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大空町議会 令和8年第2回定例会 2026年6月24日

(1)大空高校開校以来の大学、短大、専門学校等への進学状況について/(2)進学に伴う経済的負担について

2026年6月24日、大空町議会の一般質問で、川村淳議員が「大空高校開校以来の大学、短大、専門学校等への進学状況について」「進学に伴う経済的負担について」について質問し、教育長、町長、生涯学習課長が答弁しました。

質問者
川村淳 議員
答弁者
教育長、町長、生涯学習課長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。

質問 川村淳

令和8年第2回定例会通告にしたがい大空高校生に対する大学進学等の支援制度の創設について、私から質問させていただきます。令和3年に開校した大空高校は、地域の将来を担う人材育成に大きな役割を果たしており、総合学科として生徒一人一人の進路希望に応じた教育を行い、大学、短大、専門学校、就職など幅広い進路選択を支援し、現在では進学率が8割、中でも大学進学率は6割以上の実績と聞いております。一方で、大学等への進学にあたっては、入学金、授業料、教材費、アパート契約費、引っ越し費用など、多額の初期費用が必要となり、特にオホーツク地域から札幌圏や本州の大学へ進学する場合、保護者の経済的負担は非常に大きく、進学希望者の保護者にとって大きな壁となっております。国や北海道におきましても奨学金制度の整備はいろいろとされております。ただ、その多くは貸与型であり卒業後の返済負担が伴います。また、本町が策定している総合戦略では、人を育む、移住、定住の促進が重要な柱として掲げられておりますが、将来の地域人材の投資として、町独自の進学支援制度を創設することは、教育政策であると同時に人口減少対策であり、地域活性化対策であると考えております。そこで次の4点について町長及び教育長にお伺いいたします。1つ目、大空高校開校以来の大学、短大、専門学校等への進学状況について町としてどのように把握、認知しているのか。2つ目、進学に伴う経済的負担について、町として課題認識を持っているのか。3、町内出身の大空高校卒業生を対象とした大学進学等支援助成制度の創27設について検討する考えはないか。また、仮に制度を創設する場合、入学時の支度金給付、低所得者世帯への加算支援、卒業後のUターン就職を条件とした返還免除助成制度などの仕組みを導入する考えはないか。4つ目、大空高校の魅力化及び生徒確保の観点から、進学支援制度を高校支援策の一つとして位置づける考えはないか。以上4点、ご見解をお伺いいたします。

答弁 教育長

川村議員の一般質問に対してご答弁申し上げます。1点目の大空高校開校以降の進学状況につきましては、毎年度、高校が取りまとめて教育委員会に報告されている卒業生の進路決定状況調査の結果を通じて把握しておりますので、後ほど担当課長より詳細の数字を説明させます。令和3年度に道立の旧女満別高校と町立の旧東藻琴高校とを統合し、町立の総合学科の大空高等学校として開校以降、3年間の学生生活を通じて主体性、共同性、社会性、探求力を身につけ、自分自身のエンジンによって未来へはばたく飛行機人を養う特色あるカリキュラムと公設塾の取組などによって、年度による多少のばらつきは見られますが、大学、専門学校への進学者数は着実に上昇しており、現在校生の中で進学を希望する生徒の割合は全体で約80%、中でも大学、短期大学へ進学を希望する生徒の割合は約60%の水準まで伸びてきている状況となっております。次に、2点目の進学に伴う経済的負担に対する認識についてですが、文部科学省の省令の標準額として、国立大学においては入学金28万2,000円、年間授業料53万5,800円と定められておりますが、各大学の判断で標準額の20%を上限に増額が認められており、すでに一部の国立大学では引上げの動きが出ております。私立大学においては、令和5年度文部科学省による調査によりますと、全国平均は入学金が約24万円、民間授業料は約96万円、施設設備などその他経費を含めた初年度の学生納付金の総額は約148万円との結果です。また、自宅を離れてひとり暮らしをする場合、大学生協の全国組織、全国大学生活協同組合連合会による調査によりますと、アパートや下宿などの家賃、電気、ガス、水道などの光熱水費や毎日の食費など、日常生活全般にかかる費用は全国平均で年間約158万円、東京都内 や首都圏などの都市部ではさらに高く年間170万円から180万程度の費用がかかるとの結果です。この費用のほかに、入居の際の敷金礼金、自宅からの引っ越し費用、28家具、家電の購入費として30万円から50万円程度、パソコンやタブレット端末の購入費として7万円から10万円程度、これらが初期必要経費として想定されるのではないかと思いますし、年に数回の帰省も考えますと数万円から10数万円程度の航空運賃などの負担が生じるものと思います。これらの全てを合計いたしますと、入学の初年度には国立で約280万円から320万円、私立の文系で約330万円から360万円、私立の理系で約360万円から390万円程度、2年目以降であっても国立で約220万円から250万円、私立の文系で約280万円から300万円、私立の理系で約300万円から320万円程度の費用負担が各ご家庭に生じるものと推察いたします。現在、自宅外通学の学生への仕送り額は平均で月7万円台とされており、不足分を奨学金やアルバイトなどで補っているご家庭も多いという実情を踏まえますと、特に道外の進学に際しては、保護者の皆様にとって大変大きな経済的負担であるものと認識しているところです。続きまして3点目、町内出身の大空高校卒業生を対象とした大学等進学支援制度の創設についてですが、本町では高等学校、高等専門学校及び大学への就学に際し、経済的な理由により就学が困難な方を対象に無利子の奨学金貸付け、国公立月額2万5,000円、私立月額3万円、日本学生支援機構などの他奨学金との併用可能を行っております。また、大学または高等専門学校への就学の際に金融機関等から教育資金を借入れた場合には、基準に応じて信用保証料及び借入れ利子のそれぞれ3分の1相当額を助成する制度も設けており、就学時の一時的な経済的ご負担について対応を行ってきているところです。これらは貸付け、または借入れを基本としたものですが、経済的理由等により就学が困難な方に対する負担軽減に一定の役割を果たしているものと認識しております。給付型を含む新たな進学支援制度の創設は、教育行政の課題の一つであると認識をしておりますが、本町の様々な行政課題や財政状況等を鑑みますと、大学等への進学の際に返還を伴わない給付型の制度を新たに創設することにつきましては、現時点においては難しいものと考えております。最後に、4点目の大空高校の魅力化及び生徒確保の観点からご提案のありました進学支援制度を支援策としての位置づけについてですが、大空高校の魅力化、生徒の確保につきましては、教育行政並びに大空町の重要な政策課題であると認識しております。本町では以前、保護者の経済的負担を一部軽減するため、高校生の制服費の補助制度などを行っておりましたが、それらの政策を全面的に見直し、生徒自身が大空高校に行って学んでみたいと思えるような魅力ある学校づくりを目指して、特色あるカリキュラムの充実や国内、海外留学支援制度など生徒の学びの内容そのものに着目した政策へ転換し、予算を充ててきた経緯があります。大空高校は総合学科として、生徒の進路希望に対応でき得る学校であり、進学のみならず就職や農業後継者として就農するなど様々な選択が可能となっておりますので、まだ実績はありませんが、近い将来、大空高校で探究活動を行った生徒が町内で起業するというような卒業生も出てくるかもしれません。そのような期待をさせてくれる高校になったのではないかと、私自身も感じているところです。こうした状況を踏まえますと、大空高校を卒業して大学等へ進学される生徒のみを対象とした新たな給29付型の進学支援制度を魅力化策として位置づけることにつきましては、 学びの内容の充実を主眼に置いた現在の高校支援策の方向性や、既存の全町民対象の支援制度との整合性の観点から慎重に検討する必要があるのではないかと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。以上、川村議員のご質問に対するご答弁とさせていただきます。

答弁 町長

私からも3点目、町内出身の大空高校卒業生を対象とした大学等進学支援制度の創設についてご答弁申し上げたいと思います。本町においても地元企業等の人材確保と定住促進の観点から、奨学金の貸付けを受けて大学等に就学された方が、卒業後、町内に就業かつ居住された40歳未満で一定の年収以下の方を対象として、令和2年度に奨学金返済支援事業補助金交付要綱を制定し、年間最大25万円を限度に支援を実施しておりましたが、制度の利用者の多くが中途退職、町外転居されるケースが多く、結果として定住に結びつかなかったことから、 令和7年度をもってこの要綱を廃止いたしました。私といたしましても教育長の答弁と同様、地元から大学等へ進学される方々に対する給付型の支援は現時点では難しいと考えており、支援制度の創設は考えておりません。一方で、町外の方が移住、定住を検討する要素については経済的負担の軽減も重要ではあるとは思いますが、私が思う最も重要なことは、どれだけ町に魅力を感じていただけるかではないかと考えております。本町では定住促進や関係人口創出の観点から、大空高校のオープンキャンパスにあわせ大空高校への入学を検討しているご家庭に対し、町内を知って愛着を持ってもらうことを目的として、まちめぐりツアーを実施するなどしております。今後も教育委員会と連携を図り、大空高校とともに大空町内の魅力を伝える取組を実施してまいります。以上、ご答弁とさせていただきます。

答弁 生涯学習課長

川村議員からのご質問の1点目、令和3年度に開校となりました大空高校の進学状況につきましてご答弁を申し上げます。令和3年度、4年度の卒業生につきましては、旧女満別高校並びに旧東藻琴高校へそれぞれご入学をされた生徒となりますので、大空高等学校として開校し令和3年度に入学された総合学科1期生が卒業されました令和5年度以降の卒業生の進路状況についてご説明申し上げたいと存じます。令和5年度の卒業生27名中、大学進学6名、短期大学進学2名、専門学校進学9名、合計17名で、卒業生27名全体に占める進学率は63.0%となってございます。なお、町内出身者の進学につきましては17名中、大学2名、専門学校1名、計3名となっております。次に、令和6年度の卒業生36名中、大学進学14名、短期大学進学0名、専門学校進学15名、合計29名でございます。卒業生36名全体に占める進学率は80.6%でございます。なお、町内の出身者の進学につきましては2309名中、大学4名、専門学校8名、計12名となっております。次に、令和7年度の卒業生32名中、大学進学12名、短期大学進学1名、専門学校進学7名、合計20名でございます。卒業生32名全体に占める進学率は62.5%でございます。なお、町内出身者の進学につきましては20名中、大学1名、専門学校4名、計5名となっております。令和5年度、6年度、7年度、ただいま申し上げました3か年を合計いたしますと卒業生95名中、大学進学者32名、短期大学進学者3名、専門学校進学者31名、合計66名で、卒業生95名全体に占める進学率は69.5%となってございます。3か年の町内出身者の進学につきましては66名中、大学7名、専門学校13名の計20名となってございます。以上、ご答弁とさせていただきます。

質問 川村淳

ご答弁ありがとうございます。まず、1つ目の町としてどのように状況を把握しているのかという部分につきまして、詳しくご説明いただきましてありがとうございます。僕も状況は把握しております。大空高校の進学、実績の向上の過程ですね、年々増えているという状況なんですけども、やっぱり今後、高校魅力化の政策の一環として進学を後押しする支援策の必要性というのは少なからず出てきてるのかな、と僕は感じておりまして、もう少し地元の出身の高校生ですね、地元出身が入学した学生に対しての支援策っていうのを具体的に検討すべき時期に来てるのかなというふうに考えておりますけれども、その辺についてもう一度、町の見解を伺いたいと思います。

答弁 教育長

川村議員の再質問に対してご答弁申し上げます。大空高校の受験倍率は近隣の高校と比較しても高い倍率で推移しており、道内はもとより全国各地から多くの生徒の皆さんに進学していただいている一方、議員のご指摘のとおり町内中学生からの生徒の入学は少ない現状となっております。昨年度から実施しております各学校単位で大空高校を訪問し、高校生とのふれあい交流見学会の開催や、川村議員より以前、ご提言いただいた希望する中学生への公設塾の無料開放や、大空町の食材を使ったふるさと給食を通じた東藻琴中学生との給食交流など、魅力づくりの一環として今年度試行的に実施する予定としております。教育委員会といたしましては、町内の子どもたちが大空高校を魅力的に感じて将来大空高校へ進学してみたいと思い、地元中学生の皆さんに大空高校を進路選択してもらえるよう、今後とも様々な施策を積極的に取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。以上、川村議員の再質問に対するご答弁とさせていただきます。

質問 川村淳

教育長ありがとうございます。1点目につきましては、今後その辺も含めて検討していただきたいなというふうに思っております。次の2番の負担をどのように認識しているのかというところにつきましても詳しくご説明いただきましたけども、本当に大学入学にかかる経費ですね、特にこういった地方から都会へ出ていく生徒さん、また、その保護者の方の負担というのはすごく大きな負担になってるんだなっていうのを認識していただいてるのは十分認識できましたので、これにつきましては再質問はございません。その2番を踏まえて3番のほうなんですけども、率直に教育長も町長も制度の新設は難しいですよというご答弁だったんですけども、やはりこういった状況だからこそ、もう一度大空高校の魅力の一環として、また町の何て言いますか、例えば大空高校の魅力化、または町内出身の生徒の進学の支援、あと飛行機人を育むという理念の具体化だったり、将来の地域人材育成という観点から町独自の、これは単なる家庭支援とかではなくて一つの政策として単なる奨学金ではなくて、そこに対する投資ですね、人材育成に対する投資をできる制度をもう一度検討をしていただけないかなという考えでおります。その点について再度ご質問させていただきたいと思います。よろしくお願いします。

答弁 町長

川村議員からの質問にご答弁させていただきます。大空高校の魅力の一環として支援をすべきではないかという 点に関しましては、先ほど教育長も申しておりましたけども大空高校の魅力というものはそういった経済的な支援ではなくて、学校の中の学びであったり、そういったことに魅力を感じていただく、そういったことで大空高校に進学をいただくということに主眼を置いて開校以来進めてございます。今も、その一貫した考え方に変わりはございません。ですので、そういった経済的な部分での支援というのは、考えは今のところは持ってございません。また、町内出身の、これ多分、大空高校生だけではなくて、他の高校に通っている子どもたちが大学、専門学校等進学する際の支援を検討してはどうかということでございますが、大空高校の例で言いますと、大空高校に入ってそこで3年間学んで飛行機人として育てた子どもたちが飛び立っていったというところでございますので、飛び立った後についてはですね、やはりそこはしっかり 本人であったり家庭の中で考えていただく。それがですね、やはり大学、専門学校に行くといったところの考え方ではないかと、私はそのように考えております。

質問 川村淳

町長ありがとうございます。ちょっと僕の中での認識が少し違ってまして、あくまでも地元の中学校から大空高校へ入学する生徒に対する政策でして、なおかつ高校を卒業した後に外に飛行機人として飛び立つ支援をできないかというお話をしたかったんですけども、ほかの高校に通われてる32方に対する助成とかそういったものではなくて、あくまでも大空高校に関する部分でありまして、地元出身の子が地元の大空高校入学をして、さらにそこから飛び立つ、で、その子たちが飛び立つ支援をしてですね、そのあとその子たちがこの町に帰って来れるような形での政策というのを検討できないかなというご質問でした。もう一度お願いいたします。

答弁 町長

ありがとうございます。大空町出身の学生が大空高校に行く際の支援、さらにはそこからさらに学びを行うといったところの支援でございますけども、大空町内には当然、大空高校に通われる生徒もおりますし、町外の高校に通われる生徒もいます。等しく同じ町民でございまして、町立の大空高校だからといって、大空高校に進学した町民の学生に限って支援をするということは、私は公平性に欠けるのではないかと、そのように考えておりますので、現段階では支援する考え方は持ってございません。

質問 川村淳

町長ありがとうございます。分かりました。なかなかいろんな環境もあります。問題もあるとは思うんですけども、私自身はですね、やはりこの大空高校というものは、飛行機人を育むという下の理念で、地域の子どもたちを未来へ送り出す教育の実践をしております。そして今、その成果はですね、進学率の上昇だったり、全国の大学、または世界の大学へ進学し、合格の実績として確実に表れております。町が今なすべきことというのはその能力を評価するだけではなくて、政策として支えることはできないかなというふうに考えてまして、大空高校で学び、大空町から未来へ羽ばたこうとする子どもたちに対して、町として子どもたちの挑戦を応援するということを示すことは、子どもたちだけではなくて保護者や地域に対する大きなメッセージになるのではないかなと、そのように考えております。最後になりますけども、町独自のこういった進学制度について、再度、具体的な調査だったり、研究そして協議、また検討に踏み出していただきますよう求めまして私の質問を終わらせたいと思います。以上です。

答弁 町長

ご質問ありがとうございます。川村議員の思いというのも十分承知はしているところではありますが、限られた財源の中で、どのようにしっかり町民サービスを維持しながら、そして新しい大空高校をいかにこれからも持続していく、そして将来の日本をしょって立つ生徒たちを羽ばたかしていけるかということは本当に大事なことであると考えております。そういったことで支援制度ということは、先ほど申しましたように現段階では考えて33おりませんが、それ以外のところで大空高校で、やはり学んでみたい、学びたいと思っていただける生徒がこれからも増えるように、そういったところはしっかり町として支えてまいりたいと、そのように考えております。

出典:大空町議会 令和8年第2回定例会 2026年6月24日 議事録 PDF(38ページ) 間違いを知らせる