みんなの議会

更別村議会 令和元年第3回定例会 2019年9月18日

スマート一次産業事業導入実現に向けての対応

2019年9月18日、更別村議会の一般質問で、安村敏博議員が「スマート一次産業事業導入実現に向けての対応」について質問し、村長が答弁しました。

質問者
安村敏博 議員
答弁者
村長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 安村敏博

議長の許可をいただき、通告に基づきご質問させていただきます。今般採択実施されているスマート農業推進事業の実装事業が本村導入において、いかなる効果が期待できるのか、その真意についてご質問させていただきたいと思います。村は、国の助成を受け、農林水産業IoT(Internet of Things)モノのインターネット化推進により経済的、人的効果の向上を実現すべく、ロボットトラクター(無人)、ドローン新技術による鳥獣害被害の縮小、スマート定住条件強化事業でのデマンド交通、利用者の要求に応じたバスやタクシーの運行予約システムなどの事業に乗り込んでいますが、刻々と変化する国内外情勢を鑑み、単に経済的側面だけを捉えた計画には多少違和感がございます。第6期総合計画で「住みたい 住み続けたいまち」をスローガンとし、地域創生のための重点施策につき記述しております。中でも農業者を含む人口減少や少子高齢化、子育て、障害者対策は村の存亡をかけての必須の取り組みであります。ICT、情報通信技術の利活用事業では、既に道内各地で官民共同により実践的実装事業が展開されている中、更別村が行う実装事業の特質とは何なのか、見解をまず求めたいというふうに思っております。本実装事業が研究のための実証実験事業であってはならないと思っております。大切なことは、総合計画冒頭での、ともに未来をつくり上げていく、住民の充足感があって、初めて村の魅力が発信できるわけで、近々の課題に対し住民と行政とのミスマッチがあってはならないと思います。村長のスマート村の構想での技術革新、イノベ-ションを進める真意と方策につき見解を求めます。1番目でございますけれども、今般スマート農業推進として近未来技術等社会実装事業が採択されましたが、あくまでも更別村に導入するという実現を根拠として行っているのかお伺いしたいというように思います。2番目に、本実装事業の課題として規制、制約や法的整備においてのハードルが高く、事業実施の足かせとならないのか、その点についてもお答えいただきたいというふうに思っております。3番目、国内農業ではTPP締結、EPA、FTAなど、市場開放による価格激化が進む中、農業者への関連費用負担増が想定されるが、導入実施に向けていかなる検証を持って推進を図っていくのか、その真意もお答えいただきたいというように思っております。4番目、関連でございますけれども、スマート定住条件強化事業でのデマンド交通や買い物システムなど、行政主導による費用負担のあり方、さらには利用者頻度、導入の時期的課題もあると推測されますが、財源確保等があっての計画となっているのかどうかお尋ねしたいというふうに思います。以上です。

答弁 村長

安村議員さんのご質問、スマート一次産業事業導入実現に向けての対応についてお答えをしたいと思います。これまでさまざまな地方創生関連の取り組みを進めてきた中に大規模農業を展開する更別村をフィールドとして農業のスマート化の研究を進める東京大学の平藤特任教授を初めとする研究機関あるいはソフト開発を進める企業や団体等とのかかわりを持つことができ、農作物のビッグデータの収集などの研究が進んでいます。実証段階に来ていることは以前にも説明をさせていただいているところであります。村といたしましても、先端技術を活用した研究が本村の大規模農業の中に取り組まれることは、本村の課題や農業の継続的な発展に結びつくものと考え、研究機関等との協力、連携を深めております。研究の前進に向けまして国家戦略特区の申請を行い、その後近未来技術等社会実装事業につきまして、北海道、岩見沢市、更別村の共同提案により申請を行い、昨年度に採択を受けることができました。同事業は、内閣府が中心となって各省庁と規制緩和の調整を行い近未来技術の普及を目指すもので、全国で14の地区が事業採択をされております。予算措置につきましては、内閣府の地方創生推進交付金の採択により、今年度からドローンの管制システムによる編隊飛行実験及び農薬散布実験、また課題となっております高速情報インフラの一部整備を計画しておりまして、8月6日には更別村スマート一次産業イノベーション協議会として実証しました公開実証テストを初め、順次事業を進めているところであります。また、農水産省の事業でありますスマート農業加速化実証プロジェクトにつきましては、農研機構からの受託事業であり、昭和区の岡田農場が実践農場として生産現場にスマート化を導入することによる作業の効率化や農作物の適正管理が従来の農業と比較してどのような効果や経営面での有意性をもたらすのか、2年間にわたる検証を進めるものであります。ご質問の1点目であります近未来技術等社会実装事業の導入実現の関係であります。本村の農業は既に大規模化が進んでおりまして、家族経営で現在の規模を維持するにはさらなる省力化や効率化が必要であります。また、ドローンやAIなどの先端技術を取り入れ、農作物を管理することにより収益性の向上が図られるとともに、所得向上が期待されるところであります。農業関連企業においても、そのような観点から実用化に向けた研究を進めています。既に一部のメーカーではロボットトラクターを販売しており、現在研究段階の製品につきましても早い段階での販売が想定され、スマート農業が研究で終わるのではなく、RTK―GNSS、GPSトラクターを初め、村内にも導入は始まっている状況と認識しております。ご質問の2点目、本事業の規制や法的整備と事業実施の関係につきましては、ご指摘のとおり例えばドローンの飛行につきましては航空法による規制がありましたが、農林水産省から7月30日付で発出されたガイドラインにおきまして、補助員配備の制限が残るものの、農薬散布や編隊飛行など多くの面で緩和が進んでおります。本実装事業につきましては、全国で事業採択されており、各地で行われる分野ごとの試験を継続する中で課題を整理し、社会実装に向かうものであり、国においても2025年を目標に農業現場への新技術普及に向けた取り組みを進めていることから、技術的な課題の解消とあわせて法整備も進むものと考えております。ご質問の3点目、市場開放など国内農業情勢、国際農業情勢と本事業の導入実施に向けた推進方策であります。ご指摘のとおり、TPP11、日欧EPAの締結や日米貿易交渉の影響など、国内外の農業動向には危機感を持っております。関連した費用負担や経費負担については現段階では図りかねるところでありますけれども、国や道、農業関係団体の動きと連携を深め、適切に対応してまいりたいと考えております。一方、本事業の推進に当たっては、例えばドローンを活用した作物管理を取り入れる場合におきまして、導入費や維持管理経費、利用方法、資格取得経費などとともに、費用対効果等が数字として示されてまいります。本事業の期間終了後すぐに現場での普及が進むというよりは、現在の農作業機械を活用しながら徐々に拡大するものと推測しております。国の補助事業等により農業者がみずから導入する方法、あるいは農業者の所有ではなく、受託業者が作業を請け負うことも想定されますが、画一的なスタイルではなく、経営形態に応じてスマート化によるメリットを生かすことが必要であると考えております。ご質問の4点目、スマート定住条件強化型事業の交通や買い物システムに関して費用負担や利用者頻度、導入時期の課題とそれに伴う財源確保との関連であります。スマート定住条件強化型につきましては、農林水産省の農山漁村振興交付金に含まれるものでありまして、近未来技術等社会実装事業と直接関係する事業ではありませんが、スマート農業の取り組みを進める中で申請し、採択をされたものであります。農業生産基盤が安定し、今後も持続的な発展が期待できる地域におきまして、生活の中にスマート化を取り入れ、生活環境の充実を図ることにより、村に課せられている課題をスマート農業というスーパーシティ構想の中で定住化、地域力の向上あるいは課題の解決を目指していくものであります。今年度から3カ年の事業となっております。1年目の今年は、事業計画の策定と交通や買い物といった村の課題に取り組むこととし、現在村内の交通に関するアンケート調査や村民バス利用者の調査を行っております。また、いわゆるデマンド交通の実証試験にも取り組む予定でありまして、ことしの冬と来年夏の2回の試験運行を今予定しております。この試験運行につきましては、スマートフォンなどを活用するシステムとあわせて電話予約での対応等を行い、10人乗りのワゴン車が予約先を巡回し、農村部においては曜日ごとに方面を決めて運行する、現在の村民バスに近い形を想定しております。試験運行の利用状況と、さきに申し上げましたアンケート結果、村民バスの利用状況などを勘案し、村内で利用しやすい移動手段の確保の検討を進めるとともに、予算につきましては現在の村民バスの予算規模が目安となりますけれども、新たな財源として国庫補助金の活用についても調査をしております。移動手段を持たない、あるいはこれから移動に不安がある方やそのご家族を含めて安心して住み続けられる環境の整備に努めてまいりたいと思います。スマートシティの部分については、まだ採択をされておりません。10月の末に申請をするということで今準備を進めておりますが、これについてもしっかりとした構想を立てながら進めてまいりたいというふうに考えております。以上、答弁といたします。

質問 6番 安村敏博

今のスマート農業に対する実証実験の導入に向けての補助事業に対するご回答をいただきましたけれども、少しまとめさせていただきたいと思います。まず、ドローンによる農薬散布等の実証実験という形でございますけれども、これは全国である程度の実施をしているという部分がございますけれども、更別村の農業形態を鑑みたときに、畑作主要4品、輪作体系の確保対策も含めて非常に畑の圃場の使い方というものは毎年毎年変わってまいります。その中で、基本的には農薬の新規開発も兼ねての課題になるのでしょうけれども、ドローンで本当に賄えるのかどうかという部分が非常に不鮮明過ぎるという形の中で、その中での押さえ方というのをしっかりまず捉えていかなければならないのでないかなというふうに思っております。次に、TPPの関係、いわゆる農業の所得の関係でご説明いただきましたけれども、このドローンというか、スマート農業に対する、まず実証実験とありながら、やはり費用対効果、いわゆるドローンを中心とした使用に対する費用対効果が出ているというふうに今ご回答いただきましたけれども、これは私が心配しているのは、ご質問させていただいたのは、TPP等発効される部分がもう既に実施という部分で動いております。まして今般アメリカとの2国間協議においても既に締結に入るという段取りに入りました。ですから、従前のTPPの交渉の、いわゆる更別村が置かれている農業の状況の施策をした中で、おおむね更別村が畑作で年収95億円程度、酪農、畜産で45億円程度、140億円をベースとした捉え方なのですけれども、これに対する影響度というのは総体的に畑作が40%の生産額減、酪農については畜産を中心に加工用乳用牛も含めてということで6割程度の価格低迷が想定されるということで、これはもう既に前々回も含めて何度もこの議場で論議した経過がありますけれども、このような実態の中で単にドローン、いわゆる同様の近未来化に向けて経費の軽減ができるのかという部分について、私は先ほどご質問をさせていただきましたけれども、所得が下がる中で農業者に対してそれだけの自走トラクターにしろドローンにしろある程度の整備を図るという形になりますと、それなりの費用がかかってくるということはもう現実になるわけでして、それらの捉え方を村としてどう捉えているのかということを今質問させていただいているところでございます。もう一点、まとめてしまって申しわけないのですけれども、デマンド交通につきましては村長からご説明いただきましたけれども、いわゆるアンケート調査について、村民の今調査している最中で集約中ですから、ここについては事細かくにはご質問させていただきませんけれども、ただ私が思うには、今般のこのアンケート調査、多分村長の今のお答えの中ではデマンド交通といって村内の交通網の、いわゆる医療機関、買い物弱者、医療に向かう部分、村内をまず想定した多分アンケート調査になっていると思うのです。ところが、多分ご希望されている方は村内という限定した中での捉え方はしていないのではないかというふうに思っております。これは、あくまでもアンケート調査の結果を見てみなければわからないという部分がございますので、この部分だけのデマンド交通に対する対応については、やはり十分村外も含めたニーズがあるのだということの潜在的要因があるということを十分踏まえた中で対応を図っていただきたいと思います。それと、将来的にこれは3年の計画で、これからの形になるでしょうけれども、基本的にはこれはやはりスマートフォンだとか、いろんな部分での利用も含めて、電話も含めてという形になりますけれども、やはりこれは利用者側のどうなのかという部分を十分踏まえた形の中の対応を図っていかなければ、高齢者、ひとり暮らしのご老人等を含めた中で、高度な技術は確かに必要かもしれませんけれども、高齢者は電話するのですら今大変な状況になっているという実態もあるわけでして、本当にその分の要望に対して村として真摯に迎えて、高齢者に本当にきちっとした対応できるのかという、これはやっぱり不確定要因がありますので、その点は十分配慮しながら、最もいい方法がとれるような形で進めれるよう、せっかくの補助事業、まだ採択されていないと言いますけれども、補助事業でございますので、それらも含めた形の中で実施していただきたいというふうに思っております。以上ですけれども、2点まとめさせていただきましたけれども、前段の部分のスマート農業に対するご回答をいただければと思います。

答弁 村長

全くおっしゃるとおりでありまして、実証実験等、幾つかの項目に分かれております。ドローンを飛ばして、この間も2機編隊飛ばしました。ただ、台風の被害があり、小麦の防除ができなかったことによる出発点でございました。何とかできないのかというようなことで、ではドローンで何とか農薬散布ができないかという研究もありました。その部分については、やはり私たちの村の圃場の規模に合わせて、それが本当に適切なのかどうかというお話もいただいております。最低でも5機編隊で飛ばないと、これは非常に難しいところもあります。ただ、機械の導入、新しい機械もどんどん、小麦のハーベスターでは収穫をしながら水分あるいは養分等の分析がされるものも出てきております。そのデータを今蓄積もしておりますけれども、全体としては実証実験の項目が多岐にわたっております。自動トラクターによる作業実証には、整地作業の自動化により労働投下時間を3分の1以下にするという目標をKPIとして掲げておりますし、耕起、整地、播種、収穫といった作業の半自動化を実証するということで今初年度では取り組んでおります。続いて、ドローンによるセンシングにおいてですけれども、圃場の村を測定するということで、生育状況のさまざまな、あるいは施肥の量のそういうようなむらですか、濃淡ですか、そういうものをセンシングによって把握をし、それをドローンによって把握をしながらデータとしてフィールドサーバーですか、そこに持っていきまして、そこから自動トラクターとか、あるいはドローンにこれを搭載するというようなことで、今その部分についてはデータ観測というところを行っております。ただ、もう一つは、この間も実験は成功しましたけれども、5分間で圃場を3Dマップというのですか、落として、それをドローンに積んで、すぐに自動でドローンが編隊飛行で防除するというようなことで、今その部分の研究も進めております。農薬散布ですけれども、これもホクサン株式会社さんとか、いろいろコンソーシアムに入っているいろんな農機具メーカーさんとか農薬メーカーさん、農薬のかけ合わせ量を少なくして、農薬散布量の削減量を5%減少させることとか、病原発生エリアを減らすということで、その部分で液肥の可変散布ということとか、その部分を含めて今検証を行っております。あと収穫要素の実証、土壌凍結のモニタリング、小麦自動播種のシステムの実証、そして経営栽培管理システムの実証ということで、それらを全てあわせて実証実験をすることによって、どの部分が村として非常に省力化あるいは適するのかというようなことで今取り組んでおります。スマート農業のイノベーション、今特区も申請しておりますけれども、国交省の我が村が140億円の粗生産ベースでいきますと、生産誘発額は27億円、GDPが18億円押し上げ、それにより新規就業を、農業だけにかかわらず、181人という国交省のそういう計算ベースから出しております。そういった面におきましては、その部分をしっかり検証できるように将来的に目標として掲げながら、本村の農業に適合させた部分でしっかり取り組んでいかなければならないと思います。ただ、機械導入とか最先端の技術を駆使したトラクター、今逆輸入されたM7というトラクターが自動化で実証実験を開始しておりますけれども、この部分につきましても今とかち財団が進めておりまして、このトラクターはISOBUS方式になっております。ISOBUS方式というのは、いろいろな情報機器が全てどのメーカーさんであっても均等に使えるような技術開発ということで、メーカーさんごとに変わるのではなくて、そういうような形で今進めております。2つ目のデマンド交通ですけれども、本当に高齢者の皆さんの足の確保ということでいえば、ご指摘があったとおりであると思いまして、安村議員さんおっしゃるとおり、やっぱり村内だけではなくて村外も想定していかなければならないというふうに考えております。いろんなところで今話を進めておりますけれども、できれば自動化で買い物に来る、村内の場合はということありますけれども、電話あるいはタブレット、高齢者にタブレットはどうなのかという意見もあります。本当に絵を押すような、記号を押すような形で何とかそれを集約して、それでできればやはり十勝バスの停留所だけではなくて、帯広とかいろんな部分も行って帰ってこれるような、3年間で実証実験等も村内を通じて、その先にやるものも目指していきたいというふうに思います。これについては、高齢者について総務省と、特に内閣府からもスマートシティは何も高技術開発とか最先端実験をやっているところが選ばれるのではないのですよというようなことを、村長、くれぐれも間違いないでくださいよということを言われました。つまり村の課題があります。移動、物流、行政、支払い、遠隔医療、遠隔福祉、遠隔介護、遠隔教育、いろんな部分を含めて、村にある喫緊の課題をIoTとかICT、AIを使って、どの部分をどう解決して、どういう絵を描いて持続可能な村をつくるのか。そこの解決する部分で国がこの課題を解決するにはあなたの村が非常に日本の典型として最適ですよというような話もいただいております。そういうような意味で、スマートシティを獲得しながら、さまざまな規制緩和を求めつつ、本当に高齢者等々に優しい村づくりに努めていきたいと思いますし、本当に喫緊の課題はこの部分では高速通信網のことがあります。今BWAということで村内3カ所に来ますということで今話を進めております。場合によっては、5Gが実証段階において導入されることも考えられます。この部分も含めて、しっかりと国あるいはそういう企業さんともタイアップをしながら、今進めている近未来技術実装が村の未来にとって資するものになるようにきちんと取り組んでまいりたいというふうに思います。以上であります。

質問 6番 安村敏博

基本的に、今お答えいただいた中で再度確認もさせていただかなければならない部分があるのですけれども、デマンド交通については今村長が答えていただきましたので、ある程度理解なりなんなりさせていただいたところでございますけれども、スマート産業でございます、基本的には。危惧しているのは、スマート産業に対する取り進めの方針です、あくまでも。スマート産業、これ今私はスマート農業と言ってしまいましたけれども、基本的に国としてはスマート産業、いわゆるいろんな部分のさまざまな分野でのスマート化をしようということで、予算措置もすごく、令和2年に向けてかなり予算措置をしようとして張り切っているわけですけれども、基本的には更別村が農業を主体として、その改善を図って、省力化を図って、収益の向上を図ろうという今ご説明、それを主眼とした対策で実証実験をやりましょうというお話ですけれども、基本的には、申しわけないですけれども、更別村も国の支援をいただいて、もう既に自走トラクターの何十台も着手しております。その部分が、ではその分プラス、今農業者が一番頭を悩ませているというか、一番技術投入しているのは、いわゆる土壌分析だとか施肥設計なのです。その部分というのは、もう何十年もの積み上げの数字なのです。よろしいですか。土壌分析、施肥設計というのは何十年もかかって、農協連が中心となって、何十年もリターン、リターンしながら農業者個々が積み上げている施肥設計なりの部分なのです。それがいまだかつてその解決策といいますか、妥当性を追求できているという部分はもう何十年もやってて、ないのです。これが農業なのです。確かにわかります。スマート産業に参入して実証してと。これ基本的に村の部分を今農業として農業者をどういうふうに向けていくのか。農業という産業をどういうふうな形で持っていくかという部分が、僕は今近々の課題だと思っているのです、実質的に。いわゆる熱中機構に対して、たまたま研究者が来られたから、それも含めてという話は、僕はそれは賛同できません。これは、研究のための研究であって、実証でないですもの。平たく言えば実証でないです。実証実験やったとしても、先ほど申し上げたとおり、もう土台として土壌分析だとか施肥設計なんか何十年もかけてやっているのです、農業者はお金をかけながら。よろしいですか。それなのに、スマート農業化したからといって、すぐデータが蓄積されて改善できるなんていうためしがならないと思います。これ我々が生きているというか、我々が亡くなって50年後、60年後にはあり得る可能性は、発生というか、実証される部分もあるかもしれませんけれども、僕はその分で正直言って、もうこのロボット化だとか自走トラクターなんて、村長ご存じのように北大が中心となってやっているではないですか、もう既に何年も前から。もう実証に入っているのではないですか。岩見沢だとか江別だとかに入ってやっているのではないですか。何でそれを更別村が再度という形で、それは申しわけないけれども、全道一円の中でやっているのだったら、それをその実態を踏まえた中で更別村に応用できるような形で、何でそれをフィードバックするような考え方を持たないのですか。私は、そこがやっぱり疑問です。それに対して、これは実証実験に対して1億4,700万円という膨大な資金を使いながら実証するのです。やはり僕が思っているのは、第6期更別村総合計画の基本目標に上げた部分、産業が元気なまちづくりでの農業、林業、商工業、これの取り組みをいたしますと書いてあるわけですから、まず近々の課題。冒頭で申し上げたとおり、いろんな課題をまず先決としてきちっと整理した中で私はやるべきだと思うし、このスマート産業が悪いとかなんとかではなくて、やっぱり村の大切な財源を、補助事業といえども、財源を使っての実証になるわけですから、先ほど冒頭の中でも言いましたように、やっぱり行政と住民がニアミスを起こしてはいけません。そういう部分を捉えた形で進めてもらいたいと思いますし、今ドローンについては1件だけですね。本当にそれで実証実験になるのかと、私は疑問符もあります、正直言って個人的には。それであるのだったら、3カ所、4カ所やるべきです。鉄南、鉄北、上更別だとかとやるべきです。そういうものも含めて、やっぱり整備していかなければならない場面に来ているにもかかわらず、それは実証実験だからその部分でということで、東大の教授なのか知りませんけれども、それの計画性の中でいっても、これは村の主体性というのは何も見えてこないということ、私は思っているのですけれども、その点について最後になりますけれども、全体的な村の、申し上げたとおりTPPによって所得、農業者の実質生産額が下がるのです。最低限でも20億円ぐらい下がるのです、どう試算しても。農業者の農業生産額が20億円以上下がるのです。その中で改めてこのスマート農業に対してお金をかけて、そしてそれが実証されて、では実質的に導入しますよといったときに、どれだけのお金がかかってくるのだ。みんな国が面倒見てくれるわけではない、村が面倒見てくれるわけではないわけですから、その点やっぱりしっかりとした対策を踏まえた中で取り進めていただきたいということで、再度、最後ですけれども、村長の所見をお伺いさせていただきたいと思います。

答弁 村長

今安村議員さんのお話ありました。何点かにわたりありましたけれども、1つは、この実証実験は熱中小学校に端を発した研究のための研究ではありません。これは、本村の農業者がさまざまな農業の課題を抱える中、それをどういうふうにして解決したらいいかということを研究機関等、あるいは東大を中心とするCRESTという国の研究機関と同時に研究をしてきたことから、その部分に端を発して村における農業課題を解決しようとするものであります。更別村は、日本の大型畑作農地でありますし、圃場1枚当たり10ヘクタールを超える畑が点在します。公道を走行せずに無人作業が実施できる農地、これは20ヘクタール所有しております。これは、ソサエティー5.0を目指す農地集約化の将来に近い、国がモデルとする近い将来の環境を村として進んであります。その反面、大規模化が進んだことにより、農作業に占めるトラクターの作業時間が多く、これ以上の低コスト化は難しいという深刻な問題を村として抱えております。無人トラクター、IoT、ビッグデータを活用した生産性の向上の恩恵が極めて更別村が大きいというふうに国としても捉えております。そのために、スマート農業技術及びさまざまなシステムを、コンバインによる収量マップの情報、あるいは最先端農業の実証、自動化を行う中で、そしてそれをリアルタイムにモニタリングしながら、研究者が立てたいろんな部分について、それを村として生かしていくということであります。特に実証する技術体系と考え方ということでありますけれども、今まで、先ほどお話ありました数十年あるいはそれ以上にわたって農協、共済連等が開発した農業生産履歴システムあるいは農業総合支援システム、これはマップもありますし、衛星も十勝全体の地図も圃場の地図も持っています。そのシステムを作業効率の省力化や、あるいは所得の向上に向けて、その部分をどういうふうにすれば実際にその村あるいはそのまちで収量のアップ、さまざまな、今無人トラクターが400台入っておりますけれども、それを効率的に動かせるかということで、その部分で原点であります。決して研究のための研究をするためにこれがされたわけでもありませんし、熱中小学校に東大が来たから、それで始まったわけでありません。これは、地元の農家の方あるいは農業のそういうような課題がたくさん抱える中でそういうことが実証されてきたわけであります。東京大学だけではなくて、帯広畜産大学、株式会社北海道クボタ、株式会社農業情報設計社、十勝農業協同組合連合会、更別村農業協同組合、そして北海道農業研究センター、ホクサン株式会社、NECソリューションイノベータ、十勝農業改良普及センター、スペースアグリ株式会社、更別プリディクション、そういうような形で全てが連合体となってこの実証をしようとしております。特に更別のトラクターにおいては、GPSトラクター400台、RTK―GNSSと詳しく言いますけれども、不具合として保安林周辺では位置補正データがトラクター側で受け取れない現状があります。さらに、衛星から送られてくるGLONASSという補正データが一定の時間で受け取れない、または衛星みちびきへの対応が完全にし切れていないというようなところがあります。これが続けば、既存のGPSトラクター、自動操舵トラクターも機能しなくなり、活用の機会も失われてしまうということも危惧されております。そういった部分をしっかり実証しながら、更別村の土地あるいはそういうような圃場に合わせて、保安林の状況に合わせて、これをどういうふうに課題を解決していくのか。通信網の、言うことも含めて、しっかり農業者の皆さん、農協、普及センターの職員、農協連の皆さんがその辺の技術開発を今一生懸命進めているところであります。これは、将来にわたっての更別村の農業の発展に必ずや寄与するものと考えております。さまざまな意味で、リモートセンシングもそうです。これについては、今本当にトラクターやドローンだけではなくて、農業全体をデータ化して、本当に経験と知識、勘の農業ということも言いますけれども、私はそれも大事だと思います。培われた、やっぱりそういう農業者のそういう部分を大切にしながら、効率化、省力化できる部分はしっかりしながら、最終目標は農家の農業所得の向上です。所得が上がるということとTPPに対応するには、やっぱりそういうような先進、世界と戦わなければ農業は守っていけません。そのためには、だからプログラミング学習を去年から始めたのです。学習指導要領にプログラミング学習が載るからといって、子どもたちにやらせているわけではありません。将来彼らが最先端の技術が農業に、地元におりてきたときに、彼らが自分の圃場に合わせて自分の土壌地質あるいは傾斜等の圃場に合わせてトラクター、無人トラクター、あるいはドローン、あるいはAIを搭載した作業機器ですね、トラクターの後ろにつける機器ですね、それを動かせる能力を今のうちに身につけさせることがTPP11や国際農業情勢の厳しい中においてしっかりと十勝の農業を守り、日本の食糧事情を守っていくということに結びついていくということで確信をしております。そういった点で、安村議員さんからご指摘のところもしっかりと受けながら、今後この近未来実装等、スマート農業あるいはスマートシティの展開に向けてしっかりと取り組んでまいりたいというふうに思っております。以上であります。

質問 6番 安村敏博

村長の回答の中で、決して農業者は勘でやっているわけではないということだけは申し上げたいと思います。やはりバックデータを持ちながら、一生懸命今実施していますので、その点は誤解のないようにお願いして、質問を終わらせていただきます。

答弁 村長

そこだけは、誤解を解いておきたいと思います。私は、何も経験や勘で農業が今進んでいるというふうに話しておりません。その点、誤解しないでください。それも大事ですと私はお話ししました。そのことをしっかりお聞きになっていただきたいというふうに思います。その部分を含めて、より効率化、そして目指す部分について、所得向上、労働力の省力化を目指すにはその部分の高度技術も必要である。経験と勘、それも大事です。そして高度技術も必要です。そういう部分で農業を持続していきましょうということでお話ししましたので、ご理解をよろしくお願いいたします。

出典:更別村議会 令和元年第3回定例会 2019年9月18日 議事録 PDF(26ページ) 間違いを知らせる