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更別村議会 平成30年第1回定例会 2018年3月19日

今般村長の村政執行方針について

2018年3月19日、更別村議会の一般質問で、安村敏博議員が「今般村長の村政執行方針について」質問し、村長が答弁しました。

質問者
安村敏博 議員
答弁者
村長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 安村敏博

議長の許可をいただき、通告に基づきご質問させていただきたいというふうに思います。今般村長の村政執行方針について、ふるさと更別村の基幹産業である農業の維持、継続に対し、環太平洋経済連携協定、TPPイレブンの参加国署名がなされたことにより、本格的な議論が進められると同時に、日本が主導した中で早期批准が想定されます。また、日欧EPA、経済連携協定妥結に向けた議論も同時進行される懸念があります。加えて、まだ不透明ではありますが、日米FTE、FTA、2国間自由貿易協定もいつになるか懸念されるところでございます。このような状況下にあって、更別村は旧政府管掌作物、小麦、でん粉用バレイショ、てん菜と雑豆。雑豆輸入につきましては、ミニマムアクセスということで12万トンルールが既に実施されております。それらの主要品目、生乳、和牛生産を主要生産物として生産活動し、今日に至っているところでございます。TPPイレブン批准、日欧EPA妥結による農畜産物への影響額は、昨年12月に政府が示した試算額、TPPイレブンによる農林水産物33品目で1,500億円、日欧EPAによる農林水産物28品目で1,100億円の生産減少額が見込まれると試算されました。更別村の農業生産物はまさに直撃を受け、農業の存亡の危機にあると思われます。村としてそれら対応についての重要性の認識と対応について村長の所見を求めたいというふうに思ってございます。まず、1番目でございますけれども、今般3月8日にチリの首都、サンディエゴでTPPイレブン参加国による新協定の署名が行われ、批准に向けた対応が加速されると予想されます。その影響と更別の基幹産業である農業についての対応について村長の所見を求めたいというふうに思っています。2点目でございますけれども、村の機関産業の衰退は村経済全体の多大なダメージにとどまらず、行政推進へ及ぼす影響は多く、行政存亡の危機的状況も想定されることから、村としての対応を講ずる考えがないのかお伺いしたいと思います。3点目でございますけれども、想定されるTPPイレブン合意批准並びに日欧EPA妥結、さらには日米FTAの協議に対し、村として批准、合意への対応、あるいは農業所得補償に対する恒久的対策など、要請も必要と思われますが、その対応についての見解を求めたいと思います。以上3点についてご説明いただければというふうに思います。

答弁 村長

安村議員さんの質問にお答えをいたします。TPP、環太平洋経済連携協定につきましては、日本とアメリカを含む12カ国で交渉が進められておりましたが、昨年アメリカが離脱を宣言した後もTPPイレブンとして11カ国での協議が重ねられ、去る3月8日、参加国の署名に至っております。この間国は、TPPイレブン交渉における主導的な役割を担いつつ、昨年11月に総合的なTPP等関連政策大綱を策定するなど、協定の早期発効に向けた準備が進められてきたものと感じております。国の試算におきましては、農林水産物の生産減少額は約900億円から1,500億円とされ、本年2月に公表されました北海道の試算ではTPPイレブンで約312億円から495億円、日欧EPAで約214億円から329億円の影響があるとされており、減少額の半分以上が北海道になるものと見込まれております。いずれも関税削減等の影響で価格低下による生産額の減少が生じるものの、体質強化対策による生産コストの低減、品質の向上や経営安定対策などの国内対策により、引き続き生産や農家所得が確保され、国内生産量は維持されるものと見込んでいると公表されているところでありますが、今後の国内対策が十分に推進した場合を想定されているものでありまして、先行き不透明なことについては変わりはないという見解であるというふうに言わざるを得ないと考えております。このような状況の中で、ご質問の第1点目ですが、北海道の試算をもとに平成28年に、平成27年度の生産額ベースですが、試算した本村におけるTPP影響額は3億6,000万円から4億3,000万円でありました。TPPイレブンでの国の試算に大きな変更がないことから、ほぼ同額の影響になるものと想定をしております。日欧EPAでの影響額につきましては、北海道の試算を参考にいたしますとTPPイレブンの6割強と見込まれていることから、本村では2億4,000万円から2億8,000万円となり、合わせますと6億円から7億1,000万円と推測されます。試算に用いる数値は全国ベースですので、概算での見込みにとどまるものであります。2点目のご質問にある村の対応といたしましては、執行方針でも述べさせていただきましたけれども、本村の基幹産業である農業を安定的に持続させるため、農業者はもとより関係機関との連携をこれまで以上に強化し、次代を担う後継者の方々が希望を持って継承できる更別農業となるよう、農地基盤整備や土づくり支援、畜産クラスター事業など各種の対策を推進してまいりたいと考えております。3点目のご質問についてですけれども、国では生産額の減少を国内対策の強化によりカバーし、生産者の所得を維持していくとの見解を示しており、総合的なTPP等関連政策大綱に基づく予算措置が検討されているところですけれども、全国画一的な対策では本村を初めとする北海道農業の実情にそぐわないものとなることが懸念をされます。このことから、十分に今後の動向を注視してまいりたいというふうに考えています。また、日本の食料生産基地である北海道、十勝の農業を守るため、農業関係団体とも協力しながら、オール北海道、オール十勝の取り組みとして必要な要請活動等にも積極的に参画してまいりたいと考えております。以上、お答えといたします。

質問 1番 安村敏博

まず、1点目の回答について、所見といいますか、少し提案をさせていただきたいというふうに思っています。基本的には、TPPイレブン及び日欧EPAにおける減額というか、そういう部分についての影響についての説明をいただきましたけれども、当更別は戸当たり50ヘクタールを超えている大型農業を展開しているわけです。酪農については、十勝管内では多少規模的には平均より少し下回るような感じがしますけれども、もう既に生産コストの低減、品質向上等についてはあらゆる手を打って、生産者努力でこれは行っているわけでございます。今説明のありました27年度をベースにした試算ということで、TPPの本村の影響を加えますと2億4,000万から2億8,000万となり、合計で6億から7億の減収といいますか、減額が見込まれるという形の説明がございましたけれども、基本的には麦一つとってもWTOの前の小麦の価格というのは1俵当たり、通常の生産である程度品質も確保されてという一定の条件はありますけれども、1万2,000円から3,000円していたという経過がございます。それが現実的にあったにもかかわらず、WTOの交渉が入ってから軒並み小麦の価格というのは下がりまして、1万円を切るような形になってございます。今般のTPPイレブン、アメリカが離脱したといえども、イレブンでの影響を考えると、今大体輸入物の小麦のトン当たりの価格が5万から5万5,000円ぐらい、ちょっと上がっているという、3.何%値段は上がっているのですけれども、1俵に勘案すると3,000円から3,500円にしかならないということになります。ただ、その中でこのような努力をしている中でも生産額が下がってしまう。また、先ほどの話に戻りますけれども、農家にとって6億、7億の減収額ということは基本的には農家の純利益が全くなくなるということだと思うのです。今110億ぐらいの29年度の部分があるのですけれども、それを考えると農家の大事な次年度の経営をするための資金力が全くなくなってしまう。これで希望を持って、夢を持って邁進できるか、農業を続けていけるかという不安が1点ございます。その面を踏まえてまとめますと、基本的に更別の基幹産業は農業だという位置づけがまず第一義的にあります。さらに、そのことが林業も含めて、商工業も含めという話になってしまうと、これは単純に更別村行政がどの方向にいけるのかという、非常に厳しい状況にされるという現実味があるということです。行政の推進ができない。行政がややもするとなくなる可能性があるという危機的状況があるという、やっぱりその認識をしていかなければだめだと思うのです。その点の押さえ方をまず村長、どのような形で捉えているのか。私が言いたいのは、更別村という、農業という一つの物差しで見るのではなくて、ここは更別村内挙げて全村民が同じように、農業も商業も工業も全て関連する部分が更別村でありますので、1つがこけたらみんな停滞するわけですから、その部分の共通認識と更別村独自として危機的な部分を含めたまとめをきちっとここでして、提案材料としてまとめ上げて、来たるべきときに道に対してでも国に対してでも十分な要請を図ることをしませんかというご提案をさせていただきたいと思うのですけれども、ちょっと2点絡む部分があるのですけれども、その点の見解についてのご回答をいただければというふうに思います。

答弁 村長

今安村議員さんのお話でご指摘ありましたけれども、私も全くそのとおりの認識をしております。まさに基幹産業農業、これを持続可能といいますか、本当に振興していくために今の豊かな基盤をより充実していくためには、このTPPイレブンとかEPA含めまして、これは非常に大きな問題であるというふうに考えています。これは、このこと自身が村の存続にもかかわる大きな問題として捉えなければいけないというふうに思っています。冒頭の招集の挨拶にも申しましたけれども、これは農業関係はもちろん多大な被害を受けますけれども、それ以上にそれを取り巻く村の中のさまざまな経済環境とか、いろんな状況、生活環境にも、非常に経済的にも大きな打撃、ダメージがくるのは、これははっきりしております。そうなれば、今ご指摘のようにそのものが村としての自治体としての存亡もかかってきますよということです。そのとおりだと思います。だから、政府は今日本が最先端で批准にというか、中で動いておりますし、そういう動きが加速化していますよね。だから、そういう部分で動向を注目すると言ったのはそういった意味でありまして、町村会もそうですし、JAさんもそうですし、農協関係の団体も含めまして、あるいは経済界も含めまして、しっかりと要請をしていかなければいけませんし、これについては村を挙げて反対をしていくといいますか、それに大綱も出ていますけれども、しっかり生産者のそういうような所得の補償とか十分な、対症療法ではなくて恒久的な対策をしっかり要請していかなければならないというふうに感じております。そういうことで、村としてもしっかりと、動きは今確認をしていますけれども、多分早急に動き出すと思いますので、その部分私が果たすべき役割、行政が果たすべき役割にしっかり取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

質問 1番 安村敏博

今村長からの説明がございましたけれども、お聞きしていると確かに直接的な被害を受けるのは農業者という部分は、これは否めない事実なのですけれども、以前もそうであったのですけれども、WTOも含めて、TPPの12カ国の参加のときもそうでしたけれども、全道、十勝段階では主導が農業団体であってということで、それにまつわる部分の減額も含めて、経済的影響も含めてということで、関係団体の賛同を得ながらアピール活動をしたという、反対活動もしたという現実があるわけですけれども、ここはアメリカの2国間協議の動向もまだ不明で何とも言えない部分はありますけれども、これは基本的に村の存続にかかわる重大事項だというふうに認識してもらわなければならないし、村挙げて、誰が先導するだとかということでなくて、ここは今本当に日本が主導しているわけですから、TPPイレブンの早期批准については日本が完全に誘導しているわけですから、その分については更別村の現状がどうなるのかというきちっとした部分を数字出すなり、前後して申しわけないけれども、ただ農業者の減額が基本的には6億なり7億になるよという話のそのまとめではなくて、更別村全体として基幹産業農業を中心とした経済がどのような形になるかという部分がきちっと村民全体の共有としてなければ、また以前と同じように林業者は林業者、商業者は商業者、農業者は農業者。だけれども、経済的にひどいよね、影響あるよね、そういう次元の話ではないと思うのです。まして、アジア系統が日本より経済的に劣っているとは言いませんけれども、日本が誘導していけるような参加国のあと10カ国ですから、当然日本が有利にというよりも、批准的には進めると思うのです。ただ、その内容はまだきちっとした明確なもの出ていないというもどかしさもありますけれども、最後なのですけれども、そこはやっぱり村長がリーダーシップをとって、更別全体の影響額をなるべくきちっと、現実を把握したものをきちっと数字に出して、対策必要だと、農業者のためにただ政策支援をうたって、何とかしてくださいという文言でなくて、村としてどうなのかという危機感を持った対策ができないのかということで、最後ですけれども、その点の所見をもう一回いただければというふうに思います。

答弁 村長

私は、本当に村の存亡にかかわる重大事項であるというふうにこのTPPの問題、一連の農産物等をめぐる国際協定のあり方については危機感を持っております。その部分では、以前も町村会とかで農業関係の試算だけではなくていろんな部分についてもそれをして、町村会独自で国に要請に行ったり、あるいはJAさん、あるいは関係機関と手をつないでそういう動きを起こそうということでやっておりますけれども、今回は私自身は村を挙げてという点ではリーダーシップを発揮して、具体的な数字をお示しできればいいのかな。この辺はちょっと調査研究をさせていただいて、具体的に農業関係者の方はもちろん、食の部分ももちろんですけれども、商業あるいは産業にもたらす影響の大きさをできるだけ具体的に村民の皆さんに明らかにしながら、これはゆゆしき事態なのだということを認識していただきながら、あらゆる方法で、あらゆる段階でこれについての働きかけ、あるいは恒久的な対策等についてしっかりと保障等を強く要請していきたいというふうに考えております。以上でございます。

質問 1番 安村敏博

村長のそのお言葉を聞いて少し安心したというよりも、進むべき方針に向かってきちっとした部分で、農業を守るでなくて、更別村をどうするかということの信念で村長走っていただきたいというふうに思っております。

出典:更別村議会 平成30年第1回定例会 2018年3月19日 議事録 PDF(92ページ) 間違いを知らせる