猿払村議会 平成24年第4回定例会 2012年12月12日
酪農支援対策について
2012年12月12日、猿払村議会の一般質問で、金子清議員が「酪農支援対策について」質問し、村長 巽昭、副村長 三浦高志が答弁しました。
- 質問者
- 金子清 議員
- 答弁者
- 村長 巽昭、副村長 三浦高志
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 金子清
一般質問通告書に従い、2項目5点ほどお伺いいたします。まず、酪農支援対策についてでございます。酪農は今、大変厳しい状況にあります。2年前、菅(直人)総理大臣が急に、TPPという言葉を初めて聞いたのですけれども、関税なき完全自由化ということで、そういう話題を提供されました。また、野田(佳彦)総理になっても、参加のための協議に入りたいということで、大変、国の政策に、農業は随分と左右されかねない状況下にあります。そういう中で今回、酪農支援対策ということで、お伺いいたしたいと思います。平成18年からの行財政改革により、農業予算も縮小し、新たな酪農振興対策を打てないまま、今日になっていると考えます。この間、離農も進み、農業の限界集落といわれるようなシネシンコ地区3戸、鬼志別地区2戸、豊里地区1戸に見られますように、農地も保全管理するにも大変に なってきている状況になっております。村長の大変な御苦労もあり、ポロ沼地区防災事業も昨年度からスタートをしております。本格的な農地整備は来年度以降になりますが、それに伴い、農家の負担も、かなりの額になり、厳しい農業状況の中、負担に耐えられるか、大変心配です。また、浅茅野地区は大型法人も多数でき、糞尿処理のために草地整備が必ず必要になります。そこで、お伺いいたします。個人負担による農地整備等、及び農地管理に必ず必要となる石灰、この散布に対して、村として助成をする考えはないか、お伺いしたいと思います。なお、行財政改革の前に、助成措置ということで、10年ほどでしたか、やられた経過がありますので、その辺の復活という意味でもいかがか、お伺いいたしたいと思います。
答弁 村長 巽昭(村長は2013年9月まで)
ただ今の質問にお答えいたします。村では、安定した酪農経営の確立のため欠くことのできない主要施策として、草地基盤の適正な維持管理を掲げ、国営総合農地防災事業ポロ沼地区により、泥炭土に起因する農地の排水不良などの機能回復を図るとともに、平成25年度から着工予定となっております道営草地畜産基盤整備事業シネシンコ地区により、不陸や野草混入による作業効率などが低下した草地の整備を推進しているところであります。これらの事業につきましては、国営事業では、暗渠排水を中心とした農地保全部分までが全額、国、道の負担で賄われることとなっており、道営事業におきましては、不陸整正を中心とした草地整備改良の事業費のうち75パーセントが、国、道の負担と、少しでもですね、村内酪農家の負担軽減となるよう、事業を精選してまいってきたところでございます。積算気温が低く、草地比率も高い地域を、農業生産条件不利の一つとする中山間地域直接支払制度においても、村が交付金の一部を負担し、この制度の目的でもあります農業生産性の維持や、多面的機能の確保として、農用地の適正な維持管理を推進してきたところでございます。こうした施策を展開している中、酪農支援対策として、さらなる草地基盤への助成につきましては、大変厳しい状況にあると言わざるを得ませんが、御質問にあります石灰散布に関しましては、越年経過で収量が低下した草地の酸性矯正に欠くことのできない作業であることを十分理解しておりますとともに、整備面積の増大に伴い、石灰質資材及び、その散布作業に多大な経費が必要となることも理解しているところでありますので、取りまとめ団体となっていただく東宗谷農協と協議、調整の上、直接、間接を問わず、どのような方法での支援が可能なのか検討してまいりたいと思っております。以上でございます。
質問 金子清
農協との協議とか、よろしくお願いしたいと思います。また、猿払農業の中心になるのは、やはり農地の整備であります。この地域、御存じのようにトウモロコシもできませんし、ほかの作物転換というのは、できかねる気象状況の中、やはり草地を整備し、良い草を牛に与えて、健康な牛から良い牛乳を生産するという、そういう仕組みを作り上げないと、なかなか消費者の方にも良い牛乳を供給できないと思いますし、そういう意味では、村長も先ほどお話ありましたように、土壌が酸性化していくと、やはり美味しい草でもなくなりますし、良い牛乳も生産できませんので、そういう意味からいきましても、アルカリの石灰を散布したり、草地更新のときに土壌に注入するということは、生産性向上を、ますます上げていくということで役に立つと思いますので、農協のほうとも協議願いながら、良い方向に進んでいってほしいと思います。この際ですので、どうして、この農地にこだわって今回、質問したかということを、お話しさせていただきますけれども、このことに関しては村民の皆さん始め、役場職員の皆さん、議員の皆さんにも御理解してほしいと思います。現在、農地が保全されているということに関して、使用する農家がいて、また、農業委員会が農地を管理するというか、目を届かせて、農地が、きちんと管理できてるいるのだな、ということを見届けているからこそ、今の現状が保たれていると思います。また、離農も進んでしまいますと、使われない農地が出てきて、将来的には、何といいますか、農業委員会は今、農地ですので目を配らせていることができるのですけれども、何年かして原野化すれば、原野になってしまいますと、農業委員会の目の届くところになく、自由に売買できるようなことになります。要するに、大手の外資資本なりが入ってきても売買できるということになってしまうので、そういうことからも含めて、農業を、今の農業を守っていかなくてはならない。また、農地を守っていかなくてはいけない。そうしなければ、将来的に海とか。現在、海にはホタテが日本一ですし、川はイトウが棲んでいる村ですので、こういうものを守っていくという観点からも、やはり農地を、きちんと管理、収穫してもらうことが一番だと思うのですけれども。このことについて、何かコメントがあれば、お伺いいたしたいと思います。
答弁 副村長 三浦高志(副村長は2013年9月まで)
私のほうからも少し、お答えをさせていただきたいと思います。今、議員のほうから、農地保全をすること、そのことが国土の保全、そして、不要な土地の活用といいますか、本来、村が活用すべき、地元に住んでいる住民が産業等に活用すべきところを、できないという、そういうおそれが出てくるという御指摘でありました。確かに、農地として、きちんと、その目的に沿って活用するためには、農地としての効果的な使い方、それができないと、当然、雑種地になってですね、使用目的が不明化してしまうということによる危険性というのは、確か、そのとおりだろうと思います。したがって、農地としてですね、正しく使い、農地としての本来の目的を上げていくというためには、そこに携わる農家の方々と、そして、農地を管理する側と、それから村がですね、そこの農地を使って生産を上げていただく方々と一緒に連携をしていくと。共に、それぞれの立場で農地の管理ができるようにしていくという、その努力は必要だということで、行政としても押さえているというふうに、お答えをしておきたいと思います。
質問 金子清
そういう理解の上で、今後とも、よろしく対策をお願いしておきます。2番目に、村道及び農道の砂利道の補修管理を、村の責任で予算計上、管理していただきたい、ということですけれども、中山間の役員さんのほうから随分、話題提供で、是非、聞いておいてくださいということだったので、御質問したいと思いますけれども、中山間事業では、毎年、1地区ずつくらい砂利道の整備も行っております。また、途中で砂利道の整備を行わなくてはいけないような所が出たときには、中山間の予定にない部分がありますけれども、そのときに、過去には何回か、中山間でどうにかならないかという旨の話を、村のほうからとして、あったということで、砂利道が果たして、どのくらいになっているのか。また、管理が、きちんと、なされているのかというのを、一度聞いてほしいということだったので、お伺いいたしたいとと思います。
答弁 村長 巽昭(村長は2013年9月まで)
ただ今の質問にお答えいたします。村道及び農道の維持管理につきましては、御質問のとおり村が管理実施しております。村道延長242キロメートル中、砂利道においては91路線で延長130キロメートルと、村道の約54パーセントとなっており、砂利道全線において、その機能に影響が及ぶ場合に回復補修を行うよう努めております。また、利用頻度により損傷の状況が違っており、走行車両に支障が生じる場合や、工事等により轍掘れや穴凹等が生じる場合に、現状に応じて砕石の補充や敷き均し等を実施しております。その中で、村道の一部、主に、農作業で頻繁に使用する路線においては、猿払村中山間事業集落推進協議会と協議し、現地を確認し、協議会が共同取組活動として、砂利補充や路肩の草刈りを実施していただいており、大変ありがたいことと 思っております。今後におきましてもですね、集落推進協議会との協議において、実施していきたいと思っております。以上でございます。
質問 金子清
先ほど、私のほうからも中山間事業で行っているという話をさせていただきましたけれども、年度初めには、やる予定地を計画するのですけれども、年度途中になりますと、村のほうに何とかお願いしたいと言っても、なかなか進まないということなので、是非、計画的に砂利道の整備は、これからも農業、中山間だけではなくて、最初から村の想定される中山間との協議を経て、計画していただきたいと思います。3番目ですけれども、預託事業牛舎について、お伺いいたします。村営牧場の預託牛舎も、かなりの年数が経過し、毎年修繕されております。農家の労働力の低減のために、預託頭数の多いときには、東宗谷農業協同組合所有の牛舎を利用したりして、管理もしている状況にあります。これ(一般質問通告書)、「平成26年度」と書いてありますけど、確認したら「平成27年度」とのことなので、訂正をお願いしたいのですけれども、平成27年度には牛舎の整備も1棟、用意されているようですけれども、なかなか、1事業1棟ということでは、希望するというか、修繕のほうが大変で、なかなか新しい施設整備ということには難しいのかなと。1事業というのは、要するに、計画して5年、事業実施5年、経過措置5年。15年くらいの経過になってしまうのです。そういう中で、15年に1棟くらいずつ、ということになると、本当に、今の預託牛舎そのものも維持管理できるかというのは、ちょっと、修繕だけで対応できない部分も出てくるのではないかと思いますけれども、村長の考えを、お伺いいたします。
答弁 村長 巽昭(村長は2013年9月まで)
ただ今の質問にお答えをいたします。御承知のとおり、村営牧野における預託事業に関しましては、乳牛育成期の管理施設設置や飼養管理に係る労力の軽減により個別経営を側面から支援し、その体質強化を図ることを目的として、現在は東宗谷農協を指定管理者として運営をしております。特に近年は、熟練スタッフによる確かな飼養管理に加え、大規模法人経営の出現などにより通年にわたって預託の要望が旺盛な状況が継続しており、この事業の効果が存分に発揮しているところと考えております。しかし、御指摘にありますとおり、村営牧野施設の老朽化が進行しており、預託牛の生育に支障の来すことのないよう計画的に修繕を実施しておりますが、特に、設置後35年ほどとなる牛舎が2棟あり、畜舎の形状により、給餌や除糞といった作業性に難があることなどから、道営事業において1棟の新設を計画しているところであります。さらなる牛舎の設置の考えはないかという御質問でありますが、多額の費用を要する牛舎の建設が村単独では非常に困難であることから、道営事業による建設を計画したところでありますが、補助事業においては、単なる施設の更新は認められず、規模の拡大や、作業効率の向上などが牛舎建設の要件とされており、これ以上の牛舎建設の計画は、自給飼料の確保や既設牛舎の実態から、難しいと言わざるを得ません。村営牧野における預託事業につきましては、当面は、現状の施設の長寿命化を図るとともに、東宗谷農協所有施設利用の御協力を得て運営することとし、経営体質の強化を図ろうとする村内酪農家の意欲を削ぐことのないよう、その動向を注視しながら、施設や機能の充実を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 金子清
村長のおっしゃるとおりで、なかなか補助事業となると、かなり難しい制約もあり、理由付けとか状況を理解してもらうのに大変だということもあります。そういう中で、やはり、預託事業を本当に欠かせない、猿払の農業に関して本当に預託事業は欠かせない事業に なっておりますので、来年度から計画されている事業もありますけれども、何か有利な補助事業を探すというのも、今のうちから認識していただいて、職員の方も勉強してもらって、これからの村の負担が少しでも少なくなっていくような事業を、常に目を光らせていいただきたいと思います。4番目になります。村営牧野設備基金でありますけれども、修繕等、年度初めから分かっている経費について、基金でなく一般会計予算に計上すべきでないか。私は、そう思いますけれども、基金については年度途中、例えば、この前の、爆弾低気圧みたいなのが来て屋根が飛ばされたとか、そういうときのための基金になっていくべきではないのかと。最初の村営牧野整備基金ができるときに、 5000万円を上限に、使用したら積み増しをして、という形でやっていくということで始めた基金でありますけれども、御存じのように、一昨年4000万円あったのが、修繕費で3000万円になり、今年が使われて、おそらく1900万円か、そのくらいの基金にしか、もう残りなくなると思います。そういう中で、基金として、また積み増しをするのであれば、年度初めに分かっているものであれば、やはり当初予算で、一般会計で組んだほうが分かりやすいのではないかということで、質問させていただきます。村長のお考えをお伺いいたします。
答弁 村長 巽昭(村長は2013年9月まで)
ただ今の質問にお答えをいたします。村営牧野施設整備基金につきましては、基金名が示すとおり、村営牧野内にある村所有施設の修繕等の費用に充てるため平成18年度に創設した基金であり、同時期に廃止した酪農経営振興資金の運用益を活用したものであります。先の答弁でも述べましたとおり、村営牧野施設につきましては老朽化が進行しており、第6次総合計画の実施計画に基づき、指定管理者であります東宗谷農協の担当者との連携を密にしながら、計画的な維持修繕に努めているところであります。特に、明日の経営を支える後継牛を育成するという重要な役割を担っていることから、日々の飼養管理に支障を来すことのないよう、予防的な修繕なども視野に入れることを指示しており、必要な経費は当初予算に計上しているところであります。御指摘のとおり、基金は年度途中の緊急を要する修繕に対して使用すべきという考え方も承知しているところでありますが、その年度の財源の状況により、年度当初から基金を取り崩して、その経費に充てるといった処置を取らざる得ない場合がありますことを御理解いただきますとともに、緊急を要する修繕が発生した場合には、指定管理者との連携の下、村内酪農家の大切な財産であります預託牛に損害を与えないよう対応してまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 金子清
やはり、基金というのは突発的なことの修繕とかで使用すべきだと思うし、また積み増しを今年の決算でどうなるか分かりませんけれども、使用した分は、やはり基金として積んでおかなければ、これまた不自然な形になりますので、何とか、そういうことで対応を。年度初めに分かっている修繕費だとかというのは、やはり、そういう扱いをしてほしいと思います。