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蘭越町議会 令和元年第4回定例会 2019年12月16日

籾殻等によるバイオマス資源で作られた固形燃料の活用について

2019年12月16日、蘭越町議会の一般質問で、永井浩議員が「籾殻等によるバイオマス資源で作られた固形燃料の活用について」質問し、町長 金秀行が答弁しました。

質問者
永井浩 議員
答弁者
町長 金秀行

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 3番 永井浩

はい。町長に質問させていただきます。籾殻等によるバイオマス資源で作られた固形燃料の活用について。平成30年第1回定例会、二次通告分質問において「クリーン農業」と「環境に配慮する町」を意識した今後のもみ殻の活用について質問させていただきました。可燃ごみの固形燃料化のように、資源としての活用を研究開発しては、という主旨でした。その折、町長からは、蘭越町地域新エネルギービジョンの見直しを行うため、経済産業省にエネルギー構造高度化転換理解促進事業の補助メニューを要望しており、その中で籾殻や稲わら等のバイオマス資源の活用、バイオマスボイラーを用いたハウス栽培等について検討したいとの答弁をいただきました。こんにち、答弁が現実化され、機械の導入、籾殻等による固形燃料の試作がなされているところです。まさに蘭越町の基幹産業からの視点での持続可能な開発目標「SDGs」の第一歩と思います。現在の所管は総務課まちづくりですが、今後、所管する課はどうなるのか、農業者との関わりは、運営は誰が行うのか、籾殻等の輸送・集積場所、本格製造の施設、保管場所、バイオマスボイラーを用いたハウス栽培等についての方針など町長のお考えをお伺いいたします。

答弁 町長 金秀行

永井議員の「籾殻等によるバイオマス資源で作られた固形燃料の活用について」の御質問にお答えします。まず、これまでの経過について若干、御説明申し上げます。昨年、経済産業省の「エネルギー構造高度化転換理解促進事業」の補助金を活用し、町の「新エネルギービジョン」と「再生可能エネルギー地産地消モデル事業計画」を今年3月に策定いたしました。このモデル事業計画に基づき、籾殻を利用した熱利用事業を最優先とし、今年度から2ヶ年の計画で「温室ブランド農産物栽培実証事業」を進めておりますが、今年度の実証事業においても、経済産業省の補助金を受けて、町で籾殻圧縮形成機及びボイラーを購入し、また、プロジェクト推進協議会において実証する農産物をトマトに決定の上、10月上旬に約900本の苗を定植し、冬期間のトマト栽培を開始したところでございます。実証事業場所は、育苗施設の土保管庫や温室ハウスを活用し、籾殻燃料の製造については企業組合に、トマトの肥培管理や収穫・出荷等についてはJAトマト組合長等にそれぞれ委託し、農林水産課と協議・連携しながら取り進めております。また、籾殻圧縮形成機で製造した「籾殻燃料棒」は約24トンで、11月からは籾殻専用ボイラーを稼働し、来年2月までの期間でトマト栽培を予定しております。現在のトマトの生育については、籾殻と灯油ボイラーの併用により育苗ハウス内の温度は一定に保たれているものの、日照不足、地温の低下等により、夏季栽培のような収量は期待できない状況でありますが、収穫されましたら、幽泉閣やニセコ・ヒラフ地区のホテル・レストランで使用いただくことを検討しております。議員御質問の「今後の所管課、農業者との関わり、運営形態、籾殻等の輸送・集積・製造場所、ハウス栽培等」につきましては、今年度の事業終了後、日照やハウス室温、管理形態、ボイラー稼働状況等、数値的データを基に実証結果を検証いたしますが、現時点での、今後に向けての課題・検討事項として、次の4点に整理しているところでございます。1点目は、トマト以外のイチゴ栽培、レタス・ほうれん草などの葉物野菜の可能性も含め、2年目の栽培実証でのブランド農産物の確立。また、今年度のトマトの販売実績・ノウハウを踏まえ、安定した販売ルートの調査。2点目は、籾殻燃料の活用方法として、暖房用としての販売、また、固形する前の籾殻粉砕物を、野菜苗の培養土にすることや燃焼後の灰を融雪剤に活用するなどの調査・検討。3点目は、籾殻の保管場所や燃料製造場所、温室ハウス等については、農業者・農業団体・民間企業など、民間主体の事業体が事業を進めることを前提とした候補地の検討や関係機関との調整。4点目は、実証事業のプレイヤーから本事業のプレイヤーに転換する必要があることから、町内で事業を推進できる事業体、農業者・生産団体・民間企業等の形成や町の支援体制を検討したいと考えているところでございます。また、担当課については、総務課のみならず農業振興、観光振興・地域振興などの関連性があることから、農林水産課をはじめ関係各課と横断的な連携が重要であり、一体感をもって取り進めてまいりたいと考えます。さらに水稲ほか各生産組合長や農業振興プロジェクト会議委員など、10名の籾殻利用実証事業プロジェクト推進協議会においても検討いただきたいと考えているところでございます。いずれにしましても、らんこし米から発生する籾殻は、年間約2,000トンで、廃棄物だった籾殻を燃料化し、地域資源の循環で環境にやさしいエネルギーシステムとしてらんこし米のブランド化の強化・知名度アップを図るとともに、町内外の多くの方に籾殻への関心を高め、次のステップへつなげてまいりたいと考えております。また、来年度も実証事業を継続するためには、今年度と同様、補助金を受けることが必要となりますので、経済産業省等関係機関に要請していきたいと考えておりますので御理解願います。以上でございます。

議員の質問 3番 永井浩

ただいまの町長報告にありましたとおり、かなり実績面でも先が、夢が広がってきたということで、大変良い結果だと思いますし、今後ますます良い方向に向けて発展していってほしいと思いますが、ちょっといやな言い方になるかもしれませんが、稲作地帯の農家さんというのは、冬働きたくないという方がよくあります。この話を農家さんにしましたら、一生懸命働いて、秋で仕事やれやれ、という時に雪降って、その期間に働きたいかなという人もおりますし、補助金がある人なら元気なんだけど、そこを切れてしまうとね、という、なんとなくそういう話が過去にありました。なんとか今あったように、結局利益があるということが大前提だと思いますし、またやる気のある農家さん方を抽出するというか選んでですね、団体を組んで、そして利益を出るんだということを実証させると。やはり継続的なことが継続的事業が運営されると思いますので、その辺をうまく利用して、利用という言葉は良くないですね、運営していただきたいと思いますが、例えば今、どういう農家さんの若い人たちとかやる気のある人が運営したいということになると思いますが、どういう方々を具体として考えていますか。

答弁 町長 金秀行

永井議員の質問にお答えしたいと思います。先ほど答弁もさせていただきましたが、これまで廃棄物としていた籾殻を、燃料や融雪剤に活用すると。やはり安全安心な農作物を供給できるようにしたいという願いのもとで、これを進めたんですが、やはりやっていく中では、新しいことをやるとなると、やっぱりリスクとかいろんな分が出てくるということも考えております。ただ、その中で前向きに、町としては燃料をある程度作る、その事によって、それをハウス内で使ってもらうようにするためには先ほど議員が言った、利益というふうに考えております。燃料を作ることは、ある場所があって、籾殻を持ってきてもらって、なれば1年中燃料はできると。その燃料をハウス内に、冬期間含めて春先から活用して利益が出るようにするという分についてはすぐにはやはり、私は成功するという分の中ではいろんなリスクがあるかなと思っております。ただこれから新しい、新たな農業、さらにはニセコ地区での富裕層の方々に安心安全な農作物を提供するという部分の中では、ホテルとかそういう所とうまく提携すればですね、少しでも進むことができるのではないかと考えていて、今、内部でこのことを、ホテルへの営業も含めて、まあこれは実証段階ですが、行っています。議員おっしゃった、どういう人方をターゲットに、ということだと思います。やはり今、やれるとなると、園芸作物、そういうことをやっている農業者の方々がある程度、私は、やりやすい方法になるのではないかなというふうに思っております。担い手を含めた、メロンとか野菜等やっている方々に、ぜひこの場所を見ていただいて、少しでも収入が得られる、秋からですね、真冬までじゃなくても12月くらいまでその期間に提供できる、そういう部分が少しでもできれば、私は次の段階に進んでいけると考えているところです。今、議員がおっしゃった、どういう人方に、というのはやはり今私は、トマトとかメロンとか、そういう葉物関係も含めて、ハウスとかやっている方々が中心としてやっていただければありがたいなと思ってます。そういうのも含めて、実は今、プロジェクト会議というかそこの部分の中で委員の方々にもお願いをしておりまして、さらには4Hの方々、さらには農協の、JAの青年部の方々とかそういう方が少しでも興味を持ってもらって、次へ進めるような、そういう仕組みにできないかということで今、検討を進めているということで御理解を願いたいと思います。

議員の質問 3番 永井浩

そうですね、最初のお答えにもありましたように、広く募集していろんな、農業者だけに頼らずという話も、広くというかたちであったという、町長が言われたとおり、今からいろんな売り先だとか営業をですね、活動していくという答弁いただきましたが、はいできました、これから販売しますと言ったって事業が起きてないとだめなので、本当にすばらしく、今からやっているというのは大事なことだと思います。ここでやっぱり、なんでもかんでも補助からまず始まるんじゃなくて、やはり広く資金を集めるかたちで、それでこれ、私は、うまくやれば化けるんじゃないかという気がするんですね。この地域内の、冬でもイチゴが採れますよ、レタスができますよというのは本当にすごい強い武器になると思うんです。だから、全体から、それぞれリスクはありますよ、でも皆でやってみませんかということで、資本集めて組合なり株式会社を今から準備しておいて、ある程度試験操業が終わった時に、これだけの実績があるから皆さんどうですかというかたちで、その時に同時に会社を設立して皆でやっていくと、その時にもメンバーがある程度集まっている状況を作れば、うまくタイヤがまわっていくというかたちになっていく、ギアが入って、ブレーキを外すだけだと、クラッチを外すだけでそのまま動くというような状況にするべきだと思います。まだ来年も試作するという話で、あと1年か2年ありますので、その間に運営方法を確立していただいて、そして出発する時はよーいどんで出発して、失敗しないと言いますか、望み通りの事業が展開できるように持って行って、設計図を作ってもらいたいなと思いますがいかがなものでしょうか。

答弁 町長 金秀行

永井議員の再質問にお答えをいたします。議員おっしゃってるとおり、私も、そのように進めていければ一番いいというふうには考えております。そのためには、実証している部分の中で、コンサルも入ってきてますが、ニセコ含めて比羅夫のホテルの方にPRに行って、そして今こういうことをやってるんだということをホテルの人がたに見てもらう、そしてこういうことができれば提供できる、そういうことも内部で検討しながら進めていってるという話も伺っております。ただ、いずれにしても、トマトをひとつ今やっていますが、かなり冬場は日照不足という、そういう部分の問題があって、糖度がうまくのるかどうか、いろんな、やってみて出てきているというのが現状でございます。トマトで行くのがいいのか、イチゴがいいのか、さらにはホウレン草やレタスの葉物だったらいいのではないかとか、そういうのも今、プロジェクトの中では検討しながら、来年度もう少しそういうのも含めてやっていきましょうという話も出てるということで伺っております。議員おっしゃった、あと1年は国の補助をもらって何としても私は続けていきたいということで、私は国の方にお願いはしております。ただ、議員おっしゃった、再来年に設立に向けてきちっとしてついていけるかということについては、内部でいろいろ協議しながら努力はしたいと思っておりますが、私は、やはり順序立てて、すぐにはなかなか行けないけども、いろんな農業振興を進めていく分の中ではこれから必要な部分だなというふうにぜひ考えております。そのためには、町としてできるいろんな協力、支援という部分については、議会と相談しながら、私は進めてまいりたいと考えているところです。新しいものに挑戦する、今、ニセコでは多くがホテル等が建っております。その中で蘭越町は、農業を中心とした安心安全な食料、そういうものを私は提供できるように、そういうシステムができればいいなというふうに考えております。若い人も興味を持ちながら、この分の中に参加をしてくれておりますので、十分、町でできる部分、さらにはいろんな力を借りながら進めていく部分について、もう少し協議を進めながらやっていきたいということを、すぐにはできない部分もあるかもしれませんが、進めていきたいことを答弁させていただいて、終わらさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

議員の質問 3番 永井浩

新しく来た観光課の山口要さんもおっしゃっていましたが、地元農産物は観光資源だという話もされておりました。特にこの持続可能な開発目標的な、こういう再利用で生産された野菜のブランド、蘭越で作られた、もう廃棄物ではない、作られた籾殻で観光資源である野菜を作って、そしてそれを販売して、そして皆さんに安全な野菜を供給してると、そういう素晴らしい施策が蘭越町の特徴だと、素晴らしい観光資源になると思います。今後も本当に期待してますのでよろしくお願いいたします。質問は終わりますが、何か。

答弁 町長 金秀行

お答えします。繰り返しになるかもしれませんが、廃棄物として今まで活用できなかったその籾殻を、まず活用したい、それが燃料として活用する、その燃料の活用の仕方が、一般家庭で使ったりとか、いろんな部分のボイラー、その燃料として使える部分と、その燃料をさらにハウス等の栽培等の中で活用して、新鮮な農産物を提供する部分の中で今、実証実験を進めております。先ほど申したように、作ることは可能だと思います。その作ったものをさらに活用させていく、そこの部分についてはやはりリスクもあるなということがありますので、実証実験含めながら少しでも安心安全なものを、農業者から興味をもらって、これだったらいろんな人と連携しながらやっていける、そういうような協議会含めて進めていけることが必要ではないかということで今、考えておりますので御理解願いたいと思います。

出典:蘭越町議会 令和元年第4回定例会 2019年12月16日 議事録 PDF(19ページ) 間違いを知らせる