白の時間がありました。そのような環境の中でも、1年間ないし2年間見通しの中で行き届いた教育の実現を図らなければなりません。どのような方策を考えていますか。文部科学省は、家庭学習の成果も評価して対面授業の代わりにできるいう通知を出しました。しかし、私は、家庭に学習指導を負わせることについては慎重になるべきと考えます。学校から出された課題などに対し十分保護者が指導できるとは思えませんが、そのような教育環境の実態から、学習指導要領の履修範囲を減らすことも視野に入れるべきと考えますが、いかがですか。今後、再び次の波が来ないとは言えません。そのような事態になったとき、保護者が安心して働くことができるよう、学童保育の完全実施、場合によっては学校開放等の措置を取るべきと考えますが、いかがですか。以上です。

答弁 教育長 島田哲男(教育長は2022年9月まで)

8番、深見議員の学校再開後の児童生徒の学習保障と心のケアをとのお尋ねにお答えいたします。1点目の学校運営の見通し及び登校の判断基準に関するお尋ねですが、議員ご案内のとおり、町立学校全てにおいて4月20日より5月31日まで、42日間の長期間、臨時休業としました。5月19日からの分散登校につきましては、週ごとに登校回数を増やすなどして、段階的に6月の学校再開に向けて準備する目的のものであります。学校再開につきましては、国による北海道における緊急事態宣言の解除を受けて、6月1日から再開とする判断をいたしました。再開後は、感染症対策を徹底するなど、学校の新しい生活様式を確立し、教育活動を進めていく考えであります。2点目の感染予防対策に関するお尋ねですが、感染予防の衛生用品につきましては、これまでも随時各学校には提供を行ってきましたが、今後も備えとして、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、マスク、消毒液、非接触型体温計などの衛生用品を整備することとしています。また、教室環境につきましては、国の衛生管理マニュアルに示された地域の感染レベルを踏まえた行動基準に沿って、身体的距離の確保やマスク着用、換気など、3つの密を回避する取組を学校現場の状況に応じて適切に対応してまいります。3点目の相談体制に関するお尋ねですが、議員ご指摘のとおり、心のケアに係り児童生徒や保護者が相談できる体制を整えることが急務な課題であると捉えております。学校再開に当たりましては、初めの2週間、6月14日までは学校再開徐行期として、子供たちの心身の健康状態の把握とケアを第一に努めてまいります。具体的には、日常の健康観察に加え、教育相談の実施、ネットパトロールの強化、24時間子供SOSダイヤルの周知、スクールカウンセラーの活用等で全ての児童生徒がスムーズに学校生活に戻れるよう十分な対策を講じてまいります。4点目の教育活動の空白時間に対しての方策に関するお尋ねですが、議員ご案内のとおり、新型コロナウイルス感染症に係る臨時休業の影響で従来行うべき教育活動を長期間行うことができなかったことは、学びの保障をするといった観点から今後の大きな課題であると捉えております。文部科学省が示した感染防止を徹底した上で、最大限児童生徒たちの健やかな学びを保障することを踏まえて、長期休業期間の短縮や行事の精選等、教育課程を見直すことを通して、全ての児童生徒に学びの保障を行い、行き届いた教育実現が図れるよう対策を講じてまいります。また、その際、児童生徒の心身に過度な負担にならないよう、十分配慮するよう努めてまいります。5点目の家庭学習の成果と評価、履修範囲に関するお尋ねですが、議員ご指摘のとおり、家庭学習に関して家庭に学習指導を負わせることは考えておりません。臨時休業中の家庭学習について学習評価に反映できるという文部科学省の見解も示されておりますが、本町においては、学校再開後に丁寧に一人一人の学習状況を確認し、誰一人取り残すことなく、学習の定着を図る手だてを講じる所存であります。学習指導要領の履修範囲につきましては、小学校第6学年、中学校第3学年はもとより、それ以外の学年についても学びの保障をするために今年度内に学習指導要領に示された内容を終えるよう、児童生徒に過度な負担とならない配慮を行いながら、様々な対策を講じていくことが肝要であると考えております。6点目のお尋ねですが、学校の臨時休業期間中における学校開放等につきましては、必要に応じ学童保育を所管する町長部局と協議してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

答弁 町長 佐藤䭾彦

8番、深見議員の学校再開後の児童生徒の学習保障と心のケアをの、今後、同様の事態になったときの学童保育の完全実施をすべきとのお尋ねにお答えいたします。北海道独自の緊急事態宣言が2月26日に発令されたことに伴い、同日、北海道教育委員会から道内の小中学校について休業要請がなされました。町としましては、町内小中学校の休業に伴い、新型コロナ感染予防の観点から、町内5カ所の学童保育所につきましても2月27日から3月7日までの間、同様に休所の要請を行い、ご協力をいただいたところであります。その後、厚生労働省から、学童保育は共働き世帯などの留守家庭の小学校に就学している子供を対象としていることから、感染予防措置をしながら開所要請があり、町内の学童保育所について感染予防対策として、留守家庭での留守番が困難な児童を対象として、原則小学校3年以下を対象として開所してきました。この間、各学童保育所運営委員会では、地区の状況を判断しながら6年生まで受入れを広げるなど、感染予防対策を図りながら学校休業期間中について継続してまいりました。小学校6年生までの完全な形での学童保育実施につきましては、新型コロナウイルスの感染状況等により、その対応が異なることもあるため、臨機に対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。

質問 8番 深見迪

急に心配しているのですが、学習履修の点では問題ないというか、努力するというようなお話ですが、しかし物理的にやっぱりかなり無理な面があるのだと思うのですね。文科省は5月15日に出しましたよね、学習内容の繰越しを容認すると。つまり、期限で言えば最長で再来年度まで繰り越すことを特例で認めるという、そういう通知が来ていますよね。あるいは学年を、今の時期に履修、今の学年で履修すべきことが履修できなかったので、次の学年に持ち越すという、つまり学年をまたいで教えることができるような方策も講じると。それから、そのほかいろいろありますけれども、そういう点では、私はこれだけの休みを取って家庭で学習させてきたわけですから、何だかんだ年度内に履修を完全にやるということは物理的に無理ではないかということで、こういう質問をしたのですよ。学習内容についてうんと精査して、そして、教育内容にまで口を挟んだらまた問題が起きるので挟みたくないですけれども、例えばどこを最優先させるかという、例えば1年生なんか特に、本当に最初から教えなければならないのに、もう既に結構な進度で進んでいるかのように私は見えるのですけれども、そういう意味で、繰越し容認の文科省の通知に従って、そういうことも考えていないのかどうなのか、それをちょっと聞きたいと思います。

答弁 教育長 島田哲男(教育長は2022年9月まで)

お答えをいたします。議員ご指摘の履修の点の問題点でありますけれども、先ほど答弁したとおり、42日間の休業となってございます。それに基づいて、本町はどれだけが時数に換算すると遅れているかという実態を把握するのが第一であろうということであります。そのことに基づいて、今年度中にどういった学習活動で戻せるかというのが物理的に可能かどうかというのは、それは数字的な計算になりますけれども、この場合、先ほど申し上げたとおり、学校活動であらゆる行事等もあります。今できない行事もございます。実際に運動会、それから学芸会等も含めて集団で活動がなかなか難しいということがありますので、そういったことも含めて、どのような学校教育活動の中で進めていくことが、この時数の問題を含めて履修できるかという可能性を、今、計算した中での状況でありますけれども、実際には授業時数の部分は6時間授業で156時間という数字が一応必要だということで、今、算出しているところであります。この部分を長期休業期間でおよそ夏冬で20日前後が縮まるという計算をしていますし、あと行事に伴って一定程度の準備期間等含めてなくなりますから、その分を振り替える。ただ、そういった部分で、いろいろ計算上はできますけれども、これからの第3波とか4波とかが来たときには、これは可能かどうかというのはまた別問題になりますけれども、そういったことを含めて今時点でできることをどうやるかということを、今、現場等含めて取り組んでおりますので、ただ、一番大事なのが子供たちの安全であって、子供の心の部分をどうやって健やかに育てていくかというのが第一条件になりますので、そのことを含めて学校と協議をして進めてまいりますので、ご理解いただきたいと思います。

質問 8番 深見迪

さっきから気になっていたのですけれども、行事の精選の話ですよね。具体的に何か考えていますか。運動会をやめるとか、学芸会をやめるとか、時間をうんと短縮するとか、どうですか。

答弁 教育長 島田哲男(教育長は2022年9月まで)

今月の校長会で正式に決まったのですけれども、運動会、それから体育祭、学芸会を含めてですけれども、今年度は従来どおりの運動会、体育祭は中止ということで決定をいたしました。学芸会も、これまでの形といいますか、そういった部分は中止ということで決定いたしました。ただ、子供たちの健やかな学びの中で、いろんな部分で発表する場あるいは子供たちの頑張りの部分がどうしても必要な部分ですので、そういった部分は形を変えながら密にならないような、3密にならないような形でどう進めるかということを含めて学校の中で検討いただくような形で、校長会で双方理解の中で決定したところであります。

質問 8番 深見迪

私がその決定を覆すようなことはできませんので、これ以上意見は言いませんけれども、この種の学校行事で子供たちが本当に全面的な発達を遂げるというか、非常に重要な学校教育活動の一つだと思うのですよ。だから、この辺は教育長が今、それに代わるようなものをと言いましたので、ぜひその点は重視して考えていただきたいなというふうに思います。それから、この点での最後になりますが、家庭学習の成果も評価して対面授業の代わりにできるという通知、これ家庭に課題を出しましたよね。これは指導室にも聞きたいのですけれども、親のほうから私のほうに、難しくて教えられないと。これは別に低学年だけでないですよ。2年、3年であっても、ちょっと難しくて教えられないという悲鳴が親から上がっているというような声は来ていませんか。

答弁 指導室長 秋山豊(指導室長は2021年9月まで)

ただいまのご質問にお答えいたします。臨時休業になったことから、各家庭には、学びを止めないために家庭学習のお願いをしてまいりました。ただ、学校としても、なかなか保護者、子供たちと会える状態になかったため、1週間に1回、また、2週間に1回程度の家庭訪問や、また、登校日等を活用して学習内容の説明等をしてきました。その中で、ある程度保護者の方々には学習の様子を見守っていただいたり、丸つけをしていただいたり、そういうお願いはしてまいりましたが、授業に代わるものとして全てを一から教えるというふうにはお願いをしておりません。ただ、当然家庭学習ですので、十分ではないことが予想されますので、学校再開に当たって各学校では、まずはその家庭学習内容のフォローから入っているというふうに報告を受けています。以上です。

質問 8番 深見迪

最後に、これは国立成育医療研究センター、アンケートを取ったのですね。50%の児童生徒が勉強が心配だという結果を出していますよね。一番多いのは、お友達と会えないとかというようなことなのですけれども、ぜひこの心配を心のケアも含めて払拭してやるようにお願いして、

出典:標茶町議会 令和2年第2回定例会 2020年6月9日 議事録 PDF(19ページ) 間違いを知らせる