みんなの議会

猿払村議会 平成28年第3回定例会 2016年9月14日

酪農対策について

2016年9月14日、猿払村議会の一般質問で、渡辺芳美議員が「酪農対策について」質問し、村長 伊藤浩一が答弁しました。

質問者
渡辺芳美 議員
答弁者
村長 伊藤浩一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 渡辺芳美

それでは質問させていただきます。よろしくお願いいたします。まず、1.酪農対策についてですが、現在、酪農業の状況は配合飼料、生産資材等は高値安定の状態ですが、乳価が上がり、そして個体価格は高値ですので、所得はある程度確保できている状況でありますが、TPP等の今後の政策への不安、個体価格相場の低下や生産資材の高騰への不安があり、後継者は老朽化した牛舎や機械器具等へ投資がしにくい状況であります。村の酪農後継者に対する支援は、酪農業振興基金が財源でありますが、私は生乳増産の条件を付けず金額も増額をするべきと考えますが、村長はどのように考えますか。答弁願います。

答弁 村長 伊藤浩一

ただいまの渡辺議員のご質問にお答えをさせていただきたいと思います。農業後継者への施設整備に対する支援につきましては、今年の3月にご説明をさせていただきましたけれども、農業関係者等との協議により、今年度より補助金の額や対象事業の見直しを行っておりますけれども、この制度は、農業の振興と安定した農業経営の確立を図ることを現在目的としております。したがいまして、今以上の効率性と採算性を確保するための飼養頭数の増加及び生乳生産量の増加に資するために実施する施設整備を対象とした現行の制度内容を、現在のところまだ5カ月程度しか経っておりませんので、今のところ見直す考えはありません。その旨ご理解のほど賜りたいというふうに存じます。

質問 渡辺芳美

今の村長の答弁でありますが、考え直す気はありませんという、はっきり言われましたけれども、私は酪農を高校を出てから40数年やっておりますけども、最初私が就農した頃は、搾乳が15頭ぐらいの時でした。それで食べていけるということで経営を続けていましたのですけども、そのうちだんだんコストが嵩むというか、経営規模を拡大していくような政策が推進されまして、酪農近代化が推進されまして、そのことで近代的なパイプラインミルカーとバンクリーナーというのが出てきて、増頭することが可能になりました。そのことがかなり労働力の、増頭しても労働力が軽減できるような状況で、皆さんそれぞれ経営規模を拡大し、と同時に規模拡大すれば当然のごとく飼養頭数が増えるわけですから、土地を取得しなければならない部分が増えてきます。と同時に周りの農家は離農して、その部分をカバーしてきたということで、規模拡大が現在の状況となっています。過去に私の経験でいきますと牛肉、オレンジ自由化の当時、40頭規模くらいの経営が一般的だったと思います。その時に、このままでは食べていかれないということでフリーストールの時代、それから頭数を拡大しなければ食べていかれないと。乳価が90円ぐらいまでこう上がってきたのが、だんだん国の政策によって低下していくという状況になってきました。それに伴って私も40頭規模から60規模に増頭しました。そしたら、40頭規模の時にはバンクリーナーとパイプラインというそれなりに労働力、親も居ましたのでそれなりに労働過重という状況ではなかったんですけども、増頭した途端に思いもよらない労働負担が増えました。まずは搾乳時間ですね、餌をやる時間、それが30分ずつ増えただけでも1日朝晩ということは2時間増えてしまうと。そして、草地も当然増えますから草地管理も時間が増えると。そうすると、夫婦二人でやるにはかなりの労働過重になった状態で、それが私だけでなくて周りを見ていると皆さんそのような状態です。猿払村の酪農の経営規模の状況は、だいたいを私ぐらいの規模よりやや多めの規模の人がほとんどです。私は小さいほうだと思います、現在ではね。その人達の様子を見ていると、やはり労働過重になってもう大変だと。言うなと村長に言われましたけども、実際は大変なんですよね。それで、後継者がその経営を引き継ぐ時にさらに規模を拡大しなければ、今の後継者対策の200万円ばかしの200万円ばかしと言ったら村長に怒られるかもしれませんけれども、ほかの町村、中頓別町なんかは最大1000万円まで、後継者だけでなくて一般の普通の農家、それから商工業というか事業者全体に対してですけども、その中に農家も1000万円程度までのいろいろな条件はあるようですけども、助成すると、そういうふうな状況であります。それで中頓別町は、これから規模拡大してもいいような条件の農家があると思われます、私はね。だけど猿払村の現状は、規模を拡大するとほんとに大変と。これ以上規模を拡大できないというような、規模拡大してもあまり意味がないというか労働過重になってする意味がないということで、そういうその乳量増産という条件を付けられますと、この基金を設けた意味が私にはまったく意味を成さないというふうに考えるし、後継者にも希望の持てる状況にはないというふうに考えますのでね、現在は私の意見ですけども、農業団体と話し合ったらそういう状況だということですけども、そういうのはちょっと農業団体というか農協の考え方が、ちょっと違うんじゃないかと私自身は考えています。それで、村としてはやはり個人の経営も十分に生き残って後継者に魅力あるやっぱり猿払村にしていくためには、乳量を増産するということが所得を一般的に拡大するということには現在なっていないのでね、やっぱりそういう条件でなくて意欲ある後継者に助成するんだということで、考えて進めていただきたいなというふうに考えます。それと金額は今のところ200万円ですけども、将来的には出来るだけ増額して猿払村の基幹産業を支えていく後継者に対して支援していただきたいなと思いますけど、再度答弁をお願いいたします。

答弁 村長 伊藤浩一

この基金条例は、昨年までは100万円という形の中で取り組んできました。その中で匿名のご寄附があったという部分で行政のほうと農協のほうと、この使い道についていろいろ協議をさせていただいた経過がございます。それで、農協等のご意見等も踏まえながらですね、新しくこの基金条例を作ってですね、100万円から200万円という、渡辺議員からおっしゃると若干少ないのかもしれませんけれども、そういう形の中で倍増させていただいたと。そして目的としましては、先ほどから言ってるとおり飼養頭数の増とそれから生産量の増という形の中で一種の目的を設けさして、この基金条例を設置させていただいたところでございます。これがまだできて5カ月ですので、昨年度の3月に担当課長からもその目的等について答弁をさせていただいた経過がございますけれども、これがまた1年、2年、3年経っていく中でもう少し使いやすい形ですとか、もうちょっと金額を増やしてほしいとか、そういう形の中で今後展開していけるような状況であればいいですけども、今現在としてはまだ走ったばっかりなので皆様方からそういうようなご意見は私の耳にはまだ届いておりませんし、今使いたいという方が1件の農家があるような話は聞いてますけれども、その方については他の補助メニューを模索をして駄目だったらこっちという形になるかなというふうに考えておりますけども、今のところはこのまま少し様子を見さしていただきたいというのが現状でございます。

質問 渡辺芳美

私としては、まあできたばかりですからという話ですけども、現状から考えるとそういう条件では、なかなかね使えることにならないと思いますけども、これ今後農協等にも私も意見を言いながら、できるだけ後継者の支援になるような対策にしてもらいたいというふうに考えますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。これはこれで終わります。次の質問にまいります。現在、酪農ヘルパーの制度があり、酪農家は休暇や会議、病気やケガ等の理由により利用しておりますが、酪農ヘルパーの必要人員が確保できず、農家の要望に十分対応できていません。以前の私の質問に対して村長は、ヘルパーの人材確保に努力するということでしたが、今現在、どのようなことを実行していますか。答弁願います。

答弁 村長 伊藤浩一

人材確保の取り組みとしましては、昨年も猿払村農業担い手育成センターとして就農相談会のイベントにブースを設けさしていただいて、募集活動を行ってきております。また、酪農ヘルパー利用組合でも農業関係の大学に対し求人募集の取り組みを実施しておりますが、今のところ人員の確保には至ってないというふうに聞いております。村としても今年11月に就農相談会のイベントが開催され、農業担い手育成センターとして参加することとしておりますので、引き続き募集活動をしてまいりたいというふうに考えております。また、酪農ヘルパー利用組合の幹部の方と担当課長も含めてですね、極力問題点とかそういうことも要望も含めてですね話し合いをしている状況にございますので、議員のほうもいろいろヘルパー組合のほうからいろんな情報を得たり、いろんなご協力をしていただいてるとは思いますけども、今後もですね、そういうような問題解決に向けて地道に取り組んでいきたいというふうに考えております。以上です。

質問 渡辺芳美

今、答弁がありましたけれども、現状は今、村長が答弁したとおり、人員の確保がなかなか出来ていないということで、現実には病気とかケガとかでヘルパーが常時そっちの方に半分、今5人いますけど半分取られているような状況で、あと半分の2.5人分ですけども、ヘルパーも私達と同じように自営業じゃありませんので、必ず休暇を出さなきゃない契約になっておりますし、そうなりますと休暇とか、その他に割り当てできる部分が二人しか要員が確保できていないというような現状であります。なかなかそのいろんな所に求人募集、それからインターネット上にも募集を出しているようですけども、この問題もこの間の日刊宗谷にもなかなか宗谷地区全体、まあ全道的にもそうなのかもしれないけども確保できなくて、豊富だったかな稚内だったかなヘルパー用の住宅を用意して募集をしているようです。まあ猿払村の場合は、住宅はある程度確保できていると思います。浅茅野の元乳検というか、検査協会の建物とかそれから牧場の所に施設をつくりました。今、村で管理していますけども、まあ施設はありますけども施設をつくったからといって簡単にその人員が集まるっていうことになってなくて、どうしたらこの北の、地理的条件もこの北の方はあまり良くなくて、結局先に道央、道東の方にヘルパーになりたいという人はそっちの方に先に人員が確保され、いよいよ最後こっちの方は、行く所がない人が来るというような状況になって、そうなりますと、なかなか人が集めれないという状況です。その中で、いろいろ村長も考え、ヘルパー組合もいろいろ考えて努力をしているんだと思いますけども、難しい状況にあるようです。何か施策があればいいんですけども、なかなか施策が出てこないと。だから給与を高くすればいいのかということになると、ヘルパーを利用する組合員の負担が増えることにもなります。そういうことで、なかなか給与を高くするという状況でもありませんので、できる状況でもないので、なかなか厳しい状況だと思います。今後、何か新しい施策を考えているようであれば、再答弁していただきたいと思います。

答弁 村長 伊藤浩一

現在、ヘルパーは5人という形で僕もお伺いをしております。その中で、病気だとかいろんな部分で就労内容と言いますか、本当にヘルパーとしてのその就労なのか、常勤で、ほんとにヘルパーでなくて常勤のような形で利用されている農家さんも、これはいろいろ事情があるでしょうけれども、そういう形で利用されているという形の中でなかなか臨時的に利用したくてもできないような状況があるというふうに私のほうも聞いておりますし、酪農家の方々とこうお話すると彼らは彼らでやっぱり反省するところはあるというようなお話を聞いておりますので、今現在今後の対策としましては、いろんなPR活動も道内全国に向けて発信はしてまいりますけれども、現在移住体験ツアーで来られている方々についてもですね、いきなり新規就農でどうですかという形には当然なかなか難しいところもありますので、まずヘルパーとして、うちの方に移住体験の中でですね来ていただけないかというような形の中で、我々もあのう企画政策課も含めてですね、そういうような形で彼らにお知らせというかPRをさせていただきながらですね、個別にやっている状況もありますので、今後はそういうところも含めてですね、根強く根気よく少しずつやっていかざるを得ないんだろうなというふうに考えております。ですから議員おっしゃるとおり、すぐいいようなアイデアというのは、なかなか私も持ち合わせておりませんけれども、酪農ヘルパー組合のほうと、また農協のほうとも含めて行政と一緒になってですね、少しずつ根気強くやっていかざるを得ないのかなというふうに、現状としては特効薬としては持っておりませんけども、今後も含めてそういう形で進めてまいりたいというふうに考えております。以上です。

質問 渡辺芳美

今、村長から答弁がありましたけども、移住体験ツアーのほうで体験できる人を、体験してもらえる人を探しているというお話でしたけども、私も現在のところ酪農業を今やっておりますので、もし移住体験のツアーの中で酪農のほうに体験したいという人がいれば、ぜひ協力いたしますので、紹介をしていただければというふうに思います。そういうことで、この質問は終わります。

出典:猿払村議会 平成28年第3回定例会 2016年9月14日 議事録 PDF(11ページ) 間違いを知らせる