みんなの議会

大空町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月9日

大空高校の寮、緑友寮と女満別寄宿舎の現状と課題について

2022年3月9日、大空町議会の一般質問で、三條幸夫議員が「大空高校の寮、緑友寮と女満別寄宿舎の現状と課題について」質問し、教育長、生涯学習課参事が答弁しました。

質問者
三條幸夫 議員
答弁者
教育長、生涯学習課参事

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 三條幸夫

はい、2番。令和4年第1回大空町議会定例会において、通告により一般質問をさせていただきます。最初に、大空高校の寮、緑友寮と女満別寄宿舎の現状と課題についてお知らせください。大空高校がスタートして2年目を迎えようとしていますが、学校の統合の際、寮の建替え等も予定されたのかどうかも含めてお知らせください。東藻琴、女満別にそれぞれ寮を有しており、両方の寮がなぜ有効活用できなかったのか。また、今なぜ、急いで寮の改築が必要なのか。建設に至るまでの経過をお聞かせください。2点目、大空高校の寮の建設計画について伺います。令和4年度の整備に向け、寮の設計が進められていますが、整備の場所、整備の概要、事業費、スケジュール等についてお知らせください。寮の建設というものは、そう度々できるものではないと思います。今、たまたまコロナ禍で三密を防ぐということは寮生活を送っていただく生徒さんにとっては非常に大事であります。コロナ対策、寮生が一堂に集い、楽しく空間など工夫されていると思いますけれども、学びの拠点として機能がどれぐらい備わっているのか、お尋ねしたいと思います。以上について、1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いします。

答弁 教育長

三條議員からの一般質問にお答えを申し上げたいと思います。大空高校は、昨年4月、町立の全日制総合学科としてスタートいたしましたが、早いもので間もなく丸一年を迎えようとしております。この間ICTを活用した特色ある教育実践や生徒たち自ら取り組んだ数々の活動が新聞、13テレビ、ラジオなどのニュースとして取り上げられました。また、学校、公設塾、高校寮においても、自らSNSなどを通じて、道内外に情報発信し、多くの反響をいただいているところです。さらに、北海道教育委員会をはじめ、他府県の教育委員会や道内の自治体、管内の町村議会など多くの視察団にも来校いただいており、多方面から注目をいただける高校となっております。先月2月14日には、最終の高校出願状況が公表となりました。大空高校は開校1年目であるにも関わらず、定員40名を超える44名となり、倍率は1.1倍となりました。道外からは、昨年の7名を上回る9名の出願となっております。当初の想定を超える状況に、ただただ驚くと同時に身の引き締まる思いをしているところでもございます。最初のご質問であります大空高校の東藻琴寄宿舎及び女満別寄宿舎のそれぞれの状況と課題について、お答えを申し上げます。高校を統合するにあたり、二つの寄宿舎の活用方法についても、これまで検討を重ねてまいりました。最も大きな課題でありましたのが、東藻琴寄宿舎の老朽化でありました。昭和43年築の建物をベースに昭和58年と昭和60年に増築を繰り返してきた施設であり、築後37年から54年経過していることから、改善の必要性を高校統合前から認識をしておりました。しかしながら、寄宿舎の改築に充てられる国、道の財源がない中、改築等の整備計画を持つことは大変難しい状況でございました。そのため、令和2年度には東藻琴寄宿舎の居室の一部改修を行うなど、施設の延命に努めてきたところでもございます。また、女満別寄宿舎については、平成25年築の比較的新しい建物であり、旧女満別高校時代から主に野球部に所属する生徒が利用しておりましたが、現在は利用生徒がいないことから運営を休止しております。高校統合へ向けては、さまざまな角度から運営経費にかかる財政シミュレーションを行ってまいりました。寄宿舎については、これまで女満別寄宿舎の運営費は年間約1,300万円、東藻琴寄宿舎の運営費については年間1,200万円と二つの寄宿舎を運営することにより、毎年度2,500万円ほどのランニングコストがかかっていたことから、経費の縮減が喫緊の課題となっておりました。そのような中、一昨年の秋ごろのことになりますが、道内の他の高校において地方創生にかかる国の交付金を活用し、寄宿舎整備を行ったという情報を得ることができ、大空町として、また大空高校としての可能性を見出すべく調査研究に取り組むことといたしました。その後、国及び道の指導助言を仰ぎながら検討を重ねた結果、単なる寄宿舎の整備ではなく、大空町の地方創生に寄与する機能を持ち合わせたものであれば、施設整備であっても補助採択の可能性があることが判明をいたしました。大空町の第2次総合戦略においても、生徒の全国募集を行う大空高校は大空町の地域振興の核と位置づけているとともに、国の地方創生に向けた理念とまさにマッチングするものであり、速やかに国への要望に向けた準備に取りかかることとしたところでございます。早速、令和3年度、本年度予算に14調査設計費を計上し、どのような機能を持たせるかなど施設の整備内容を検討してまいりました。また、その一方で、生徒の全国募集をオンラインで行うなど積極的に情報発信したことによる成果として、オープンキャンパスへの参加者も道内外から100名を超えるなど、一層高校への注目が高まるとともに、来年度の志願者についても先ほど申し上げましたとおり、道内外からの生徒の増加が見込まれる状況となりました。既存の二つの寄宿舎における利用可能な居室から考えられます定数は52名程度と押さえておりますが、今後数年で居室の改修や不足が見込まれることや2カ所を運営することでかかるランニングコストを解消する観点から、今回の施設整備構想に合わせ、2つある寄宿舎を東藻琴寄宿舎として1カ所に集約し、効率的な運営を図ることとしたいと考えているところでございます。また、国の地方創生にかかる交付金の採択にあたっては、近年、ハードからソフト事業へと重点がシフトしており、本町の施設整備構想が採択される可能性も最後のチャンスではないかと受けとめてもございます。今月中には採択の可否が明らかになる予定となっているところですが、何とか大空町にまちづくりと学びの拠点施設が整備できるよう期待をしているところでございます。なお、女満別寄宿舎は、当初からバリアフリーに配慮された施設として建設をされており、さまざまな用途での利活用が見込まれております。今後の利活用の方向などについては、庁内に設置された検討委員会が中心になり検討を進めているところでございます。続いて、2つ目のご質問であります施設の建設計画についてお答えを申し上げます。施設整備にあたっては、現在、実施設計が大詰めを迎えている状況です。施設の事業費、スケジュール等につきましては後ほど担当者より詳細なご説明を申し上げます。新しい建物のキャッチフレーズとしては、大空高校を核とした学びの交流拠点としており、寄宿舎機能に加え、地域内外の多くの方々と高校生とが交流を通じて相互に学ぶことのできる機能を有しております。具体的には、生徒の居室のほか、公設塾を開設したり、地域の方などが外部講師として生徒たちに指導いただく際や、住民の皆さんが地域コミュニティを深めるための研修会議室を設置するほか、地元の食を通じて交流することができるよう交流食堂なども配置しております。団らんの場としては、交流拠点に配置するオープンなスペースのほか、生徒の居室棟にも小上がりや交流コーナーを設け、生活を共にする寮生が外部の方と気兼ねなくコミュニケーションとったり、個の時間を大切にしたりできるような工夫をしているところです。こうした発案については、すべて現在寄宿舎で生活している生徒たちによるものであり、プライベートと交流のバランスを図ったプランとなっています。今後、この交流拠点においては、公設塾の実施や地域の方々の研修や各種会議など、生徒や地域内外、多くの方に利用していただき、高校生と地域の方々が学びを通じ、交流を深められるような場づくりと地域内外多くの方々15との関わりを作ることによる関係人口の拡大にも取り組んでまいりたいと考えております。教育委員会といたしましては、引き続き、高校や地域の方々との連携を図りながら、交流活動の数々が段階的にグレードを上げながら充実したものとなるよう取り組んでまいりたいと考えております。以上、1回目のご答弁とさせていただきます。

答弁 生涯学習課参事

大空高等学校の学びの交流拠点施設の概要について、ご説明申し上げます。令和3年度におきまして、基本設計及び実施設計の予算を計上させていただき、現在、最終的な実施設計業務を行っているところです。施設概要につきましては、建設予定地を旧東藻琴幼稚園跡地とし、木造平屋建て、床面積が900.77平方メートル、施設中央のセンターハウスに食堂や研修室などの交流拠点機能を持たせ、居室棟を両サイドに配置した定員42名の施設になっております。建設工事費は約4億9,800万円、主な財源は国費である地方創生拠点整備交付金と償還に交付税措置のある合併特例債を充てる予定としており、町の持ち出しとしては約1億円程度になると見込んでおります。また、敷地の北側に車両の出入り口を設け、12台分の駐車場を整備するとともに、西側に歩行者専用通路を確保できるよう設計を進めているところです。これまでの設計にあたりましては、大空高校の寮生の意見を反映させ、さらに内閣府とも協議を重ねてきたところであり、令和4年1月に施設整備計画及び地域再生計画を提出、現在、国において交付金の審査が行われているため、内示を待って建設工事費の予算を計上させていただきたいと考えております。なお、今後は実施設計で最終的な調整を行った上で、令和4年度に外構及び備品にかかる予算を計上させていただき、6月に入札及び契約事務を完了させ、7月から建設工事に着手、令和5年4月供用開始を目指したいと考えております。説明は以上です。

質問 三條幸夫

はい、2番。いろいろ説明ありがとうございました。経過については概ね了解できたと思います。既存施設の活用は、なかなか運用が難しいという判断だと思いますが、女満別寄宿舎のように築8年で用途を変更せざるを得ないということにならないように、できるだけそういったことは避けなければならないことだなと思います。16さて、寮の建設は、予算のこともありますけれども、クラブ活動等をされる生徒さんは、例えば野球をやっている方であれば素振りをする場所ですとか、卓球をする方であれば卓球台を備えられているとか、寮で生活をされる生徒さんがみんなで楽しめる空間が必要というふうに思います。先ほど教育長のほうからも説明いただきましたけれども、寮を学びの共有拠点として整備するということも大切ですけれども、本当に大切なのは寮の環境、いわゆる寝たり食べたりするばかりでなく住み心地の良さ、憩いの場所であったりすることが大切でないかなというふうに思ったりもしています。聞くところによりますと、他の学校の事例で、進学の決め手として寮が決めてと回答される生徒さんもおられるというふうにお聞きしております。学校生活が同じような条件であれば、寮のよいところに行こうかということだというふうに思います。入寮していただく生徒さんが3年間で大空町は第2のふるさとと思って育ってくれるということは大事だと思いますし、大空町にとっては貴重な財産になるというふうに思います。地域も一生懸命、できるだけ寮で生活する生徒さんと交流するように、生徒の想いを地域の隣人として、地域の子どもとして3年間過ごしてもらえるよう、すでに地域の皆さんの協力いただいていると思いますけれども、これからもその輪をさらに広げる努力を是非していただければと思います。今回の大空高校の寮の建設にあたりましては、多くの町民の皆さんから賛否のご意見、投書も私のところにいただいております。現施設の現況、経過等、説明いただきましたので、ある程度ご理解いただけるかなというふうに思います。建設の概要等は、これから逐次町民の皆さんに周知されていくと思いますが、道内外遠方から来られる家族にとって大切な子どもさんを3年間お預りしているということを、町民の皆さんと認識を共有することが大切だというふうに考えます。新しい寮が学びの交流拠点として機能を十分に発揮できるような施設になることを願って、私の質問を終わりたいと思います。

答弁 教育長

お答えをしたいと思います。大空高校の魅力化の3本柱について、改めて申し上げたいと思いますが、一つ目は、大空高校ならではの特徴ある教育と質の高さ。二つ目は、公設塾の開設。三つ目が、寄宿舎機能を備えた学びの交流拠点。中でもこの寄宿舎といったものは、全国の中学生あるいは保護者の方が高校を選ぶ際の大きな要因の一つではないかなと私もそのように思っております。保護者の皆さんや生徒さんからすれば、大空町というところはどのような人が住んで、どのような生活をしているのか。また、厳しい冬の季節をどのような住環境で過ごしているのか。不安なく安心して3年間高校生活が送れるのかどうか、厳しい目で選択をされているものと思っております。まさに住まいとなる寄宿舎の環境の充実というのは、高校を運営する上で最低条件であり、今回の新しい構想による施設整備というものは十分期待に応えられる、そのようなも17のではないかなと思っております。今回の実施設計等にあたって多くの意見を取り入れたのは、今住んでる寮生たちの意見でありまして、プライベートと外部とのバランスのよい交流空間といったものを工夫しながら、今作り上げているということでございますし、なおかつ、旧東藻琴幼稚園の敷地内に整備をするということでございますので、建物の中の空間も有効に使えますし、広い敷地での地域の皆さんとの交流といったことも可能な環境かなと思っておりまして、議員おっしゃいましたように部活の関連の施設などもこの敷地内に配置したり、また施設外に配置するといったことも工夫次第で可能ではないかなと、そのように思っております。また、来年度から地域探求という新たな教育課程が2年生でスタートしてまいります。広く地域の課題を知り、分析し、それをどう改善するか、また、大空高校は結果をまとめる、考え方をまとめるだけではなく、その先の実行も加えた形での探求の学習というものを進めることとなっております。それを行うのは先生たちだけでは十分な教育内容にならないので、地域の皆さんのさまざまな立場からのご協力というものがあって、この探求の学習内容がさらに充実すると、そのようなことになっておりますので、大空高校の取り組みを広く地域の皆さんに知っていただくという必要がありますし、また、支えていただく、そういった組織づくりといったものも併せて行いながら、町を挙げて大空高校を支えていただく、そのような体制づくりも今準備を進めさせていただいているところでもございます。なかなか財源の問題がありまして、そのことで住民の皆さんへの周知というものが私も十分ではないということは認識しております。昨年、ふれあいトークの中で12月20日、23日に一部説明をさせていただいたり、また今年になりましてから、高校の活動報告会ということで2月25日、28日に概要についてもお知らせをしたところでありますけども、先ほど言いましたように積極的な情報発信が、財源が不確定であるといったことから、十分ではなかったと。今後、財源等もはっきり確定したうえは、さまざまな機会を捉えまして町民の皆さんに周知を図ってまいりたいと考えているところでございます。大空高校生を見ていて大変うらやましいと思うことが四つほどあります。一つは、社会で即、活かすことのできるICTを駆使した授業が受けられるということ。二つ目は、学校の先生はもとより、公設塾や全国の外部講師からさまざまなことを学べるということ。三つ目は、自らやりたいと思ったことを学校が後押ししてくれること。四つ目は、全国から集まったクラスメイト同士が刺激し合うとともに、人生の財産であります友人が全国にできることではないかなと。私も若ければもう一度大空高校へ入学したいと思える魅力的な高校だと思っています。そして何よりも嬉しく思っていることがあります。それは、まだ開校して1年目でありますけれども、生徒たちが大空高校で毎日学ぶことが楽しいと、そう言ってくれることであります。そのことは学校の先生方や教育委員会職員にとって何より励みになる言葉だと思っております。18また、まちづくりといった観点からは、新年度、お子さんの大空高校への入学を期に大空町への移住を予定されている方がおられるといったことをお聞きしております。新しい高校の存在によって、移住定住に結びつく成果が大空町にもたらされてもおります。大空高校は、山下町長が大空町の未来の発展のために蒔いた大きな種であると思っています。教育委員会としても大きな花を咲かすことができるよう、議員各位並びに住民の皆さんのご理解とご協力をいただきながら、熱意を持って大空高校の充実の発展のため取り組んでまいりたいと考えております。今後とも教育委員会にご指導賜りますようよろしくお願い申し上げます。

質問 三條幸夫

はい、2番。いろいろとご答弁いただきありがとうございました 。大空高校が、これからますます全国の皆さんに認知されて、末永く続いていくことを期待して私の質問を終わります。ありがとうございました。

答弁 教育長

なかなか新しい構想について、住民の皆さんに充分お知らせできない中、今回、三條議員からご質問をいただいたことで周知の機会の一端を示すことができました。そのことにまず感謝を申し上げたいと思っております。まだまだ課題はたくさんありますけれども、教育委員会、学校そして地域の皆さんと一まとまりになって全国に発信できる、誇れる高校にしてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

質問 三條幸夫

はい、終わります。

出典:大空町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月9日 議事録 PDF(72ページ) 間違いを知らせる