みんなの議会

猿払村議会 令和5年第2回定例会 2023年6月28日

猿払村の教育について

2023年6月28日、猿払村議会の一般質問で、庄崎裕史議員が「猿払村の教育について」質問し、村長 伊藤浩一、教育長 眞坂潤一、教育次長 阿部孝好が答弁しました。

質問者
庄崎裕史 議員
答弁者
村長 伊藤浩一、教育長 眞坂潤一、教育次長 阿部孝好

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 庄崎裕史

初めに4月23日に実施された猿払村議会議員選挙で村民の多くの皆さんから支持を受け、当選することができました。これからの4年間、村民の皆さまの期待に応えるべく、行政とともに一層住みやすい村にすべく決意し、質問に入らせていただきます。今回の質問事項は、猿払村の教育を進めるための第1項です。令和2年に策定された猿払村教育大綱は、第7次猿払村総合計画との整合性が図られ、その大綱のもと、令和3年度からは新たな猿払村教育推進計画がスタートしました。計画期間は令和7年度までですが、今年度折り返しの年になります。これまでの進捗状況と成果と課題についておうかがいします。

答弁 村長 伊藤浩一

ただいまの庄崎議員のご質問にお答えをさせていただきたいというふうに思います。最初に猿払村教育大綱につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき、当該地方公共団体の教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策の大綱として、首長が掲げる教育方針であります。現在の猿払村教育大綱は、令和元年度において、私が主催する総合教育会議での協議を経て、令和2年2月に策定させていただいたものであります。また第7次総合計画の計画期間である平成28年度から令和7年度までとの期間と足並みをそろえ、新たな教育大綱の期間を令和2年度から令和7年度までの6年間としたものであります。この令和2年度からスタートした新たな教育大綱のもと、教育長が教育施策の指針となる「猿払村の教育を進めるために」との名称で、猿払村教育推進計画を令和3年度に策定をさせていただきました。猿払村教育推進計画に関しての進捗状況と成果と課題は、この後、教育長に答弁をいたさせますが、私としましては、教育大綱の前半期間である3年間は新型コロナウイルスの感染症に翻弄された3年間でありますが、教育分野においても、その影響は大きく、ソフト、ハード面ともに方針どおりの施策が実行できなかったことを反省しているところであり、引き続き、教育委員会と連携をしながら残りの計画期間において、1つでも多く達成に向けて施策を進めていきたいと考えております。

答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)

それでは議員からご質問のありました、猿払村教育推進計画のこれまでの進捗状況、成果と課題について、私からお答えさせていただきます。現在の猿払村教育推進計画である「猿払村の教育を進めるために」は、令和2年度からの新しい総合教育大綱を土台とし、令和3年度から令和7年度を期間として、具体的な教育施策の方針について定めたものであります。そのうち学校教育分野における学校教育推進計画については、村立学校5校の校長を策定委員として委嘱し、計画案をまとめていただきました。社会教育推進計画については、無作為抽出による村民400人に対し、回答が得られた210人のアンケート結果から把握した村民ニーズを前提材料としながら、事務局内で素案をまとめたものでございます。議員ご質問のこれまでの進捗状況、成果と課題についての答弁ですけれども、詳細な検証等を行った結果の回答ではなく、全体を通して私がとらえている状況ということでご答弁させていただきますので、その点をご理解いただきますようお願いいたします。まず学校教育推進計画ですが、3つの推進目標を掲げ、基本方向、観点で整理し、それぞれの目標の達成に向けた方策を掲げております。次に社会教育推進計画においては、4つの領域に整理し、それぞれの推進のための重点項目として整理し、主な取り組みを掲げているところであります。この計画策定を行った令和2年度は、新型コロナウイルス感染症によって、学校だけではなく世の中全体がこれまでの日常では当たり前にできていたことができなくなり、特に計画初年度からの令和3年度はもちろん、令和4年度も猿払村内での感染症拡大等によって計画したことが実施できない、予定が立てられないなど、困難な状況の連続でございました。学校現場においては、学級閉鎖や臨時休業、そして行事や活動の中止、縮小など児童生徒たちには大変つらい時期となり、また学校現場の先生方も非常に大変な時期だったと考えます。そのような中でも学校現場は、子どもたちのため掲げる目標達成に向け、努力を重ねていただいたと考えているところですが、コロナ禍の影響もあり、それぞれ十分な成果や結果が得られていないというのも認識しておりますので、引き続き、目標の達成に向け、方策に取り組まなければならないというふうに考えております。そのような中で成果といたしましては、コロナ禍によって国のデジタル化の推進が何か年分も前倒しされたことが影響し、村立学校のICT環境の整備が進み、子どもたちにとってデジタル機器、オンライン環境などが急速に身近なものとなり、日常的にその活用が図られる状況となったことは、1つの成果であるというふうに考えます。また安心安全な学校給食の提供という面では、この期間において、新しい学校給食センター整備に向けて具体の動きが進められたことも成果であるというふうにも考えております。課題につきましては、どの方策もまだまだ十分であるとは言えませんし、特に社会教育推進計画の取り組みも含めて、不十分な点が多々あるというふうな認識をしております。課題は山積していると考えているところであります。以上でございます。

質問 庄崎裕史

ありがとうございます。この4年間、コロナ禍で学校は大変な苦労をされたなというふうに思っております。子どもたちの声が響き渡り、触れ合いながら成長発達を促すはずの学校から行事が消え、楽しいはずの給食から声が消え、感染拡大を防ぐため学級閉鎖、学校閉鎖を余儀なくされ、他人事ながら、年間授業時数は確保できるのかなという心配さえしたほどです。5月8日から5類感染症に変わったとはいえ、今後もコロナは続きます。これからはウイズコロナの社会になります。感染対策に万全を期しながら、工夫して学校経営を進めていただきたいというふうに思います。GIGAスクールの取り組みが始まり、先ほど教育長からもありましたように、コロナ感染の拡大もあって、前倒しで進められていたのは、児童生徒1人1台のデジタル端末でした。令和3年3月にはほぼ行き渡ったとされています。猿払村の現状はどうなっているでしょう。教育現場の意見なども反映していると思いますが、機種の選定やAIドリルの選定に向けてどのような手順で進められたのでしょうか。また管内的な機種やAIドリルの選定状況はどのようになっているのでしょうか。おうかがいいいたします。

答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)

ただいまの質問についてお答えさせていただきます。1つ目の機種選定に当たっては、教育委員会職員と各小・中学校から選出いただいた代表者で構成する情報教育推進委員会の中で、複数のメーカー機種を比較検討し、各学校内でも議論をいただき、最終的に情報教育推進委員会の中で、機種を現在使用しているiPadとすることを決定したところでございます。次にAIドリルにつきましては、昨年度に試行導入を行いました。今年度から本格導入したQubenaというAIドリルを採用いたしました。機種の導入時から無償で利用できるドリル教材もありましたが、その機能や使い勝手が低く、運用初年度の段階から有償のドリル教材導入を求める声が学校のほうからありました。学校のPTA予算を活用して導入したいという相談もありましたけれども、4校ある小学校で、機器環境に差が生じてはならないというふうに考えましたので、それについては保留をさせていただいたところでございます。その後、Qubena提供メーカーから経済産業省の実証事業参加を打診されたことも契機となりまして、昨年度、経済産業省の実証事業の採択を受け、Qubenaの実証導入を行いました。この実証により、使い勝手や機能なども把握した上で、情報教育推進委員会の中で、令和5年度からの本格導入を進めていくことを確認いたしまして、導入に至ったものでございます。以上です。

質問 庄崎裕史

猿払村の選定の仕方についてはわかりました。そのことが管内的にはどのようになっているのでしょうか。

答弁 教育次長 阿部孝好

ただいまの質問にお答えさせていただきます。1人1台端末における宗谷管内の選定状況につきましてお答えさせていただきます。猿払村を含め小中学校ともにiPadを採用した自治体については3つ、小学校はiPad、中学校はWindowsタブレットとしたところが1つ、小学校中学校ともWindowsタブレットとしたところが2つ、小学校中学校どちらもChrome bookとした自治体が4つという状況となっております。また端末を使う際にベースとなる授業支援ツールについてもお答えさせていただきます。グーグルワークスペースと言われるシステムを使用している自治体が猿払村を含め7自治体となっており、こちらは端末やオペレーションシステムが異なっても同様に使えるツールでありますので、また無料で使用ができるということで北海道立学校ですとか、多くの市町村で採用されているという現状にあります。端末で使用ができるドリル教材につきましては、猿払村を含めQubenaと呼ばれるAIドリルを採用している自治体が猿払村を含め5つという状況になっております。その他自治体については、共通するドリルもありますがQubenaのほかの4種類のドリル教材がそれぞれほかの自治体で採用されているという状況となっております。以上です。

質問 庄崎裕史

ありがとうございます。管内的な状況をお聞きしたのは、市町村で機種やAIドリルがまちまちだと、人事異動で管内をまわる先生方は、新年度の忙しい時期にデジタル端末の使い方をマスターしなければならないというストレスがプラスされます。働き方改革とはなっていないというふうに思います。教科書選定のように管内ごとに選定されれば、ストレスも極力抑えられたのではないかというふうに思いますが、選定に当たり北海道教育委員会の姿勢はいかがなものだったのでしょうか。

答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)

ただいまの質問についてお答えさせていただきます。1人1台端末GIGAスクール構想が方針として出されまして、当初から問題視されていたのは、それぞれ機種が変わることによって教員が混乱することは、当初から多くの市町村で心配している1つのことでございました。ですから導入に当たっては、できれば北海道一括でできないものかというような意見も数多く出されていて、そういう方向で進めてほしいという多くの市町村からの要望があったわけですけれども、結果的に機器を製造するメーカーが、とても北海道内全域の小中学校分は賄い切れないという問題がありまして、結局、道としては統一という見解は出していただけませんでした。結果、管内、もしくは市町村が機種を選定していただきたいということになりまして、それぞれの市町村が独自に選定を行ったという経緯でございます。少なくとも、宗谷管内での統一ということも望みもあったのですけれども、やはり機種導入で多くのメーカーに問い合わせたところ、数に限りがあるということで、管内的な統一も難しかったという経緯でございます。

質問 庄崎裕史

北海道教育委員会が、全道というふうにならなかったのは、機器の調達が間に合わないということだとお話しされましたけども、たしかにウクライナで戦争が起こって、使っているはずの基板がなかなか手に入らないということで、新車の納車に1年以上待たなければならないというような状況から、そういうことが起こったというふうに思うのですけども、コロナ禍がなければ、もっと計画的にできたのではないかなと。それでも教科書選定のように宗谷管内あるいは、いくつかの区域にわけて確保するような努力は、きっと北海道教育委員会でもできたのではないかなというふうに思うのですけれども、北海道教育委員会に柔軟性がないなというふうに思っております。非常に北海道の教育に責任を持つ北海道教育委員会が、そういうことでいいのだろうかなというふうに思います。端末の使われ方ですけれども、Qubenaを選択して使っているという話ですが、例えば授業での補充問題だとか、あるいは宿題で持たせるとか、それから端末の使い方では、先生が自分で宿題をつくってPDFに落としてそれを宿題にさせるとか、何かさまざまな使い方がありますが、各学校先生が工夫して使っているのだろうなというふうに思います。ただその使われ方に各学校に差がありますと、児童生徒には不公平になってきます。どのように使うかという、基本的な使われ方のガイドラインはあったのでしょうか。お聞きします。

答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)

ただいまの質問についてお答えさせていただきます。このiPadの導入にあわせて情報教育推進委員会において、1人1台端末の活用に当たって、猿払村タブレットのルールというものを策定し、それをもとに各校で取り組んでいただいております。またパスワードをはじめとした機器の取り扱いにおいても、各学校で取り扱いに混乱や差異が生じないよう、活用を進める中で発生した諸問題の対応方法については、タブレット利用に係る運用留意事項としてまとめ、それぞれ学校で実践いただいているところでございます。以上でございます。

質問 庄崎裕史

ありがとうございます。子どもたちと直接関わっていくと、学校によってタブレットの使い方が若干違うなということを感じます。きっとスタートしたばかりだから、そういう違いが出てきているのかなというふうに思いますけども、どのように使ったら効果的に使えるのかというような実践例を情報教育推進委員会あたりで積み重ねていって、ぜひ、猿払の子どもたちに不公平にならないように使わせていただきたいなというふうに思います。デジタル端末は、リモートでも使えるということでコロナでの学級閉鎖中に活用されたとうかがいました。また公設塾「未来塾」でも、北海道教育大学札幌校の学生とリモートでつながり、活用されているということですが、公設塾設置の目的を今一度、おうかがいいたします。

答弁 村長 伊藤浩一

公設塾の猿払村「未来塾」は、私が3期目の村長に立候補した際の公約に掲げた施策の1つであり、目的はもちろん、村の子どもたちの基礎学力を向上させたいという思いで設置をさせていただきました。過疎地である学校以外の教育環境が少ないという不利な状況の中、ICTの活用、企業や大学の力も借りながら、令和4年5月に開校することができました。今年度は2年目となりますが、小学生14人、中学生26人の合わせて40人の児童生徒が週2回塾に通って指導を受けており、一生懸命、学習に取り組む子どもたちの姿は、私も大変うれしく思っており、長く継続した取り組みとしていきたいことはもちろんですが、「未来塾」の存在によって、学びたい、学びを深めたいと考えている子どもたち、また学ばせたいと考える保護者の方がさらに増えてくること、また子どもたちを取りこぼさず、学習の機会を与えてあげたいというふうに考えているところでございます。

質問 庄崎裕史

私はこの未来塾の取り組みは、非常にすばらしい取り組みだというふうに思っております。子どもたちは、「優しく親切に教えてくれる」、「わからないところを教えてくれる」と話していますし、学習機会を広げるという意味でも、それから学習への意欲を喚起するという意味でも、そして何よりも今年度、利用者が増えているという意味でもぜひ続けてほしいなと思います。ただ基礎学力向上については、後でまた質問させていただきたいと思います。デジタル端末についてもう1つ質問させていただきます。教員に対する、操作の仕方などの研修はあったのでしょうか。当然、教員の中にも操作に対する得手不得手があると授業中の活用に格差が出てしまいます。校内での研修状況などは、どのようになっていますか、おうかがいします。

答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)

ただいまの質問についてお答えさせていただきます。まず全教職員を対象とした操作研修ということで導入時において操作研修を実施いたしました。活用推進のための研修としては、令和3年度、令和4年度において外部講師による活用推進のための研修会を教育委員会主催で実施しております。デジタルドリル導入時についても、全教職員を対象として操作説明会を実施した後に、各学校で機器操作を実施いただいているところであります。それぞれの学校においても、各学校の研究研修部の教諭が中心となり、校内研修に取り組んでいただいておりますが、その中でもICT活用は重要事項として運用開始から3年目となりますが、操作や活用について恒常的に研修が行われているというふうに聞いております。以上でございます。

質問 庄崎裕史

ありがとうございます。私も現場にいて、情報機器の活用の講習などもいろいろしたのですけども、どうしても得手不得手が出てきて、使いこなせる先生は、次から次と新しい教材を授業中に使うのですけれども、そうでない先生はほとんど使えていないと。依然として紙ベースの授業をしているというようなこともありましたので、引き続き、学校任せにしないで教育委員会もどんどん研修を推進させていただきたいなというふうに思います。次に、学力向上についてです。昨年の全国学力学習状況調査の結果は、全道・全国の平均を下回るものだったと公表されています。宗谷教育局学力保障プラン3つの柱、なんていうのも提案されています。しかし、学力向上の近道は、学習不振の児童生徒の底上げだというふうに考えますが、学力不振の児童生徒は、何%ぐらい猿払村にはいるのでしょうか。お聞きします。

答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)

ただいまの質問についてお答えさせていただきます。議員のおっしゃるとおり、学力向上を目指すには授業づくり、授業改善、授業の充実が必要であるということは私も全く同感であります。学力不振児童生徒の具体的数値のお問いですけれども、基準をどこに設けるかによって、その数値も変わってまいります。具体的な数値の答弁については、この場では差し控えさせていただきます。ただ学校からうかがう、さまざまな調査結果などから考えますと、学習に困り感を持っていたり、理解が不十分な児童生徒は、一定数いるというのは間違いない事実でございます。学校現場はもちろんですけれども、学力や理解度が十分でない児童生徒が理解できるような授業を目指して、それぞれ取り組んでいただいているということをご理解いただきたいというふうに存じます。各学校でも働き方改革が叫ばれる中にあっても、できうる範囲で長期休業中ですとか、放課後等の時間を活用しながら、補習的な時間をつくっていただいたりという取り組みは、行われておりますし、通常授業の中で理解がまだ達していない子どもについては、隣の理解している子どもが教えてあげるというような学び合いの授業内容という効果のほうも生むような、授業の取り組みを進めていただいているということでございます。以上でございます。

質問 庄崎裕史

学力不振児の具体的な数というのは、基準をどこにおくのかによって、わからないわけですけども、私の感覚的なことで言いますと、5段階評価の2の子どもたち、1、2人の子どもたちをワンランク上げると、かなり猿払村の学力向上につながっていくのではないかなというふうに思っております。その数、私の感覚ですけれども3割程度いるのではないかなというふうに感じております。本来、学力の向上は子どもたちがわかった、できたという授業で学習意欲を高め、学習習慣を確立して、家庭と協力し合って目指すものだというふうに思っております。しかし、そのためには日常の授業づくり、授業改善、授業の充実が不可欠なもので先ほど教育長が述べたとおりだというふうに思っております。学力不振児が顕著にあらわれるのは、9歳の前後だと言われています。これは9歳のところに大きな、見えない壁があって、それを越えられないという子どもたちが大勢いるわけです。専門的に言いますと、具体的な思考から抽象的な思考に移っていく。そこで乗り切れない子どもたちというのは、どんどんどんどん落ちこぼれていくと研究結果も出ております。であれば、低学年のうちに少人数指導を行い、きめの細かい個々の能力に応じた学びができると、学力不振もある程度解決するのではないかなというふうに思っております。村内各校の教員や支援員の配置はどのようになっておりますか。

答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)

ただいまの質問についてお答えさせていただきます。北海道教育委員会が配置する各学校の教員数につきましては、小学校では基準の教員が配置されておりますが、中学校では社会科を担当する教員1名が、未配置となっている状況にあります。北海道教育委員会も募集をかけている状況でございますが、本村に限らず、全道的に100名程度の教員が未配置という状況にあります。大きく状況が変わる気配がなかなか見えてきておりません。ただ、学校経営上、非常に支障を来しているという事実があるため、今後も引き続き強く要請してまいりたいと考えているところでございます。それから村が配置する学校支援につきましては、現在6名の方を配置しております。鬼志別小学校に3名。知来別小学校に1名。浜鬼志別小学校に2名、それぞれ配置しているところでございます。以上でございます。

質問 庄崎裕史

ありがとうございます。4月の時点で児童数を見てみたら、1年生から3年生までで、少人数指導が必要だと思われる学校は、鬼志別小学校くらいで、ほかの学校はみんな1桁の子どもたちなのです。そうすると鬼志別小学校に村費採用の教員を配置してみたり、あるいは加配を勝ち取って配置してみたりして少人数指導を行えば、1年生、2年生、3年生の間での部分については少人数指導ができるのではないかなというふうに考えています。今、全道的に教員数が少ないと。これは全国的にも少なくて、もう引っ張りだこ。期限付き教諭を3年やると筆記試験なしで面接のみで教員に引き上げていくというような制度もできていて、非常に教員不足は大変だなというふうに思っております。村費採用の教員をもっと発掘して、あるいは地域おこし協力隊で教員免許を持っている方を3年間期限付きで猿払村に来ないかということで、募集をかけてもいいのではないか。もっと言いますと、北海道教育大学の札幌校にリモートで指導してもらっている学生にいきなり現場に入らないで、少し猿払村に実習のつもりで3年間働いていないかというような働きかけも、あっていいかなというふうに思います。いきなり教員になるのではなく、「リモートで見てきた子どもたちを実際に指導してみないか」というふうな働きかけもあっていいかなというふうに思います。現在、少人数指導ができているはずの学校でも、なかなか基礎学力が上がっていかない点で言いますと、先生方も研修をして、高まった授業づくりがうまくなっていくとか、あるいは授業改善を進めていくとかという部分がどうしても、働き方改革でどんどんどんどん勤務時間を削られていく中でできなくなってきているのではないかなというふうに思っておりますが、また中学生でいうと部活動もあって、勤務時間終了よりも部活が終わる時間のほうが遅いというような、ばかなことが普通に言われていますけれども、その中で研修不足というのは否めないのではないかなというふうに思いますが、教員の研修に対する見解をお聞きします。

答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)

ただいまの質問についてお答えさせていただきます。教員の研修については、北海道教育委員会などが開催する研修への参加のほか、各学校で教員の研修計画を年度当初に定めて、校内の先生方自身で研修テーマや内容を決めて実施する校内研修、2つの種類があります。どちらにも精力的に取り組んでいただいていると認識はしておりますが、なにせ、中央で集合研修ということになりますと、それに参加するためには、2、3日学校をあけなければいけないということになって、担任を持っている先生であれば、管理職が代わって授業しなければいけないという事態に陥ります。そういったことでは、管理職も非常に、この研修の大切さは認識されておりましてできるだけ派遣できるように内部での調整を図っていただいて、研修参加を奨励していただいているという事実であります。話は変わりますけれども、働き方改革アクションプランにおいても、勤務時間を意識した働き方を進めるということが掲げられておりまして、研修の時間設定においても勤務時間内で終了するという方向になりつつあります。議員のおっしゃるとおり、本当に時間に制約があるということはもう否めない事実でございます。各学校の中でも研修ですとか会議の時間を確保するため、児童が完全に下校した後に十分に時間を確保できるように日課を見直した学校もありますし、また短縮日課や5時間授業の設定によって、決められた勤務時間の中で、時間を確保して研修に取り組めるよう、それぞれ工夫しながら精力的に研修を実施いただいているというふうに認識しております。ただ集合研修がコロナ禍で、なかなかできない中にあって北海道が主催する研修もオンライン研修という内容が非常に増えてまいりました。そういったことで出掛けなくても自校で研修が受けられるという機会も出てきているというのも今後、続いていっていただければいいなというふうな思いでおります。以上でございます。

質問 庄崎裕史

授業づくりの研修だけでなく、生徒指導の研修をしなければならない。教科指導の研修もしなければならない。あるいは、デジタル端末の研修もしなければらないということで、もう日々、先生方の研修をしなければついていけない状況になっています。時間も限られている。そこで提案なのですが、先生方の研修内容の情報を提供したり、長期休業中には、リモートで研修会を開催するなど、そういうようなことができる先生方へのサービスができる機関、それを村の教育研究センター、もしくは教育研究室というような形で置けないものでしょうか。そこに非常勤でも常勤でも、例えば退職教員の再任用なんかで1人常駐させて、そこから各学校に向けて、どんどんどんどん情報を発信していく。そのようなことができないのでしょうか。そういうようなセンターがあると、宗谷教育局や北海道教育研究所との連携もできるのではないかなというふうに思いますけれども、教育長におうかがいします。

答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)

研修の受けやすいようなセンター設置という貴重なご意見もいただきました。本村でそれができれば、1番良いなという思いも正直ありますけれども、実はその役割を宗谷教育研修センターという組織があって、そこで何とかできないものかという協議をここ数年、教育長部会の中でも進めているところでございます。そのためには各市町村からの負担金を上げていただきながら、研修センターの運営費という教員の研修の機会を増やしていただくことと、それからほかの研修の情報提供もいただけないかという働き方を進めていただいて、今年度ホームページ等も見ると、そういう情報がかなりたくさん載ってきているなと押さえているところでございます。

質問 庄崎裕史

学力向上の鍵は、先生方の力量アップしかありません。先生方が研修したくても研修できないような、そういうような環境ではなく、先生方は研修したいのだというように思えるような、そういう働きかけをぜひ教育委員会からもしていただきたいなというふうに思います。研修センターが猿払村でできた暁には、猿払に赴任してたくさん勉強できたと猿払村は、いいところだというふうに思えるような先生方になってほしいなというふうに思うのです。次に不登校の問題についておうかがいします。学校を連続して30日以上欠席すると不登校と言われますが、現在不登校の児童生徒休みがちな児童生徒は、何人程度、把握していますか。また、その児童生徒への対応はどのようになっていますか。お聞きします。

答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)

ただいまの質問についてお答えさせていただきます。具体の学校名と人数は避けさせていただきますが、今年度に入ってから30日以上の連続欠席者の登校がありました。そういうことで連続欠席については、いったん解消しているものの、なお連続欠席が続いている児童生徒は、現在、複数名おります。また連続欠席ではないものの、欠席日数が多い児童生徒も複数名いるという状況でございます。その人数についてはしっかりと把握しております。この連続欠席の理由についても、体調不良ですとか、病気の面であったり、そして登校不安であったりというさまざまでございます。これらの児童生徒の対応については、学校において、保護者や本人との面談により状況を確認したり、改善策について話をしたりしているものの、まだ不登校の改善には至っていないというのが現状でございます。一部の生徒においては、健康面での相談がありましたことから、村の保健師のほうにも、間に入ってもらうなどの対応がありました。それをもとに保護者との面談を予定していたものの、急きょキャンセルされたこともあったりしまして、現在、その保護者との相談も難しい状況にあるというのも正直なところでございます。取りあえず30日以上の連続欠席についてはいないけれども、連続欠席者は複数名いるという状況でございます。以上でございます。

質問 庄崎裕史

私は2人の登校拒否の子どもと関わりを持つことができました。現在この2人とも復帰していますが、不登校になるきっかけはいろいろあると思います。今、教育長の申されたとおり、体調不良であるとか、あるいは不安だとか、あると思います。担任への不信というのもあります。それから友達への不信、いじめまではいかないまでも意地悪をされ続けたとかもあると思うのです。これは教員への不信、学校への不信であれば、担任と面談して、いろいろ相談するということは、非常に困難かなというふうに思います。保護者も学校不信に陥っていると、もう学校には関わりたくないというふうに思うのは当然だというふうに思います。学校に相談した、発達について相談したところ、すぐ児童相談所を紹介されたりとかというようなこともあって、「正直、児童相談所嫌なのだよね」という親も中にはいます。巡回発達相談というのを紹介されるのですけども、気軽に保護者や子どもが相談できるような環境というのは今、猿払村であるのか。どうなのでしょうか。その辺りおうかがいします。

答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)

ただいまの質問についてお答えさせていただきます。児童生徒が保護者の相談に応じる環境といたしましては北海道派遣しているスクールカウンセラー、これは中学校に定期的に訪問をいただいております。そういう方に直接悩みを相談するということがまず1つ可能でございます。学校以外の行政機関という面では、もちろん教育委員会に直接相談がありましたら、まず教育委員会内部でご相談に応じるということは、これまで数回ございましたし、教育委員会においては、退職校長である教育指導員が行うべき職務の1つとしても教育相談に関することということを設けてございますので、対応はできる体制を整えております。医療福祉的な面から保健師が相談を受けた場合については、教育や学校に関する事案がその中でもしあれば、保健師と学校、教育委員会が連携して行いますし、また学童保育を開設している保育所に対して相談があった場合も、保育所と学校や教育委員会で連携しながら対応したいという窓口はそろえてあるつもりでおります。議員もおっしゃるとおり相談になると、まず信頼関係が重要になります。相談者をたらい回しにしたり、相談に対する初動については、大事に対応したいというふうに考えているところでございます。今は、児童生徒自身が直接、声に出して相談できない場合においても、電話ですとか、メールなどさまざまな相談窓口が用意されております。児童生徒の1人1台端末からも相談を投稿できるアプリも配備されておりますし、児童生徒、保護者も相談したい気持ちや声には、さまざまな手段や方法があることをこれからも周知してまいりたいと思いますし、そういった中で、相談に応じられる体制を組んでいきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。

質問 庄崎裕史

教育委員会の中でも相談できますというお話でした。教育指導員の仕事の中に教育相談ということがうたわれています。設置されて4年を迎えました。これまでの相談数ですとか、相談内容をおうかがいします。

答弁 教育次長 阿部孝好

ただいまの質問にお答えさせていただきます。教育指導員の相談業務に関する部分ということでお答えさせていただきたいと思います。まず毎年、就学時の専門検査の2次検査に廻った対象の家庭との面談については教育指導員も同席しながら相談を実施しているところです。それ以外に先ほど教育長が言った教育委員会に直接寄せられた保護者の相談ということに関しましては、平成30年度から令和4年度、昨年度までの実績でいけば4件ということになっております。その中の相談の概要につきましては、先生の問題ということで学校に相談ができないのでということで教育委員会のほうに直接、先生との児童生徒の対応状況についてこういう状況なのだけれどということでの相談を実際に受けているところです。その先生の対応については、2件、それ以外の家庭学習ですとか児童生徒の自身の問題について2件という状況になっております。以上です。

質問 庄崎裕史

村内の児童生徒数が余り多くありませんから、それでもこの4年間に4件の相談が来たと。そのうちの2件は先生に対してということですが、「子育て支援センターのほうで相談を受けたよ」ということも私の耳に入ってきています。子育て支援センターの業務内容を見てみたら、小学生・中学生の相談業務というのがあるのです。ただし、それは先ほど言った、心の相談とか、あるいは児童相談所ですとか、巡回発達相談のほうに紹介をされて、そちらのほうでというふうにして、あくまでもパイプ役でしかないわけです。であれば、この子育て支援センターの中に教育相談室というものをつくって、小学生や中学生あるいは保護者がそこに来て相談できるような、そういうようなシステムにならないかなというふうに思っています。そこに専門の相談やカウンセラーを配置してはいかがかなというふうに思っております。先生方の研修の中で1年間長期研修というのもあります。先生方の中でカウンセラー業務について一生懸命勉強したいということがあれば、そういう先生方を積極的に1年間派遣して、勉強させてカウンセラーにするというようなことも考えられると思います。ぜひ、子育て支援センターの中に教育相談室というのを配置してはいかがでしょうか。見解をおうかがいします。

答弁 教育次長 阿部孝好

お答えさせていただきます。なかなか学校に相談できない、もし教育委員会も相談しにくいというような件もあろうかと思います。今年3月に保健福祉課のほうに子ども家庭総合支援拠点というものが設置され、実働はこれからだというふうに聞いておりますが、18歳以下の子どもの家庭に対する支援の拠点ということで、設置がされましたので教育委員会もそちらのほうと連携しながら、間口を広げながら、子どもたちの相談体制というのを確立していければなというふうに思っております。以上です。

質問 庄崎裕史

そういう機関があれば非常に助かると思うのです。できたということは、村民、周知しているでしょうか。できていないです。まだ活動していないということですから。これは、学校ばかりでなく村民にこういうものができたよ、そこに行くといろいろ相談できるよということをあらゆる手を尽くして周知したらいいかなというふうに思います。他地域の教育相談所では、最近、教員自身の相談を増えているという話を聞きます。内容を聞きますとパワハラだという話でした。子どもたちや保護者、先生が気軽に相談できる場所をぜひ確保してフルに活用してほしいなというふうに思います。では次に、先ほど学力問題に触れましたが、全国学力学習調査で数値化されているものは、あくまでも、見える学力であって、見えない学力もあります。この見えない学力、昔よく言われたのですけれども、見えない学力というのは、興味や関心、やる気意欲、集中力、先を見通す力など何かが起こったときに、自分の頭で考え、行動できる力だということが言えます。これはまさに生きる力なのです。この力が見える学力のベースになるのではないかと思います。それでないと学力向上は否めません。先日、南米コロンビアのジャングルで4人の子どもたちが40日ぶりに生き残った事件は、まだ記憶に新しいところですが、その中心になった子が13歳の女の子でした。まさに生きる力を子どもの頃から身につけていた、そういうことでした。この見えない学力というのは、学校では学級活動や学校行事、授業の中での育み合いなどで培われるものですが、最近、この五感を使った体験活動や自然体験活動が少ないように感じています。教育長の見解をおうかがいします。

答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)

ただいまの質問についてお答えさせていただきます。見えない学力いわゆる、本村教育大綱の基本目標とされている生きる力ととらえさせていただきますけれども、生きるための力として、学力とともに豊かな心と体の育成は、もう本当に重要なものであると考えます。もう議員のおっしゃるとおり、行事や学級活動、自然体験など、五感を使った体験活動は、まさに生きる力を身につけるために非常に重要であるというふうに私も考えているところでございます。行事や学級活動を通じて、リーダーシップなど集団の中で求められる役割、その役割に求められることを考え、役割を果たすための力を養ったり、学校の修学旅行や宿泊学習をはじめ、職業体験、校外授業での自然との触れ合いなど、学校活動や授業の中でも、かつての見学という部分から体験にシフトされて展開されているというふうに私も認識しております。この体験活動は、生きる力の育成につながるものであると考えますので、学校にはどんどん積極的に体験活動に取り組んでほしいということを考えるところでありまして、教育委員会としても、そういった事業に対しては、バスの運行等、可能な限りの支援を実施してまいりたいというふうにも考えているところでございます。以上でございます。

質問 庄崎裕史

この3年、4年は、コロナ禍で、本当に自然活動も体験活動もできない状況が続いていました。以前、自然体験活動でいうと、猿払村には青年教師やPTAが育ててきた「どろんこ広場」というのがありました。残念ながら、なくなってしまいました。1番の理由は、私が思うには運営していく方々の見えない学力が低下したためだなというふうに考えております。現在は、猿払イトウの会が子どもたちにイトウの生息を体験させたり、あるいは体験活動では、さるふつのたこの会が各校に出掛けて、たこづくり、たこ揚げなどを体験させています。私は村に体験活動や自然体験活動ができる拠点があればいいと考えております。中頓別町には、自然学校というのがあります。それから、稚内市には自然の家があります。浜猿払小学校だとか、あるいは芦野小学校の校舎をセンターにして、キャンプ道具をはじめ、海や川、野山の活動に関係する道具を備え付け、ボランティアをつくって運営できればいいかなというふうに思いますが、人がいない場合には、全国から地域おこし協力隊を募ってもいいかなというふうに思います。その辺りの見解をおうかがいします。

答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)

お答えさせていただきます。かつては「どろんこ広場」ということで、村内小中学生、そして教員、保護者を一堂に会した大きな取り組みという形でこの体験学習が行われていたというのは私も、その事業に携わっていた1人として非常に心の中に残っております。議員のおっしゃるように、中頓別町にあるような自然学校ですとか、そういった拠点を村内に設けて活動につなげていけないかという貴重なご意見をいただきました。現場も含め、それから本村でどういうことが可能かも含めながら、内容については、今後、検討してまいりたいというふうに考えております。

質問 庄崎裕史

ぜひ、検討していただきたいなというふうに思います。「どろんこ広場」がなくなったことによって、「どろんこ広場」で使われていた各種の道具が残っているはずです。テントですとか、あるいは釣り竿(ざお)ですとか、数え上げたら切りがないくらいのものがきっと学校の倉庫に分散されて眠っているのではないかと思います。それを一堂に集めるだけでも、また貸し出しをするだけでも、結構、自然体験活動などに使われるのではないかなというふうに思います。先日、パッチワークの会が、周年行事を兼ねて展示会をしました。その中でワークショップを4種類から5種類くらい実施していました。どのワークショップも大人から子どもにまでたくさんの方々が体験をしていました。中にはシーグラスをつくってみたり、あるいは刺しゅうをしてみたり、レジンを使ってブローチを作ってみたりと。非常に体験活動、支援活動に対する村民のニーズは高いものだというふうに感じました。もっともっと子どもたちの体験活動、支援活動の機会を増やし、見えない学力向上を目指してほしいというふうに考え、ぜひ検討を進めていただきたいなというふうに思います。今回は初めての質問ということで準備が間に合わなかった、特別支援教育や障害者支援については、次の機会に回したいと思います。これで私の質問を終わります。

出典:猿払村議会 令和5年第2回定例会 2023年6月28日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる