みんなの議会

標茶町議会 令和元年第2回定例会 2019年6月5日

「憩の家かや沼」の早期開業を

2019年6月5日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が質問し、町長 佐藤𠮷彦、観光商工課長 多津美悟が答弁しました。

質問者
深見迪 議員
答弁者
町長 佐藤𠮷彦、観光商工課長 多津美悟

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 深見迪

8番、深見です。多くの町民と解雇された従業員の切実な願いでもある「憩の家かや沼」の開業を一日も早く行うべきとの思いから質問いたします。「憩の家」の早期開業は多くの町民の願いでもありますが、町民の願いは町長に届いているでしょうか。また、その点について町長はどのように捉えていますか。標茶町観光開発公社の破産により、本町の損害金額はどの程度になると推計されますか。3月の時点で町長は補正予算を提案し、議会の同意が得られず否決されました。その後、8月までの宿泊予約は960人もあったと聞いています。入浴も昨年の4月から12月までの利益が月90万円を超えていたと決算の中で明らかになっていましたが、町長は1,000万円の補正予算の投入で経営は改善されるとの見通しはあったのか伺います。「憩の家」を閉めることなく経営を続け、そうしながら、より健全で確かな経営能力を持つ民間経営者の導入などを探っていくという方向は正しかったと今でも思いますが、改めて町長の考えを伺います。現在、「憩の家」の経営に対して民間のオファーは来ているのか伺います。破産の前に、3月22日、突然従業員全員の解雇を通告しましたが、町もかかわっている第三セクターでもあり、町の責任もあると思いますが、いかがですか。また、突然解雇された従業員の生活が今どのようになっているか、状況をつかんでいますか。雇用の拡大、人口の減少を食いとめるという本町の目標から、また、住んでいてよかった、これからも住み続けたいという町の町政理念から見ても、突然の大量解雇は、道義的、社会的責任があると考えますが、町長はどのようにこのことを考えていますか。また、不当にも突然解雇した従業員についてその責任の一端を町も担っていると考えますが、町はどのようにその責任を果たそうとしているのか、具体的に伺います。「憩の家」を一日も早く開業してほしいという多くの町民の強い要望があります。町民の中でも早期開業を求める署名運動も行われていますが、当面、3月の時点で町長が提案していた宿泊と入浴部門だけでも直ちに直営で開業すべきと考えますが、いかがですか。また、施設の維持管理は現在どのように行っていますか。私は、管理人を置き、再開に向けて備えるべきと考えますが、どうですか。憩の家閉鎖直前にも入浴チケットを購入した人がいました。その他の面も含めて、これらの補償は何らかの形ですべきと考えますが、町長の所見を伺います。以上。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

「憩の家かや沼」の早期開業をのお尋ねにお答えいたします。まず、1点目のお尋ねでありますが、憩の家かや沼の休館後、早期再開を望む要望は署名などにより町内外の多数の方から寄せられております。このことは、憩の家が町民にとっていろんな意味で誇りと愛着を持って支えられていたことのあらわれと感じております。憩の家かや沼が再び多くの皆さんの笑顔あふれる施設となるよう、再開に向け最大限の努力をしていきたいと思っております。2点目のお尋ねでありますが、町の損害額につきましては、6月26日開催の債権者集会で明示されると思っておりますが、最終的な額は確定しておりませんが、貸付金の3,000万円、公社株券の1,594万円、それに金額が未確定の法人町民税と入湯税の町税が計上されるものと理解しております。3点目のお尋ねでありますが、3月議会での提案は、公社が再度の経営危機を迎えたことから、これまでの経営体質で公社を存続しても赤字を解消する見込みが低い点、さらに新たに招聘した支配人が一身上の都合で3月末をもって退職することになったという突然のアクシデントなどから、公社みずから憩の家の運営は困難と判断し、ソフトランディングの方法を検討し、5月の大型連休まではほ満館の予約をいただいていたこともあり、利用者の信頼を維持することが将来の憩の家かや沼及びその運営者に対し果たすべき責任と考え、そこまでの運転資金とその後の特別清算費用を合わせて1,000万円の支援を町に求めてきたところによる提案でありますので、ご理解をお願いいたします。4点目のお尋ねでありますが、施設の所有者としては、指定管理者の変更はやむを得ないものとしても、長期休業や運営主体の経営破綻は、お客様相手の仕事ということからしてできるだけ避けたい、だからこそソフトランディングの手法を提案させていただいたところでありますし、そのときはそれがベストの選択だったと考えております。5点目のお尋ねでありますが、これまで数社から運営に関心を示していただいているところであります。6点目のお尋ねでありますが、公社としては、事前予告もなく3月22日当日の解雇通告という、従業員の皆様には本当につらい思いをさせてしまったと思っていると思います。しかし、破産申し立ての判断は、せめてもの雇用者責任として解雇予告手当を確保した上で、国の救済制度も活用する中で従業員への支払いをするために、やむを得なかったものと説明を受けております。町としては、観光商工課が雇用対策担当の立場から、従業員への再就職への支援として求人情報の提供や個々の相談に応じており、再就職を希望するそれぞれの方へ対応を続けております。従業員の状況ですが、従業員16人中パートが4人で、恒常的な従業員は12名ですが、恒常的な従業員中6人が再就職されており、1人が面接結果待ちの状況であります。7点目のお尋ねでありますが、雇用の拡大、人口の減少を食いとめるという政策課題からすると、今日の公社の破綻はできれば避けたかったところでありますし、住んでよかった、住み続けたいと思えるまちづくりという点でも大変残念なことでありますが、公社に解雇された従業員の方々につきましては、先ほどお答えしましたが、再就職希望の方についても継続して求人情報の提供や個々に相談に応じてまいりたいと考えております。8点目のお尋ねでありますが、早期再開につきましては、現在、公社の破綻処理が確定するまでは、施設再開の方向性を示すことは難しいと判断しておりますし、施設の老朽化に伴う計画的な改修を行う時期にも来ていたことから、新たな管理者の選定とあわせ検討する必要があり、再開にはある程度の時間を要するものではと考えているところであります。施設の維持管理につきましては、外灯や浄化槽並びに温泉のポンプ等の電気代経費、施設周辺の草刈り、防犯上の警備体制のため、機械警備や防犯カメラによる監視体制により管理しているところであります。9点目のお尋ねでありますが、町がその債務を引き継ぐというのは、難しいと思っております。

再質問 8番 深見迪

鈴木議員の質問の答弁もありましたので、できるだけ重複を避けて再質問したいと思います。まず、町長が3月の時点で1,000万円の補正、これを提案しました。しかし、否決されたわけですね。だけれども、今、伺いましたところ、株券、貸付金含めて、これは入湯税とかその他のことも入れますと、4,500万円をはるかに超える損害、損失になるということですよね。そういう意味では、あのとき私は1,000万円の補正で何とかソフトランディング、5月のゴールデンウイークを乗り越えて、そして、そのまま経営を続けることがベストだったなというふうに思っています。これは議論しません、町長がそういう提案で否決されたわけですから。だけれども、今改めて結果として数字を見たときに、やっぱり1,000万円の補正を通すべきだったなと議会人の一人としても私は感じています。民間経営の問題は、これは横に置いておいて、解雇の問題ですね。これの責任をどうするかという話なのです。町長は、再就職について何とかできる限り対応していきたいと。現実に対応もしているというお話をされたわけですが、解雇されたのが3月22日だったですか、あれから、4月、5月、もう相当たっていますよね。既に失業も切れている方もいるというふうに思うのですけれども、これ生活、路頭に迷うという言い方が正しいかどうかわかりませんけれども、そういう状況になっている解雇された方々がいるのではないかと思うのですが、そういう実態は把握していますか。

答弁 観光商工課長 多津美悟(観光商工課長は2020年3月まで)

解雇された住民の方への対応ということで私のほうからお答えしたいと思いますけれども、現在、確かに失業手当が切れている方もいらっしゃって、その方とも連絡はとっていますけれども、その方も自分自身の状況等を勘案して、今後の就職については方向性をという話をしてはおりまして、そういう状況の中で、町内での求人情報等はご本人に流しながら、本人の選択で今、考えているというような話をされているのと、あともう一人は、ある程度高齢の方がいらっしゃって、年金等は出ているということがありますけれども、その方も求人情報を見ながらご自身で判断していきたいというふうに聞いているところでございまして、あとの方は失業手当がまだもらえているので、そういう状況の中で考えていきたいというふうには確認しているところでございます。

再質問 8番 深見迪

私は、会社が解雇したわけ、破産したわけですから、これは法的に言えば、私もよくわからないですけれども、なかなか複雑な問題を含んでいると思いますけれども、しかし、町が大きくかかわっている三セクの事業でありますから、解雇されて失業も切れて、そういう方へのやっぱり責任というのかな、町としての責任はきちっととるべきだというふうに思うのですね。標茶町がかかわってそういう人たちを出すというのは、本当に町の理念からいっても、道義的、社会的責任からいっても、これは看過できない問題だと思うのですよ。今、かかわっているという話を聞きましたけれども、本当にその人たちが満足のいくようなかかわり方をしているのか、解決の仕方をしているのか、面倒をきちっと見ているのか、このことについては、そういうことはやっているというふうに責任を持って言えますか。いかがですか。

答弁 観光商工課長 多津美悟(観光商工課長は2020年3月まで)

現在、再就職されていない方に対しましては、適時その情報等を共有しながら進めていっているというふうに思っております。

再質問 8番 深見迪

これは町長に答えてほしかったのですけれども、町の理念にもかかわる問題ですから。これから町長は三セクで再開させたいと強い熱意を持っているわけですから、今後の問題でもあるわけですから、そういう点では今の……(「訂正を」の声あり)

再質問 8番 深見迪

今の課長の答弁では、解雇された人たちが今実態どうなっているのかというのがさっぱり見えてこないのですよ。これはやっぱり町としても大きな責任がある。もっと熱心にそういう人たちの実情を把握して、相談に乗ってやる。そして、これは失業をもらっているからいいだろうという話ではないですから、あそこで働いていたわけですから。だから、当然あそこでまた働きたいという意欲や、そういう考えを持っているというふうに思うのですね。そういう人たちの立場に町はやっぱり立つべきだと。もっと熱心にその問題について考えて行動を起こしてほしいというふうに思いますよ、私は。その点どうですか。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

現在、解雇された方々の対応については担当課長から説明あったとおりでございまして、現在、町として一般住民の方を含めて、町は今、人材不足という状況がかなりあちこちのセクションでございますので、そういった情報について的確にご提供しながら最大限努力をしているということでご理解をいただきたいと思いますが、先ほど深見議員から第三セクターでという考えの話をされましたが、現在その考えについてはございませんので、その件については訂正願いたいと思います。

再質問 8番 深見迪

最後の点については訂正します。私は、解雇をされた人たちに対する町の努力がまだ足りない、不足していると。もっと親身になって相談に乗ってやるべきだということを訴えたいのですよ。その点について、今、町長、頑張ってやっているつもりだというふうに言いましたけれども、まだまだその人たちの立場に立ったら不足していると思うので、これはぜひ強く要望しておきたいというふうに思います。それで、もう一点、直ちに開業という問題については、先ほど鈴木議員に対する答弁でもありましたので、これはやめます。施設の維持管理の問題なのですね。私、ちょうど町議選挙の告示前に行ってきたのですね、どんなふうになっているのだろうなと。そうしたら、深見議員の姿が全部防犯カメラに映っていましたと言われましたけれども、選挙の告示になって、公報カーに乗っていたわけですけれども、また行きました。たしか告示の3日目当たりに行ったのですね。そうしたら、裏の露天風呂のあの分厚い壁がありますよね。そこでの一角に多分従業員の方が清掃か何かに入るドアみたいな、それも分厚い、これが倒れていたのですね。中をのぞきましたら、ライトアップ用のライトの外側のガラスが割れていました。すぐその場で役場に連絡して、次の日また公報カーで、映ってもいいやと思って行ったら、応急処置がすぐされていました。二、三日前に行ったら、応急処置ではなくて、多分もとどおりの姿にきちっと戻っていたと。ただ、私は、あの分厚い露天風呂の塀の一角が倒れたというのが、あれ、閉鎖してわずか1カ月ぐらいの間ですよね。もう人がいなくなるということはこういうことなのだなということをつくづく感じました。それで、確かに町長が言われるように、法律的な問題もあって、裁判所の問題もあって、破産管財人の結論を待たなければならないという部分もありますけれども、建物は、施設は町の施設でありますから、これが崩れないように管理人をきちんと置くと。防犯カメラ、今、あなたが映っていたよと言われましたけれども、これ何かあってから防犯カメラで犯人を捜したって何にもならないわけですから、そういう意味では施設の維持管理、これは人を派遣して当面、破産管財人、裁判所ともお話をしながら、何とか維持管理のために清掃とか、それからあそこに寝泊まりするとか、何人か派遣して私は再開に向けて備えるべきだというふうに思うのですが、これは不可能なことなのですか。

答弁 観光商工課長 多津美悟(観光商工課長は2020年3月まで)

実際の維持管理の関係ですので、私のほうからお答えしたいと思いますが、現在は防犯カメラのほかに防犯上の対策としては、24時間体制で機械警備というような形で対応してございます。外部からの侵入等がありましたら、即座に警備会社が駆けつけて、その対応をすると。その際には町にも連絡が来てというような形の中で、今現在は体制をしているということでございます。

再質問 8番 深見迪

その体制というのは、例えば学校でもそれやっていますよね。やっていますよね。でも、それは、毎日学校を開いた上で、夜間、人がいないときにそういう体制をしくのですよ。だから、学校の場合の建物は、そんなに壊れるような、そのために壊れるとかいうことではないのです。だけれども、あそこは24時間いないわけですから、そうではなくて人がいるようにしてくれと、そういう管理の仕方を維持すべきだというふうに私は提案しているわけで、それについてはどうですか。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

今、担当のほうから警備の関係についてはお話ししましたが、実は人の警備についてはかなり高額な、もちろん担当のほうで試算をして警備会社から見積もりをとったりいろいろ比較したのですが、かなり高額な予算が必要だということもあります。当面は、機械警備でやりながら、この後もどのくらいの期間、例えばこういう状況が続くのかとか、今後の部分もありますので、それについては深見議員からのご意見については貴重なご意見だと思っていますし、そういう人がいることによって安全管理が的確になるというのは、もちろんそうなのですけれども、その辺については引き続き検討させていただきたいと思っていますので、ご理解いただきたいと思います。

再質問 8番 深見迪

検討していただくということなので、いいと思うのですが、要するに、警備会社に頼まなくたって、今まで雇っていた方がいるわけですから、なれている方が。その方々に掃除とか、それから日常の管理とかをしていただければいいので、検討するということなので、ぜひ努力していただきたいと。そういうことが可能かどうかも裁判所、破産管財人、弁護士とも相談しながら、ぜひ進めていっていただきたいと。わずか1カ月であんな状態になるわけですから、人がいないと。そのことをぜひお願いしたいというふうに思います。最後なのですが、これ前の日に従業員の方が次の日に解雇されるなんて知らないものだから、前日にチケットを売っているのですよ。そういう方もいるのですね。これもまたちょっとひどい話だなというふうに思うのですが、あちこちで聞きます、持っているチケットはどうするのだと。さっき町長、どうにもできませんと言いましたけれども、それは余りにも冷たい回答であって、確かに法的にはそういうことに、私もそうやって答えました。破産したので、これはもう紙くず同然ですよと。だけれども、町を信じて、それから憩の家を愛して、そして購入したチケットではないですかと。これはなくさないで持っていてほしいと。いつか町が必ずそれに見合うような補償を必ず標茶町だったらしてくれるはずだというふうに私言いましたよ。もっと言えば、去年、産業まつりのくじで入浴券が当たった家族もいるのですよ。私、選挙のとき話ししていましたら、珍しいことに子供連れの若い夫婦がずっと立って聞いていてくれるのですね、これ珍しい話なのですけれども。終わったら、実は去年の産業まつりで当たったのだと、1等賞ね。入浴券なのだと。これ、その年にすぐ行けばよかったのだけれども、行かないでことしまで持ち越してしまったのだけれども、まだ大丈夫だろうかと。これも私はその場で、破産したので形としてはだめですと。だけれども、産業まつりというのは、町の大きな行事でもあるし、そういうところでせっかく当たったくじでありますし、これは町が何とかそれに見合うようなことを考えてくれるだろうということで、それも大事にとっておいてほしいと。仮に万が一だめであっても、ある意味いい記念になるから持っていたほうがいいのではないですかなんていうようなことは言いましたけれども、私は町が知らないで、もう詐欺同然ではないですか。あした解雇されるということを知らない従業員が前日にチケットを売る、数日前にチケットを売る、そしてそのチケットが全部だめになりますよなんていうことを天下の標茶町がすべきではないと。これ、ぜひ考えていただきたいということを言いたいと思いますが、いかがですか。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

お答えしたいと思います。先ほどは、建前としてそういう回答をさせていただきました。会社が倒産するということは私はそういうことだと思っていますし、実は3月の補正予算等で説明して、さらにその前に全員協議会をやったときに、なぜソフトランディングさせてほしいということを私どもが一つの一番その当時のベストな選択肢でやったかということは、もちろんゴールデンウイーク中の宿泊のこともお話をしましたけれども、そういった入浴券持っている方も含めて、一定期間ソフトランディングの時期を明示しながら特別清算をすれば、例えばこういった入浴券の問題、それからある方から町内の債権者にだけ何とか支払いできないのか、そういうことも全て解決できた上で、そういう形で憩の家の公社を清算できる、そういう提案だったのです。それを議会で認めていただけなかったので、結果こういう判断をせざるを得ない、そういうことでありますので、とりあえずは今時点では、まだ使える状況とか再開のめどについて、どういう形で再開するとか、そういうのが一切決まっていないので、現状では困難ですという答弁をさせていただいていますので、ご理解をいただきたいと思います。

再質問 8番 深見迪

それは理解できるのです、現状では困難だという。私もそういうふうに言いましたから、その人たちにね。だけれども、町として、その問題については今後やっぱりきちっと頭の隅に入れて、それらが全部整理した暁には考えていただきたい、検討していただきたいということを、ぜひ要望したいなというふうに思います。

出典:標茶町議会 令和元年第2回定例会 2019年6月5日 議事録 PDF(20ページ) 間違いを知らせる