大空町議会 令和3年第3回定例会 2021年9月9日
大空高校の今後の方向性について
2021年9月9日、大空町議会の一般質問で、後藤忍議員が「大空高校の今後の方向性について」質問し、教育長が答弁しました。
- 質問者
- 後藤忍 議員
- 答弁者
- 教育長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 後藤忍
はい、1番。令和3年第3回定例会、通告に従い一般質問を始めさせていただきます。大空高校の今後の方向性についてであります。大空高校が開校し、5カ月が経過いたしました。コロナ禍により学校運営も難しい状況下ではありますが、着々と学校教育、学校祭、大空高校フレッシュマーケットなどの行事も行われています。今年度は、寄宿舎の整備に向けた実施設計及び今定例会において東藻琴幼稚園、保育園園舎解体にかかる工事費補正も計上されております。大空高校の特色である地域で見守る学校としての今後の方向性について伺いたいと思います。質問の1点目といたしまして、開校から現在までの学校の運営状況と課題、今後の方向性について伺いたいと思います。2点目、コミュニティ・スクールの導入について伺いたいと思います。コミュニティ・スクールの導入については、令和2年度大空町教育行政執行方針において、東藻琴高等学校については、新しい高校への移行を控えていることから、令和2年度については小学校、中学校においてスタートするとの方針が示されておりますが、令和3年度となり、大空高校におけるコミュニティ・スクールの導入について。以上、2点について、教育長よりお答えいただきたいと思います。
答弁 教育長
後藤議員からの一般質問にお答え申し上げたいと思います。最初に大空高校の開校からこれまでの運営状況や今後の取り組むべき課題について、ご答弁を申し上げます。大空高校は、本年4月9日に開校式を行い、町立の全日制総合学科として新たなスタートを切りました。道内外を含む29名の新1年生を迎え入れ、コロナ禍の中、感染予防対策など万全を期して学校運営を進めてきたところでございます。しかしながら、コロナの猛威は凄まじく、学校休校や販売会の中止などを余儀なくされております。そのような中にあっても生徒1人1台端末の貸与や、ICTの環境をフルに活用しながら、教職員が知恵を絞り、学校も総力を挙げて、生徒の学習機会を喪失することのないよう、多種多様な教育活動に取り組んでいただいております。また、新1年生と2、3年生は、カリキュラムが異なり、キャンパスも東藻琴と女満別に分かれておりますが、生徒会活動や7月に実施いたしました学校祭の準備などにあたっても、キャンパス間の距離をなくすための工夫としてICT機器を活用するなど、生徒同士の交流が積極的に図られており、学校としての一体感が醸成されつつあります。課外活動では、生徒の主体性を尊重するため、既存の部活動以外でも同好会からスタートさせられる仕組みをつくり、早速有志が集まり、同好会誕生に結びつけようと意欲的に活動を展開してくれています。町が設置している公設塾には、現在17名の生徒が参加し、それぞれの夢や目標実現のため日々学習に励んでおります。また、高校の寮には新1年生10名が加わり、男子生徒8名、女子生徒11名の計19名の生徒が入寮しております。次年度に向けた生徒募集活動では、本年度も全国への発信の機会となる地域みらい留学への参画のほか、地元中学校を含む近隣への学校訪問を積極的に行っております。また、7月26日に開催したオープンキャンパスでは、道内外から66名もの生徒に参加をいただき、昨年度を超える手応えを感じているところでございます。一方で開校後半年が経過しようとしておりますが、今後の取り組むべき課題も見えてきているところです。教育委員会では、現在、東藻琴寄宿舎の老朽化の現状を踏まえ、改築に向けた検討を行うため調査設計業務を実施しております。また、建設候補地として、本年10月から認定こども園に移行する東藻琴幼稚園、保育園の跡地を設定しており、支障物件となる園舎等の解体にかかる実施設計についても併せて進めております。大空高校の開校にあたっては、地域とともに創る学校を重要な柱として掲げ、これまで取り組んできておりますが、地域との連携のあり方や仕組みをどうつくっていくかについては、現在さまざまな角度から模索をしているところでございます。今後の学校運営を円滑に進めることや全国各地から入学していただく生徒たちのサポートにあたっても、地域の支援が必要不可欠であり、引き続き、地域の方々との対話を重ねながら具体の検討を進めてまいりたいと考えております。19次に、コミュニティ・スクールの導入について申し上げます。コミュニティ・スクールは、保護者や地域住民の学校教育への参画を促すため始められた取り組みであり、地域とともにある学校づくりを目指すものです。保護者や地域住民が参画し、学校の教育目標や経営方針などを協議する場として学校運営協議会が設置され、この学校運営協議会を導入した学校がコミュニティ・スクールと呼ばれています。新しい学習指導要領では、変化の激しい社会の動向に目を向け、これからの時代を生きる子どもたちのために何をすべきなのか。学校だけが考えるのではなく、保護者や地域住民と目標やビジョンを共有し、社会に開かれた教育課程の実現を目指していくという内容となっています。そのような社会総がかりでの教育を実現するためには、コミュニティ・スクールはまさに有効な仕組みであり組織ではないかと思っています。大空町では令和2年度に町内の小中学校において学校運営協議会が設置されており、学校と地域間における情報や課題の共有化が進められております。今後、大空高校においても高校創設の趣旨である地域とともに創る学校を実現するため、コミュニティ・スクール導入に向けた準備をスピード感を持って進めてまいりたいと考えております。以上、後藤議員へのご答弁とさせていただきます。
質問 後藤忍
はい、1番。小項目1つ目の開校から現在までの学校の運営状況と課題をお聞かせいただきました。コロナ禍によりまして、学校の休校や販売会中止などもある中、ICTなどを活用し、生徒の学習機会を喪失することのないように取り組んでいらっしゃる。また、生徒会や学校祭などでもICTをうまく使い交流し、両校に少しずつ一体感が生まれているということ。そして課外活動では、部活動の仕組みを有志の皆さんがつくろうと取り組んでいるということを聞きました。学校運営も難しい状況下ではありますけれども、その中においても、生徒が生き生きと学校生活が送れるように今後もご尽力いただきたいと思います。課題については、2点お伺いしました。寮の老朽化と地域連携の仕組みということですけども、その二つの中でも1点、寄宿舎について再質問させていただきたいと思います。寄宿舎については、今年3月に寄宿舎視察調査を議会で行い、老朽化の現状を視察させていただきました。今年度は学生寮の整備に向けた実施設計が行われ、議会委員会においても、大空高校寄宿舎整備事業について報告されているところではございますけれども、報告から約2カ月経過し、その後の動向も含めて、改めて寄宿舎の方向性について伺いたいと思います。
答弁 教育長
お答え申し上げたいと思います。20現在、教育委員会では、大空高校の東藻琴寄宿舎の老朽化の状況を踏まえまして、先ほども申し上げましたけれども調査設計業務を進めさせていただいております。現在の寄宿舎は昭和43年に建築された棟に増築を重ねて今に至っている建物でございまして、一番新しい居住棟でも昭和60年に建築されたものですでに36年から53年と相当の年月が経過している建物となっております。一部居住棟の2階のエリアには浴室がないため、階段を下りて別棟の浴室までいかなければならないなど、不便な生活を送っている状況でもございます。新しい寄宿舎を整備するにあたっては、単に老朽化対策や生活の利便性を向上するための目的ということではなく、地域の方々や道内外で活躍するさまざまな人材と高校との接点の機会をつくり、双方が学び合いながら、地域の活性化に繋げることを目的とした学びと交流の機能を併せ持った、そのような拠点施設として今後整備してまいりたいと考えております。大空町の第2次総合戦略では、地域を支える人づくりの観点から、大空高校を地域振興の核と位置づけており、地域と一体となって、人づくり、まちづくりを進めていくこととしております。学びと交流の拠点施設として整備することにより、施設としてのリニューアルの意義に加えまして、総合戦略を具現化し、町の未来をつくっていくという、より大きな展開に発展していくものと考えております。現在、施設の建設候補地として東藻琴幼稚園、保育園跡地を選定し、本年度中に園舎等の解体を行うための実施設計業務を並行して進めており、令和4年度の建設を目指し、鋭意準備にあたっているところでございます。具体の整備計画の素案がまとまってまいりましたら、議会にお示しさせていただき、ご意見を伺いながら進めてまいりたいと考えてございますので、よろしくお願い申し上げます。
質問 後藤忍
はい、1番。確かに議会で視察させていただいた時にも、寮生の特に女性は冬の間、長い渡り廊下が大変寒くて部屋に戻るまで大変苦労されている。やはり築36年から53年経過しており、増築を繰り返しているということですから必要なものだと思います。入寮する生徒の方たちが快適に勉学そして生活できるように、また、ハウスマスターの方も寮生の生活面や精神面をサポートしやすいように意見を聞きながら設計を進めていただければと思います。小項目1番目の質問は終わりまして、コミュニティ・スクールの関係で再質問させていただきたいと思います。先ほどコミュニティ・スクールにおきましては、スピード感を持って取り組むということですので、ぜひスピード感を持って取り組んでいただきたいと思うところではありますけれども、どちらかというとコミュニティ・スクールというのは学校経営評価といいますか、今までの学校評議員制度、確かに学校運営の改善に繋がり、キャリア教育の推進や学校の魅力化に資するものであり、学校運営協議会の設置は有効21だとは思いますが、先ほど教育長がおっしゃったように、地域で盛り上げていくということの観点から考えますと、寄宿舎整備もそうですが、寮の機能だけではなく、地域住民との交流拠点となるような施設を組み合わせたものとして考えているとのお話もいただきました。大空高校の特色であります地域で見守る学校として町民が高校をサポート、応援する、地域連携するような組織も町民の方々の理解を得るためには必要だと思いますが、そのことについてお考えがあればお聞きしたいと思います。
答弁 教育長
寄宿舎の整備にあたりましては、先ほど、単に寮を新しくするというだけではなく、学びと交流の拠点というコンセプトを持って進めてまいりたいということでございまして、当然、今までの寄宿舎の機能にプラスして交流スペースであったり、学びのスペースをどのように描けるか、設計業者さんなどとももちろん技術的な部分の相談をし、さらには運営する側であります学校であったり、ハウスマスターであったり、また、快適に居住をしていただく生徒さんたちのご意見を十分取り入れながら、計画案を順次詰めていきたいと、そのように考えております。次に、地域の支援組織という点について、お答え申し上げたいと思います。大空高校は、これまで誕生する過程においては、地域住民の方々で組織する委員会を立ち上げて、これまでも官民一体となって取り組んできております。町として、持続可能な地域の未来をつくるためにも、町と地域がスクラムを組んで、自ら人づくりを実践していくことが大変重要であると考えており、本高校の運営にあたっても地域の皆さんの支援なくては進められないものと思っています。大空高校では、本年度7名の生徒さんが道外から入学し、生まれ育った地域を離れて、寄宿舎生活を送ってくれています。その生徒さんたちは、地元の高校ではなく大空高校を選んでいただき、大空町に住むことを決断してくれた地域への留学生たちであるともいえます。生徒さんたちには、この地域にしかない学び舎、体験を通して、たくましく成長することを願うとともに、大空町を第2の故郷としていただいて、将来、地元と大空町との架け橋になっていただけるといったことを私として も期待をさせていただいております。また、総合学科である大空高校には、将来に向けて多様な考え方を持つ生徒さんたちが入学してくれるものと想定しています。生徒たち一人一人の夢や進路実現のための学びは、学校における教育活動だけではどうしても限りがあると思っております。学校を支え、補うことができるのが地域ならではの人材を含めた多くの教育資源であると思っておりまして、それら資源を最大限生かし、大空高校生の3年間をしっかりと支える地域支援組織がぜひとも必要であると思っています。先ほどから出ておりますコミュニティ・スクール、学校運営協議会が学校経営や学校の教育活動内容を定めるプランニングの支援組織であるのに対し、地域支援組織は、計画実現のためのまさに実働部隊とも言えるものでありま22す。具体的には、学校での地域探究的な学びへの支援であったり、学校外での生徒のさまざまな活動のための支援、また、大空高校生と地域の方々との交流事業など、今後展開していけたらと思っております。このような目的を達成するためには、多くの町民の方々のご理解とご協力をいただく必要があると考えておりまして、今後、組織の立ち上げに向けた協議の場を設けながら、ぜひ賛同いただけるよう、教育委員会として努力してまいりたいと考えております。
質問 後藤忍
はい、1番。今、教育長より、高校を開校するまでに官民一体となって新しい高校の校名でありますとか、児童生徒サミットを行いまして、制服を考える会を行ったり、一体となったものをしていただきました。現在で考えますと、まだそういった支援組織のようなものがありません。また、コロナ禍ということもありまして、町の行事や催事等も減り、なかなか生徒の皆さんと町民の方たちの交流する機会が持てないのが現状であると思います。先ほどの、ご答弁にもありましたように大空高校には道外から7名入学していただきました。生徒の皆さんは、それぞれの希望や夢を実現するために大空高校を選択していただいたものと思います。その生徒さんたちの想いを受けとめるためには、繰り返しになりますが、パンフレットにも書かれているとおり、多くの大人が学びを応援していかなければなりませんし、今後、町内中学校卒業者の大空高校への進学率、大空町過疎地域持続的発展市町村計画には、令和7年に30パーセントという目標が掲げられていますが、その目標を達成するためには、やはり町内においての大空高校への関係人口を増やしていくことが大変重要なことだと思っています。そのためには、実施設計に入っている寄宿舎整備も含めて、我が町大空町の高校として、広く意見を聞く機会、町民が高校をサポートする組織や地域連携の仕組みをスピード感を持って地域支援組織を検討していただければと思います。以上、質問を終わります。
答弁 教育長
大空高校を立ち上げるといいますか、そういう過程の中で、魅力化というものを大きな柱として、これまでも広い角度から地域の皆さんのお知恵もいただきながら、そのような理念を持って進めてきております。それは変わらない理念だと思っておりまして、その魅力化としては、まずは教育の質のあり方、よりよい質のどこにもない選択、教育の展開であり、また、全国から集まる生徒さんたちが3年間の学校生活を含めたさまざまな大空町での生活でいかに大きな人間として成長していただくか、そのための公設塾であり、また、学びのための寮、この大きな3本柱を魅力化の中心として、今後とも進めてまいりたいと思っています。そのことが町の振興の大きな起23爆剤に高校がなってくれるものと、そのようにも思っております。そのためには、何と言っても皆さんの力を借りて地域力を発揮していただくことがより実現に近づけるものだと、そのように思っておりますので、コミュニティ・スクールのみならず、地域支援組織の立ち上げについてもスピード感を持って進めてまいりたいと思っております。Society5.0でありますとか、SDGsといった新しい時代の到来によって、生徒たちにとって新しい学びの環境がなくてはならないこととなりました。その辺の状況下にあって、変化の激しい時代を乗り越えられるための人材育成を目的として、全国に誇れる大空高校を目指し、地域の皆さんの応援をいただきながら、教育委員会として引き続き、精力的に取り組んでまいりたいと考えておりますので、今後ともご指導賜りますようよろしくお願いいたします。