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更別村議会 令和7年第4回定例会 2025年12月15日

くじ引方式による諮問委員会等の採用

2025年12月15日、更別村議会の一般質問で、尾立要子議員が「くじ引方式による諮問委員会等の採用」について質問し、村長が答弁しました。

質問者
尾立要子 議員
答弁者
村長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 尾立要子

ただいま議長の許可をいただきましたので、通告書に基づきまして村長に一般質問させていただきます。くじ引民主主義という住民参加の方法があります。民意を形成していく方法として日本の内外、北海道では札幌市などで利用されています。この手法を更別村でも導入してはどうかと考えますが、村長のご意見をお伺いいたします。熟議がされる中から政策形成があることで議会だけではフォローしにくい人々のダイレクトな意見や中間団体が関わっている中での政策フレームをつくる民意形成の可能性があるというメリットが認められ、具体的に採用されています。デジタル基盤を活用するとか、今後のデジタル政策を組み立てる上で有効かと考えます。くじ引によって住民から年齢、性別などの構成が村民の全体に近づくように選ばれた委員会で政策等について検討を行い、答申を得て、それに基づいて政策を行うというようなものですけれども、導入について村長のお考えをお伺いいたします。

答弁 村長

尾立議員さんのくじ引方式による諮問委員会等の採用についてのご質問にお答えをいたします。くじ引民主主義につきましては、無作為抽出の手法が行政の抱える課題を乗り越えるため新たな手段として注目を浴びています。札幌市では、気候変動対策をテーマに無作為抽出された市民による市民会議が設けられ、政策形成に活用されております。その他の自治体につきましても、市民参加型予算編成や住民投票の準備会など、様々な分野で導入が進んでおり、くじ引方式の検証が進んでおります。本村の諮問機関である夢大地さらべつ推進委員会におきましては、村内の主要な団体から推薦と一般公募により委員を選出しています。委員の皆様には総合的な総合計画づくりなど村づくりに重要な計画に関し、それぞれのお立場から意見をいただくことで政策の精度の質を高め、より実効性のある計画策定に努めているところであります。尾立議員さんの提案にありますデジタル基盤を活用したデジタル政策の組立てについてですけれども、様々なメリットと課題があると考えております。現在本村のデジタル政策におきましては、目安箱やオンライン、紙媒体によるアンケート、地域のコミュニティの場を通じて住民の意見を収集し、政策形成の参考としております。これらの取組は、住民の声を身近な形で受け止める手段であり、今後も継続的に活用してまいりたいというふうに考えております。一方で、より多様な層の声を公平に反映し、熟議を通じた合意形成を図るためには、住民参加型の市民会議の仕組みを加えることも有効であると考えます。従来の意見収集手法とくじ引民主主義のような新たな住民参加の仕組みを組み合わせることで導入されるシステムの質と納得性をさらに高めることが可能となると考えられます。また、デジタルを活用する場合、委員の抽出に当たっては住民基本台帳やマイナンバーと連携した無作為抽出により、年齢、性別、地域などのバランスを保った公平な市民構成が可能になります。また、オンライン会議や議論支援ツールを整備することで時間や場所にとらわれず、多様な住民が参加しやすくなります。ICTに不慣れな人へのサポート体制も重要です。さらに、AIによる議論の整理や政策決定後のフィードバック機能を通じて参加者の学びや地域への還元も促進されます。オープンデータ、公開されるデータやホームページ等の情報開示するツールを活用すれば、地域全体のまちづくりのリテラシー向上にもつながります。このように、くじ引民主主義とデジタル政策の融合は公平で持続可能な住民参加の仕組みとして地域の未来を支える大きな可能性を秘めております。しかしながら、くじ引民主主義の導入に当たっては課題も多くあると考えます。まず、制度設計の難しさが挙げられ、無作為抽出の方法や対象者の条件設定には慎重な配慮が必要であり、辞退者が多い場合には偏りが生じる可能性もあります。また、誰でも参加できることと議論の質を保つことの両立も大きな課題であります。次に、参加者の負担と継続性の問題があります。仕事や家庭の事情から参加が難しいこともあり、参加率の確保が難しくなることがあります。参加を促すためには、報酬や学びの機会の提供、地域での役割づくりなどの工夫が求められます。さらに、行政内部の理解と体制整備も重要です。担当職員の理解やスキルが不十分だと制度が形骸化するおそれがあり、議論を支えるファシリテーター、専門家の確保も不可欠となります。意思決定プロセスとの整合をどう取るかも検討が必要であります。最後に、システム開発コストや運営に関わるコストとリソースの確保です。抽出や運営、ICT整備、講習などには一定の予算と人材が必要になります。以上のように、くじ引民主主義の導入には制度設計や運営体制、財政確保など多くの課題が存在しますが、それらを一つ一つ丁寧に乗り越えることでより公平で多様な住民参加型の仕組みを実現することが可能となります。本村においても地域の実情に即した形での導入可能性を引き続き検討し、住民と共に築く持続可能なまちづくりを目指してまいりたいと考えております。以上、答弁といたします。

質問 4番 尾立要子

ご答弁ありがとうございました。くじ引方式による仮の諮問委員会の導入に向けての意義とか課題とか今後の方向性、本村での可能性、難しいところも含めましてご検討いただけるのだという方向のご答弁をいただきました。ありがとうございます。質問いたしましたのには背景がありました。少し長くなりますが、ご紹介させていただきます。10月から商店街で販売促進のため利用されているスタンプのデジタルシステムが導入されましたが、住民の方から、例えばデジタルIDは取得したものの、デジタル政策全体に対してよく分からないという声をお聞きする機会が減りませんでした。11月8日に村民有志で開催しました講演会「動き出せ!くじ引民主主義」では、更別村にお住まいでご参加いただいた方から、更別スーパービレッジ構想について20名以上の方にお尋ねしましたけれども、分かりやすい説明はどなたからもいただけなかったとの発言がありました。その一方で、同じく講演会の議論にご参加いただいた政策現場の方からの声もありました。人々が無関心であると感じられるとのご意見でした。これらの表現を突き合わせいたしますと、無視している、無関心であるというよりも、分かりたいのによく分からないという住民のお気持ちと政策立案の現場に住民の意見が何か伝わりにくいコミュニケーションの仕組みがかみ合っていない状況が浮かび上がっているように思われます。しかも、更別村には帯広市にはある部局としての広報課が存在しているわけではなく、人員も割きにくい現状があるのではないでしょうか。こういうくじ引民主主義という形をデジタルとの融合をして未来があると言っていただけるところは、もしかしたら今ざっと挙げさせていただきました村民の中にある、ある種の信頼が揺らぐような要素との関係で重要なスタートを組み立てるきっかけにもなるかと思います。私は、これまで更別スーパービレッジ構想を対象とした質問を重ねてまいりましたが、最初の話の部分と並べていって、出口だけ後から知らされるような気がして納得がいかないというご意見などもお聞きしております。先日の議員懇談会の参加者の方からは、更別スーパービレッジ構想にどれだけお金を使って、4年かけてどこにつながっているのかとか、もっとカラオケとかキーワードとして上がってきているが、どこがデジタルなのかとか尋ねてほしい。以前に一般質問でお伺いした電動キックボードの設置が進んでいることについても、なぜ必要なのかもっと徹底して尋ねるべきであると大変厳しい、予算案認めたこととの関連で質問、ご意見を寄せられております。こういったところと考えられる中で、政策形成の透明性であるとか、住民の政策形成への参加を通じて進むフレームの構築というのはとても重要な課題であるかと考えます。ご答弁の中で住民が直接関わっていくことについての仕組みづくり、課題、難しさ、様々挙げていただきましたけれども、参画できる仕組みを見据えてご検討いただけるとのメッセージがあったように思われます。こういった部分、くじ引、例えばですけれども、方式による諮問委員会を冒頭に挙げていただきました総合計画を審議する夢大地さらべつ委員会へのくじ引型の諮問委員会を組み込むなどもあるのではないかというふうに考えたりいたします。繰り返しますけれども、最後の質問です。この部分です。総合計画を審議する夢大地さらべつ委員会へのくじ引型の仮諮問委員会を組み込むなど、この点についての村長のお考えをお聞かせいただければと思います。

答弁 村長

3問目ないということですか。

質問 4番 尾立要子

3問目ではなくて、質問今させていただいたのは最初に言って……

答弁 村長

まだ終わらないですよね。

答弁 村長

回答します。今尾立議員さんから提案いただきましたくじ引方式による諮問委員会の採用について、先ほど答弁でも述べたのですけれども、無作為抽出による住民参加の取組というのは政策形成の透明性を高めるということ、多様な意見を取り入れることで大変有効な手法であると思います。振り返ってみますと、私も教員時代もそうですけれども、それに類似した授業形態を取ったこともありますし、公平に、いつも手挙げる子ばかりに当てるということもあるのですけれども、そうではない場合に公平に意見としていろんな男の子、女の子から聴取するというようなことで、そういうはしりでもありますし、歴史的に見てもギリシャのアテネが出発点でありますから、直接民主主義、代表制ということで全員が集まって、小さなまちの場合はそこで代表者を選んだりする。でも、その代表者は、本当に誰でも彼でも選ぶのではなくて、それぞれの母体、集団の母体ということで年齢、階層、男女、いろんなところの部分を全部含めてやってきたということで、これは決して今始まったことではなくて、歴史的にも諸外国での実践例も勉強させてもらいました。いろんな場面で、気候変動の部分もそうですけれども、かなりの国が、特にヨーロッパはこのくじ引民主主義と言われるものは導入をしているということで、一定の限った政策であるというふうに考えておりますけれども、そういうふうな認識はしております。一方、本村の現状を踏まえますと、例えば先ほど言った諮問ということでいえば夢大地ですよね、これについては推進委員会との役割分担、制度設計、運営体制、財政確保といった観点から、直ちに諮問委員会としてこのくじ引民主主義を導入するということについては現段階ではやっぱり慎重に対応すべきであるというふうに考えています。任意の募集をしているということもありますし、ただ議員ご指摘のように分かりたいのに分からないという住民の声、政策形成の過程に住民の意見が届きにくいという現状は我々行政にとっても真摯に受け止めなければいけない問題でありますし、改善すべき問題であるというふうに思います。だから、毎年やっておりますけれども、ウェルビーイングのアンケートを通じて、例えばデジタル化についてどういうふうな成果があったとか、どういうふうに感じでいらっしゃいますかというのは取っているのですけれども、無関心層の定量的な把握を行った上で、柔軟な形での住民参加の仕組みとしてできれば村民会議みたいなものを設置していく、仮称ですよ。視野に入れた検討を進めていきたいなというようなことも考えています。この村民会議は、特定の政策テーマ、特に村のデジタル化に直結する分野に絞って無作為抽出の形で参加者を募り、ワークショップなどを通じて対話と熟議、いろんな議論を重ねるということで、住民の声を政策に反映させる場としてやれればいいなというふうなことを思っています。また、ICTの活用や参加者の体制整備、議論の成果を地域全体に還元する広報等の仕組みにつきましても段階的に検討を進めていきたい。こうした取組を通じて住民の皆さんが自分事としてデジタル化、あるいは村づくりについて政策に関わるというような環境を整えて、地域の未来を共に築き上げていくというようなことから、実際に持続可能なまちづくりに向けて着実な前進を図っていきたいというふうに思っております。以上であります。

質問 4番 尾立要子

ありがとうございます。村民会議という言葉が含まれているご答弁をいただきました。デジタル化に絞っていうことで、夢大地推進委員会に直ちに組立てに入れるというのは慎重にということではありますが、でも具体的な実際のところから検討してみようというふうに言っていただけたことはすごく大きな一歩というふうに希望とともに伺わせていただけたと思います。更別スーパービレッジ構想の出口の一つに住民参加の促進が図られるのはすばらしいことだと思っております。デジタル基盤を使って熟議、この熟議を地域で考えてみるということも含めまして、熟議へと仕組みをつくっていくというような入り口に村民会議を念頭に置いていただけているということ、とても期待したいところですので、この後どうぞ必要に応じましてまたお話を、私がお伺いしたのは講演会の講演者の大学の先生だったわけですけれども、ファシリテーターの方なども含めましてブリッジをしましてつくるような、そういう契機を設けていただければと考えております。

答弁 村長

構想の出口ですよね、すなわち具体的な施策やサービスはどうするのだということで、実装段階について住民の意見やいろんな理解を得ながら進めていくこと、これは私も重要だというふうに思っていますし、それには特に構想の成果というものが住民の暮らしにどのように関わるのかを共有して、納得と共感を得るプロセスというのは本当に大変大切なことだと思っています。その上で、デジタル基盤を活用した住民参画の在り方については、まだ本当にきちっと検討していない状況でありますけれども、例えば自分自身の中ではテーマ別オンライン熟議セッションの開催というようなこととか、特にモビリティーや医療分野、今からアプリを通じた予約が開始されますし、私としてはどんぐりスタンプ、今IDは1,400件です。スタンプの登録数が今900です。実際に使っている方700ということで、これはやっぱり広く知られてきているというのと、使い勝手はどうか分かりませんけれども、かなり浸透してきているのではないかというようなことを思っていますので、その辺はちょっとご理解いただければありがたいなというふうに思います。そういうふうなテーマを絞ってオンライン会議を、ツールを活用した、せっかくデジタル化が進んでおりますので、住民参加型の熟議を開催する、あるいは無作為と公募による抽出による融合というのですか、村民会議というものが設置できたら。これは、本当に事例見たら、最初は私はそんなばらばらにくじ引していいのかなと思いましたけれども、実践例を読むと実際にそれを勉強するとこれかなり有効な手段になり得るということです。ただ、条件を整えなければいけないのです。だから、むげにそんなことはできませんというようなことを最初は言おうと思っていたのですけれども、やっぱり考える価値はあるかなというようなことを思っていて、今勉強中、研究中でありますので、今あるような1,400の更別IDから無作為に抽出をする。ただ、無作為に抽出しても出てくるのを断られる方もおりますよね。では、その次に例えばモビリティー、医療、福祉、教育の関係で興味がある方どのぐらいいらっしゃいますかというような、札幌はその方式ですよね、3,000人かそのぐらい募集して、実際に来たのは600人かそのぐらいで、本当に来たのは100人ぐらい。それでも100人かな、数字ちょっと間違ったらごめんなさいですけれども、来てくれて、そこでいろいろ政策論議をしたと。気候変動については、専門家の科学者に公平にお話をしてもらって、では今のお話を聞いて札幌の気候変動の対策についてどうしたらいいと思いますかという議論をするのです。それがいわゆるパブリックコメントというか、そういう札幌の方式なのです。私は、これはいいことだと思います。そして、決まったことは、それは政策になるかどうかはちょっと難しいのですけれども、実際に市長にこういう話がありましたよというようなことを上げていく。もちろん議会もあるわけですから、議会との整合性というか、やっぱり議会は住民の代表ですから、そこのところもしっかりやっていかなければいけないというような、併せていかなければいけないというようなところもありますし、そこは議会をないがしろにできないわけですよ。だから、そういうことを含めて今勉強していますけれども、そういう方向もあるのかなというようなことを淡く思っておりますけれども、決して手段としてはこれは悪い手段ではないというようなことは分かりました。いろんなこと、デジタル目安箱とか、意見投稿プラットフォームの活用とかというのもあるのですけれども、やっぱり成果とか、いろんな形でこういう数字が見えてこなかったり、便利に実際には予約とか予防接種できるようになって、すごく簡単にできるようになっているというような声も聞くのです。だから、そういうものも両方取り上げて、まだ分からないよというような人もいますし、そういうような仕組みを双方向での仕組みをしっかりつくっていくというのが大事だと思います。今から研究もさせていただきまして、くじ引民主主義の有効性についても検討しながら、自分自身の中ではちょっと研究させていただきたいというふうに思っております。以上であります。

質問 4番 尾立要子

ありがとうございました。すてきな質問に対するご返答をいただきました。こちらで終わらせていただきたいと思います。

出典:更別村議会 令和7年第4回定例会 2025年12月15日 議事録 PDF(36ページ) 間違いを知らせる