みんなの議会

標茶町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月11日

小学生の健康を守るため、受動喫煙検診のため、検尿をしてはどうか

2019年3月11日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が「小学生の健康を守るため、受動喫煙検診のため、検尿をしてはどうか」について質問し、教育長 島田哲男、町長 佐藤彦が答弁しました。

質問者
深見迪 議員
答弁者
教育長 島田哲男、町長 佐藤彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 深見迪

2つ目の質問に入ります。小学生の健康を守るため、受動喫煙検診のため検尿してはどうかというテーマで質問します。何かちょっと周りに囲まれて勇気の要る質問なのですけれども、頑張って。今日、受動喫煙による健康被害が明らかになり、喫煙に対する取り組みもさまざまな形で行われています。ある自治体では、保護者に呼びかけ、小学生を対象に検尿キットを配付し、尿中のニコチン代謝物質、これ「コチニン」というのですね。の濃度を測定し、どの程度受動喫煙の被害に遭っているかを調べています。ここでは、測定の結果に対し驚きとともに、各家庭で子供たちの健康を守るため、改めて対策を考えていると聞いています。むろんその成果は劇的にあると聞いていますが、本町でもこれを実施するべきではありませんか。また、改正健康増進法による喫煙規制は、ことし7月から学校、病院、行政機関など対策の必要性が高い施設で先行実施され、来年4月から全面的に導入されますが、本町の取り組みはどうなっていますか。以上です。

答弁 教育長 島田哲男(教育長は2022年9月まで)

4番、深見議員の小学生の健康を守るため、受動喫煙検診のため、検尿をしてはどうかとのお尋ねにお答えいたします。議員ご案内のとおり、学校における健康診断は、児童生徒の健康の保持増進を図り、学校教育の円滑な実施とその成果の確保に資するため、大変重要であります。本町におきましても、毎年定期に学校保健安全法に規定されている検査項目に沿って健康診断を実施し、児童生徒の健康管理、健康指導など、適切に対応しております。議員ご指摘の受動喫煙検診につきましては、全国の一部の自治体で実施をし、一定の効果があったことは承知しておりますが、本町においては健康増進法の施行に伴い、平成15年7月から学校や社会教育施設など町内の公共施設全てを屋内禁煙とし、平成22年からは学校敷地内の全面禁煙化を図るなど、受動喫煙を防止するため必要な対策を講じております。また、現在、喫煙環境は、法の規制により公共交通機関を初め不特定多数の方が利用するあらゆる施設等において禁煙や分煙の対策が進められておりますし、今回の法改正により、さらにその規制が強化されることから、受動喫煙による健康影響が大きいと言われる子供にとって、今後も一番影響を受けやすいのは、家庭内における受動喫煙と考えられます。本町として、子供たちの健康を守るためには、法の規制により適切な対策を講じるのと同時に、児童生徒への喫煙に関する健康教育とあわせ、家庭での喫煙環境の改善について保護者の理解を深めていくことが大切であると考えることから、受動喫煙検診については実施する考えに至っておりませんので、ご理解を賜りたいと存じます。

答弁 町長 佐藤彦

4番、深見議員のお尋ねについてお答えします。改正健康増進法による喫煙規制については、数多くの者が利用する施設等において、望まない受動喫煙が生じないよう、受動喫煙を防止するために努めることがうたわれております。そこで、本町の取り組みですが、基本的方針を定めるために、町の全施設の調査確認作業を行い、本年7月1日施行に係るいわゆる第1種施設は敷地内禁煙とされているとおり、特別な喫煙場所を設けることなく、規定どおりの禁煙とするとする方向で検討中です。また、来年4月1日に施行に係るいわゆる第2種施設については、屋内禁煙とする方向で検討中です。今後、速やかに方針を決定し、事前に住民周知を行い、円滑に喫煙規制に移行できるよう努めてまいります。

質問 4番 深見迪

町長の答弁は、そのとおり承ります。教育長なのですが、家庭に呼びかける、家庭での受動喫煙の危険性について認識しつつも検査はしないと。これ、なぜ私が今回出したかというと、本文でも書いたけれども、劇的にと言いましたよね。検査はあくまでも、つまりおたくのお子さんの尿検査をしますと。その中のコチニンの濃度を調べてあげますよと学校は言うと。強制でないのですよ。ところが、8割、9割の家庭がやっぱりその検査を希望するのですね。するのですよ。いかに教育委員会といえども、学校といえども、喫煙の権利を奪うことはできないわけですから、それはもう。ただ、こうなっていますよという実態を、教育委員会としても学校としても把握する必要があるわけでしょう。家庭内での受動喫煙の危険性を訴えたって、それがいかほどのものなのかということは数値的には捉えていないわけですよね。それを実際にやったところがあるのです。これは熊谷市ですか。これは4年生だけを抽出してやったのですけれども、もちろん希望でとったのだけれども、9割に当たる児童がこれを受診したのですね。そして、測定して高い値が出た場合は、小児科を受診させるよう保護者に警告文を送ると。大変だよと。この成果は、検診で高い値が出たという子供の割合は2007年度で、これ随分前からやっているのですね。2007年度で12.6%、2008年度は18.9%だったのが、2年前ですか、2017年度はこの18.9%だったのが4.0%まで劇的に減ったと。これだけでないのですね。検出限界以下の子供の割合も、2008年度は44.9%だったのが、2017年度には81.3%と倍近くにふえたと。びっくりしたのが、これだけでなくて、保護者の喫煙率が激減したというのですね。これはおまけなのかもしれませんけれども、激減したというのです。そういう意味では、ぜひ、このことを検討してもらいたいなと。今すぐ言って、今すぐやるというふうにならないのかもしれないけれども、これは非常に効果的だと。劇的に子供の健康が守られる環境をつくることができたというふうに。だから、さっき町長が言われたように、いろんなところで禁煙するけれども、子供たちが一番受動喫煙するのは、やっぱり家庭ですよね。それはもう認識されているとおりだと思う。これをどうするかという点については、保護者と話し合って、これを実施するよう検討を開始していただきたいなと思うのですが、いかがですか。

答弁 教育長 島田哲男(教育長は2022年9月まで)

お答えをいたしたいと思います。深見議員のおっしゃるとおり、子供の健康を守る部分では、多分共通認識に立っていると思います。それで、そのためにどのような方策をするかということでの部分は、法に基づいた部分で、それで健康診断を含めて学校でできること、教育委員会でできることは実際に行っておりますが、これまで法に基づいての学校に関する環境の部分で、その責務といいますか、学校の責務としてどこまでできるかということがあると思います。それで敷地内全面禁煙をしまして、あとは協力といいますか、家庭への部分をどこまでできるかという話だと思います。深見議員のご指摘の検尿の部分については一定程度、小学校4年生の事例を挙げていただいたのですけれども、本来的にその小学校4年生だけの話でおさまるのかという話で、これは総体的な部分で、分煙だとか子供の健康を守るためにどうするかということで今までずっとこられたと思います。熊谷市の実際には2007年ですから、ちょうどもう10数年たっていますね。2007年といいますと、健康増進法が施行されて間もない時期だと思います。その時点で、大きく今までそれぞれ先ほどご指摘の数値に改善されたというのは、一定程度の法改正の部分も含めて、いろんな環境で改善されてきたことが大きな要因の一つだというふうに私は理解しています。単純に検診だけの話というか、尿検診だけの話ではなくて、一定程度のいろんな環境をどうするかというのが大きな関係する部分だというふうに理解していますので、ただ、これからどういう手段として、その小学校4年生を対象に尿検診をして保護者にお子さんがコチニンの数値が高いですよという、そこまで教育委員会が指導できるかどうかというのは、疑問の部分を多少僕は持っています。家庭内にそこまで入り込めるのかどうかというのは、それは議論の部分があると思いますので、今、多くの都道府県も含めて、自治体自体が全体的に住民といろんな協議を進める中で、条例だとかいろんな制度の中で進めていくのがこれからの流れかなというふうに私どもは理解していますので、家庭までどこまで入っていくかというのは、ちょっと私もその指導といいますか、そこまではなかなか今時点では入り込んでいけないなというふうに認識していますので、ご理解いただきたいと思います。

質問 4番 深見迪

できないという結論だけはっきり言わないでほしいなと思うのですけれども、これさっき私紹介したとおり、実施に踏み切ったら9割以上の家庭がそれを希望したというのですよ。できるのですよ。だから、家庭は拒否していないのです、もちろんそれに応じない家庭もあったかとは思うのですけれども。だから、どこまで家庭に入れるか、入っているではないですか。家庭での学習とか、朝飯は食ったかだとか、何時に寝ているかだとか、かなりの内容で調査したりして家庭の中に入っているわけですから、そういう意味では、子供の健康を守るという点で今の答弁の最後の部分はいただけないなというふうに私思いますよ。いや、もうちょっと待ってください。ここに、ことしの2月16日の釧路新聞、1面の下のほうに「余塵」というのがありますよね。ここに書かれたのですけれども、釧路市が昨年の秋の健康まつりで募集した健康川柳、わかっちゃいるけどやめられない生活習慣部門の子供の部大賞、とった子がいるのです。1年生の子なのですが、その川柳は「パパきいて たばこのけむり くさいから」。これで、子供の部大賞、わかっちゃいるけどやめられない生活習慣部門の子供の部大賞をとったのですね。それが釧路新聞にこうやって出されている。吸わされる煙、単なる悪臭ではない、健康被害の原因だと厚労省の最新のたばこ白書16年版は記す。病名は脳卒中、肺がん、小児の呼吸器疾患、乳幼児突然死症候群など。ここに、相当力を最近は日本の国も入れてきていると。オリンピックを見てもわかるように、開催国の受動喫煙防止は国際慣行だというふうに言っていますね。こういう「余塵」の中で紹介された内容を見ても、大きな世論になってきているのです。好きな人に吸うなということを私言っているのではなくて、子供の健康を守るというのは、教育委員会としても大きな柱の一つになっているわけでしょう。だから、どこまで入るかどうかというのは、さっき私言ったように、これは希望でやっているわけですから、希望でやっても9割以上の保護者がその検査を求めているわけですから、そういう時代にもう入っているのだということを認識されて、ぜひ考えていただきたいなと思うのですが、最後にどうですか。

答弁 教育長 島田哲男(教育長は2022年9月まで)

お答えをいたします。教育委員会で行っている子供の健康増進あるいは管理の部分について教育委員会でできることを一生懸命やるという部分と、先ほど授業の中でも健康管理について授業参観のときに親御さんが来たときに、健康管理についての授業を行っていたり、そういった発信はいろいろしているわけであります。実際に家庭の責務といいますか、先ほど事例も出されたとおり、親御さんに対して子供からのメッセージ、発信という部分と教育委員会で発信する部分と、議員が求めている尿検査の部分は、希望者といいながら、実際には希望者をするというのは、教育委員会が一部分だけでいいのかというよりも、先ほど言いました町全体で乳幼児を含めて、子供も含めてどういうスタンスでいくかというのが柱にないと、うちのほうはなかなかそこだけ切り取って4年生だけという話にはならない、希望者だけにならなというふうに理解していますので、ですから教育委員会としては家庭の協力が一番だというふうに理解しながら今進めている最中ですので、ご理解いただきたいと思いますけれども、あくまでも家庭の責務と教育委員会の責務がそれぞれありますから、その部分で双方理解しながら進めていくという部分で取り進めております。手段として尿検査まで現在は考えておりませんということで、ご理解いただきたいと思います。

質問 4番 深見迪

これはまた質問します。昨今、非常に話題になっている児童虐待の部分も含めて言えば、誰がどこまでの分野でというような話でもうなくなってきているわけでしょう。子供の健康を守るためにこれが有効だという熊谷市の実践というのは、私は大いに学ぶべきだと。しかも、保護者もきちっとついてきているわけですよね、9割以上の尿キットを出すわけですから。だから、その辺は、もう一度私、論点を整えて質問したいと思いますけれども、ぜひ勉強と検討をしていただきたいなということを申し述べまして、最後の質問に入りたいというふうに思います。最後の質問は、これはちょっと同僚の議員とダブる部分がありますので、できるだけ重複しないような形でいきたいと思うのですが、とりあえずは一般質問を出してしまいましたので、答弁も用意されていると思いますので、答えていただいて。

出典:標茶町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月11日 議事録 PDF(100ページ) 間違いを知らせる