更別村議会 令和2年第3回定例会 2020年9月16日
本村教職員の働き方改革の推進実態
2020年9月16日、更別村議会の一般質問で、安村敏博議員が「本村教職員の働き方改革の推進実態」について質問し、教育長が答弁しました。
- 質問者
- 安村敏博 議員
- 答弁者
- 教育長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 安村敏博
それでは、議長の許可をいただき、通告に基づき質問させていただきたいと思います。平成28年度教員勤務実態調査がございまして、長時間勤務の要因分析で教員の1週間当たりの学内勤務時間が小学校では57時間29分、中学校では63時間20分という調査結果が出てございます。今般の新型コロナウイルス対策も加わり、教職員の勤務超過の発生が今後増大されると懸念されているところでございます。文部科学省の令和元年度教育委員会における学校の働き方改革のための取組状況調査では、ICTの活用やタイムカードなどにより教職員の勤務時間を客観的に把握していると回答した教育委員会は都道府県では66%、政令市では75%、市町村では47.4%という状況でございます。特に北海道178市区町村中、44市区町村で24.7%にとどまっている現状でございます。それら要因を踏まえ、学校教職員の業務の適正化、学校における条件整備が喫緊の課題として、しっかり改善に向け取り組む必要があると思いますので、教職員の働き方改革を基に質問させていただきたいというふうに思います。よろしくお願い申し上げます。さきの一般質問では新型コロナウイルス対策での児童生徒について見解を求めましたが、教育現場での実態についてもしっかり把握する必要があると考えます。平成28年度の文部科学省の教員勤務実態調査の結果を踏まえた推計によれば、小学校の教師は年間800時間、中学校は1,100時間程度の時間外勤務を行っていることになります。学校対応要望が増す中で、教職員の負担はますます増加傾向にあります。そこで、学校における働き方改革を推進する必要があります。教職員の服務を管理する教育委員会が講ずべき措置として、あくまでも要約した項目になりますけれども、(1)番、在校等時間の上限を教育委員会規則等に定める。(2)番、ICTの活用やタイムカード等による勤務時間の計測管理。(3)番、休息時間や休日の確保。(4)、一定時間を超えた場合の医師による面接指導、勤務時間帯での休息時間の確保。(5)、在校等時間の長時間化防止のための業務分担見直しや環境整備等の取組について、指針5項目が示され、令和2年4月1日から適用されるとされています。新型コロナウイルス対応も加わり、教職員のさらなる業務増加が実態として発生している中、行政、学校、保護者、地域が現状をしっかり共有し、改善を図る必要があると考えます。それらを含め、教育長に質問させていただきます。①番、近年多忙化する教職員の勤務実態をどのような対応にて把握しているのか。2番目、教職員について特措法に定める指針を踏まえ、働き方改革による在校等時間の上限に関する方針を定め、規則厳守化を図る必要があるのではないかと思いますが。3番目、今後小学校少年団、中学校部活動を継続可能なものにするための負担軽減策や各種大会を含めた活動につきどのように考え、対策を講じていくのか。これらについてご説明をいただければと思います。
答弁 教育長
安村議員の本村教職員の働き方改革の推進実態についてのご質問に対し、お答え申し上げたいというふうに思います。教職員の長時間労働の実態は全国的に深刻であり、精神疾患の発症に伴う休職、脳や心疾患による過労死、そしてストレスの蓄積解消に起因するとも言われている職場でのいじめ等、数多く発生してきていると認識しております。精神疾患での病気休職者は、平成19年度以降5,000人前後で推移しており、平成30年度は5,212名で教職員全体の0.57%と、単純計算で175名に1名が休職しているという状況でありました。このような中、教職員の負担を軽減し、持続可能な学校教育の中で効果的な教育活動を行うためには、学校における働き方改革が急務であるとして、昨年12月に公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法の一部を改正する法律が公布されました。改正法では、公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドラインが法的根拠のある指針に格上げされ、文部科学大臣が当該指針を定めることの条項が新たに規定された上で本年4月に施行されております。この指針の中に、議員からお話があったとおり、教育職員の服務を監督する教育委員会が講ずべき措置として、在校時間等の上限等に関する方針の規定、そして在校時間の客観的な計測、休息時間等労働基準法等の遵守、面接指導や休息時間の確保、長時間化を防ぐための取組の実施、計5つの項目が示され、業務量の適切な管理及び教職員の健康、福祉の確保を図ることが定められることから、当教育委員会においても必要な取組を進めてきているところでございます。ご質問の1点目であります教職員の勤務実態の把握方法ですが、本村教育委員会ではパソコンソフトを用いた更別村立学校職員勤務管理システムにより出退勤時間を把握、管理しております。教職員がそれぞれの出勤時及び退勤時にシステムの該当ボタンを押下し、各学校の管理職が月ごとにまとめて教育委員会へ結果を提出することで実態把握を行っているところでございます。ご質問2点目の指針を踏まえた在校等時間の上限に関する方針を定めて厳守化を図る必要性についてですが、村教育委員会では更別村立学校の教職員の業務量の適切な管理等に関する規則を制定し、本年4月1日に施行しております。規則の中で、上限時間については国の指針で明示されている原則どおりの時間数を定めており、これを超える実態がある場合には校務分掌の適正化や必要な執務環境の整備など、学校の管理運営上の問題点を改善するように指導を行っているところでございます。質問の3点目、少年団、部活動の負担軽減ですが、平成30年11月に道教委の取組を参考に学校における働き方改革更別村アクションプランを作成し、同プランの中で部活動の指導に関わる負担の軽減を定めております。この中で、部活動については週当たり2日以上の休養日を設けること、週末等に大会へ参加した場合は休養日を他の日に切り替えること、学校閉庁日は部活動休養日とすることなどを規定し、学校及び後援会のご理解をいただきながら進めてきているところでございます。また、少年団につきましても、本趣旨への理解を深めていただくため、適時通知等を行い、教職員の負担軽減につながるよう努めているところでございます。以上、答弁とさせていただきます。
質問 6番 安村敏博
ありがとうございました。ただいま3項目についてご回答いただきました。もう一度再度確認をさせていただきたい部分がございます。教職員の出退勤に対するシステムの導入ということでございますけれども、該当ボタンを押下し、パソコンソフトに入れて、それを管理するという形でございますけれども、その内容等、もうちょっと詳細に、どういう先生が出勤したときにどういう形の中で押しているのかという部分、ちょっと附帯説明いただければありがたいなというふうに思っております。かつ、2番目にお答えいただきました。既に規則制定により運用しているということで、これについては高く評価をさせていただきたいというふうに思ってございます。あと、少年団あるいは中学校の部活動での位置づけについて、多少踏み込んだ質問をさせていただきたいというふうに思っています。少年団活動についての先生の役割というのは非常に判断的に難しいものがございまして、これはという部分の質問事項も含めてなかなか難しいところがあるのですけれども、実質的には少年団活動においては先生方が関与していただいている実態はあると思います。中学校においては、これは部活動でございますので、当然先生方が顧問を務めていくという形になってございます。ただいま説明をいただきましたように、実質的には負担軽減について、部活動について週当たり2日以上の休養日を設ける。あるいは、週末等の大会に参加した場合には休養日を他の日に振り替える。それで健康管理も含めて、期日も含めて確保しているという形でございますけれども、実態的に本当にそうなっているのかという部分を非常に私は心配しております。規則化されたから全てがそれに基づいて実施されているかということについて、少し私は疑問を持っていますので、その点の内容をまず説明いただきたいと思います。加えて、基本的に教職員の適正な管理に関する規則があるという中で、実質的には1か月45時間以内、1年360時間以内という形の一定の部分のルールづくりをしなさいという形で指示され、それを今実施しているという形でございますけれども、現実的に本当にその部分で実施して、それが守れているのかという部分、今経過措置の中ですので、なかなかこれはという結論には至らないと思うのですけれども、実態的にどうなっているのかという部分はやっぱり我々も把握しなければならないかなというふうに思っていますけれども、それらの課題についていま一度ご説明いただければというふうに思います。
答弁 教育長
初めのご質問のシステムの内容なのですけれども、パソコン上に出勤するとき、そして退勤するときというような、そういうクリックするような部分があります。出勤してきたら、まずパソコンを開いて、出勤というボタンを押すとまず出勤時間がスタートすると、それに併せて退勤するときに退勤ボタンを押すと、その日一日勤務した状況がデータとして残って、最終的にそれが一覧表になって表れるというようなことでございます。それが各学校それぞれそういう内容でもって報告がありますので、それをまとめて教育委員会が確認するというようなシステムになってございます。2点目なのですけれども、少年団の関係になるかと思います。少年団と部活については、先ほど議員が言われたとおり、全く違う活動になります。今回は少年団についてのご質問ということでご回答させてもらいたいと思いますけれども、まず少年団につきましてはあくまでも社会教育活動の一環としてやっていただいている活動になります。逆に部活動につきましては、学習指導要領に基づいた学校教育の一環としてやるということで、全く内容が変わってまいります。それで、少年団につきましては、社会教育活動ということで、その活動内容につきましては、村がつくりましたアクションプランに基づいて協力していただきたいというようなことでお願いをしてきております。しかしながら、少年団につきましても、大会が近くなってくると練習日が規定どおりにできなかったりということは聞いてございます。その分やはり学校の先生に負担がかかるということも事実であります。しかしながら、部活動と違って、社会教育活動に対してボランティアとして指導していただいている先生なものですから、なかなかその辺の労働時間、勤務時間の解消には至らないのかなと思っております。そういうことを考えますと、本村教育委員会としては、そういう社会教育活動にボランティアとして活動している先生につきましては、各学校にお願いをして何とか校務分掌を見直しをかけていただいて負担を軽減していただくとか、そのような内容でお願いしているような状況でもございます。少年団の活動につきましては、スポーツもそうですし、太鼓などを含めた文化もそうなのですけれども、発表の場がないと子どもたちがもやもやした中でそのシーズンを終わらせてしまうということがあるものですから、私はその活動自体、要するに大会を少なくするとか、そういうような思いは全くございませんで、何とか多くの大会、発表については出ていただきたいなというふうに思っております。そういう意味で、なかなか練習時間、先ほど議員のご指摘のとおり減らせない状況も見受けられるのですけれども、その分につきましては働き方改革の中で学校に協力を求めながら長時間労働の解消に向けた取組を進めていきたいと思っております。以上でございます。
質問 6番 安村敏博
今ご説明いただきましたけれども、1点だけご回答いただけない部分があるのですけれども、本年の4月1日から実施している時間外勤務の関係で、1か月45時間、1年まだ経過していないという部分ありますけれども、360時間という、その枠規制の中の部分の今までの中の、8月末現在でもいいですので、そういう状況についてはこの1か月45時間がまず守られているのかという部分の先ほど質問をさせていただいたのですけれども、ちょっとご回答いただいていないので、その点いま一度ご回答いただきたいというふうに思っております。少年団、今中心にご説明いただきましたけれども、先生の働き方改革というか、時間外勤務の軽減策をどう取ってあげて、先生の本来の仕事である教育にある程度特化して集中できるかという論議を私はしたいと思っているのです。実質的にその部分で先生方に負担がかかって、今少年団なんかの話の中ではどうしてもやっぱりボランティア的な部分、社会活動の一環としてのボランティアだという位置づけで本当に正しいのかどうか、それはいま一度考えていかないと、なかなかこれ改善対策というか、見て見ぬふりをするという言い方は本当に失礼な言い方なのですけれども、やっぱりそういう形になってきてしまうのではないかという心配があります。本当にここでの改革を図っていかなければ、先生になりたい学生も少なくなっていく。そして、良質な教育をしたいといいながら、先生が疲弊して日常の業務が停滞するというのは僕はあってはいけないというふうに強く思っていますので、その点の捉え方について、どう改革していくのかという部分をいま一度考え直していただきたいと思っています。加えて、実質的には、中央教育審議会の特別部会がございまして、現在小学校5、6年生の授業に教科担任制を2020年度をめどに本格的に導入するという方針案をまとめました。これは、対象とすべき教科は外国語、英語、理科、算数を例示しています。多分これは実施される方向にいくと思います。また、文部科学省では、休日に教員が部活動の指導、これは公立中学校を中心にという指導なのでしょうけれども、休日に教員が部活動の指導に関わる必要がない仕組みを整備する改革案をまとめました。休日は地域部活動として地域の活動に位置づけるという改革案、これは2023年度から段階的に実施するという案でございます。これも多分導入されていく形になろうかと思います。これは、あくまでも先生方が教育に携わる時間を多くしてあげるという形だと思います。それらの改革案が提示されていますので、私は教育委員会の責務として教職員の、先ほども述べましたけれども、教職員の資質並びに社会的評価の向上を図るべく、教員定数の充実、スクールカウンセラー等の専門スタッフ、教職員を補助するスクールサポートスタッフの増員、それらを含めた中の対策で少年団活動あるいは部活動の指導員等の配置も含めて創設、改善すべきでないかというふうに思っています。これは、2022年、2023年の提案でございますので、まだ一、二年の猶予はありますけれども、基本的には教育長、なるべく早めに、更別は教育改革のモデルとして導入すべきでないかというふうに考えておりますので、その点の考えがあればご説明いただきたいと思います。これ重要なのは、懸念されるというか、この案のちょっと心配されるのは、どの程度拡大するかは各自治体の判断に委ねられるということなのです。ここはしっかり教育の質の向上と教員の負担軽減が図れるような環境整備をしていかないと駄目だと思いますので、その点の導入時期も早急に実施できるような形で取り組んでいただきたいという要望もあるのですけれども、それらについての考え方についてご説明いただきたいというふうに思っております。
答弁 教育長
最初の質問でちょっと答弁し忘れたところありました。失礼いたしました。現在の時間外勤務の45時間の部分なのですけれども、現状なのですが、4月、5月についてはコロナの関係でちょっと学校が休業しておりました。その関係で6月、7月ということになるのですけれども、6月につきましては対象教員44人中15人が45時間を超えております。7月では16人、そして6月、7月とも超えた教員につきましては12名ということで、ほぼ全体の3割がこの規定を超えているという状況になっております。次に質問がありました少年団の関係のこのままのボランティア活動でよいのかと、改革していかなくてはいけないのではないかという、そういうご質問でございます。私も少年団につきましては、本当に地域の方一生懸命やられていると思うのですけれども、やはり先生方のお力を借りる分もかなり多いのかなというふうに考えております。少年団の中には先生が関わっていない少年団もございます。過去には、指導していただける先生がいらっしゃらなくて、何年か地域の方のみで指導した少年団もあったというふうに記憶しております。働き方改革の中で、先ほどお話がありました休日の勤務を教員にさせないとか、いろいろそういうガイドラインが出てきておりますけれども、まず少年団につきましては、今ちょうどコミュニティ・スクールがコーディネーターを置いてかなり深いところまで協議をしております。その中で、先日全校に配付されましたコミュニティ・スクール通信の中で、これは地域から選ばれた委員の皆様方のご意見なのですけれども、地域の役割の一つとして少年団や部活動の指導者として協力するというような意見がございました。非常に貴重なうれしい意見かなと思っております。私は、この地域の思いをさらに広げながら、CS委員会との連携を深めてこの辺の対応を図っていけたらよいなというふうに考えております。教員の先生方につきましては、今の少年団を指導している先生にお話を聞きますと決して、これは私の思いなのかもしれないのですけれども、本当に情熱を持ってやりたいのだという先生もいらっしゃいます。そういう先生方の思いは、これは本当にうれしく受け止めなければいけないのかなというふうに思っておりますので、その分につきましては、そういう先生につきましては何とか校務に戻ったときに負担が減るような、そういうような対応をさせていただければなというふうに思っております。それと、最後の質問になるかと思うのですけれども、要するに教員の資質ですとか、その辺を高めるためにまず更別村がモデルとして進めていかなければいけないのではないかというお話でございます。村の教育委員会もできる限りのことはやろうとしております。今学校側で非常に苦労されている。特に小学校で超勤の多い先生につきましては、やはり高学年、卒業を控えた6年生の担任の先生を中心に超勤が非常に増えております。中学校につきましては、部活の顧問の先生がやっぱり超勤が増えているというのがその調査結果で見えてきております。先ほども議員からお話ありましたが、その辺の労力を解消するために、コロナも含めてそうなのですけれども、負担軽減のためにスクールサポートスタッフですとか学習指導員の確保も努めております。なかなか今産休代替の教員の先生が見つからない中で、何とか確保のめどがついたということでございます。この辺の人員を活用しながら先生方の負担を軽減していきたいなというふうに思っております。あわせて、今回の文科省の告示で別途通知されると思うのですけれども、変形労働時間制の項目もございました。その辺も見極めて進めていかなければならないのかなというふうに思っております。あと、皆様方にご承認いただいております加配、特別教育支援員の先生の確保も引き続き進めていきたいと思っております。様々な部分でできる限りの対応をしていきながら、先生方の負担軽減に努めていきたいなというふうに思っております。以上、答弁といたします。
質問 6番 安村敏博
ありがとうございました。何とか頑張って前向きに実施できるようにお願いしたいと思います。終わらせていただきます。ありがとうございました。