みんなの議会

更別村議会 令和4年第1回定例会 2022年3月11日

ガバメントクラウドファンディングの導入

2022年3月11日、更別村議会の一般質問で、太田綱基議員が「ガバメントクラウドファンディングの導入」について質問し、村長が答弁しました。

質問者
太田綱基 議員
答弁者
村長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 太田綱基

では、通告に従いまして、一般質問させていただきます。質問事項は、ガバメントクラウドファンディングの導入についてということです。ガバメントクラウドファンディングとは、自治体が抱える問題解決のため、ふるさと納税の寄附金をより具体的にプロジェクト化し、共感した方から寄附を募る仕組みです。現在更別村のふるさと納税は、指定された7項目の事業から寄附金の使用用途は選ぶことができますが、使用する内容の詳細は村の采配で決定しています。村が持つ課題に対し、大まかな使用用途を選んでいただくだけなので、行政側としてはとても使い勝手がよいですし、村が采配している分使い道が非効率で無駄になることはありませんが、寄附者は使い道が細部まで分かりません。寄附者の中には、具体的で共感できるプロジェクトに寄附したいという思いのある人もいると思います。約2か月前、村議会と更別中央中学校の3年生が社会科の授業の一環で模擬議会のような形で意見交換を行いました。その中で、中学生から部活動の帰り道が怖いので、街灯をつけてほしいとの意見をいただきました。村が国や道の管轄するところに勝手に街灯を設置することはできませんし、村にとっても有効な財源が確保できないと街灯を設置したくてもしてあげれないことは分かっています。では、村は中学生に対し、お金がないので、街灯はつけられません。暗い夜道は月明かりで帰ってくださいと言えるのでしょうか。何かできる最大限の方法はないのでしょうか。そこで、ガバメントクラウドファンディングを活用して、村が具体的にプロジェクト化して寄附を募ってはどうかと考えますが、いかがでしょうか。中学生が意を決して発言した村の課題をどう酌み取って、何ができるのか。財源確保が難しいほかの事業へもプロジェクト化して取り組んでいけると思いますが、村長の考えをお伺いいたします。

答弁 村長

太田議員さんのガバメントクラウドファンディングの導入についてのご質問にお答えをいたしたいと思います。ご質問にもございましたが、ガバメントクラウドファンディングは、ふるさと納税とクラウドファンディングを併せたもので、ご承知のとおり、ふるさと納税は自治体への寄附を行うことで翌年の住民税から控除を受けられる制度でありますが、クラウドファンディングそのものには住民税控除といった仕組みはありません。ふるさと納税制度を活用して行うクラウドファンディングをガバメントクラウドファンディングといい、自治体のプロジェクトに対して寄附を行うことにより住民税が控除されるものであります。また、ふるさと納税を活用することから、寄附をする方は地域の特産品などを返礼品として受け取ることができますし、相手が地方自治体ということから安心して寄附ができるといったことがあると思います。自治体としてもガバメントクラウドファンディングは、自らのプロジェクトに対し他の地域からも寄附者を募ることができます。多額な寄附金をつぎ込んでプロジェクトを実行できる可能性があります。そう考えております。ご質問では、ガバメントクラウドファンディング導入の目的が特定財源のない事業における財源の確保ということかと思いますが、事業によっては全国から寄附金が集めることができる、結果として村民の一部の受益者に対し寄附を呼びかけることになりかねず、慎重な対応が求められることと考えられます。村の収入増を図るための一つの取組ということで導入検討することは必要と思いますが、ガバメントクラウドファンディングにより寄附金を集めることができるかどうかは、自治体が行うプロジェクトに対し、寄附者の共感を得ることができるかどうかにかかっていると思います。そのような形で、どのような事業でガバメントクラウドファンディングを行うのか、十分な資金を集めることができなかった場合その事業の取扱いはどうするのか、逆に必要以上の寄附が集まった場合に余剰となった寄附金はどうするのかといった課題もしっかり対応していかなければならないと考えております。今後の検討課題としていきたいと考えております。なお、ご質問にありました中学生の部活動の帰り道が怖いので、街灯をつけてほしいといった住民の皆様の意見は、常に広く丁寧にお聞きし、その重要性、緊急性などを精査した上で事業化について検討することになります。住民の皆様からお聞きする声は様々ですので、重要性、緊急性により優先順位も判断しなければなりませんし、すぐには取り組むことができないもの、実施そのものが困難なものもありますが、住民の皆様の声を広く丁寧にお聞きすることが重要であると思います。その結果につきましても丁寧に説明責任を果たしてまいりたいというふうに考えております。以上、お答えとさせていただきます。

質問 5番 太田綱基

今村長の答弁にあったように、このガバメントクラウドファンディングを導入することによってメリットもデメリットもあるのかなというふうに私も感じています。メリットとしては、もちろん地域の声が聞こえるとか、今まで以上にその現状、村の課題というものを把握できたり、地域の絆というところをPRしていけたりだとか、財政負担の軽減になったりというところがあると思います。デメリットというところは、目標が未達成だったときのそのお金のやりくりというか、そういう返金の問題や、もしくは寄附が多くて余ったとき、村長がおっしゃられたとおり、その余剰金についてはどうするのかという課題はあると思うのですけれども、やはり寄附者の共感を得て、なかなか一歩足を踏み出しにくいとか、そのお金どうするのだとか、デメリットのことを考えたらなかなか行動できてこれないものなのかなと思っております。だからといって、では中学生の声をないがしろにするのかというと、そういったわけにもいかないですし、住民目線、住民の声を聞くことは少数であっても大切だと思いますし、住民の思いをどう受け取って、どう課題を克服していくかということに関してはやはり今までどおり、そして今まで以上に努力が必要だと思っています。だからこそ割と少額からでもスタートしやすい街灯設置ということに関して提案した次第なのですけれども、村長が目指したまちづくり、昨日の村政執行方針の中でもありましたけれども、「子供からお年寄りまで、笑顔と笑い声があふれ、住民一人ひとりが輝く更別村」、ここを目指すには住民一人一人の困り事、そういったことをどういうふうに対応していくか。住民が本当に必要なことというのは、なかなか一般財源でしかできないことが多かったりだとか、補助には該当にならないということが多々あると思いますので、そういったことを実行できるにはまずガバメントクラウドファンディングを導入する。そこから小さいことから始めて、まずはやってみないことには話は進まないと思っております。改めて村長の答弁をお伺いいたします。

答弁 村長

今太田議員さんのご質問等々、ご指摘もありましたのですけれども、ガバメントクラウドファンディングのメリットというのは、通常のふるさと納税の場合はどの自治体に寄附をするのかまでは選択することはできなくても、寄附をしたお金をどう使うべきかを指定することができます。単なる返礼品目当てではなくて地域愛からふるさと納税をしている場合は、自分が関心のある問題などにも役立ててほしいということがあるというふうに思います。このガバメントクラウドファンディングの場合は、自分の関心のある地域の問題に対して地域課題の解決とか、今まさにお話ありましたけれども、街灯の問題も含みますけれども、ダイレクトにこれに使ってくださいということでしっかりとアピールすることができますし、一般的なふるさと納税や幅が広い企業版ふるさと納税ですか、それよりもより集中してできることがあると思います。ただ、返礼品のところではこれは変わらないということがありまして、デメリットの部分ではそういう過度の返礼品とかということについてはふるさと納税が抱えるそのもの、例えば返礼品に対して手続とかいろんなもの関わってくると、その部分で財政圧迫を逆にしがちだというところがあるのですけれども、それ以上に多く集まってもらえばいいのですけれども、そういうところもありますし、その辺の基本的な課題というのはあるのですけれども、私としてはやっぱり自治体が取り組むべき地方の課題、地域の課題について具体的にピンポイントでその部分で個人の皆さんが寄附をしてくるということは、これは大歓迎でありますし、そういうものはどんどん導入していかなければならないというふうに考えております。そういう点で、山形県の芋煮会のイベントであるとか絶滅危惧種のそういう保護、あるいはミュージックホールとかいろんな文化ホールをその地域できちんと残していきたいというような形で、ポイントで指定いただくというところもありますし、それで大成功を収めている自治体もあるのです。だから、今太田議員さんのご指摘のとおり、その部分で絞って、本当に社会的に意義があって、本当に寄附者が共感してくれて、これだったらぜひやってほしいというようなところをしっかりと我々は提起をしながら、このガバメントクラウドファンディングを導入する方向でしっかりこれからは考えていかなければいけないのではないか。これによって限られた財源、健全財政を維持していく場合にとってかなり有効な手段となるというふうに思いますので、しっかり取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上であります。

質問 5番 太田綱基

まさしく本当に今村長がおっしゃられたようなことが課題だと私も思っておりますし、寄附する方の共感とその内容の面白さというか、これだったら更別村に寄附してもいいなというような共感を得れないと、なかなかそういったクラウドファンディングというものもうまくいかないのかなという思いも私あります。がしかし、私最初から申し上げているとおり、住民の声を聞く、そこで何かアクションを起こして、村は聞いているのだよと、そして成功させるのだよという思いがあれば少額からでも、とんでもない大きなプロジェクトから始めなくても小さなことから、できることから少しずつ始めることはできるのではないかと思っております。このガバメントクラウドファンディングが始まったのって実は東日本大震災後の復興支援の機運がきっかけだったらしいのです。それで、日本人らしい助け合いの文化に合った手段であった。やはりこういうところからでも更別村とその助け合い、ガバメントクラウドファンディング導入に対する機運というものを高めていって、更別村そのものの機運をどんどん、どんどん高めていってほしいと思います。今まで全国の自治体でもガバメントクラウドファンディング、いろいろなプロジェクトがあったようで、起業家応援プロジェクト、起業家を見つけるために寄附を募る、ガバメントクラウドファンディングをして寄附を募ったり、そういったところから人が来てくれれば空き家リノベーションに対してのクラウドファンディングをやったり、そこが当然人が来るということは人材の育成につながって、担い手、更別村を担ってくれる担い手にもつながってくれると思いますし、やはり今ここにきて民間の企業は雇用対策、もう人がいない、働いてくれる人がいないというのは深刻な問題で、仕事はあった者はいいけれども、仕事が終わらないとか、人がいないから仕事が回っていかないというのが現実に起きてきていますし、これがこの先になればますます深刻になっていくことは、私は目に見えていると思います。そういった対策も、村で働いてくれる人というのはなかなか見つかっていかないという現実はありますけれども、そういったことからもPRするということはとても重要だと思っています。先日私村民の方とお話しする機会があったのですけれども、その機会で今SDGsとかそういった取組、国でもいろいろ騒がれたりしているのですけれども、環境に関するプロジェクトでもSDGsからJ―クレジットで農家の人にお金を、炭を使って、それがJ―クレジットとしてお金がたまる、そういったものを村のために、例えば図書館を造っていくとか、そういったことの村の発展にどんどんつながるのではないかという話を私お話しさせていただきました。それで、その話を聞いたときになるほどなと思って、プロジェクト性があるなと思ったのです、その話に。なので、更別村の一つの課題、国に関するSDGsの課題を更別村の課題と照らし合わせて形をつくっていく、何かそういうことにもすごく魅力を感じますし、やはりそういったアクションが更別村にも必要ではないのかなと感じています。今コロナ禍で業態の転換、そういったことがいろいろあって大変な時期ではありますけれども、クラウドファンディングを活用し、前向きで新しいチャレンジが私は必要だと思います。この厳しいときだからこそ村長がいつも攻めの姿勢を貫き通す、私はその村長の姿勢ってすばらしいなと思っているのですけれども、このクラウドファンディングを活用しながら前進していこう、そういった気持ちはあるか、改めて答弁をいただきたいと思います。

答弁 村長

まさに太田議員さんおっしゃるとおりで、ガバメントクラウドファンディングはただの資金調達の手法ではないのです。私もそこに注目をしているのですけれども、今太田議員さんからご指摘があったように、これはプロモーション性とかPR性が非常に大きい納税の方法なのです。つまりそれぞれの自治体がどの事業、あるいはどのイベントとかいろんなものありますけれども、どこに注目したかというのはやっぱりその自治体の持つ価値観とか歴史とか、更別村はこういうことに対して力を入れているのだと。例えば子ども福祉基金とかそういうようなものにこの寄附を使っているところがありますし、もちろん震災の今日は本当に11年目ということになるわけですけれども、そこから始まった。まさに共生、自助、公助というのですか、そういうものを飛び越えてお互いに助け合っていこうという。その辺では、やっぱり村が呼びかけるということは単に寄附をいただいて、財政の確保を図るということだけではなくて、村が行おうとしているプロモーション、あるいはPRということにこれは最大限の力を発揮するというのがガバメントクラウドファンディングのもう一つの一面であります。そういった意味においては、先ほどの額の大小ありますけれども、私もそう思います。小さいとか大きいとか関係ないと思います。どの部分に村はしっかりと提起をして、全国の寄附者の人たちにここを一緒にやりませんか、あるいは参画しませんか、例えば人材育成でもいいですし、いろんな形で本当に共感できるところはできていけれると思うのです。だから、そこのところをしっかりと探し出して、そしてそれを効果的に活用して、これからガバメントクラウドファンディングに取り組んでいきたいというふうに考えております。以上であります。

質問 5番 太田綱基

今後十分検討していってほしいと思いますけれども、挑戦を諦めずに、村長らしく突き進んでいってほしいと思っております。以上で終わります。

出典:更別村議会 令和4年第1回定例会 2022年3月11日 議事録 PDF(7ページ) 間違いを知らせる