猿払村議会 令和5年第4回定例会 2023年12月12日
狩猟残滓について
2023年12月12日、猿払村議会の一般質問で、笠井哲哉議員が「狩猟残滓について」質問し、村長 伊藤浩一、産業課長 阿部真人が答弁しました。
- 質問者
- 笠井哲哉 議員
- 答弁者
- 村長 伊藤浩一、産業課長 阿部真人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 笠井哲哉
次の質問に入ります。狩猟残滓についてです。10月1日より3月31までの間、一般狩猟が解禁され、村内にも他方からのハンターの姿を見かけるようになりました。それに伴い、例年、数頭シカの残滓の放置が確認されています。今年も既に村内で3頭が発見され、隣の浜頓別町では、草地にシカが放置され、それをヒグマが引きずっていった可能性があるということが報告されています。狩猟者が捕獲したシカ等の残滓を放置することは、ヒグマを誘引するおそれがあり、人身事故の危険性が高まることも危惧されます。狩猟者の持ち帰りの徹底が基本と考えますが、適切な処理が困難な場合には、生態系に影響を及ぼすおそれが軽微である場合は、その場で埋めて処理することは可能であると法律で定められております。シカ等の残滓の放置は、一部のマナー、モラルの欠如する違反者の行為であり、行政としての対策が難しい部分であると思いますが、それについて村の考えをお聞きいたします。
答弁 村長 伊藤浩一
一般狩猟の状況は、村として把握は困難な状況ではありますが、使用者が捕獲したシカ等については、持ち帰りまたは埋設処理をすることが法律上定められておりますので、マナーやモラルを守っていただくため、村のホームページによる啓発活動を実施するほか、村内猟友会や、宗谷総合振興局とも相談をさせていただきながら、その対策につきまして、引き続き検討してまいりたいと考えております。
質問 笠井哲哉
取りあえず、放置された死骸の処理はどうされたのでしょうか。そのままだったのでしょうか。その場で埋設したのか、その辺、お聞きしたいと思います。
答弁 産業課長 阿部真人(産業課長は2024年9月まで)
ただいまの質問についてお答えをさせていただきます。一般の狩猟の関係については、10月1日から3月31までということで、村としてはどれだけ一般狩猟で来ているのかというのも、実際にはわからないですし、また基本的にはその打ったシカ等については、全部持ち帰りまたは、その場に埋設するという処理をすることが、先ほど村長も言ったとおり法律で定められているのですが、その状況について、村としては把握していないような状況です。先ほどの村内で放置されたの死骸の部分については、私のほうでは把握はしておりません。以上です。
質問 笠井哲哉
ということは、行政としては放置された死骸については対処してないということ、発見した人がもしかしたら善意でやってくれたかどうかというあやふやな状況ということなのですね。
答弁 産業課長 阿部真人(産業課長は2024年9月まで)
ただいまの質問についてお答えをさせてください。私はその辺の報告を聞いていなくて、もしかすると猟友会の方が処理していただいたのかもしれませんが、その辺含めて、私としては不透明なところなので、お答えは申し訳ないですが、できない状態です。以上です。
質問 笠井哲哉
1番懸念されることというのは、シカ肉を食したクマと、人間とのあつれきが生じるかどうかという部分なのです。シカ肉を食べた個体は、肉食に偏重するということが知床財団の報告でなされています。記憶にも新しいОSO18、標茶町や厚岸町で牛を襲って食べたというクマがいます。このクマ自体も結局、今まで雑食でえさを探していろいろと食べていたのですけど、シカの死骸を食べたことによって、肉食に偏重し、今までは襲われたことのない牛等を捕食するようになったということなのです。アーバンベアという流行語が生まれたように、朱鞠内湖や福島町の大千軒岳のように、山奥で人も行かないようなところなのです。それにもかかわらず、人をあまり知らないクマの出没によって積極的に人を襲うということが報告されています。ですから、村においても、そのようなクマが出没しないとも限らない状況なので、その辺の対策はしっかりしてほしいと思います。返答いかがですか。
答弁 村長 伊藤浩一
解禁日ということで、一般狩猟の方々が来て、いいところだけ肉に持っていって、あとのところはそのまま放置という形の部分については、今、議員おっしゃられたとおり、ほかの野生動物のクマ等の食べ物というか、えさにもなりかねないので、そういうことが起きないということが1番望ましいのでしょうけども、また猟友会のほうともお話をさせていただいて、そのような現場が彼らを見つけた場合については、そこに埋設をしていただくようなお願いをして、その報告はしっかり行政のほうにも届くような形の中で進めていきたいと思っております。ないということが1番なのでしょうから、猟友会ともしっかり協議、検討させていただきたいと思っています。
質問 笠井哲哉
くれぐれも、そういうクマが出没しないよう、しっかりと対処していただきたいと思います。次に減容化施設の設置についてです。有害鳥獣駆除において中山間事業での取り組みと合わせ、年間で1200頭余り、この数値は自信ないのですけども、そのぐらいだと思うのですが、シカが駆除されております。その処理は、捕獲者に任せているのが現状でございます。残滓等の不法投棄や不適切な処置を防ぐため、また捕獲者の負担軽減のためにも、減容化施設の設置が必要と考えますが、改めて村の考えをお聞きいたします。
答弁 村長 伊藤浩一
この減容化処理施設の整備に向けては、過去に何回かご質問をいただいて答弁をさせていただいておりますけれども、この減容化施設の建設につきましては、補助を利用しながら建設することは可能だとは思いますけれども、そこを運営していくというところについては、なかなか直営でやっていくというところは非常に難しいところがありますので、そこの部分につきましては、猟友会の全面的な協力が必要不可欠というふうになると思っています。その部分につきましては、施設管理や捕獲後の運搬方法も含めて、猟友会の方も駆除対策をしていただいている状況にありますけども、今後も含めて、何とかそういう施設が建設できた場合についてはそこの施設管理も含めて、猟友会のほうで、やっていただけないかということも、継続的に協議をしていきたいと考えております。
質問 笠井哲哉
ただいまのお答えですと、取りあえず、つくらないというわけではなく、今後も含めて、人的なことも踏まえて検討していきたいということの前向きな部分の発言かなと捉えました。ハンターも高齢化してきておりまして、現場での死骸残滓処理も大変だと考えます。このように捕獲現場等での埋設が多い現状では、埋設作業で捕獲者に大きな負担となり、不適切に扱われるおそれもあることから、今後、捕獲個体を現場から搬出し、自治体がきちんと処理するシステムを構築することが必要ではないかと考えます。農林水産省のほうでは、一応、補助金のメニューも用意されております。金額的にはそうでもないですが、処理の方法もいろいろあるとは思うのですが、私が調べた部分で生物処理による減容化施設ということで、これは浦臼町にできた施設です。浦臼町ジビエ処理加工センターということなのですが、生物処理による減容ということで、家畜のふん尿や木質チップから精製する菌床に、捕獲個体あるいは食肉加工残滓を投入し、微生物による好気性分解を利用して減容化し、使用済み菌床をほかの一般廃棄物ともに焼却処理あるいは最終処分場に埋立てするという方法です。施設としては、ハウスの中をコンクリートの床に菌床を野積みにして、地域で攪拌する方式です。恒温機能と攪拌機能を持つ専用処理装置による方式が確立されている施設です。これに建設工事費として2656万円うち国庫補助金で838万円。これは鳥獣被害防止総合対策交付金ということで行われております。ランニングコストにつきましても、年364万円。令和3年度の結果ということなのですが、こういうような施設もあります。こういうことも検討してみて、研究する必要があろうかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 村長 伊藤浩一
過去のご質問の答弁をさせていただきましたけれども、今、議員おっしゃった交付金等の制度があるというのは重々承知をしております。ただ先ほども答弁しましたけれども、そこの施設を維持運営管理していくというところが、どうしてもネックになってきたものですから、そこのところを引き続き猟友会のほうと検討させていただきたいと思っておりますし、いろいろな建物とか、菌を使いながら、そこでシカを減容化していくのは担当課も勉強しておりますので、管理を受けてくれるということになれば、すぐにでも着手していけるようなスタンスだけは、とっておきたいと思っています。
質問 笠井哲哉
毎年1200頭のシカを埋設処分、あるいはあるは1200頭全てというわけではないのでしょうけれども、残滓等を埋設しているということで、村中、本当にシカの骨だけになる。そういうことも懸念されると思います。それで減容化施設はなかなかできないというのは私も理解しますが、村として、へい獣処理施設のような共同で、シカの死骸あるいは残滓を引き取って、一括して埋立て処分するような、そういう施設というのを検討できないでしょうか。
答弁 村長 伊藤浩一
多分、市町村をまたいだ広域でというようなご提案でいいかと思いますけども、その分については、それぞれの市や町で減容化施設を持たれている市や町もございますでしょうから、果たしてうちのほうからシカをトラックか何かに積んで搬送していくというところが、果たして狩猟した人が可能なのかどうかも含めて。当然、山の中から村道、道道、国道まで引っ張ってこなければならないような状況になるのでしょうから、それが可能なのかどうなのかということも含めながら、また近隣の市や町でもそういうことが、本村でやるのだけれども、そういうシカの死骸について引き受けてくれるかどうかという部分について、お聞きしてみないとわかりませんので、確認をさせていただきたいと思います。
質問 笠井哲哉
実際、難しい問題だと思うのです。ネックになるの運搬だと思うのです。サロベツベニソンですか。そこでは2時間以内に運搬してくれたら処理を引き受けますよということなのです。でも2時間で山の中から豊富のベニソンの会社まで、運べるかどうかったらこれはもう実質、非常に難しい問題だと思います。ですが、何らかの方法があればそれも可能かなとも思うですが、いろいろなものを考えて、どうにか対処してほしいなと思います。私、先ほど言った共同というのは、例えば、村独自ででかい穴を掘って、その中にシカを投げてもらって埋めますよ、そういうような施設を仮にできないかということを聞いたのですが、その辺のお考えどうでしょうか。
答弁 村長 伊藤浩一
仮にですよ、上の管理型処分場の近くに広域な穴を掘って、そこに持ってきたシカを埋めていくという形ができるかどうかということですよね。果たしてそれが行政として、今の法律の中で持ってきて、埋設ができるかというのは勉強不足でわかりませんけども、個々がそれぞれ打った後に、そこで埋設するというふうについては環境のほうの法律的には問題ありませんけども、それを持ってきて行政が、大型化した穴の中にそれを埋設するというところが、果たして許可としてもらえるのかどうなのかということも含めて勉強させてください。できるかどうかということも考えながら、やってみたいと思います。ただ、できるとしてもどこの場所にするかどうかということも含めながら、懸案事項が出てくるかと思いますけども、そういうことも含めながら検討させてください。
質問 笠井哲哉
確かに廃棄物処理の絡みで、いろいろあると法律に縛られて、なかなか行政がやるというのは難しいのかもしれないです。一般の庭に穴を掘って、自分の土地だからシカを埋め戻したと。これも産業廃棄物の廃棄物処理法に違反するという事例も実際にありますので、なかなか難しいとは思いますけれども、1日も早く、残滓処理ができて、きちんと処理できるような体制、あるいは、業者が入って、食品加工業者ができて、そこで残滓処理するような形ができれば1番いいのですけども、そういう方向も含めて、いろいろと検討していってほしいと思います。以上で終わります。