蘭越町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月13日
今後の地熱発電事業推進について
2023年9月13日、蘭越町議会の一般質問で、金安英照議員が「今後の地熱発電事業推進について」質問し、町長 金秀行が答弁しました。
- 質問者
- 金安英照 議員
- 答弁者
- 町長 金秀行
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 5番 金安英照
おはようございます。5番の金安です。よろしくお願いいたします。私から、今後の地熱発電事業推進について、町長にお伺いいたします。今回の噴出事故を踏まえ、本町での地熱エネルギー、地熱開発に対する考え方に変更があるのかどうかをお伺いいたします。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 金秀行
金安議員の今後の地熱発電事業推進についての御質問にお答えをいたします。本年6月29日、午前11時30分頃に湯里地区で発生した地熱発電の資源量調査による蒸気噴出につきましては、8月18日に注水作業の効果によって蒸気の噴出が抑制され、8月28日の井戸の埋め戻し作業の完了に伴い、2か月間に及んだ事故の根本的な解決に終止符を打つことができました。今後は、農業者や健康被害に遭われた方、休業を余儀なくされた事業者等への補償、風評被害、環境被害の把握、復旧等について、三井石油開発株式会社に引き続き、真摯な対応を求めてまいりたいと考えているところでございます。さて、議員からの今回の噴出事故を踏まえ、本町での地熱エネルギー、地熱開発に対する考え方に変更があるのかとの御質問についてですが、2050年度のカーボンニュートラルの実現に向けて、国や北海道が再生可能エネルギーの導入を推進し、本町においても蘭越町地域新エネルギービジョンを策定し、取組を進める中で、地熱エネルギーは、天候等に左右されない安定的なベースロード電源として期待をされており、私といたしましても、陸上風力、洋上風力と同様に、町の地域特性が最大限活かせるエネルギーとして、大いに期待している考えに今も変わりはございません。本町における地熱開発は、平成28年度から事業者による資源量調査が始まったことを受けて、翌年、ニセコ町及び本町の温泉事業者、環境・エネルギー・観光関係団体、地元有識者などで構成され、道内電力事業者のグループ企業である総合建設コンサルタント会社が事務局を務めるニセコ・蘭越地区地熱資源利活用協議会をニセコ町と共同で設立・運営をし、地域における地熱資源に対する理解促進等を進めてきた経過でございます。したがいまして、今後の地熱事業についても当該協議会での協議を経て、進められていくものと考えております。地熱事業を推進するに当たっては、今回の事態を受けて、事業者には原因の究明、対応について、求めてまいりたいと考えております。なお、今実施している三井石油開発株式会社の事業は、資源調査事業ですので、本格的な事業化を行うまでには、段階を踏んでいかなければならないというふうに考えおりますので、御理解を願います。以上です。
議員の質問 5番 金安英照
町長、ありがとうございました。今回、私がね、噴出に係る最初の質問であります。この後、難波議員、北山議員と続くわけですが、私やっぱり大枠をね、お聞きしたかったっていうことなんですよね。町の思いというかね、考えというか、そのマインドをね、支柱にしていけばね、それを柱にしていけば、ぶれずに、これからの議論、今後の展望、対策、統率に繋がっていくのではないかと思いまして、このような質問をね、まずさせていただきました。実際、噴出が続いてるときからもそうでしたし、それから噴出が収まってからもですね、町内外問わず多くの方からね、この後どうすんだよ、続けるのかと。こういう声と、もういいんだべって、もういいんだべっていうのはもう、もう調査やらないんだべっていう声とね、中にはですよね、今はまだそれどころじゃないっていうね、声もお聞きしました。先ほど町長がね、おっしゃられた町長のお気持ちはあの本町のね、地域強靱化計画、令和5年4月改訂版にね、ライフラインの確保として、再生可能エネルギーの導入拡大、エネルギーの地産地消を図るための重点項目であると。地中熱、地熱発電等のプロジェクトもね、着実に推進していくべきとされておりますから、先ほどおっしゃられたその利活用委員会もそうなんですけれども、町はこうだっていうのがね、こうやって記載されてた。記載されてるってことですよね。ちょっと、地球の話になっちゃうんですけども、私達の住んでる地球っていうのは、太陽からエネルギーをもらって、その温まったね、熱は宇宙へ放出されていくわけなんですよね。これが地球の息吹ででしてね、しかしながら、この熱を通さない温室効果ガスと呼ばれる物質が空気中に増え続けたり、溜まっていってしまうと、地球の熱は外に逃げにくくなって、まるでサウナの中にいるような状態に陥ると、これが地球温暖化であるとされてます。この温室効果ガスというのは、自然界にも当然あるんですけれども、その多くは私達人間が出す二酸化炭素であるっていうことがね、わかったと。私達が今生きているためのエネルギー、石炭、石油、天然ガスなどが、18世紀の頃からずっと出し続けていたって言われてるんですけれども、でもそれはね、文明の発展で、このままでは地球が大変だって警鐘が鳴らされたのはね、この数十年であってね、当時はやっぱりわかんないですよね。それは。ただ、その世の発展とともに、私達が豊かになっていくにしたがって、地球に悲鳴を上げさせてきたってことなんですよね。気温の上昇、台風の巨大化、豪雨の発生、水不足、森林火災、農作物の減少、伝染病など、この地球温暖化のね、つけが今、こうやってね、世界中に返ってきてます。わかった以上は、やっぱりこのつけをね、返していかないといけないですよね。地球がやっぱり元気になってもらわないといけない。そのためにも二酸化炭素を排出しない再生と供給が常にその地球の中で続けることができる、いわゆる再生エネルギーへの推奨と切り替えが、今、全世界で急ピッチで取り行われてるっていうところですよね。地熱エネルギーで申しますると、地球の熱を利用し、蒸気で直接タービンを回し発電をさせる。暖房、冷房、蓄熱、温泉などの利用は多岐に及ぶとされ、その地球内部から発せられるこのエネルギーの高熱の期間というのは、これ今後数十億年って見られてるんだよ、地球が滅びるまで、この地熱っていうのはあるってことで、その非常に将来性のあるエネルギーであるってことがね、最近わかってます。今回、このようなことになりましたけれども、先般の住民説明会でも、三井さんのほうがね、この地は、熱資源がね、大変豊富であるとこのように認識を示しておりました。町の皆さんね、やっぱり今、こうやって噴出が止まってね、これから大変なのも、相手があるっていうこともね、そういうのも、だから今、それどころではじゃないのも、皆さんも重々承知ですよね。ただ、承知の上でね、皆さん、今一番聞きたいってことは、町はやるのかやらないのかって。金町長、やるのかやらないのかっていうところであります。いつやるかとかね、どこでどうやるかとか、その具体的なことはもう全然、後です。全然あとのほうです。ただその町の示す方向は確認して、やっぱり認識しておきたいと、それに沿ったね、生き方をね、私達はこれからしていかないといけないっていう思いであります。ですので、再度、調査の変更がないということでよろしいでしょうか。
答弁 町長 金秀行
金安議員の再質問にお答えしたいと思います。非常に、地球温暖化に伴う二酸化炭素の影響の説明もですね、今、していただいたところでございますが、私の答弁で申し上げたとおり、本町での再生可能エネルギーっていうね、その導入についてはカーボンニュートラル、これを進めていく上では必要なエネルギーだっていうその認識は変わってはいないということです。ただ、その再生可能エネルギーの必要性と、それと三井石油開発の蒸気噴出を起こしたというね、その事実、そこをきちっと検証しながら進めていかなければならないという考え方を持っております。ですから、再生可能エネルギー、地熱も含めて、今後の対策については、先ほど申し上げましたニセコ町と共同で行っている地熱資源利活用協議会、これは温泉事業者も入ってますし、関係機関、みんなが入って、これまでは調査を推進していくという部分の中で進めてきておりました。順調にですね、三井さんも5本の掘削をしながら、これまでそういう噴出ということもなく進めてきたんですが、今回のその噴出に伴ってね、まずいろんな方々の影響出てる、これはきちっと三井さんのほうで責任を持って、私は対応してもらわなかったらならない。それがまず最優先だというふうに考えております。そのような中で、今後、協議会含めながら、この地熱発電事業の推進の必要性、これは十分ですね、事業化になるまでには相当なまだまだ期間を要するんですよね。今、調査という段階ですから。ですから、いろんな町民の皆さんの、また考え方とか、そういうものもありますので、協議会含めて、またいろんな町民の声とか、そういうのを聞いてですね、私としては、再生可能エネルギーは必要だと、必要で、地熱っていうのは安定的なベースロードというかたちのものを持ってますが、今回の噴出という部分に対してね、町民がどのような考え方を持っているのか、そういうのもきちっとお聞きした上でですね、今後の推進について検討してまいりたい。三井さんも、いろんな町民説明会の中では、今は今後どうするかということは、全くまだ今は考えてないっていうかですね未定だと。まずはこの対策に最善を尽くすというふうに言っておりますので、私も繰り返しになります。再生可能エネルギーの必要性と、今の噴出、この部分はですね、まずそれぞれの部分の中で、先に最優先としてやらないと、やるべきことは進めながら対応してまいりたいという考え方でございます。御理解ください。
議員の質問 5番 金安英照
どうもありがとうございました。議会としてもですね、今後しっかりと注視して、協力させてもらう所存でございます。よろしくお願いいたします。それとね、町長、もう一つあるんです。これはあの質問ではないんですけれども、思いとしてね、受け止めていただきたいことがあります。これは江戸の風評被害っていう本なんです。久しぶりにですね、引っ張り出して、ちょっと読み直してみました。今から300年前、江戸の町で起きた風評ですよね。主だった八つの出来事が、当時の資料をもとに検証されております。読んでおりますと、江戸時代もね、今の時代も、この風評被害、情報被害ってのはね、ちっとも変わってないんですね。確かに今のテレビというね、なんですか。情報伝達の媒体があって、その通信状況っていうのはね、当時とは比較にはなりませんが、それでもその当時の口伝え、口伝ですよね。それから、手紙、瓦本などの印刷物によって、この人々に伝播するスピードっていうのはね、瞬く間に拡散されたっていうことであります。今もね、昔も、こうやって風評が発生する原因っていうのはね、やっぱり不安からです。急に不安なことが起こる。悪いほうに考え、想像する、不安感が増す、疑心暗鬼になって、それが共有されていく、その共有の伝わり方の過程でリアリティが高まる。そして、ありもしない一つの話ができあがる。こういうことの繰り返しですよね。さらに、これに尾ひれやはひれが付く。最初は皆さん、一人一人が不安であっても、一つの運動体になってしまえば、必要以上に煽ってみたり、面白かったりする。昔も今も、これは変わらないですわ。ただその、いつの世もね、風評が混ざったためしというのはありません。今後もね、それもありえません。やはり風評はね、所詮、風評でね、無常の風に散るだけだと思ってます。ですので、今回ね、町長、私は大枠でのまちの方向性を示していただきたいと申したのは、やっぱりその不安感の払拭です。示す方向がね、共有されていれば、災いはね、必ず転じていきますから、これをね、追い風に、なってもらいたい。そして願ってやみません。今ではね、蘭越町の噴出のニュースもテレビからめっきり減って、連日の報道をね、満額受け止めて見てきた方々、今どうですかね。その後も、日々いろんなニュースが流れていて、もうすっかり払拭をして、別の話題に興味や関心が移ったんですかね。だからそうやって、速報的なもの、話題性のものに倦むと、倦んでいくと、あとはね、もう残るものがね、真実しかないですよ、これ。この町に残ってる真実をですね、一つ一つ、また皆さんでリロードね、していけばいいと思いますよ。例えば、例えばですけどね、その真実の一つにね、本町のやっぱり美味しさっていう強みがあります。仕事でね、遠方に行く際には、夏になれば、野菜、果物、秋になれば、新米をですね、お参りのね、御挨拶としてお供えさせていただいてます。後日ね、美味しかったって電話に、礼状いただくんですけれども、この夏はですね、美味しかったという言葉のね、上と下にですね、本当に美味しかったですと、ね、頑張ってください応援してますとかね、改めて美味しいと感じました。感じてます。私も微力ながら宣伝していきますなどね、こういうね、お言葉をね、いただいてるんです。美味しいっていう言葉の上にね、本当にとかね、改めてっていうことがついてること自体がね、皆さん、町のことをね、鑑みてもらったっていう証だと思うんですよね。本当に激励までいただいて、町長、どうですか。これがね、僕、本当のね、答えだと思いますよね。本当にありがたいお話でね、それを農家さんにお伝えしますとね、農家さんもね、本当に良かったってね、ほっとされて喜んでくれてますよ。その間に煽るやつとかね、面白がるやつがいないから、こうやって生の声がね、いただけるんだなって感じてます。この応援の声っていうのがね、もっともっとたくさんあると思いますし、もっともっと広まってもらいたいです。私は農業についてはね、本当に門外漢でね、発することさえできないんですけれども、この美味しさというのは、やっぱり皆さんの結晶です。その美味しさをね、みんなで宣伝してPRして、年々年々こうやってブランド力をね、高めて、今日がね、あるわけじゃないですか。美味しいものをね、味わっている最中も誰もが幸せなんですよね。それより上に風評なんてね、立つわけないんですよね。ですのでね、町長はもう逆転の発想でね、やっぱりあの臆することなく、例えばその美味しさの再発信ですとか、蘭越町の風土ですとかね、町の皆さんのこととかですね、改めて、今回の件で受けた悲しみがね、報われるような町でできること、みんなでできること、頃合いを見てですね、一策講じていただきたいっていう思いであります。ちょっと長くなりました。以上でございます。ありがとうございました。
答弁 町長 金秀行
金安議員の再質問にお答えします。この後の難波議員、さらには北山議員の質問の中でもお答えする部分があると思いますが、今回の風評被害、議員がおっしゃったとおり、これは不安からくるっていうのは本当にそうだと思いますね。蒸気噴出してですね、川が真っ白に濁ったという、いろんな報道がされてですね、全国的に蘭越町全域がそういう被害っていうかに陥ったっていうですね、そんなような感じに本当に思われたっていうのは、これは事実だと思いますね。その中から、いろんなこれまで蘭越を応援していただいた方がですね、一時はそういうらんこし米に含めてもですね、4年産のらんこし米をふるさと納税で断ってきたとかね、そういう事実もありました。本当に残念なことだなというふうに思いました。ですから、蒸気噴出が止まって、今、元の蘭越町の平常に戻すため、このためにですね、ただ時間を、黙っていれば、すぐ元に戻るかといったらそうではないというふうに思うんですね。やはり、50年間かけたらんこし米のブランド、いろんなそういうものが一瞬にして失われたっていうことはこれは事実なんですよ。それをいかに取り戻すかっていうことが大切だと思っております。ですから、蘭越町の資源、自然とか農産物とか、豊かなそういう資源をですね、また町内外の人方にPRしながら、蘭越町の信頼を回復する、そのためには、私は町の代表者として、いろんな場でですね、安心安全だということをPRをしていきたいですし、また、今、新米が出回った部分の中で、議会の皆さん、そして生産者の皆さん、そういう方々の協力を得てですね、札幌等含めて、大々的に私はPRをしながら、蘭越の安全性を訴えていきたいと、そういう今、計画もですね、担当のほうで行っております。ですから、繰り返しとなりますが、この失ったって、それは町内外の人方が判断をするんです。町民の人方も非常に不安だったと思います。今、やっと収まって、元の生活に戻りつつある、その方々の対策と併せて、失われた蘭越ブランド、そのものをいかにして取り戻すか、私は先頭に立って今後もやっていきたいと思いますが、それには議会の皆さん、町民の皆さんの協力もないとですね、やはり蘭越町から強い発信ができないというふうに考えておりますので、いろんな部分で、これから計画しながら実行に移してまいりたいというふうに思ってますので、御理解を願いたいというふうに思ってます。以上です。