みんなの議会

更別村議会 令和元年第4回定例会 2019年12月16日

更別村国民健康保険診療所における看護のあり方

2019年12月16日、更別村議会の一般質問で、小谷文子議員が「更別村国民健康保険診療所における看護のあり方」について質問し、村長が答弁しました。

質問者
小谷文子 議員
答弁者
村長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 小谷文子

ただいま議長の許可をいただきましたので、通告に基づいて村長に質問をさせていただきます。質問事項は、更別村国民健康保険診療所における看護のあり方についてであります。初めに、私たちのよりどころ、診療所のホームページには、医師は総合診療科、家庭医療科を専門とし、赤ん坊からご高齢の方まで皆様の日常的なかかりつけ医としてあらゆる健康問題のご相談に乗りますとあり、外来ももの忘れ相談外来、禁煙外来、入院診療、訪問診療、そして急な病気やけがも時間外、休診であっても診療に応じてくださる。これは、まさに村民はもとより、他町村からも家庭医として注目されているあらわれと感ずるところでございます。まず、ここで医療法の第1条の5第2項に、この法律において診療所とは、医師または歯科医師が、抜粋させていただきます。医業または歯科医業を行う場所であって、患者を入院させるための施設を有しないもの、または19人以下の患者を入院させるための施設を有するものをいう、とございます。また、医師、看護師、薬剤師など最低限配置しなければならない人数の規制が病院はあるようですが、診療所は管理者たる医師1名のほかは特に人数の基準はないとのこと。以上のことを踏まえまして、今回は診療所の入院における看護のあり方について質問をさせていただきます。ことし3月の定例会では、平成30年度診療所入院患者が1日平均6人未満とのお話がございました。病床数17床プラス2床の救急患者用とで19床とお答えもあったかと存じます。さて、医師より入院が必要と判断された場合、時には家族の付き添いがあります。特に夜間は必要最小限、看護師1名、補助員1名の職員体制。一方で同じく夜間救急受け入れも行っているため、患者の「見守り、安全確保」が難しくなるケースがあり、入院時に「見守りのお手伝い」を目的としてご家族に付き添いをお願いしているとの内容であります。誰もが家族を案じ、付き添いを快諾するものと考えますが、しかし状況によっては無理な場合も出てまいります。そこで、お伺いいたします。診療所の夜間体制で看護師増員等改善策はいかがお考えでしょうか。村長、更別村での地域医療、家庭医療のすばらしさが住民目線も取り入れた中で、医師や看護師の皆様にとっても働きやすく、今以上に互いに寄り添える充実の診療所であるよう、率直なお答えをお願い申し上げます。よろしくお願いいたします。

答弁 村長

小谷議員さんの更別村国民健康保険診療所における看護のあり方についてお答えをいたします。現在診療所では、医師4名、作業療法士1名を北海道家庭医療学センターとの業務提携により派遣を受け、配置し、村の職員として正看護師6名、准看護師3名、看護補助員8名を雇用して診療体制を構築しています。診療所の医師が家庭医として扱う健康問題は日常的な病気、けがなど多岐にわたり、包括的に対応することが求められます。患者と向き合うとき、診療所の中だけで完結できるわけではありません。福祉や介護サービスなど、医療以外の幅広い領域と連携する必要があります。村は、地域包括ケアシステムの構築を目指しており、診療所の医師は積極的にかかわり、中心的な役割を担っています。医師、介護関係者間の情報的共有を図りながら、地域に根差した継続的な医療を提供する。そうして醸成される住民との信頼関係のもとで、一人一人に合わせた医療を提供することができるように努めております。小谷議員もお話しのとおり、外来診療では日中の診療のほか、急な発熱やけがなどに対応するための時間外診療も行っています。また、訪問診療や更別村を初め中札内村、大樹町の乳幼児健診、村内外6事業所の産業医、障害者施設の健康管理業務、コムニの里さらべつ入所者の健康管理及び診療業務などを受託しております。入院関係では、病床19床を確保し、近隣の高度専門医療を提供する医療機関と連携する中で、救急患者の初期対応や比較的症状が軽い患者に対する入院医療等の急性期医療を担いつつ、高度専門医療を提供する医療機関を退院した患者が地域生活に戻る前の回復期の病床としての役割を担いながら、退院後の生活環境などを整える準備を補助する役目も担っております。看護師の勤務体制につきましては、平日は4名から5名、休日は2名、夜間1名での体制とし、看護補助員の勤務体制は平日、休日ともに日中は3名、夜間1名での体制としています。夜間も時間外診療で急患を受け入れており、その場合は医師と看護師で診察し、看護補助員1名のみで入院患者の安全を確保しています。入院患者における態様はさまざまであり、環境の変化からせん妄を起こしたり、不穏状態となる患者や痛みを頻繁に訴える患者さんもいらっしゃいます。現状の看護師と看護補助員の人員数、勤務体制を考慮し、入院において患者を安全に看護するという環境を整えていくために、平均で3日程度、ご家族の付き添いをお願いする場合が多くなっております。看護師を増員して夜間2名での診療体制をとれば、全てとは言えませんが、おおむねご家族の付き添いについてはなくしても看護体制を維持できるものと考えますが、1名当たりが担う夜勤回数を考えますと3名以上の増員を検討しなければなりません。ご存じのとおり、診療所の収支については主に診療収入などによる歳入と職員人件費や医療提供体制を整備するための歳出から生じる不足分を一般会計からの繰入金で補填し、収支の均衡を図っております。これらのことを鑑みて、今後の村づくりにおいては住民の皆様のご理解とご協力をいただきながら、村民と行政が一体となり、さらに協働のまちづくりを進めていくことが必要であると考えております。現状において看護師を増員するということは今は申せませんけれども、今後も医療を含めた安心、安全、快適な生活環境を整え、住みたい、住み続けたいと思えるようなまちづくりを進めていく中で職員の配置についても慎重に検討してまいりたいと考えております。以上、答弁といたします。

質問 3番 小谷文子

ご回答をありがとうございました。今現在の診療所体制での各業務、また人員配置を詳しくお話をいただいたところでございます。また、家庭医療、地域医療としての多岐にわたる仕事内容と地域での連携はもちろん理解できますし、他町村からも来られる方もいらっしゃいます。そして、健診の受託、あるいはご講演依頼等々、私たち住民にとりましてもとてもうれしい、そして頼もしい診療所の存在であることは間違いございません。今回は、とりわけ入院での看護のあり方を私は問うたところでございますが、現状看護師の方の勤務体制をお教え賜りまして、平日4名から5名、休日2名、夜間1名とのお話でありました。特に夜間は、時間外診療の急患の受け入れも現実ございます。その際、医師と看護師の方で診察を行うわけでありまして、そうなりますと看護補助員1名のみで入院患者の方々を安全確保しているとのお答えをいただいたところでございますけれども、そのために家族の付き添いのお願いのお話もあったかと存じます。私は、まさしくこのことこそが改善を願いたいところであります。一方で、一生懸命に入院の利用者の方々を看護され、そして回復に向けてお仕事をされていることももちろん承知いたしております。もう一度村長にお伺いさせていただきます。つまり総じて入院平均人数が1日6人未満であるから、看護師の方の増員の必要性がないとのお考えでしょうか。あるいは、病床、いわゆるベッド数が19床ではあるが、人員も経費も現状を維持するのが今は最良とお考えなのでしょうか。以上、よろしくお願い申し上げます。

答弁 村長

今小谷議員さんのお話の中でご指摘の部分、今の体制のままで現状維持でいいのかというようなお話とか、病床数も含めまして今の体制が精いっぱいなのかというお話もありました。近隣の町村も調べさせていただきました。更別は看護師1人、補助員1人で、一月当たりの夜勤回数が3、4回です。平均で3日程度、やはり家族の付き添いをお願いするケースが多いです。ところが、大樹は、看護師3名、補助員2名、1カ月当たりの夜勤回数が4回から5回、基本的に家族の付き添いは求めない。ただし、重篤である場合については、これはどこでもそうだと思うのですけれども、特殊な場合には求めることもある。広尾町さんですけれども、看護師3名、助手1名、夜勤の回数が5回から6回、この広尾町さんも家族の付き添いは求めていないと、ただ本当に危篤になったときとかという状況に迫ったときには付き添っている。これは当たり前のことでしょうけれども、あるということであります。村としても、今の1人体制の中でシフトとか、いろいろシミュレーションをしてみました。率直にシミュレーションした結果をお話しします。看護師が2名になり、補助員が1名になった場合、一つのパターンとしては2人看護師を増員した場合は、全てとは言えないですけれども、ほとんどのケースで家族の付き添いを求めなくても対応ができるというシミュレーションができました。2つ目、想定3人ふやした場合、3人ふやした場合については看護師2名、補助員1名ということで、1カ月当たりの夜勤回数が5、6回、これも全てとは言えませんけれども、ほとんどのケースで家族の付き添いを求めなくても対応できるということであります。勤務時間としては、ただし1日の夜勤で2日分勤務することになりますので、シフトを作成するときに土日祝祭日の定まった休日数、年次休暇の取得を考慮すると看護師の増員については1名ふやして何とかということではなくて、3名をふやさなければシフトができないという状況であると思います。ただ、看護師さんも一生懸命やっていただいています。健康リスクといいますか、かなり休み、夜勤、そして明けてまた休むというようなシフトの繰り返しになりますと、人間が本来持っている生態のリズムに反して夜勤で働くことで生じる健康上の危険、睡眠障害、過労、ストレス、循環器疾患、あるいは安全リスクということで、医療事故、看護師さんの帰宅時間の事故ということで、そういうことはあってはならないですけれども、そういうようなことも危惧をされる。生活リスクですけれども、不規則勤務や土日に休めないということが社会生活上の危険があり、家族との時間が保てないことによる負担、いろんな部分でそういうところの課題もあるということであります。シミュレーションした結果は、本当に1人ふやす、そういう体制をとれるのであれば、2人というよりも3名の体制で、看護師さんも看護補助員さんもそうなのですけれども、自分自身としては現状のままでいいとは思っていません。やっぱり家族の付き添いの状況もあるでしょうし、家庭事情もあるでしょうし、できれば病院の体制で整えることが望ましいということもあるのですけれども、ドクターとか、またいろいろ看護師さん等にお聞きすると、やっぱり2名、3名ふやさないとこれはシフトができないのだというようなことで、いろんな課題を率直にお話をしていただきました。また、現状のシフト表、そしてシミュレーションをしたシフト表を見ますと、やっぱり現状もかなり厳しいような状況もありますし、本当に3名体制になれば何とかというような形で医療の提供ができるのではないかと思います。決して現状では満足はしておりませんけれども、増員になってくるとその点でいろいろ検討しなければならない。それで、先ほど慎重に検討させていただきますというのは、現状のままで満足しているわけではありませんし、できることであればそういうような形でしていきたいというのは思っています。ただ、今の中では、今関係機関と調整したり検討したりしながら、どういうふうに進めていったほうがいいのかということでしっかり考えていきたいなというようなことを思っております。以上であります。

質問 3番 小谷文子

ただいま詳しくシフトですとかシミュレーションの関係、お答えを賜りましてありがとうございました。今のお話の中で他の町村の病院ですとか診療所の関係ですとかお話があったと思うのですけれども、もちろん無理も言いたくございませんし、できますれば付き添いのほうもしたくないということではございませんでして、もっと言いますと、全く入院とかしたことがないとこういったこともわからずに、ホームページにも書いてございませんし、お尋ねしたならば多分にご返答はあるかもしれませんけれども、聞くところによりますと入院することになって初めて付き添いはできますかというお尋ねがあるようにもお伺いしております。そうしますと、やはり家族の身を案じまして、これは大変なことだということで快諾することが、どなた様におかれましても同じだと思うのです。ただ、村長が先ほど少し申しておりましたけれども、その家庭の事情ですとかさまざまな、おひとり暮らしの方もおられるでしょうし、また忙しいですとか、お仕事によりまして付き添いできないという場合もあるように思われます。そういったことを鑑みますと、できますれば他の大樹さんですとか、ほかと同じように、完全看護といいましてももちろん人数も必要で、お話のとおりでありますし、また経費のほうに人件費におきましてもやはりたくさんかかってくるのは承知の上で今回質問させていただいたところでございます。ご回答賜りまして、先ほど診療所は地域に根差した継続的な医療を提供するところとお答えを頂戴いたしました。これは、私も、そして村民の皆様も、また他町村から来られる方におかれましても期待を込めて、中札内の方でも本当に頼りにしているよというお話も伺っているところでございます。よりどころの診療所が安心と信頼の医療現場であるよう切望するものであります。そのためにも、利用者の気持ちや声にも時には耳を傾けていただけましたら大変うれしいですし、互いに寄り添いながらの私たちの診療所であり続けてほしいものでございます。病院と診療所の成り立ちの違いはございましても、私たちが全幅の信頼の中で充実の看護、医療が入院の際にも誰もが受けられますよう、最後に夜間体制を村長にいま一度、何度も申しわけございませんが、お伺いさせていただきたいと存じます。

答弁 村長

今お話のあったとおり、やっぱり地域に根差して継続的に医療を提供する場として更別村の診療所があるべきだと思っていますし、医師、看護師含めまして本当にそういう意味では献身的にドクター等にやっていただいているということで、単に病気を診察するのではなくて、診断するのではなくて、そこにいるご家族の、あるいはそこの周りの環境等も含めまして、そういう背景にあるものも含めまして、今の家庭医療学センターというのはそういう形での、僕たちは病気を診る医師ではないというようなことで、そういう形で本当にしっかりと地域に根づいた医療というのですか、そういうものを目指していただいておりますし、夜勤の中でも、私も実際に入院、自分自身はありませんけれども、本当に大変な状況の中で看護補助員さん、看護師さんがほとんど寝る時間がなく、かいがいしく患者さんのナースコールに応えて献身的にされている。その体制を見ますと、いろんな形で何とか、また家庭の付き添いの関係もありますし、できることならば、本当に家庭の事情等も抱えているところもあると思いますので、何とかそういう医療体制を確保したいということは自分自身としてはやっぱりやっていきたいなというようなこと思っています。また、発熱外来とか、いろんな部分でまだ不足している部分もたくさんあります。だから、そういうような施設の場所とかも含めて、今見直しを行っているところでありますけれども、また近隣の町村からもたくさんの患者さんが見えられていますし、乳幼児健診とかやっています。また、訪問看護、訪問診療も他町村にまで行ってやっていただいているということもありますし、そのことを総合的に踏まえた中で、体制の維持ということで、夜勤のことも含めてそうですけれども、今の医療体制、最良の医療体制、全国のトップクラスですから、その部分を何とか維持できて、これからそういうものについて課題を解決できるような方策を関係機関と調整しながら、先生方とも相談しながら、看護師さんとも相談しながら、また村民の皆さんの意見も聞きながら善処してまいりたいというふうに考えております。以上であります。

質問 3番 小谷文子

ありがとうございました。

出典:更別村議会 令和元年第4回定例会 2019年12月16日 議事録 PDF(19ページ) 間違いを知らせる