みんなの議会

猿払村議会 平成22年第2回定例会 2010年6月16日

宗谷海峡における油流出事故への対応について

2010年6月16日、猿払村議会の一般質問で、太田宏司議員が「宗谷海峡における油流出事故への対応について」質問し、村長 巽昭、総務課長 佐藤栄治、副村長 浜谷雅が答弁しました。

質問者
太田宏司 議員
答弁者
村長 巽昭、総務課長 佐藤栄治、副村長 浜谷雅

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 太田宏司

宗谷海峡における油流出事故に対する対応について質問いたします。4月20日、アメリカ合衆国ルイジアナ州のメキシコ湾沿岸において石油掘削施設が爆発し、海底油田から大量の原油が流出し、被害規模が数十億ドルとされる事故が発生しました。石油流出により自然環境・社会生活・漁業等への重大な影響が懸念されています。猿払村と海峡を隔てたサハリンにおいて、サハリンプロジェクトと言われる油田開発が行われ生産されております。生産がピークになると十万トンクラスのタンカー250隻ぐらいが宗谷海峡を通過するだろうと言われています。宗谷海峡というのは浅く潮の流れが強く、しかも多くの船が行き来するということですから、船の座礁・衝突事故また油田における事故において油の流出が懸念されます。本村の基幹産業は酪農であり漁業です。環境の影響と同時に漁業への被害は甚大なものとなる思われます。当然、国に対し事故は起きないような手立てをお願いしなくてはなりませんが、万が一流出事故が起きた時、オホーツク沿岸の防災機材・オイルフェンス等はどこに備蓄、また配備され充分な量と言えるのかお尋ねいたします。

答弁 村長 巽昭(村長は2013年9月まで)

ただいまの質問にお答えいたします。言われるまでもなく当村の基幹産業は一次産業水産業と酪農業でございます。先程の口蹄疫に関する質問にもあったとおりこの一次産業に関するあらゆる危惧にはあらゆることに想定をしていかなければならないと私も感じているところでございます。今回の質問に関しましては、今回のアメリカ南部メキシコ湾の原油流出事故の報道を見ておりますと北海道と隣接するロシアのサハリンプロジェクトの大型タンク等による油流出事故を想定した場合とても他の国のできごとは言ってはいられない心境でありますし、事故はいつどのように起きるかということは予測できませんけれども、事故が起きた場合の対策としてできる限りの準備をするのは当然であると考えておるところでございます。質問にあります油流出事故に際し、猿払村で配備している防災機材といたしましては高性能油吸着材8 箱、1,062枚で1箱あたりドラム缶1本分の油を吸収するものであります。さらに流出油処理剤18リットル入5缶、可搬式オイルフェンス20mものが10組となっておりますが、事故の規模にもよりますけれどもこれで充分なものとは言えないと判断しております。しかし、もし事故が起きた場合、村単独での対応だけではなく、海上保安庁や関係行政機関、関係団体と連携して対応しなければならない問題でありますし、稚内海上保安部、管内で保有する防災機材での協力対応も必要であると考えております。今回、民間企業で構成される石油連盟が7月1日に油濁防除資材、北海道基地の分所が設置され固形式オイルフェンスや油回収機等が備えられ、被災した自治体には無償で貸し出しするとのことであり、こうした機関とも連携がとれるものと思っております。よろしくご理解のほどお願い申し上げます。以上でございます。

質問 太田宏司

ただいまの答弁でオイルフェンス等、充分ではないという村長の認識だと思います。村長のおっしゃるように万が一事故が起きたなら猿払村での問題ではありませんし、また村だけで対処できるような事態ではありません。沿岸の自治体が共通の認識に立ち情報の共有をし協力する体制を構築できるよう流出事故のオホーツク沿岸の防災センターの設置、大型の油回収船の宗谷地域への配備を強く要望するべきではないかと思いますが、そのような要望はなされているのでしょうか。

答弁 総務課長 佐藤栄治(総務課長は2010年12月まで)

ただいまの質問にお答えしたいと思います。それぞれの沿岸、猿払・枝幸、それから紋別・網走それぞれの部分での危機意識をもって管区にわかれて演習等をやっている実績はございます。ただ油を回収する部分について宗谷の配備というのはまだ行ったことはないということでございます。過去に日本海のナホトカの事故において、その教訓として日本海の方へ油の大型タンカーが配備されていると、それが緊急の時にはこちらの方にも出動して来るというようなことは伺っております。以上です。

質問 太田宏司

今の質問ちょっと保留して2点目の質問に移って、その後再度この関連して質問したいと思うのですけれども、あるシミュレーションによると5月宗谷海峡中央で流出事故が起き、風向きは東、風速7m との想定で事故発生から3日で稚内から枝幸にかけて油が漂着をはじめるということです。環境被害・漁業被害を最小限にくい止めるため万が一事故が起きた時、情報の収集・伝達の体制はどのようになっているのかお尋ねします。合わせてさっきの答弁にも入っていたような気がしますが、事故を想定した訓練等はなされているのかお尋ねいたします。

答弁 村長 巽昭(村長は2013年9月まで)

それでは2つ目の質問にお答えいたします。本村における流出油防除に対する対策については66団体企業で構成される道北地区沿岸海域排出油防除協議会において平成15年3月に策定されました排出油防除マニュアルを軸とし対応することになっておりますが、ご質問にあります事故発生時の情報収集の手段としては、財務省国際局開発政策課から海上保安庁警備救難部環境防災課、そして関係行政機関等へ連絡が入るという流れになっております。訓練といたしましては、村単独では実施しておりませんが道北地区沿岸海域排出油防除協議会として平成21年度には北地区沿岸海域排出油等防除協議会の訓練が実施され、平成22年度には日ロ合同油防除訓練が行われる予定になっておりますので、可能であれば職員の訓練参加を行いたいと考えております。よろしくご理解のほどお願い申し上げますが、総務課長より補足させます。

答弁 副村長 浜谷雅(副村長は2011年3月まで)

1点だけお答えを申し上げたいと思います。村長の答弁では村では実施はしていないというふうに答弁しておりますけれども、実は水難救難所がございますけれども、そちらの方で毎年夏季の自主訓練ということでやっております。今年も7月2日に予定をしておりますけれども、過去に規模は小さいのですけれども油防除の関係の訓練を入れてやっているというふうに聞いております。

答弁 総務課長 佐藤栄治(総務課長は2010年12月まで)

それでは私の方からも訓練の関係について1点だけ、先程ナホトカの平成9年1月のロシア船隻タンカーナホトカの事故の教訓でという話しでありましたけれども、日本では油流出が日本の事故と言うよりも、やはり石油を掘削しているロシアの問題というふうに捉えましてロシアとの連携が必要ということで平成18年に日ロ合同油防除総合訓練が行われております。それはサハリン2の油を運び出す港アニワ湾及びコルサコフ港で大規模な流出事故を想定して行われた。平成18年に行われているということでございます。以上でございます。

質問 太田宏司

先程の答弁でナホトカ号の問題があったのですけれども、ナホトカ号の時もかなりの被害があったわけです。先程も言いましたように当村は漁業は基幹産業であります。オホーツク海沿岸には大型の油回収船というのは配備されていないと思います。ここに先程も言ったように油が漂着をはじめてから3日ぐらいで猿払・枝幸の海岸に押し寄せるわけです。漁業は壊滅的な打撃を受けると思います。オホーツク沿岸、宗谷地域に油の大型の回収船の要望というのは強く当村において要望すべきだと思います。これは私の要望というか意見でございます。先程質問した口蹄疫の問題、そして油の流出事故そのような事態にならないよう心から願うところですが、万が一に備え一層万全の体制を整えていただくようお願いいたしまして、私の質問を終わりにします。答弁ありがとうございました。

出典:猿払村議会 平成22年第2回定例会 2010年6月16日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる