更別村議会 令和元年第3回定例会 2019年9月18日
生涯活躍のまちづくり構想における理念の共有と行政の果たすべき役割
2019年9月18日、更別村議会の一般質問で、遠藤久雄議員が「生涯活躍のまちづくり構想における理念の共有と行政の果たすべき役割」について質問し、村長が答弁しました。
- 質問者
- 遠藤久雄 議員
- 答弁者
- 村長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 遠藤久雄
私のほうからは、生涯活躍のまちづくり構想における理念の共有、それと行政の果たすべき役割について質問をさせていただきます。質問の要旨といたしまして2点、1点目は地域交流拠点で行う事業を4法人、これは博愛会、社協、めぶきの森、エースフロンティア、クローバーモアですね、その4団体が中心となり運営するという方向で進めようとしておりますけれども、果たしてそれぞれの理念を持つ個別の4つの法人が集まった中で、本当に共有する理念、それに基づいての運営方法というものが見出せるというふうにお考えなのかどうかということが最初の1点です。もう一つには、2点目としまして、個々に独立した法人が分担して事業運営をする場合に、全体を調整するといいますか、コーディネートしていく役割を持つ人が必ず必要になるというふうに私は考えておるのですが、行政としてどのようにお考えかということでございます。質問の内容ということなのですが、この生涯活躍のまちづくりという構想の目指すところというのは、人と人とのつながりの中で誰もが孤立とか排除などから開放され、コミュニティーのかけがえのない一員として包み込む、支え合える社会の実現というところにあると思っております。そうした中でも、とりわけさまざまな困り感を持つ人たちがありのままの自分で日常生活を営むことができる、そういった地域社会を生み出すことだというふうに考えております。これは、従来言っていたノーマライゼーションという理念から1つ上のといいますか、昇華した形でのソーシャル・インクルージョンという理念につながるものだというふうに考えております。さきに申しました4法人の中には、高齢者福祉サービスを行う事業所、それから障害福祉サービスを行う事業所があります。これ自体がどうだとかということではもちろんありませんが、こうした中でとりわけ高齢者福祉と障害福祉の法的な定めといいますか、理念は、もちろん共有するものもあります。その一番もとになっているところは、個人の尊厳を尊重するというところは共通しているわけですけれども、そのほかの部分ではやや乱暴な言い方になりますが、真逆な部分を持っている2つのサービスというふうに私は理解しております。こうした中で理念を共有し、一体的に事業展開することは果たして本当に可能なのだろうかという疑問点がございます。そのことに関しましてお答えいただきたいと思っています。しかしながら、そういう方向で今後進めていくとすれば、どうしても初めに言いましたようなコーディネーターを置く必要があるというふうに考えておりますが、そのことに関して村のお考えをお聞きしたいというふうに思っているところです。先ほど真逆だというふうに申しましたけれども、例えば介護保険法の第2条、ここには介護サービスは、要介護状態の軽減または悪化を防止することに資するように行われるということが明確にうたわれています。一方の障害者の権利条約、障害福祉関連ですね、第5条には、これは2006年だったと思いますが、国連総会で採択されて、日本では2014年に批准をしたということになっておりますが、この第5条には、いかなる差別もなしに法律による平等の保護を基礎として、その心身が、ここが大事です。そのままの状態で尊重される権利を有すると。介護保険は、今よりも改善を求めていくと。でも、障害に関しては、今のままで認められるという、ここが真逆と表現した、やや乱暴な表現かもしれませんが、基本が違うというところです。一応そこまでにしておいて、村長のお考えを伺いたいと思います。
答弁 村長
遠藤議員のご質問、生涯活躍のまちづくり構想における理念の共有と行政の果たすべき役割についてお答えをいたします。さらべつ版生涯活躍のまち構想は、中高年齢層が希望に応じ、地方や町なかに移り住み、多世代の地域住民と交流しながら、健康でアクティブな生活を送り、必要に応じて医療、介護を受けることができるような地域づくりを目指すものであります。村では、この生涯活躍のまちを活用した中で、平成18年9月に策定をしましたリラクタウン構想のうち未着手となっている障害者施設施策部分の再構築を中心に、さらべつ版生涯活躍のまち、CCRC構想を策定することとし、昨年度に基本構想を策定しました。障害者や高齢者、子どもたちを含んだ多世代の交流や多機能が連携したまちづくりに取り組むこととしております。今年度は、昨年度策定した基本構想を具体化する実施計画を策定することとしており、策定業務に当たりましては引き続き公益社団法人青年海外協力協会、通称JOCAへ委託し、実施をしております。構想は、基本構想、実施計画、仕組みづくりという工程で3年をかけてつくり、事業実施は令和4年を目標に取り組むこととしております。構想の策定に関しては、村内外の関係機関のご協力により、さらべつ版生涯活躍のまち推進協議会を設置、2つの検討部会の開催により課題整理や意見集約を行っております。地域のさまざまな人が気兼ねなく集うことのできる、いわゆるごちゃまぜが生み出される場所を交流拠点施設とし、協議を進めてきた結果、新たに施設を建設するのではなく、既存施設を有効活用する方向となり、人を呼ぶ仕組みづくり、人が訪れる場所として温泉のある老人保健福祉センターを改修し、必要な事業の実現を目指してきたところであります。議員のご質問の1点目につきまして、構想を具体化するために、その場所をどうやって運営していく方向とするのか、中心となる4団体において運営会議を開催し、取り組んでまいりました。事業収支の確保の観点から、指定管理方式による施設管理を想定し、受託する事業者については4団体によるコンソーシアム方式をたたき台に検討を進めてきたところであります。運営につきましては、就労事業は社会福祉法人社会福祉協議会、高齢者デイサービスは社会福祉法人博愛会、放課後等デイサービスは新たに設置された一般社団法人めぶきの森が担当する方向とし、既に事業を行っている就労支援B型事業所、株式会社エースフロンティアとの連携を図りながら、ごちゃまぜの連携方策の検討を進めております。ご質問の理念の共有につきましては、高齢者福祉サービスの基礎となる老人福祉法につきましては、第2条に「老人は、多年にわたり社会の進展に寄与してきた者として、かつ、豊富な知識と経験を有する者として敬愛されるとともに、生きがいを持てる健全で安らかな生活を保障されるもの」とされています。障害者福祉サービスにつきましては、障害者基本法の第1条、目的におきまして「全ての国民が、障害の有無にかかわらず、等しく基本的人権を享有するかけがいのない個人として尊重されるものであるとの理念」がうたわれるとともに、障害者自立支援法におきましては、「住みなれた場所で可能な限り必要な支援が受けられること」、「社会参加の機会の確保」など、障害の有無によって分け隔てられることのない共生社会を目指す方向性が示されております。高齢者と障害者に関して、それぞれ法律が制定された背景や目的があり、表現や立場が異なることは理解するところでありますが、福祉サービスを受けながら地域で安心して暮らせる、また互いを尊重し、心身の健康を保持しながら自立した生活を営める社会を目指すことにおいては、理念は共通するものと考えております。本村におきまして、現在進めている手法につきましては、運営する各団体がそれぞれの役割を果たしながら、4団体が理念を共有し、ごちゃまぜによる共生社会の実現を目指すものであり、実現に向けて努力してもらえるものと考えております。続きまして、質問の第2点目、ごちゃまぜの実現に向けたコーディネーターの配置につきましては、運営団体の連絡会議においてもそのような人材の確保が求められております。村としても事業のスタートに向けては福祉分野の有資格者あるいは事業所等での実務経験のある人材の必要性については、十分認識をしております。今後人材の確保に向けた課題の解消を図りつつ、また本事業の計画策定や事業内容等につきましては意見を聞く場として生涯活躍のまち推進協議会を設置し、検討を進めてまいりましたので、そのような経過を踏まえ、引き続き前向きに検討してまいりたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。
質問 1番 遠藤久雄
4団体がそれぞれ役割を分担をして事業を進めていくと。そうした中で共通理念を生み出していくという答弁だったかなというふうに理解しておりますが、もともとが違う、それぞれの法人が持っている理念、それを最初に生涯活躍のまちづくり構想の中ではこの理念でみんなが一つになって目標達成していこうというものがまずあって、それに基づいての役割分担で事業を行っていくというふうな考え方が私は正しいといいますか、順序としたらそうなのではないかなというふうに思っての質問だったのですが、村長のお考えは答弁としてお受けしたいというふうに思っております。リラクタウン構想の積み残しとしての障害者福祉関係というようなお話もありましたけれども、リラクタウン構想のときはごちゃまぜという手法を用いるという話は出ていなかったというふうに私は理解しています。全体の事業の内容として、こういう事業とこういう事業とこういう事業と、それは働く場であったり住まいであったり介護サービスであったりというような縦のものをそれぞれつくって全体としての体制整備というふうなことだったと思うのですが、ごちゃまぜという言葉がややもするとゴールのような、それを目指しているのだというふうにひとり歩きしている点がありはしないかなというところをちょっと危惧しているところです。ごちゃまぜというのは、私が申しました最初のこういう村を目指しているのだということに到達するための一つの手法だというふうに私は理解しているものですから、そこは今後推進協議会なり担当課の中できちんと理解を深めていっていただきたいなというふうに思っています。2つ目の質問でのお答えの中で、そういう中心的なコーディネートしていく役割のものは必要だという答弁だったというふうに認識しましたけれども、そのことについて今後得ていくという、当然今の段階はそういうことなのですが、当初計画から既にことしの3月では基本計画ができ上がっているはずだったものがまだ明確な基本計画にはなっていないというふうに私は理解しています。行う事業も一つ一つがまだ確立していないと。温泉を中心とした中心施設の中で何をやるかというところは、それなりに議論が進んでいるというふうに認識しておりますけれども、全体構想の中では、例えば住むところ、住まいをどうするというふうなところまで全体計画の中にはあるわけです。障害者のためのグループホームというのがリラクタウン構想の中にありました。でも、推進協議会とか検討会の中では共生型の施設であってもいいのではないかという意見も出ているというふうに私は認識しています。では、どっちなのだということはまだ結論が出ていないというような中で、コーディネーター役の人というのは中心施設でのことだけということではなくて、構想全体が理念から外れないようにというふうなことも仕事の範囲の中に置くような形で考えていくお考えがあるのかどうかというのが内容の1点です。それと、コーディネーターとなる人の身分と言ったらいいのでしょうか、例えば役場の職員としてということなのか、今ある4団体の中で今後中心的になっていくところに籍を置くというようなことなど、そういう意味で身分という言い方が適切かどうかわからないのですけれども、そういうあたりはどのようにお考えなのかなというところです。よろしくお願いいたします。
答弁 村長
一番最初の遠藤議員さんのお話の中でCCRC構想もありますけれども、基本構想、その理念が先に確立をされていって、それから4つの団体等々の協議会等に移行するのが筋ではないかというようなお話もありました。しかしながら、今般3月にさらべつ版生涯活躍のまちの基本構想、基本計画を皆さんの協議会の議論の中でまとめさせていただいたものをたたき台として村民の皆様に提出をさせていただきました。生涯活躍のまちの基本構想、基本計画の理念につきましては、そこに明記もしておりますけれども、平成18年に策定したリラクタウン構想のうち、障害者施策についてできていない部分、これがこのまま放置されていてはいけないということで、少子高齢化等もあわせてコンセプトとして村民の誰もが安心して健康に住み続けられる村づくりを構想計画の理念としまして、基本方針として1番目にリラクタウン構想における障害者支援の再構築、2つ目には既存機能を生かした地域共生拠点の整備、3番目には多機能の連携による住民同士のつながりということで、具体的には障害者支援施策として活躍の場、住まいの確保、療育や相談サポートの体制の構築、2つ目には既存機能を生かすということで保健、医療、福祉の充実した取り組みに加えまして、地域共生型の拠点を整備するほか、住まいを整備して移住や定住を促進する。そして、3番目の多機能の連携ということで人と人、ごちゃまぜの部分も入ってきますけれども、豊かさを感じられる持続可能なまちづくりということでやっております。その中での仕組みづくりとして、その部分で人のにぎわいとか活躍、就労、社会参画の場、そして住まい、これはグループホームも入りますけれども、そして地域包括ケア、医療、福祉の部分、そういうものを仕組みとして、そして最終的にこの部分でしっかりとリラクタウン構想で抜けていた部分とか、その部分を協議会の皆さんの中でCCRCの中の構想としてしっかりと位置づけながら、その部分を課題として解決しようとしている部分であります。したがって、その部分のグループホーム等、いろんな部分でリラクタウン構想の中に掲げました部分については、私は自分の村長としての立場からいえば、やっぱりその中で必要であるというふうに感じていますし、住まいの部分もしっかり解決しなければいけません。就労の部分もそうですし、その部分を今協議会の皆様ということでコンソーシアムで運営機構を設置しておりますところから、その部分の協議をさらに進めていただけたらありがたいなというふうなことを思っています。もう一つは、身分の問題でありますけれども、これは私としても答弁の中に申し上げましたとおり、コーディネーターは必要であるというふうに思っています。4つのコンソーシアムをしっかりとまとめる、あるいはその部分をリーダー性でもって発揮してやっていただくとか、いろんな部分でいろんな意見が出てきていますし、いろんな分担をどうするのかというようなところで理念、それと基本構想、基本計画に合わせて、そこをしっかりとやっていくということで、身分については今後その協議の中でどういう方をどういうふうな形で参画してもらうかということがしっかりと議論をし、村としても協議をしながらその部分での身分のことについても検討していきたいなというふうなことを考えております。以上であります。
質問 1番 遠藤久雄
村長もコーディネーターが必要であるというお考えだということですが、全体の進捗がおくれているとても大きな要因として、今その役割を果たす存在がないといいますか、というところに起因しているような受けとめ方をしているのですが、今のお考えの中ではいつごろまでにそういう立場の人を置くお気持ち、予定があるか、今のお考えを伺いたいと思います。
答弁 村長
これは、協議会の議論には委ねないとは思っていますけれども、私としては計画が若干進行状況がおくれているという話もありましたけれども、私はいろんな協議会の議事録、そして保護者あるいは各種団体の議事録を全て読まさせていただいております。やはりその中の意見としては、早急に慌ててというのですか、拙速に進めるということでなくて、やっぱりじっくりと課題を解決したり問題点を出し合う中でその部分をしっかりやっていかなければいけないのだという意見がたくさん出てきたということであります。したがって、当初今年度、例えば設計とか計画とか、そういうふうなことを考えておりましたし、これは交付金の問題もありますから、昨年の暮れには内閣府に行って、しっかりと計画等について話をして、運営主体の部分も内閣府といろいろと協議をしてきたわけですけれども、もう少し待っていただきたいということで、その部分についてはお話をしてあります。というよりも、村の中でそこを担っていただく方がしっかりと協議をしていただいて、そして村としてもかかわりを持って進めていっているわけですけれども、その部分をやっぱりやっていかなければいけないということで、コーディネーターにつきましては今協議を進めていますので、その部分でしっかりと協議をしていただきたいと思いますけれども、少なくとも来年度は本当に設計等々に当たっていかなければいけませんので、予算の、幸いにも交付金等々の手当てがありますので、その部分で人的配置を、議員の皆様に改めて提案をしなければいけないというふうに思っておりますけれども、議会に再度提案させていただいて、了承を得ながら、そういうことになりますと新年度か12月ということになりますけれども、予算措置をしっかりとりながらその役割を明確にしてコーディネーターの配置を議会の皆様のご承認を得ながらやっていきたいというふうに考えております。以上であります。
質問 1番 遠藤久雄
以上です。◎会議時間の延長