猿払村議会 平成19年第3回定例会 2007年9月19日
牛の海綿状脳症検査について
2007年9月19日、猿払村議会の一般質問で、眞田勝也議員が「牛の海綿状脳症検査について」質問し、村長 森和正が答弁しました。
- 質問者
- 眞田勝也 議員
- 答弁者
- 村長 森和正
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 眞田勝也
それでは一般質問の通告書に基づきまして、4点について質問させていただきたいと思います。まず第1点目は、牛の海綿状脳症検査についてお伺いしたいと思います。言ってみれば日本語で言えばこういう形ですけれども、簡易なカタカナでいけばBSEと言いますけれども、これは6年前に日本で初めてBSEが見つかったわけです。そしてその対応としては全頭検査、特定部位、危険部位と考えられる所を除去するというようなことで、二重の対策をとって牛肉の消費者への不安を払拭してきたという経過があります。しかしながら、食品安全委員会が2005年の5月、検査対象を21ヶ月以上にしても人へのリスクが低いという答申を出しました。厚生労働省はそれを受けて20ヶ月以下を対象から除外するという方向で決めていたわけです。しかし、国民の不安や生産自治体の強い要望があって08年7月まで最長3年間を延長する。来年の7月でこれはもう打ち切るということで、昨日の道新で報道されておりました。自治体がそれに代わって自主的な検査を続けてきたわけですけれども、それに国が補助をするという形でこれは08年7月までということで実施されてきたのですけれども、実質的には全頭検査をやってきた。しかし、来年度からは厚生労働省の概算要求では20ヶ月以下の検査の補助も打ち切ると、そういう概算要求も既にされていると、それには科学的根拠が乏しいということで打ち切りを決めたということでございますけれども、そこで村長にお伺いしますけれども、村長はこのような国のBSE、安全対策というものについて、どのように考えているか。まず第1点お聞きしたい。そしてまた、全頭検査をしなかった場合です。何らかの色んなリスクでできなかった場合、消費動向にどんな影響を与える、生産者にどんな影響を与えるのだろうかと、そういったものをどのように分析されているか、この2点についてまず聞きたいと思います。
答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)
BSE関係、牛海綿状脳症検査の関係についてお答えを申し上げたいと存じます。まず、この関係につきましては20ヶ月以下の分野については、検査を打ち切るということにつきましてはそのとおりだと考えておりますけれども、まず、科学的根拠が乏しい理由から発した問題だと思いますけれども、乏しい理由がなかなか私としては理解が出来ない。完全に、要するに発生しないのだというような科学的根拠があるのであればまた別でしょうけれども、そうではないと理解しているところでございます。日本もアメリカに対して相当きつい要求を牛肉の輸入の関係で来て、また日本からも行って検査もしたという事実もございます。そういう状況の中でアメリカが科学的根拠、20ヶ月齢以下の分野についてアメリカが打ち切るから、それによって日本も打ち切るのだという考え方は私は成り立たないと私は考えているところでございます。日本は日本としての立場として、その問題を考えなければならない。これはもう3年前にわかっていた、国としてわかっていたことであって、突如として今回、このような期限切れの間際になってこういうような問題が出されるということは非常に国としての情報の公開という部分についても、私は乏しい、乏しいというよりも非常に無責任だという感じを持っているところでもございます。まったくそういうことからして、まったく科学的根拠が乏しいということは無関係ではない、違うと私は感じます。もしも、そういうことを考えて全頭検査を打ち切るということであるのであれば、かなり消費者に対する影響というものは強いと考えます。これは単なる1自治体、1都道府県単位でやる性格のものではなくして、日本全体でやらなければならない問題であって、このことによってやるところと、やらないところがあれば、その品物が市場に出た場合に果たしてどうなるのかという問題が食の安全・安心からして、当然考えられる問題であると思います。今はトレーサビリティという問題もあって、食品の表示ということが義務付けられておりますが、恐らくこういうような全頭検査もなくなれば、そういう問題も当然打ち切られるような問題になってくる。そうなると、消費者に与える不安というものは、非常に大きいものがあると考えているところでございます。市場に出回ってしまえば、牛肉も然ることながら食の安全がどうなっているのか、実際にわからないというのが今の実態ではなかろうかと私は思っております。消費者に与える影響は極めて大きい、重要なことと考えておりますことを申し添えておきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
質問 眞田勝也
村長は今そういう私と同じ基本的な認識を持っていただいているというふうな部分では安心しました。BSEそのものの発生がイギリスから始まりまして、ヨーロッパからイギリスでは壊滅的な打撃を受けたというような部分で、これと人間のヤコブ病という関連がどうもこのBSEとの関連が疑われるというような部分で、これは確定されたものではないということ、これは明らかですけれども、そういう可能性もあるという部分では極めて危険な疾病だと理解するのです。それと、原因はどう特定されているのか、というような部分。それと感染経路はどうなのだ、感染源は何なのだというような部分では、殆どまだ解明されていないのです。村長の言うとおりだと思います。伝達因子として汚染された肉骨粉を含む飼料から、飼料を与えたことによって発生したのではないかという疑いを持たれている。しかし特定はできていない。実は、今日本で33例目ぐらいですか、BSEの発生。この中で最低月齢が21ヶ月ですね。月齢21ヶ月でBSEが発生しているのです。1ヶ月違いでその検査対象から外れるなんていうのは、私到底納得出来る問題ではない。村長もまったく同じだと思う、後でお答えいただきますけれども、この問題について村長と基本的な認識一致するとすれば、これ以上の議論は必要ないと思います。だから簡潔に行きたいと思いますけれども、9月の12日の道新で、厚生労働省が都道府県に対して21ヶ月の自主的な検査を全て止めて欲しいという中止要請出している。これについてです村長、国のこういうやり方に対して本当に怒りを感じませんか。まずそれと、厚生労働省のホームページに13年の10月ですから、日本で初めてBSEが発生したちょっと後だと思う、ホームページの中に「BSEの疑いのない安全な食品の供給について」という、ホームページで情報開示して国民に対してですよ。その中で、「屠畜場においてBSEに感染していないことが証明された安全な牛以外、屠畜場から食料として出回ることはありません。どうぞ安心して召し上がって下さい。」とこう言ってるのです。21ヶ月は本当に安心・安全なのか。厚生労働省の疑念湧いてきます。こういう文書見ると、これに対して村長怒り感じませんか。一言で。
答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)
お答えいたしたいと思います。眞田議員さんの言っているとおり、まったく私はこの関係につきましては、言われているとおりだと思います。非常に私としては怒りを感じます。また、北海道といたしましても、北海道は日本を担う食料基地として位置付けられているという状況の中で、前回道議会の答弁の中で国に補助を要請するだとか、全体の推移を見守りながらだとか、そういう答弁の仕方というのはこれはおかしい。そういうことにも私は疑念を感じますし、怒りを感じるところであります。ましてその北海道が唯一日本の食料基地になっていることであるので、認識しているのであるとするならば私は北海道知事が先頭に立って各都道府県を回って道でなくて、府県を回って全頭検査をしようというような意気込みが私は必要ではないのかなと思っておりますし、当然この関係につきましては、もし補助が打ち切られたとしたならば当然、厚生労働省の方にも強く助成の継続について働きかけていかなければなりませんし、国産牛肉の生産・流通に混乱が生じるようなことであっては困るということを私は痛切に感じているところでございます。また僅か1ヶ月違いで出ると、出ないとは限らないわけです。そういう部分についても十分に国が考えなければならないし、今は道で検査体制を実施しておりますけれども、道も考えなければならない問題だろうと私は非常に憤慨をしているところでもございます。
質問 眞田勝也
そういうことで基本的な認識は一致しておりますので、この質問についてはここまでにしたいと思います。しかしこれについては、かなり厳しい、もう既に概算要求まで行っちゃっているわけですから、これはかなり厳しい方向になるだろうというふうな認識で、これから次の質問に移りますけれども、なぜ、全頭検査体制が自主的にでも実施されてきたのかというと、やはり日本消費者連盟ですか、消費者協会だとか、そういった団体がそれだとか、自治体の首長、主産地の首長ですね。当然、村長、森村長も入ります、主産地の首長ですから、厚生労働省に対して補助の継続をやっぱり要請して結果、全頭検査が成されてきたという事実があるわけです。しかし、これは08年7月にも切れてしまうのだということをわかっていて、私は昨年のBSEに関連して村長に一般質問しておりますけれども、08年7月にはこういう自主検査の体制が崩れます。決まってしまってからでは遅いです。村長その辺りの対応しっかり頼みますという一般質問を実はしております。これは初めから分かっていたことなのです。もうこの時期になったら切られてしまうということはわかっていた。それでお伺いしますけれども、自治体の首長としてですよ。主産地の自治体の首長として、それと生産者の団体と協調してきちんと対応、これに向かっていくべきだと私は一般質問の中で提言しておりますけれども、これについて具体的にどういうふうに対応されてきたのか。まず1点お伺いしたい。それと今後どうそれに対応していこうとしているのか。この2点についてお伺いしたいと思います。
答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)
お答えしたいと思います。全頭検査の関係でございますけれど、今までの経過でございますけれども、私の段階では当然先程申したとおりでございます。今までもこういう牛海綿状脳症・BSEの問題について私、土地改良団体連合会の理事もやっておりますので、そういう状況の中で一応要請活動等も行っているところでもございます。しかし、生産者団体である特に酪農中央会あたり等々、農林水産省との関係の部分、この部分が今後大きな問題になってくるのではないのかなというふうな私は感じは持っております。今まで出た牛海綿状脳症の関係につきましても、酪農中央会等については恐らくそういう関係については、もう既に農林省、農林水産省と息の合った話しの中で行われていた問題だと、全てがそういうような関係にあると、生産者がわからない形の中でやられているということについては、私は非常に疑問を感じます。特に生産者団体と私と一緒になってこのような問題を国の方に陳情するというようなことは今までなかったわけですけれども、これは全てホクレンや酪農中央会の方に任せっきりということが、一つ大きな原因になっている要因ではないのかなとも考えているところでもございます。その辺から直していかなければこういう問題は、問題あるごとに続いていくのだろうという考え方も持っておりますし、そういう部分から生産者のそういう中央団体にきちんと目を向けた形の中で、勿論私もそういう関係について向けますけれども、見直しをしていただくような体質の改善を図っていただいてもらわなければならないと、このような感じを持っているところでございますので、その点につきましてご理解賜りたいと存じます。以上でございます。
質問 眞田勝也
2番までは基本的な考え方で一致しております。土地連といろんな団体を通じながら要請を続けているというような部分では当然のことだろうと思います。しかし、最後に主産地の首長、宗谷酪農、この地域性からして管内の首長がこぞってこの問題について一致した考え方で取り組んでいくという姿勢、そういうことがきちんと確保されないとこの問題は圧力に屈してしまうというふうに私考えます。そういう部分、村長認識していただきたい。また、そういうような形で取り組んでいただきたいと、そういうことを要請してこの部分については終わりたいと思います。次に、国が補助を打ち切るという形ではこれはもう流れとしては逆らえきれない。今そのような状況になっているのですけれども、これは自治体が自主的に全頭検査をするのだと、していくのだと、多少の経費はかかってもという、こういう考え方については村長はどういうふうに考えるのか。そしてまた、消費者に対してもこういう不安を感じさせるような行政であってはいけない。食の安全という意味からもこれは絶対私は確保しなければならない、全頭検査については、そういった部分では当然、村長も承知しております。これはこれから全額自治体の負担になるわけですけれども、これについて村長は、例え厚労省から北海道に対して中止要請が来て、北海道が対応しきれないといった場合、この場合、村が血を流し、汗を流すと、管内こぞって同じ対策をとろうじゃないかと、安心して食べていただける牛肉の提供、宗谷のブランド化というような部分では、逆に可能性も出てくるというふうに私はそういうふうに考えるのです。そういった部分では、地域首長生産者との連携が何より大事だと、それをなくしてこういうことやっていけない。もしも北海道でも、止めるということになったら、宗谷だけでもやっていこうというぐらいの村長、旗振り役もやってもらわなければならない。それについての意気込みを聞かせていただきたい。
答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)
私としては当然、宗谷としての宗谷支部としての土地連の支部長としての責任もあります。そういう意味ではそういう旗振り役については、以降やっていかなければならないという意識は持っているところでございます。まして今議員から言われました、道がやらないとした場合に自治体が全部責任を負わなければならないという問題でございますけれども、もう他府県の例えば私の記憶が正しければ福井の知事だったと思いますけれども、全頭検査を実施するというはっきり明確な態度を表明しているというような状況にもあるわけでございます。さて北海道は何をやっているのだということになるわけでございます。そういうことも考え、先程も言いましたけれどもそういうことも考え合わせた形の中で道にもそういうような責任もきちんととってもらわなければなりませんし、国が補助を打ち切ったならば道から補助をもらうだとかという方法も一つは手法としてあるだろうということも考えます。逆に言えば全頭検査をしないと、しないような形になったとするならば、宗谷の地域ブランドとしてのPRもこれはもう当然していかなければならない問題であろうと思いますけれども、要するに食の安心・安全、そういう委員会の方から問題が例えば国の方から止めろと出た場合に、例えばトレーサビリティの問題、先程も言いましたけれども、どうなるのかと、これは宗谷だけの宗谷で作ったブランドですよという表示が果たして出来るのかどうなのかという問題も一つ気にかかっているところではございます。それは当然やってもらわなければならないことですけれども、それはやってもらわなければならないと私は思っております。そういう面も含めてやっていかなければならないだろうと、それと合わせまして道も補助を出さないと、国から言われたから、今の道は国の言うとおりにしか動いていないというのが実態でございますけれども、国から言われたから止めるというのであれば、自治体として、首長として、行政としてこれは全頭検査を実施していく覚悟でいるところでございます。それで全頭検査を実施した場合に、自治体が直接かかる経費の問題でございます。今まで北海道として実施してきたわけでございますけれども、その対策費として大体1億円が国から入っていたということでございます。これは全道で20ヶ月齢以下の牛の頭数にいたしますと、約7万7,000頭余りというような形、それを大体うちの村に当てはめますと、大体20%か25%ぐらいかなというふうな感じを持っているところでございます。これははっきりした数字ではございません。それを考えますと今全頭村にいる牛が7,500頭と換算した場合、大体その計数を掛け合わせますと大体対象となる牛が188頭ぐらいが出てくるだろうと考えます。その対策経費といたしまして、大体BSE検査のための経費として2,500円程度はかかるだろうと考えているところでございます。それらを考え合わせますと、その他諸々の経費も含めて考えますと、大体約3,000円前後になるのかなと考えているところでございます。そういたしますと、村で持ち出す負担額というのは20ヶ月齢以下の牛につきまして、56万4,000円前後の予算が必要となってくるだろうと考えて今試算をしているところでございます。そのような部分につきましては、また村が全額負担をするのか、また生産者との協議をしながらこれらについて煮詰めてまいりたいとこのように考えているところでございます。以上でございます。
質問 眞田勝也
私も大体数値的にはそのようなものだろうと押さえておりますから、やはり村長としては、猿払村では村が絶対責任を持ってこれは安全対策、食の安全という部分で確保していくと、そういう意気込みでやっていただきたいと思いますので、益々これから国や道に物申していかなければならない辛い立場になるだろうと思いますけれども、そこのところは村長頑張ってやっていただきたいと要請しておきます。