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猿払村議会 平成22年第4回定例会 2010年12月16日

新公会計での貸借対照表について

2010年12月16日、猿払村議会の一般質問で、太田宏司議員が「新公会計での貸借対照表について」質問し、村長 巽昭が答弁しました。

質問者
太田宏司 議員
答弁者
村長 巽昭

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 太田宏司

おはようございます。私が議員になってから1年を過ぎようとしておりますが、勉強不足もあり、村の財政というか会計の仕組みがなかなか理解できません。この度、多少とも私になじみがある企業会計を取り入れた新公会計での貸借対照表が発表されました。それを基に4点ほど質問をさせていただきます。猿払村の財政健全化を推進する上で、新公会計制度導入に期待する効果と課題ということで質問をしたいと思います。自治体の会計は、現金主義会計であり、企業会計で用いられている発生主義、複式簿記ではありません。借金である地方債の起債すら予算書においては歳入であり、起債できれば黒字にできる。つまり、うまく借金をできれば、単年度会計において黒字会計にできるという仕組みです。黒字会計という言葉が基金のとりくずしや借金の増大という財務体質の悪化を覆い隠してしまう懸念さえあります。基金や地方債残高の増減だけでなく、将来必ず建て直しに必要な建物の建設資金や、職員の退職金のように、そのときのために準備が必要であるものについては、あらかじめ長期的な視野に立って資金を考える必要があります。企業会計ではそれが当たり前の考えです。私は複式簿記発生主義会計の考え方を公会計に導入することで、現金主義会計は見えづらい財政が、よりわかりやすくなることに期待するものです。9月の定例会において配付の新地方公会計基準モデルによる財務書類4表が配付されました。貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書でありますが、私は新公会計制度の目的は財政の状況を村民にわかりやすく説明できるように活用するとともに、その過程で収集された情報を有効に活用し、財政健全化を実現していくことだと思います。1点目の質問です。定例会において配付された基準モデル、猿払村の平成21年度財政運営の総括において、経常収支12億円のプラス、公共資産整備マイナス4億円、投資財務的収支マイナス8億円、総括として堅調な財政運営となっておりますが、村長の感想をお聞かせ下さい。

答弁 村長 巽昭(村長は2013年9月まで)

ただいまの質問にお答えいたします。最初に企業会計について述べられておりましたので、それに最初少し触れたいと思います。企業会計は、企業が経理を行う場合、企業会計原則に基づいて作られる会計でございます。7つの原則に基づき、客観性のある会計であると私は思っております。しかし、その目的により、多少の違いがございます。つまり、証券取引法に基づく有価証券報告書に記載される投資家のための決算書、商法に基づく債権者のための決算書、そして我々にもっとも身近であります税法に基づく税務署のための決算書、それらは微妙に違いがあり、そして利益も違うことが多々あります。要は目的により手法も変化するということですが、企業会計の根本にあるのは企業会計原則であると私は信じております。さて、平成12年の地方分権一括法ののち、地方分権が叫ばれ、住民が理解しやすいように企業会計をとりいれようと国の要請により我が猿払村も平成13年から総務省モデルの貸借対照表、行政コストを作成したところであります。平成18年、行財政改革推進法を契機に、新地方公会計制度の整備が位置づけられ、平成23年度までに整備が必要とされました。そこで21年から猿払村におきましても段階的に専門業者と委託契約を行い、整備を進めてまいったところであります。実際、分析等で使用されるのが来年度とのことなので、正直なところ新モデルに関しましてはまだ完全に精査はしておらず、まだまだ単式簿記と複式簿記の整合性に私は疑問を持っております。また、一番重要であります固定資産の評価についても、発生主義的データから作成するとなっておりますが、これもこれだけでは不十分と考えております。したがいまして、今感想を聞かれましても、正確にはお答えできませんが、今の段階での感想としてお聞き下さい。ただし議員がおっしゃるとおり、この会計の目的が住民であり、住民のために役立つ会計とは私も十分に認識しておりますので、この段階でまだまだ新モデルを完全に理解していないという点は、深くお詫び申し上げます。さて、21年度財政運営に関わる総括でありますが、議員ご指摘のとおり、資金収支計算書、いわゆる企業会計におきますキャッシュフローの考え方により、経常的収支12億7,400万円の剰余金で、公共資産整備収支4億2,900万円のマイナス。それと投資財務的収支8億1,300万円のマイナスを埋め、この結果、期末資金残高1億1,500円となったところであります。これは、地方税の別枠の交付と、これまでの行財政改革の取り組みが効果として現れたものであり、一定程度の安心感を私は持ったところであります。ただし、交付税の別枠交付は、現時点では来年度以降廃止が検討されておりますが、様々な取り組みを継続し、皆様とお約束しております実質公債費比率18%を24年度までに切ってまいりたいと思っております。以上でございます。

質問 太田宏司

資金収支計算書において、期首資産残高が8,300万円、期末資金残高が1億1,500万円、差引すると3,200万円の資金を増やすことができたと。行財政改革の取り組みの効果が表れているが、まだまだ様々な取り組みを継続していて実質公債費比率18%を24年度までに切るという村長の決意だと思います。当然厳しく難しい猿払村の経営を続けていかなければならない、厳しい財政状況の中、できることできないこと、先延ばしせざるを得ないことを村民に理解していただき、その上で安心して暮らせる元気な猿払村にしていかなければならない。大変難しい村の経営だと思います。しかし猿払村役場をひとつの会社としたなら、一番の営業品目は住民サービスだと思います。そのために職員がいて、また施設が整備されている、そう考えます。厳しい村の財政状況を認識した上で、これからも安心して暮らし続けられる地域であるために、現在の施設、設備を維持していく必要があると思います。20年度決算からですか、採用された基準モデルは固定資産がすべて網羅し、台帳が整備されているとのことです。導入に際し、担当職員は大変な事務量であったと思うところですが、言うまでもなく、システムは有効に活用しなくては意味がありません。固定資産をすべてリストアップし、公正価格に基づいて評価することにより、公共資産の現在の価値がわかり、またこれから継続して減価償却をすることにより、将来の資産更新のための必要額が推計でき、計画的な維持補修などにより、資産の延命化を図り、更新時期が集中するのを避けることができると思います。21年度の行政コスト計算書において、減価償却費として20年度は約7億6,200万円、21年度は7億3,800万円。これはインフラ以外の減価償却費です。いただいた資料で見ますと道路・公園・上下水道の減価償却費は21年度で13億1,200万円、合せますと年間約20億5,000万円です。いわゆる箱モノといわれる建物としての公共施設以外にも、上下水道や道路などインフラ系と呼ばれる多くの公共施設が村民の生活を支えています。社会資本の維持管理また更新に多額の費用が必要になってくると思われます。

出典:猿払村議会 平成22年第4回定例会 2010年12月16日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる