大空町議会 平成27年第1回定例会 2015年3月6日
将来の人口、生徒数減少の中で高校存続について
2015年3月6日、大空町議会の一般質問で、原本哲己議員が「将来の人口、生徒数減少の中で高校存続について」質問し、町長、教育長が答弁しました。
- 質問者
- 原本哲己 議員
- 答弁者
- 町長、教育長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 原本哲己
改めましておはようございます。原本哲己です。昨年後半からの度重なる大雪、暴風雪は私の記憶にあまりなく、町民の方々はもちろん、関係機関、除雪担当者に大変な苦労、負担が掛っていると思います。改めて御苦労様、ありがとうと伝えたいと思います。では、質問に入ります。昨日まで公立高等学校の入学試験が行われました。大空町の道立女満別高等学校では14人、町立東藻琴高等学校では23人の受験者がおりましたが、近年の志願者数の減少から、町民の間には、このままではどちらかが募集停止になり、町内に公立高校はどのように残るのか、という不安が広がってきています。このことについて、今の状況をはっきりさせ、町民がいたずらに不安を抱くことのないようにしたいと思い質問します。1点目、全体的なことなので、町長にお聞きしたいと思います。二つの高校は、地域経済と深く結び付いているのは周知の事実だと思います。将来の人口、生徒数減少の中で高校存続について話が出たとき、お互いの地域で綱引きに状態になることが考えられますが、そのような事態を避け、どのように町民に周知されるのか。現時点での町長の考え方をお聞きしたいと思います。2点目、ここからは具体的な話なので、教育長にお聞きしたいと思います。女満別高校志願者数が今年14人、来年も20人を切ると募集停止なるという話が聞こえています。また、北海道教育委員会の公立高等学校配置計画地域別検討協議会の中で、募集停止に至る学校は地元進学率が低いことも問題視されています。この辺の事実関係について伺いたいと思います。また、先に述べた協議会の中で、当町の高校について何らかの話が出ているのかも合わせてお聞きしたいと思います。3点目、東藻琴高校は、私が卒業した40年前当時も20人前後の学級がたびたびあり、その後定員の40名近くになったこともありましたが、最近は20人から30人の間で1学年の生徒数が推移しているようです。この過程の中で、存続について何らかの話があったのかについてもお聞きしたいと思います。また、両校定員確保対策について進められていることについて、現在進んでいることをお聞きしたいと思います。以上1回目の質問を終わります。
答弁 町長
原本議員の一般質問にお答えを申し上げたいと思います。高等学校の有り方につきましては、町民の皆様も関心があり、地域審議会、また町政懇談会など、さまざまな機会で御意見をいただいているところでございます。現在、町教育委員会など正式な機関として方針を決定したものはございません。今回の御答弁は、私自身の考え方として、地域審議会や町政懇談会で話をさせていただいている内容で御答弁をさせていただきたいと思います。これまでさまざまな取り組みを進めまして、町内の高校の存続、維持を進めてきたところであります。しかしながら、将来的に2校の存続というものは難しいと思ってございます。このため、大空町に1校の高等学校を存続させていくことを基本に数年前から教育関係者などの皆さんに町内の高等学校教育の有り方について議論をして欲しいとお願いをしてまいりました。もともとありました大空町の高等学校教育を考える協議会を平成23年度に再招集いたしまして、議論が始まりましたけれども、どちらの高校も存続という意向が強く、議論が進んでいない現状にございます。しかしながら、残されました時間は余りないと私は感じております。どちらの高校を残すということではなく、町内の高等学校1校確保すると、そのためには何が必要なのか。そういう議論をしていただきたいと、そのように思っております。これらのことについては、職員はもちろん、教育委員の皆さんとの懇談会、地域審議会、町政懇談会などで発言をさせていただいているところでございます。今後につきましては、北海道教育委員会の指導もいただきながら、町立、道立の形式、全日制、定時制の形態、普通科、職業科の選択など、例示をしながら、大空町にとってふさわしい高等学校教育の方向を見極め、提示できるようにしていかなければならないものと考えております。詳細につきましては、所管であります教育委員会、教育長の方から御答弁をさらに申し上げたいと思います。
答弁 教育長
原本議員からの一般質問にお答えを申し上げたいと思います。私からは、東藻琴高等学校及び女満別高等学校の現状と高校存続に向けた考え方などについて、御答えを申し上げたいと思います。本町には、町立の東藻琴高等学校と道立の女満別高等学校の2校が設置されており、両校とも創立から60年を超える歴史と伝統のある高校として、それぞれ地域に根差した個性豊かな高等学校づくりに取り組んでおります。生徒数ですが、昨年の5月1日現在では、東藻琴高校は定時制の農業科で3学年75人、また、女満別高校は全日制の普通科で3学年115人の状況となっております。先月、北海道教育委員会から平成27年度高等学校一般入学者選抜の出願状況が発表されました。東藻琴高校、女満別高校ともに募集定員は40人となっておりますが、東藻琴高校は23人、女満別高校は14人といった出願状況となりました。ここ数年の入学者数の状況を申し上げますと、東藻琴高校は平成24年度28人、平成25年度は31人、平成26年度は20人と、コンスタントに20人から30人の入学者数で推移してございます。また、女満別高校は平成24年度40人、平成25年度は58人であったものの、平成26年度は25人と、予想外の入学者の減少がみられました。町では、これまで両校の生徒確保対策といたしまして、制服の購入費補助やスクールバスの運行、高校生徒寄宿舎の運営などに取り組んでまいりました。また、女満別高校振興協議会では、学校前の看板の設置をはじめ、近隣市町村の中学校への訪問活動、さらには管内広域に新聞折り込みチラシを配布するなど、懸命にPR活動にいそしんできたところでございます。平成25年度には、女満別高校の定員が40人から従来の80人に復活するなど、多種多様な生徒確保対策を講じたことで、一定の成果が見られたところでございます。しかしながら、近年の管内の中卒者全体の減少や管内高校の定員割れの状況、また、地元進学率の低下や交通の利便性など、さまざまな理由が絡み合い地元への進学希望者が減少傾向となっているものと、厳しく受けとめております。今後の高校のあり方についてでございますが、これまで大空町の高等学校を考える協議会という組織を中心に意見交換を行ってまいりました。この協議会は、町内の中学校、高校のPTAをはじめ、高校の同窓会、自治会連合会や農協、商工会の代表の方々により組織されており、教育関係者のみならず、地域住民の方や地元経済関係者の皆様にも参画いただき、広く御意見をいただく場としているところでございます。平成23年から4回ほどの役員会を含め、開催してきておりますが、議論の中心は教育の将来構想というテーマよりも、東藻琴高校、女満別高校それぞれの存続に向けた意見交換にとどまっているというのが現状でございます。また北海道教育委員会が示した今後の管内全体の中卒者数の見込みでありますけれども、昨年3月時点で2,750人であったものが、3年後の平成29年3月では233人減の2,519人に、また6年後の平成32年3月には、452人減の2,300人と推計されております。町内全体では、昨年3月時点で女満別中学校、東藻琴中学校合わせまして72人であったものが、翌年以降6年後までは50人台まで減少したり、また70人台に増えたりと、微増微減を繰り返すことが予測されておりますが、今後7年後以降は、少しずつ減少していくのではないかと推測しているところでございます。また、御質問がございました公立高等学校の配置計画について、御説明を申し上げたいと思います。公立高等学校配置計画は、高等学校進学希望者数に見合った定員を確保することを基本として、中学校卒業者数の動向を踏まえながら、生徒の多様な学習ニーズ、進路状況などに対応した学校学科の配置や規模の適正化を図るために、北海道教育委員会が毎年度3カ年にわたる高校配置計画というものを策定しております。平成26年度は、昨年9月に平成27年度から平成29年度までの高校配置計画が策定されておりまして、あわせて平成30年度から平成33年度までの再編整備の見通しも示されております。また、この配置計画の策定に当たっては、平成18年に北海道教育委員会が策定した新たな高校教育に関する指針に基づき、教育水準の維持向上を図るため、中卒者数の増減や地域の実情、私立高校の配置状況等を考慮しながら、定員の調整や学校再編の整備を行うこととされているところでございます。近年ではこの計画に基づき、美幌高等学校と美幌農業高校が統合となり、清里高校が網走南ヶ丘高校をセンター校とするキャンパス校を導入しております。また、小清水高等学校は平成28年度に、滝上高校は平成29年に募集停止とすることが決定しております。この募集停止となる要件についてでございますが、道の新たな高校教育に関する指針によれば、1学年1学級の小規模高校は、5月1日現在の第1学年の在籍者が20人未満となり、その後も生徒数の増加が見込まれない場合は、再編整備を進めるとの規定になっております。その生徒数の増加が見込まれない期間の考え方については、特に明記されたものはありませんが、既に募集停止となった高校の状況を見ますと、概ね2カ年継続して20人を下回ると募集停止となっているようでございます。また北海道教育委員会では、この配置計画の策定に当たりましては、広く教育関係者や地域住民の意見を聞くこと目的として、毎年度2回、道内14の総合振興局管内の学区毎に、地域別検討協議会を開催しております。オオーツク管内においても、昨年の4月と7月の2回、網走市で開催され、大空町からも参加したところでございます。参加者は関係する市町村長、教育長、高等学校長、高校のPTA会長、中学校長、中学校のPTA会長、その他地域住民となっております。御質問の女満別高校の配置計画に関することでございますけれども、特に今回の地域別検討協議会では、女満別高校に対する配置計画案というものについては、一切示されてはございません。しかしながら、平成27年度の入学希望者が現在のところ14人という状況でございますので、今後の入学者の状況によっては、募集停止となる恐れがあります。来年度平成27年度と比べまして、平成28年度は地元を含め中卒者の増加が見込まれますので、募集停止とならないようにしっかりと生徒の確保対策を進めてまいりたいと考えております。また、東藻琴高校におきましては、御承知のように定時制の高校ということでございますけれども、道が定めました新たな高校教育に関する指針では、定時制課程の高校については、1学年1学級の高校において、5月1日現在の第1学年の在籍者が10人未満となり、その後も生徒数の増加が見込まれない場合は、再編整備を進めるとの規定になっております。したがいまして、当面、現状維持できれば再編にはならないものと考えております。また、御承知のとおり、東藻琴高校は設置者が町でありますので、存続や再編に関しましては、地元の意見が最大限尊重、反映されるものと認識しているところでございます。そのような状況の中で、教育委員会といたしましても、現在の中卒者数の状況を鑑みれば、町内にある二つの高校、今後も維持していくということは大変難しいと判断しておりまして、現在教育委員会では、北海道教育委員会の高等学校教育に対する考え方や助言を踏まえながら、地元高校存続のための具体的方策について、さまざまな角度から検討を進めております。幾つかの選択肢というものが考えられますが、それらを大空町の高等学校を考える協議会をはじめ、地域の皆さんにお示しした上で、多くの御意見を伺い、全町的な議論にしてまいりたいと考えております。またその際、地域が求める高校像や地域が求める生徒像は何なのかといった基本的な考えを十分に踏まえながら、大空町の高等学校教育が目指すべき方向を見極めてまいりたいと考えているところでございます。以上、原本議員への1回目の御答弁とさせていただきます。
再質問 原本哲己
どうもありがとうございました。実は2回目の質問で、小清水高校、滝上高校がどのようにして、現実の中で募集停止になったかを聞こうと思っていましたが、今説明いただきまして、そのことも理解できたと思います。二つの高校がこの町にどうやって残っていくか、町長の答弁の中で、いろんな考え方を持った中で進めていきたいというふうな話でしたが、今、お互いに両地区が間違って、間違ってという言い方は変ですけども、自分たちの地域から高校が無くなることについての心配が多いと思っています。それで、地域経済もいろんなことが結び付いているものですから、この問題がきちんと町民の中で勝手に話が一人歩きしないように、一歩一歩町民に、今どういう状態で進んでいることを知らせながら進んでいくことお願いしまして、質問を終わりたいと思います。
答弁 教育長
お答えしたいと思います。非常に私もこういう立場になりまして、高校の現状について十分理解できるまでに時間を要したと、勉強不足であると反省しているわけでありますけれども、いろいろと制約のある中で、地域経済にも、また、地域の活性化にも大きな影響のあるこの高校の存続というものについて、現状というものを広く住民の皆さんにお知らせをして、真剣に大空町の今後の高校教育はどうあるべきかということで、皆さんと考えていく、そういう時期が来ていると、そのように認識をしております。いろんな方法を使いまして、今後の子どもたちの動向でありますとか、さまざまな今の高校生が考えているニーズというものについては、非常に多様化しております。また現在、高度情報化、あるいはグローバル化といった社会情勢がありますし、生徒の能力、適性、また興味や関心、進路の希望とさまざまなニーズがある中で、地域や社会に求められる高校、また地域や社会が必要とする人材の育成のために、大空町にとってふさわしい魅力ある高校づくりを目指していかなければならないと考えております。教育委員会としても、地元のいろいろな関係者の方にも十分御意見をいただきながら、精力的に存続に向けた取り組みを進めてまいりたいと、そのように考えておりますので、今後とも御指導賜りますようよろしくお願いいたします。
答弁 町長
地域の高校ということで、生徒の皆さん方の意向と言いましょうか、そういうものを尊重することはもちろんでありますけれども、私どもの町の高校だということで、地域の保護者以外の方々も、いろんな意味で関心が高いというふうに思っております。是非、これからの議論につきましては、その議論の内容などもオープンにしながら、大勢の皆さんの御意見を頂戴し進めていく、そういう形態を私からも関係者の皆さんにお願いをしてまいりたいと、そのように思います。いろいろ御指摘いただきまして、ありがとうございました。