みんなの議会

雄武町議会 平成31年3月議会 2019年3月13日

児童・生徒数の減少に向けた新たな義務教育体制について

2019年3月13日、雄武町議会の一般質問で、嶋村義文議員が「児童・生徒数の減少に向けた新たな義務教育体制について」質問し、教育振興課長 山崎佳之、教育長 豊田通敏、町長 中川原秀樹が答弁しました。

質問者
嶋村義文 議員
答弁者
教育振興課長 山崎佳之、教育長 豊田通敏、町長 中川原秀樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 4番 嶋村義文

4番、嶋村でございます。通告に従いまして2点について質問させて頂きます。まず1点目ですけども、児童生徒数の減少に伴う雄武町の新たな義務教育体制という事でお伺いしたいと思います。まず最初に町内の小中学校の現在の児童生徒数と、今後6年後の児童生徒数の推移についてお伺いいたします。

答弁 教育振興課長 山崎佳之(教育振興課長は2019年3月まで)

ただ今の町内の小学校、中学校の児童生徒数の今後6年間の推移でございます。学校別に申し上げます。まず雄武小学校、平成31年度が162人、32年度が155人、33年度が158人、34年度が150人、35年度が144人、36年度が137人でございます。続きまして沢木小学校、平成31年度が18人、32年度が21人、33年度が20人、34年度が24人、35年度が25人、36年度が27人でございます。続きまして豊丘小学校でございます。平成31年度が10人、32年度も10人、33年度が8人、34年度が9人、35年、36年と5人ずつでございます。続きまして共栄小学校でございます。平成31年度が8人、平成32年度が3人、33年度が4人、34年、35年、36年といずれも3人でございます。続きまして雄武中学校でございます。平成31年度が104人、32年度が106人、33年度が108人、34年度が96人、35年度が95人、36年度が96人、以上のような推移になっております。以上でございます。

質問 4番 嶋村義文

今のお話しですと36年度には小学校、中学校合わせて268名ということで、今現在から比べると約1割強の減少という状況になります。私、小学校の統合について過去議会で4回ほどお話しさせてもらって、町長なり教育長と色々議論させて頂きましたが、この中でも取り上げましたけれども、平成27年に文部科学省が公立小学校の適正規模、適正配置に関する手引を出しておりまして、小規模校の義務教育を進める上での課題を40点ほど挙げております。大きなものとしては1番目に人間関係が固定されやすい。3名、4名で6年間過ごすというような状況にありますので、非常に固定されやすい。2点目は学校行事がどうしても制限されてしまう。3点目、これが最も重要だと思いますけども、教職員の確保が非常にしにくいと。特に教育支援員ですとか特別支援学級がそれぞれ設置されますので、特別支援員がなかなか補充されないという問題が挙げられております。1学年1学級を維持できない小学校は教育上の課題が極めて大きく、統合の適否を速やかに検討する必要があるというふうに述べられております。まずこの点に関して豊田教育長の基本的な見解をお伺いします。

答弁 教育長 豊田通敏

各学校の適正配置につきましては、国の考えとしてはかなり大きな学校を求めているように私は思います。ですが、大きな学校が果たして子供の教育に適しているかどうかと、そういうことにつきましては私も甚だちょっと疑問を感じているところでございまして、子供が健やかに育っていくためにはある程度、小さい学校の中で、しかも小さい学級の中できめ細かにですね、教育を受けることによってですね、今後、社会に生きていくための知識をですね、得られるのではないかというふうに思っております。今、議員おっしゃいました人間関係の固定化というお言葉ありました。確かにこれについては非常に問題視されておりまして、一度崩れてしまった人間関係はなかなか小さい学校では戻らないというふうに思われますけれども、小学校段階はですね、どっちかというと人間関係はある程度固定化してた方が良いのではないかというふうに私は思っております。というのはですね、何と言うんですかね、小学校についてはむしろ安定した継続的な人間関係、これが学校生活を送るにあたって安心していられるのかなというふうに思います。もう少し付け加えますと学校や家庭、地域社会でですね、親密に安定した異年齢の人間関係が私は大切だと思っておりまして、そうしたそういった固定した人間関係の中でこそ、子供たちは安心して毎日過ごすことが出来る、同じこと言いますけども、人間関係の固定化は決してデメリットだけでない、メリットも大きいというふうに思っております。ただどうしても固定化、先程も申し上げましたように一度崩れるとなかなか修復がきかないということもありますんで、それはですね、学校の職員全員で、そういうデメリットを克服するようなですね、対応をしていくと、そういうことが必要だと思ってます。ちょっとバラバラな言い方をしましたけども、とりあえず私の考えとしてはある程度小さな学校も子供の成長にとっては大切だということで国が求めてる12学級、十八学級、500人から700人という学校、これはあまりにも大きすぎるなというのが私の見解です。

質問 4番 嶋村義文

私はそんな大きな学校にすれということではないです。あくまでね、雄武町をベースに考えてお話しをしていきたいと思います。学校の統合については色々意見がありまして、特に学校は地域、過疎地地域コミュニティーの核というね、考え方があってなかなかやっぱり行政としても入り込めない状況があると思います。学校統合を巡っては他の地域、全国的な動きを見ますと、特に保護者と地域の長老との間で大きな意見対立があってなかなか進まないということなんですけども、町、教育委員会としては児童数の減少に伴う公教育環境の悪化への問題意識がね、どうあるかということが一番問題だということがよく言われております。それで私はまず地域で児童生徒を抱える保護者が今現在の教育環境をどう思っているのか、これが一番重要だと思っております。問題点を把握する意味でも保護者の意向調査をする必要があると思うんですけども、そういった考えがあるかどうか、まずお伺いいたします。

答弁 教育長 豊田通敏

以前、議員の質問の中で保護者と地域との考え方に乖離があるのではないかということがあったと思うんですけども、確かに一致はしてないと思うんですけども、ほぼ同じなのかなというふうに思っております。それで私も独自にですね、色々聞いてみたところ、やはり保護者もやはり多少、何と言うんですかね、大きな学校と言いますか、友達がたくさんいる学校に通わせたいと、そういう方もいらっしゃいますし、意見は様々でございます。それで今おっしゃいました意向調査なんですけども、今ですね、ちょっと今、共栄小学校と豊丘小学校、先程の数字に表れてますように非常に少ない状況が今後起きてくるということで私としても、これについてはやっぱり少し考える必要があるのではないかと思っておりまして、昨年の秋頃ですかね、この2つの学校の校長先生に対しまして、ちょっと地域と保護者の意見を聞いてくれないかということで会議を何回か開かせて頂いております。ですからこの会議もですね、今後何回か続きますんで、その時、色んな意見の中である程度の方向性というか、そういうものが出てくるとは思います。

質問 4番 嶋村義文

豊田教育長、色々と苦労されてると思うんですけども、ちょっと私、教育長にお聞きしたいんですけども、今、雄武町には4人の教育委員さんがおりまして、教育長含めて教育委員会を構成してると思うんですけども、教育委員会でこういった義務教育の今現在の体制に対する議論というのは実際あるのかどうか、その辺ちょっとお伺いしたいと思います。

答弁 教育長 豊田通敏

議論なんですけれども、昨年、年末近かったんですけども、一度、児童生徒が減少する学校の状態について今後どのように考えていくべきか、教育委員会としてもそれはひとつ方向性を持つべきではないかということで協議をしております。ですから教育委員会の中でも今後ですね、地域等の意見を色々聞きながらですね、議論を重ねていく、そして合わせてですね、地域というか学校区にいらっしゃいます保護者、地域の皆さん、学校関係者と教育委員会が同じ場所でですね、懇談会でも開きたいということで年度初め早々やりたいなというふうに考えています。

質問 4番 嶋村義文

一般的に学校を統合するという形になると、地域では町の財政を削減するためにやるんでないかという意見がよく出ると思うんですよね、経費節減のためにやるんでないかと。ちょっと私も前の教育長とも色々お話しした時に、色々教えてもらったんですけども、実際その学校の維持費以上に地方交付税、学校があることによって交付されてる地方交付税の方が大きいと。結果として学校を統合することによって町の財政負担が増えるということがあるそうです。そういったことがあっても、いわゆる子供たちの教育の事を考えて真剣に学校の統合について、その話を進めていくという姿勢が必要ではないかなと思っております。特に雄武町の場合は以前、幌内小学校が閉校になりましたけども、魚田地区においても共栄地区においても沢木についても、漁業農業が盛んな一次産業地域ですから、よく心配されるのは、学校が統合されることによって保護者が地域から離れてしまうと、そういう危惧が結構あるみたいですけども、雄武の場合はそういった心配は全くないと思っております。今後、色んな、今回、共栄小学校と豊丘小学校の問題について豊田教育長も去年の12月の全町自治会長会議で生徒数がかなり減るんで維持していくのはなかなか難しいかなというコメントをされておりますけども、去年の3月の議会で私が教育長にお話をお伺いした時に学校施設の長寿命化計画について雄武小中学校含めた四つの学校全てで長寿命化計画を樹立する方向でいかれるのですかという時に、全てで長寿命化計画を樹立する予定ですというお話でしたけども、それ今もお変わりございませんか。

答弁 教育長 豊田通敏

考えは変わっておりません。というのはですね、今、私たちの仕事としては今通ってる児童生徒のために適切な環境を維持しなければならないということですんで、廃校が決まってない中で、そこを止めるということにはならないと思います。それと仮にですね、生徒がいなくなって廃校になった場合、次のこと、利活用について考えなくてはなりません。併せて考えていかなきゃならないんですけども、それを考えた場合ですね、ある程度きちんとした整備をしておかないと次の利活用に支障が出るというふうに考えておりますんで、今の段階では予定どおり長寿命化計画に則って整備する予定でおります。

質問 4番 嶋村義文

ちょっと今の教育長の答弁はちょっとおかしいなと思うんですけども。例えば幌内小学校、今、利活用策決まってますか。その辺、どのように捉えてますか。

答弁 教育長 豊田通敏

現段階では決まっておりませんし、手続上は今の教育財産の処分をする手続中でございますんで、具体的に今そこをどうのこうのするという形はなっておりません。ただ協議は今後も続けていく予定でございます。

質問 4番 嶋村義文

少なくとも近い将来に統廃合の予定があるのに、あえて大きな経費を掛けてね、国のお金を貰うんだからいいわという発想じゃなくて、やっぱり無駄を排するという考え方が必要なんで、今現在、共栄、豊丘については統合の対象になるような方向で今検討が進んでいるわけですから、一歩やっぱり踏みとどまって、そういった計画を立てること自体が無理があると思うんですけど、どうですかその辺は。

答弁 教育長 豊田通敏

ちょっと誤解をなさって頂いたらちょっと困るんですけども、今、廃校に向かって検討を進めているわけではございません。あくまでもですね、本町における学校の存続に対する姿勢といたしましては、地域の思いを尊重しまして、それを優先することに変わりはありませんので、今、廃校に向かってまっしぐらという形でなっておりません。ただ、子どもたちのためにはこのままで良いのかということは地域とともにですね、検討すべき時期に来ておりますんで、今後、協議を続けるということでございます。

質問 4番 嶋村義文

去年の3月の議会で教育長と色々話した時に、最後に中川原町長の見解をお伺いした時に、町長はこういう答弁されてます。地域の考えを優先したい、ただ全てが地域の考え方ではなく、その議論の中に町の考え方を示していきたいという答弁でしたけど、じゃ具体的に町の考え方というのはどういう考え方なのか、ちょっと示して頂けますか。

答弁 町長 中川原秀樹(町長は2019年9月まで)

いわゆる廃校と廃校でない、それの長所短所、それを皆さんにお示ししているということなんですよ。ですから、そういう中で議論してる中で、その状況によって町が、町としてはこういうふうに考えますというふうに議論の中を考えて、こういうふうに考えますというようなこともあり得るということですね。

質問 4番 嶋村義文

何かはっきりしませんね。やはり一定程度、町なり教育委員会がやっぱり方向性を示さないと議論てなかなかまとまらないと思いますよ。それで一番離れた沢木小学校でもね、スクールバスで15分か20分で来れるんですよね。だから他の例えば北海道でも本州でも山間地でやっぱり移動に30分も40分も掛かるとかね、そういった困難性はないんですよね。ですから私はずっとやっぱり雄武に来てずっと疑問に思ってたんですけど、何でこんな近距離にあるのにこういう学校が存在するのかと、不思議でしょうないんです。ですから町なり教育委員会が積極的にやっぱり訴えかけていかないとやっぱり地域というのはなかなか動かないと思います。逆に地域はそういう声が出てくるの待ってると思いますよ。それで次の点に移りたいと思いますけども、雄武小学校と中学校、それぞれ校舎の老朽化が進んで長寿命化計画の対象施設になってます。町に先日資料請求して教育委員会からお話し頂きましたけども、雄武中学校は過去最大344名在籍したことがあります。小学校は499名在籍です。ですから今現在266名で昭和36年でも268名ですけども、どちらか1校で充分収容は可能だと思います。昭和28年に学校教育法が改正されて小中一貫教育を実践する義務教育学校を創設できるようになりました。これは町村教育委員会の判断で設立が可能となる法改正です。北海道教育委員会も平成26年から28年、3か年で15地域、33校で小中連携一貫教育実践事業を実施しております。29年3月に報告書が出てますけども、その報告書でいきますと7割以上の教員が小中連携一貫教育は成果が認められると回答してるそうです。また、教員の専門性の向上や児童生徒の学習意欲の高まりなど成果があると回答してるそうです。この辺の動きは教育委員会としてどのように捉えていますか。

答弁 教育長 豊田通敏

小中一貫教育の関係でございますけども、このたびの私の教育行政執行方針、学校教育の充実がありましたけども、その中にですね、義務教育9年間を通じて育成を目指す資質能力を明確化し、その育成を高等学校教育等のその後の学びに円滑に接続させていくことが求められているとし、それに対する取り組みを申し上げましたけれども、これは正に小中一貫教育の基本的な考えだと思います。内容はですね、学校間の接続をスムーズにしようという形なんですけども、小中一貫教育の導入はですね、子どもたちにとって望ましい教育環境を整備していくという観点から何のために一貫教育を行うのか、本町にとって有効と判断する必要がありますので、慎重に検討していかなければならないと思いますが、検討にするに当たっても、いきなり行うのではなくて、きちんと下地を整えて本町に合った特色ある学校を作っていかなければならないというふうに考えております。

質問 4番 嶋村義文

そのとおりだと思います。それで小学校、中学校も今年の予算書を見ますと、本年、長寿命化計画をそれぞれの学校で樹立するということなんですけども、先ほど話したとおり生徒これだけ減って来てますからね、1つの建物で充分収容するだけの余裕があるんで、是非前向きにね、2校を同時に大規模改修するという考え方じゃなくて、どちらか1校を小中一貫校の校舎として素晴らしい教育環境を作るぐらいのね、意気込みがあって良いんではないかなと思うんですけど、どうですか、その辺。

答弁 教育長 豊田通敏

もし義務教育学校にするんであれば、そういうこともというか、素晴らしいことかなというふうに思います。ただ、今どういう形にするか決まっておりませんし、今の状況、小学校独自、中学校独自の教育が決して私、変な方向に行ってると思っておりませんので、そちらの長所もですね、勘案しながらですね、小中一貫教育について、あるいは一貫校について議論を重ねていく予定でございますので、今のところですね、1つにまとめるという考えをここで申し上げることにはならないと思います。

質問 4番 嶋村義文

釧路管内の白糠町ではですね、やっぱりあそこは津波が一番恐れられてる地域で中学校、小学校の改築を契機に高台に移転して小中一貫校を作ったという例もあります。全道各地で色んな取り組みがされてますし、全国的にも随分小中一貫校の設立が進んでます。先ほど教育長が言った雄武町学校教育振興推進協議会という組織があるみたいですけども、出来ればこういった組織を中心に小中一貫校設立に向けてのソフト面、ハード面でのね、検討というのはもう是非やるべきだと思います。それぞれ小学校、中学校を大規模改修するという、そういう無駄な投資を是非しないようにね、努めていきたいなと思うんですけども、最後に町長の考え方ちょっと、その辺の考えをお伺いします。

答弁 町長 中川原秀樹(町長は2019年9月まで)

小中一貫校の考え方ですけども、私はまだこの辺については深く理解はしてない部分があるんですけども、仮にですね、町外から転任してきた子どもたちが雄武町のいわゆる教育が小中一貫校の絡みでやっていった場合に馴染めるかどうかという部分ももの凄く心配されます。例えば教科の進み方についても9年間でやりますからね、小学校5年生の時にもう6年生のとこに進んでるとかね、そういうことも考えられるんで、一概に良いとか悪いとかでなくてね、そういう心配もありますんでね、やっぱりそれは議論していかなきゃならないというふうに思っております。

質問 4番 嶋村義文

是非、どう考えても児童生徒数はどんどん減っていきますんで、整備された教育環境で郷土愛に根差した豊かな教育が受けられるよう町教育委員会の積極的な取り組みをお願いしたいと思います。

出典:雄武町議会 平成31年3月議会 2019年3月13日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる