みんなの議会

標茶町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月6日

「憩の家かや沼」の町民との情報提供と町民懇談会の実施

2020年3月6日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が質問し、町長 佐藤𠮷彦、副町長 牛﨑康人が答弁しました。

質問者
深見迪 議員
答弁者
町長 佐藤𠮷彦、副町長 牛﨑康人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 深見迪

3点の質問を提出していますが、1点目、「憩の家かや沼」の町民との情報共有と町民懇談会の実施をという点で、まず質問いたします。初めに、憩の家かや沼の早期再開を目指して努力されている町長の努力に対し、これを評価した上で、この質問を行わせていただきます。町民の皆さんの願いは、憩の家かや沼が破産し経営をやめた時点の状況に一日も早く戻し、以前のように利用したいということであるということを踏まえて質問いたします。まず、第1点目は、第5回町民講座で町長は、「町民と一緒に情報を共有するために講座を持った」と冒頭で述べましたが、情報の共有はどの程度できたと考えていますか。この講座は、2月1日の午前11時10分から開催されましたが、この時間帯は多くの町民が参加しづらい時間設定ではなかったのではないかと思いますが、町長の所見をお聞きします。次に、講座の内容は基本計画の概要であり、町民の発想、意見を土台にしたものではなかったという印象を私は受けましたが、この点について町長の所見をお聞きします。基本計画では、グローバルでインバウンド的な性格を持つ施設で、高級で外国人や経済的に裕福な人たちの泊まり客を期待しているように聞こえましたが、町長の所見をお聞きします。また、今までの憩の家のように標茶町民はもとより、これまで憩の家を高く評価してくれた近隣市町村からの団体泊まり客のような人たちが置き去りにされないかとの危惧を持ちましたが、その点についても町長の所見を伺います。部屋数も17部屋を11部屋にし、クオリティーを高くする構想のようですが、町民や今までの利用客の要望とかけ離れてはいないでしょうか、いかがですか。基本計画はいつ頃完成するのか伺います。また、このような計画こそ、町民としっかり懇談をし、町民や今までの利用客を満足させる内容にすべきと考えるのですが、いかがですか。この基本計画に基づく憩の家改修費は、概算で7億円~8億円という情報を聞きますが、それで収まるとお考えでしょうか。また、仮に新たに7億円~8億円の支出だとしても、現在町が抱えている様々な建設事業を考えると、町の財政に与える影響は大き過ぎると考えます。この点はいかがですか。以上です。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

8番、深見議員の「憩の家かや沼」の町民との情報提供と町民懇談会の実施についてお答えいたします。まず、1点目のお尋ねでありますが、現在進めております茅沼地区観光宿泊施設基本計画の策定業務において、基本計画の概要が見えてきたことから、原氏と隈氏のお二人の方に町民の方々へのプレゼンの機会を設け、皆さんと情報共有を図りながら進めたいという考えの下で、まちづくり町民講座を開催しましたが、老朽施設を改修し、利用者の満足度を高め、かつ立地条件を生かし、施設の魅力を高めるというプランの概要を共有できたのではないかと思っております。開催時間につきましては、基本計画が出来上がる前に町民の方へのプレゼンの機会を設けたいとの考えから、全ての町民の皆さんが満足できる時間帯ではなかったと思いますが、お二人の講師が来町できる日程で調整した結果であります。2点目のお尋ねでありますが、現在進めております策定業務の基本的部分が少し見えてきたということで、プラン案をお示しし、その考え方に対し、町民皆さんの意見をもらいたいということの観点を含め開催したものですが、講師の帰京の都合もあり、十分な質疑応答の時間が取れなかったため、アンケート等によりご意見をいただきましたので、基本計画に反映をできればと考えております。3点目のお尋ねでありますが、示されたものは町民の使いやすく町外の方にも気持ちよく使ってもらえる複合性を工夫し、それが施設の魅力となるよう設計されたものでありまして、決してインバウンドの富裕層をターゲットにする施設を目指すものではありません。今まで以上に町内外の方に愛される施設を目指したいと考えております。4点目のお尋ねでありますが、現在の施設では、老朽化に加え、設備やソフト面であるサービス形態が古くなっており、利用者に満足されるサービスを提供することができない状態であるため、今までよりも質のよいサービスを提供できる施設を目指していこうというものであります。5点目のお尋ねでありますが、基本計画は令和2年3月20日までに策定する契約であります。施設の再開に当たりましては、令和元年第3回定例議会においても答弁しておりますが、現段階では議論を深めながら進めていきたいと考えておりますので、当面は町民との懇談をしていくということは考えておりませんので、ご理解をいただきたいと存じます。6点目のお尋ねでありますが、概算の工事費につきましては、令和元年9月10日に開催いただきました標茶町議会全員協議会の場でご説明をしましたが、改修時期が到来していた憩の家かや沼の概算工事費が8億円前後でしたので、これを目安としてお示しをさせていただきました。基本設計に当たっては、これらの事情をお伝えし、できるだけこの金額で収まるようお願いをしております。なお、改修工事に当たっては、現在、対象となる補助事業を模索しており、町財政の持続性を念頭に負担をできるだけ少なくなるよう努めていきたいと考えておりますし、今後の財政に与える影響につきましては、将来の町財政の見通しを注視しながら行政運営を図ってまいりたいと考えております。

再質問 8番 深見迪

簡単なところから再質問させていただくのですが、8億円で収めるようにしたいけれども、できるだけそれよりも安く見積もれるようにしていきたいというご意見でしたが、結局のところ、この金額というのは、ほぼ変わらない。つまり相手に、隈さんや原さんに伝えているというわけですから、ほぼほぼ変わらない金額だというふうに押さえていいのですか。私の質問は、見通しはあるのかと。これだけの金額を今出して、このほかの様々な町の建設事業を考えると、ちょっと大き過ぎるのではないかと、見通しはあるのかという質問だったのですけれども、それにはちょっと答えられていなかったように思うのですが。

答弁 副町長 牛﨑康人

私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。想定する事業費の圧縮の関係であります。委託先のほうと事前に打ち合わせする段階では、きれいにするのであればということで、例えば新築をしたほうがいいのではないかとか、様々な情報が与えられました。その場合においては、当然のように7億円、8億円の金額では済まない、少し桁の上がるような、そんな金額も想定されたところであります。しかしながら、本町の状況としては許される金額ではないということ、それから、これまでの議論の中で、運営会社の破産という事態がなくても、40年経過して老朽化をしている等々の不都合を解消するために、もともとあった予定の金額が7億円、8億円という金額であったということで、その金額で収まるようにということでお願いをしてきたということであります。この金額、大き過ぎるのではないかという議員のご懸念でありますけれども、私どもも小さな金額ではないというふうには思っております。令和2年度の予算策定に当たって予算の推計をしているのですけれども、その中には、かや沼の改修を見込んだ上で将来推計を行っているのですけれども、町長の答弁にもあったように、補助金等の活用をしながら事業費を圧縮する、それから当面予定されている建設事業等の大型投資に対しては将来的な負担の平準化を図りながら予算の持続性を確保する、そういうような考え方で今動いているところであります。

再質問 8番 深見迪

それ、質問に答えていないのですよ。例えば耐震も、隈さん言っていましたよね、鉄骨のバッテンは見苦しいと。実際は、それほど窓全体にバッテンしているわけでなくて、我慢すればできる内容ですよね。あれも取り払うというようなことを言っていました。私が聞いているのは、最初から改修すれば七、八億円かかるのだという、どこからどういう計算でそういうふうになったのかということを聞きたかったのです。今の町の財政で、それに耐えられるのかと。長寿命化が基本方針ですから、そういう意味では、それに沿った形で抑えるべきではないのかという質問だったのです。だけれども、それには答えられていないし、今の町財政がこの七、八億円に耐えられるのかということについても、見通しをはっきりおっしゃらないと。今日は議場を見ても分かるように、こういうスタイルで欠席者もいますし、長々とこの点については議論はしないで、またその機会を町長が持ってくれたようですので、その中でまた話し合っていきたいと思いますので、そういうことを私は質問の趣旨として述べておきたいなというふうに思います。それで、さっき町長が町民との思いが共有できたと思っていると言いましたけれども、これ実態は違うのでないですか。私が聞いた限りでは、いろんな町民の方から聞いたら、風呂に入れればいいと、今までどおりの内容でいいというのがほとんどなのですね、アンケートをやるというのですけれども。それともう一つは、町民が使いやすく町外の人たちも利用しやすく、つまり今までと同じような内容でというような、インバウンドでは決してないというようなことを言いましたけれども、隈さんはそうは言っていませんでしたよ。世界の人たちに日本の自然を味わってもらう、ここから出発したのですね。そして、標茶は大きな可能性を持っている、他にはない手つかずの圧倒的な自然、カヌー、トレッキング、ワカサギ釣り、温泉街ではない温泉、こんなことは今まで利用客がみんな言って集まってきたことで、今さらながらこんなことは言われなくたって分かっていることなのですね。それから、こういうことも言っていましたね。今の施設ではロンドンやブラジルからやってきた人を満足させられないと。何を言っているのかと私は思いましたね。それから、これは隈さんの話ですが、原も隈も世界中でいろんな仕事をしている、特に世界のリゾート地でいろんな作品を残してきているということをあちこちでその例を出して、それからフランスのモンブランのベースキャンプ、イタリアのアウトドアのファッションとかという話をしながら、17部屋を11部屋にしてそれにふさわしいものにしていくのだという話をしたではないですか。だから、そういう意味では、インバウンドではないという、外国人目当てではないのだという町長の説明というのは当たらないと私は思います。それから、17部屋を11部屋にすると。町長はもうちょっと質を高くしてというような話、言いましたけれども、彼は、クオリティーを高くして11部屋しかないようにするのだという言い方をしました。さらには、町民が語り部としての役割を果たすのだと、町民の役割まで触れて言っているのですね。世界中の人たちが吟味して来させるようなこと、これが必要なのだというような、あともろもろありますけれども、そういうようなことを、これは私たちが、少なくとも私が考えている憩の家の再建の姿とはかなりかけ離れているなというふうに思いました。だから、その点では、さっき町長が、インバウンドではない、町民が使いやすく町外の人たちも利用しやすいようにするのだということの説明を最後にしてほしいと。それから、17部屋を11部屋にするのだという、これもさんざん言われましたよね。とんでもないとは言わないけれども、あんなに細かく仕切ってというような言い方をしました。それで、隈さんが言うように、17を11にして、全面ガラス張りにして、そこから湖が見えるように全室したいのだというようなこと言いましたけれども、一体1泊どのぐらいの金を想定しているのか、こんなことは全然説明されていないですよね。ただ、彼はそのときに、決してお金は大したかからないのですよと言ったのです。でも、僕は全体を聞きまして、彼らの考えているお金はかからないというのと、僕らの考えている水準のお金はかからないというのは違うのかなというような気がすごくしました。それで、最後の質問ですが、町民が使いやすく町外の人たちも利用しやすくということと、隈さんや原さんが説明なさったこととは、僕はかなり乖離しているのではないかと思うのですが、その点が1点と、17を11にするといった場合に今までの宿泊金額とはどの程度変わってくるのかというようなことを、ちょっと今答えられたらしていただきたいのですが。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

お答えをしたいと思います。今、深見議員のほうから、私どもの考えている先ほどの答弁とちょっとかけ離れているのではないかという話があったのですが、実は今、かや沼のこれまでの町内の方の宿泊、それから町外の方の宿泊の比率を見ても、実を言うと町内の宿泊者は約1割です。9割がこれまでも町外の方が実はかや沼のよさを求めて、温泉も含めてですけれども、来ていらした。その方々がやはりこれからもかや沼の恐らくファンになっていただける人たちだろうなということです。その中で、標茶にこれまでいろんな財産あるのですが、この提案の仕方、活用の仕方がやはりまだまだ本当の価値を出していなかったのではないかということを私は原さんや隈さんが町民にお知らせをしていただいた。ただ、その中で私どもは思っているのは、町民が使って、町外の方も一緒に使って共有できるような施設にぜひしてくださいと。最初は、まだ全体像、実は私どもも最終版をもらっていませんので、具体的にこうなりますということはまだ、それが上がった段階でまず一番最初に議会にご説明をさせていただきたいなと思っていますが、そのときにいろんな意見をいただいて判断していただきたいと思うのですが、やはりそういったところも含めて、私たちがふだん気がついていない部分の価値をどうやってこれから出していきながら、釧路湿原の中の唯一の宿泊施設を、グレードというのも、そう言うとイコールインバウンドというような捉え方をするのでちょっと控えたいと思うのですけれども、そのよさを、やはりこれから施設を20年、30年と使っていくわけです。今までのように、部屋にトイレもないとか、流しもないとか、そういった部分も含めて、やはり一定程度の広さも確保しながら、かや沼のよさを理解していただく施設にやはり変えていくチャンスなのだろうなと私は思っていますので、これら含めて総体についてはこの計画をいただいた段階で、町のそれらについての基本的、さらに町の考え方を含めて議会にご提案をしたいなと思っています。ですから、結果として、部屋についても、そういったことをトータルで考えると、17が11程度になったというふうに思っていますし、例えば、そういうかや沼に泊まっていただく方に一番いい状況で提案していただくという形で、例えば部屋を湖方に配置をしたり、そういったことに、そういう提案を恐らくいただくのかなというふうには思っていますので、具体的な部分はあまりご説明できませんけれども、後ほど結局宿泊の料金も含めていろんな形で試算をいただいたものをいただけるのかなと思っていますので、後ほどご協議いただければと思っています。

再質問 8番 深見迪

私の質問に対して、まだはっきり方向性というかな、例えば宿泊金額にしたって、はっきりできないよということですね。それで、私、まだちょっと聞きたいことが、講座を聴きながら、聞きたいことがたくさんあるのですけれども、今日はやっぱり新型コロナの影響もあって、できるだけ短くしようねというふうに誰からも言われていませんけれども、そういうような雰囲気でここに立っていますので、ただ1点だけ、議会や、それから町民の要望を超えて新聞報道が先走りしていると。私が町民の方から聞くのは、新聞でこうやって書いてあったけれども、一体どうなってしまっているのというのを多く聞くのですよ。これ、まずいのではないですか。そのことだけ要望としてお伝えしておきたいなというふうに思います。

出典:標茶町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月6日 議事録 PDF(13ページ) 間違いを知らせる