みんなの議会

音更町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月14日

地域材、カラマツ材の活用推進について

2016年6月14日、音更町議会の一般質問で、重堂登議員が「地域材、カラマツ材の活用推進について」質問し、町長 寺山憲二、経済部長 津本明伸、総務部長 杉本俊幸が答弁しました。

質問者
重堂登 議員
答弁者
町長 寺山憲二、経済部長 津本明伸、総務部長 杉本俊幸

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 8番 重堂登

おはようございます。通告に従いまして発言いたします。地域材、カラマツ材の活用推進について。外材輸入の増加と反比例して、国内産の木材の活用が減少しています。また、山村地域の過疎化や高齢化などが相まって林業生産活動の対策が必要となっています。カラマツを伐採、販売しても、大半が労賃に充てられて、わずかな収入しか得られないというのが現状です。さらに、TPPの関連では「マレーシア産合板の関税6から10%は発効時に半減して、その後撤廃」、「カナダ産SPF製材・合板4.8%から6%は発効時に半減して、その後廃止、撤廃」、「需要が伸びるCLT、直交集成材は9年目に撤廃」との報道がされています。輸入材の増加は、林業全体の衰退と山村地域の荒廃や山林の放棄の広がりが心配されます。町有林のカラマツも大半が間伐期、主伐期を迎え、資源としての活用する時期に来ています。町の目指す方向として、第5期、2011年から2020年、音更町総合計画では、「木材の利用の掘り起こし」、「林業の公益性を高め、計画的な造林、保育管理」、「認証材の活用の拡大」とあります。昨年は岡山県真庭市で林業についての視察を行い、多くのことを学んできました。地域材の有効活用と価値を高める必要を考え、本町で生産される木材の活用について以下の質問をいたします。一つ、町有林、民有林の年間生産量とその活用は。2、認証材の現状は。3、公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律及び北海道地域材利用推進方針による音更町の地域材利用推進方針は。4番、本町の木造による公共建築物の推進、カラマツ材、集成材等によるモデル建築、普及活動の考えは。五つ、音更町のカラマツ材を活用した集成材等の生産活動を支援する考えはないか。六つ、音更町総合計画によるチーム会議の内容と町職員の派遣研修は行っているか。以上のことについて質問いたします。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

地域材の活用推進についての御質問にお答えいたします。初めに、町有林、民有林の年間生産量とその活用についてでありますが、町有林の主な樹種はカラマツで、その主伐時期につきましては、植栽後おおむね50年を目安にしております。過去3年間の町有林の年間伐採量は、平成25年度が主伐材で約1,232立方メートル、間伐材で約1,665立方メートル、26年度が主伐材で約2,842立方メートル、間伐材で約1,245立方メートル、27年度は主伐材で約4,503立方メートル、間伐材で約1,188立方メートルとなっており、伐採した原木は、主に製材用として流通し、梱包材や集成材原板、チップ材として利用されております。なお、町有林を除いた民有林、いわゆる私有林につきましては、町として把握しておりませんが、平成27年度の森林組合の取り扱い分で申し上げますと、1万2,517立方メートルで、主に製材、チップ材として利用されていると伺っております。次に、認証材の現状についてでありますが、十勝管内では、昨年4月に、全12森林組合と本町を含めた17市町村、民間山林所有者20名の計49団体・個人の加盟により、とかち森林認証協議会が発足し、森林所有者が一体となって森林認証取得に向け取り組んできたところですが、本年3月、本町の町有林約1,900ヘクタールを含む約12万5千ヘクタールの森林認証を取得したところであります。御質問の認証材は、この森林認証に基づき適正に管理された森林から生産された木材や木材製品でありますが、本年度からの流通に向け、現在、森林組合で出荷の準備を進めているところであります。森林認証を取得することにより、違法伐採の防止や地域材のブランド化、地材地消につながるものと期待しているところですが、新聞報道にもありましたとおり、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の建築では、森林認証を得た国産カラマツ材の使用が見込まれており、競技場のほか宿泊施設等での十勝産認証材の利用を期待しております。これらを契機として、認証材の需要は今後さらに拡大していくものと思われますので、町といたしましても、消費者に対し、適正に管理された森林資源としてアピールするとともに、とかち森林認証協議会の取り組みを中心として、関係機関との連携のもと、認証材の安定的な供給と普及促進に努めてまいりたいと考えております。次に、本町の地域材利用推進方針についてでありますが、公共建築物等における木材の利用を促進するため、その基本方針等を定めるとともに、森林の適正な整備及び木材の自給率向上を目的に、平成22年10月、公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律が施行されました。この法律では、国の基本方針に即し、都道府県や市町村は公共建築物における木材の利用の促進に関する方針を定めることができるとされており、北海道では、北海道地域材利用推進方針が定められております。道の方針では、公共建築物での地域材の利用に当たり、道と市町村が連携して推進することとされており、市町村の取り組みとして、みずから整備する公共建築物での地域材の利用や、地域の実情に即した施策の充実に努めることなどが想定されております。本町では、法律及び道の方針に基づき、音更町の公共建築物等における木材の利用促進に関する基本方針を策定し、町の公共建築物の整備及び公共土木工事等における地域材の利用促進に必要な事項を定めており、木材の利用を促進すべき公共建築物として、学校、社会福祉施設、運動施設、社会教育施設、町営住宅及び庁舎などを位置づけているところであります。次に、本町の木造による公共建築物の推進、カラマツ集成材等によるモデル建築、普及活動の考え方及びカラマツ材を活用した集成材等の生産活動への支援につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。本町にとって、カラマツ材を中心とする地域材は貴重な財産、資源であり、林業振興上、その有効活用は重要であると認識しております。公共建築物での地域材の使用につきましては、基本的には町の基本方針に即して使用することとしておりますが、実際の使用に当たっては、建物の規模、強度、機能及びコスト面などを総合的に勘案することになろうかと存じます。近年では、梢団地公営住宅や東士幌へき地保育所を木造で建設し、本年度は、鈴蘭学童保育所の増築を木造で計画しております。また、音更中学校は鉄筋コンクリートづくりでありますが、内装に木材を多く使用しており、その木材については地域材を優先的に使用するよう仕様書で定めたところです。今後も、木造で建設が可能なものは木造を基本とし、また、木造が難しいものについても、内装材の木質化や木製の備品、消耗品の積極的な利用に努めてまいりたいと考えております。また、集成材は、主に建築物の柱や梁のほか、階段やテーブルなど内部造作に用いられておりますが、近年、カラマツ材の集成材の利用がふえてきております。町としても、平成23年度に国の補助事業を活用し、カラマツ材を使用したあずまやを児童会館跡地に設置し、町民の憩いの場として利用いただくとともに、地域材としてのカラマツ材の普及促進に努めているところであります。ただ、先ほども御答弁させていただいたとおり、本町では、伐採された原木のほとんどは製材用として出荷されており、管内的に集成材の加工までは行われていないのが現状であります。こうしたことから、現時点では、町として、カラマツ集成材等によるモデル建築や、その生産活動に対する支援を行う状況にはないものと考えておりますが、今後とも、集成材の流通状況や加工業者の動向を注視してまいりますので、御理解をいただきたいと存じます。最後に、チーム会議の内容と町職員の派遣研修についてでありますが、音更町森林整備計画実行管理推進チーム会議につきましては、十勝総合振興局、十勝大雪森林組合及び町の担当職員を構成員として、本町の森林整備計画に沿った森林整備や森林資源管理の円滑な推進を目的に設置した組織であります。昨年度は、2回の会議を開催し、森林資源の平準化についての協議や、現地調査を行ったほか、森林整備計画の実行に向けた情報・意見交換を行ったところであります。今年度につきましては、今月30日に第1回目の会議を開催する予定で、今年度の具体的な取り組みについて協議することとしております。また、職員の研修につきましては、道や民間事業者などが主催する各種研修会に可能な限り担当職員を派遣し、日ごろから職員の専門的な知識の向上に努めているところであります。今後とも、職員には、各種制度の創設や改正、国や道の政策の転換などに伴い新しい発想や幅広い知識が求められることから、さらなる研さんに努めてまいりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

失礼しました。地域材利用推進方針についての最後のほうでありますが、「道の方針では、公共建築物での地域材の利用に当たり」というところの最後のところでございますが、「地域の実情に即した施策の充実に努めることなどが規定されております」というふうに表現するところを「想定されております」というふうに発言いたしました。「規定されております」が正解でございますので、訂正しておわびいたします。

再質問 8番 重堂登

では、再質問させていただきますが、私は、カラマツ材の利用と価値をつけるという1点で再質問させていただきます。1点目のカラマツ材の利用についてですが、この中で、やっぱりカラマツ材、梱包材、ものを包む、枠づくり、パレットだとかパルプ材ですか、そういうのが主であって、なかなかカラマツ材は木材の中では脇役の感じがするんです。いかにこの価値を高めるかということがやっぱり今大事かなと思っています。そういう意味では、集成材なんかにカラマツが利用されたということは非常にいいのかなという思いがあります。そういう意味で、私は、士幌の子ども交流センターと上士幌の認定こども園、何か木材を利用したということで、見せていただきました。そこでは非常にカラマツ材が有効に活用されているというのか、そこを見てきました。その中で、私の認識不足だったんですが、音更では、役場の前のあずまやは補助事業でやっているよと、そういうことを教えてもらいました。非常に私認識不足だったわけですが。そういう意味では、こういう木材を利用するという観点は非常に大事なのかなと。そこで、カラマツの集成材、見学して、非常にぬくもりがあるというか、いい感じを受けてまいりました。例えば、はりなんかは、強度を増すためにうんと幅広くしてつくってありますので、天井にはカラマツが全部見えるようになっています。その中には木目もあるし、カラマツ材特有のものが見えて、非常によかったなと思います。それから、上士幌の認定こども園では、柱がカラマツ材の集成材でした。大体40センチ角ぐらいの柱が立っていました。あれを見たときに、やはりカラマツ材の集成材でも鉄筋コンクリートに匹敵ぐらいの強度があるのかなと、そんなことを見てきました。そういう意味では、ここを十分価値をつける必要があるのかなと思っているんですが、その付加価値をつける観点でどう考えていったらいいのか、御答弁をお願いします。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

ただいま御質問ありましたカラマツ材の付加価値をどのように構築していくかという問題でございますけれども、これについては大変、カラマツ材そのものの材の加工に関しましては、今いろいろ研究機関等で、以前、コアドライ材の部分でも御質問ありましたけれども、研究が進められているのは確かでございます。それで、本町、町有林のほとんどの部分につきましてはカラマツ材が植林されている状況でありますので、そういう有効活用、付加価値をつけた有効活用というのは町有林の財産の部分の向上にもつながるものと判断するところでありますけれども、それらにつきましては、なかなか、トータル的には集成材として利活用、製造しているところが数社あって、今お話にありました士幌さんですとか上士幌町さんの施設の構造材の一部に使われているというようなお話でございますけれども、その付加価値の部分につきましては、町の今町有林の出荷先、100%でございますけれども、森林組合さんのほうに出荷していると。森林組合さんのほうともその辺の加工についてのお話も何度となくさせていただいている状況でもありますけれども、現状として、十勝大雪森林組合のほうでそのような加工に今組み込める状況でないということもありまして、なかなかその辺については、実態論、実態の話として付加価値をなかなかつけにくい部分なのかなというふうに判断している部分であります。そうするならば、どこか付加価値の加工施設のあるところに、ある程度の価格で買い取っていただけるのであれば、出荷先を変えたらいいんでなかろうかというお話もあるでしょうけれども、町有林の部分につきましては、ただ出荷先という形だけでなく、森林組合さんのほうに一連の施業管理のほうも一体として、長年町と組合と一体となって管理をお願いしているというような部分もございますので、その辺については今後の検討かなという部分ではございますけれども、いずれにいたしましても、今後そういうカラマツ材の付加価値向上については研究していく必要性はあるのかなというふうに考えてございますので、御理解賜りたいと存じます。

再質問 8番 重堂登

では、二つ目の認証材についてなんですが、十勝でもカラマツの認証材、随分進んでいるようなんですが、地元で見ると、みずから使う運動というのか、例えば工務店なんかもきちっと使うような、そういう運動が必要かなと。それプラス、カラマツ材ですから、輸出もできるのかなとは思うんですが、地元で使う運動がまず大事かなと思っているんです。そのことについて見解をお伺いします。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

認証材につきましては、スタートしたばかりなので、これから認証材としての材の価値観というのが当然変わっていきますし、工務店さんも、通常であれば、少しでも建築主に坪単価の安い住宅を提供するということになれば、材を少しでも安く仕入れてというお話になっていくのは当然でありますけれども、でも、消費者の方もやはり安心した材、木材、道産材、地域材で例えば住宅を建築したいだとかというニーズはどんどんこれから高まっていく部分だと思いますので、そういう部分については、必然的に認証材についてはそういう流通がなされて、要は流通の中で、その認証材からはみ出た材、やっぱり不法伐採されたものだとかそういう材は世に出回らないような仕組みをつくろうというのがこの認証材の大きな役割の一つでもありますので、PR活動をしないということではなくて、必然的に認証材が木材流通のメジャーな材になっていくのかというふうに判断しているところでございます。

再質問 8番 重堂登

ありがとうございました。次は、三つ目の公共建築物に地域材の活用ということで、国の法律、道の方針、そして音更町の利用の方針というのをお伺いいたしました。そういうのに従って音更で木材を大々的に利用するというのか、そういう意味では、今役場、耐震化工事が進むと思うんですけれども、そのときに別棟で何か建築されますね。そういうときには大々的にカラマツ材を使った設備をつくって、町民もそこを十分見れる場所、そういうのが求められるのかなと思って、第一にそういうことを考えてみたらどうかなと私は思ったんです。そういう意味で、その点は第一に考えたらどうかなと。そのことについてお伺いいたします。

答弁 総務部長 杉本俊幸(総務部長は2017年3月まで)

役場庁舎の耐震化につきましては、今年度基本設計という形で今業者のほうに委託しまして、これから具体的な検討を進めていくといったような状況にございます。今お話がございましたカラマツ材の使用でございますけれども、まだ具体的な内容については検討段階ということで、まだお示し、示せるような内容ではありませんが、今御意見ございましたカラマツ材の利用についても一つの考えであると思いますので、その中で検討はさせていただきたいというふうに考えております。以上でございます。

再質問 8番 重堂登

ありがとうございます。そこで、PRというのか、非常に大事だと私も考えました。士幌町を見学したときには、パンフレットの中に、製材、カラマツ材、十勝大雪森林組合の利用をしたと。トドマツは十勝管内、それから外装や内装のはめ板は十勝管内の木材を使用したと、こういうPRされています。これあたりも町民向けにも非常にいいことかなと思っていました。それから、上士幌のパンフレットの中には、カラマツ材の利用を大々的にしたと。上士幌、士幌、音更町のカラマツ材を利用したと宣伝されています。これは、森林組合は一つなものですからこういう報告だと思うんですが、このように大々的にPRも町民に向けてもする必要があるのかなと思っております。では、次に質問をさせていただきますが、音更町でのカラマツ材の活用、集成材だとか、こういうことを出発点にできないかなということなんですが、上士幌なんかのことを聞きましても、カラマツの集成材、つくってくれる場所がないということなんです。お聞きしたら、北見のほうの留辺蘂、それから厚岸という名前を聞いたんですが、そういうところまで運んでいって集成材をつくって持ってくるという、これは大変私からしたら無駄なような動きかなと思うんです。そういうことでは、十勝は森林組合もたくさんありますし、やっぱりそういう、その集成材をつくることの研究も、そういうことも必要なのかなと感じたわけです。そういうことでここに、質問では集成材の生産等の支援はまずできないかというようなことを上げたんですが、なかなか難しいこととは思いますが、やっぱり全十勝的にも、十勝でもそういうことができるような形をやっぱり追求する必要があるのかなと感じました。そのことについて見解を伺いたいと思います。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

今御質問ありましたように、十勝管内でカラマツ材の集成材を製作する工場は持ち得ていないという形の中で、今、私どもの調べの部分では道内に八つほどのカラマツ材の集成材をつくっている工場はありますけれども、要はカラマツ材そのものの今出荷先、道内のカラマツの出荷先のほとんど、6割ぐらいが京浜地区のほうに原木として出ているのが実態であります。やはり梱包材、パレット材で出ていっているのかなというような部分でございますけれども、そのあたりが、森林組合さんとのお話の中では、やはりそういう今までの市場とのおつき合いの中で、いきなり例えば生産ラインをつくって、十勝管内、私どもの町でいけばこの3町のカラマツ材のみで加工工場をつくってコスト的に合うのかどうなのかという形になると、非常に難しい部分が現状としてあると。今後一切手をつけないということではないけれども、しばらくは現状の姿しか仕方がないのかなというようなお話であるのも事実でありますので、その辺については、私ども、十勝大雪の森林組合ということでなく、十勝管内でカラマツを取り扱っている民間の業者さんもございますので、そういうところとの連携でそういうようなお話があれば、そういうお話の中で町も加われる部分があれば御相談には乗っていきたいというふうに考えてございます。現状として非常に、お話の内容はわかりますけれども、すぐ支援ですとか町が先頭を切って行っていく事業というような形にはならないので、その辺については御理解を賜りたいと存じます。

再質問 8番 重堂登

ここのところなんですが、やはり集成材というのか、価値を高めるという意味では非常に私は大事なところかなと思っています。せんだって十勝林活議連の会議にも参加して、講演も聞いてまいりました。その中で、やはりカラマツ材は値打ちがないというのか、そんなことを言われました。私は、そこを乗り切る必要があるのかなと思うんですが、製材としてカラマツの値段がないというようなことを聞いてびっくりしたんですけれども、トドマツだとかいろんなものは製材としての値はつくんだけれども、カラマツはちょっと販売がよくないというのか、そんな説明つきました。ということで、価値をつけることがまず私は大事なのかなということで聞いてきたわけです。どうしても集成材だとか、非常に価値をつけることが今大事なのかなと。その林活の中での講師の話なんですが、カラマツ材の値段の推移なんかは統計的にないと言われました。全国的にもそんな値段はないというんですか。ただ、1点こんな紹介ありました。杉の角材のコストについて、岐阜県の例があるそうです。輸入材がないときは、1平米というんですか、それは6万ぐらいの値がついたと。そのうち半分は生産者、あとの半分は造材業者だとか木工場の取り分だったと。だから、輸入材がないときは非常に、生産者のほうは利益の半分があったということを言われました。そこで、その生産者の利益が多いので、それを少なくするためには安い輸入材をどんどん入れればいいと、そういう方向になったそうです。輸入材がどんどん入って、2015年には、6万だった単価が4万に下がりましたと。その4万に下がったうちの取り分は、森林の生産者は半分ですから、3万円だったものが5千円に落ちたと。6分の1に落ちたと。これではもう山林を育てる意欲もないし、間伐材も敗北だと。ほっかっておくよりしようがない、そういうような進み方をしたのが、この輸入材の多いことが原因だと言われました。考えると、私たちのカラマツも、一応木材業者だとか製材業者の利益は確保されています。ところが生産者の取り分だけがないんです。となると、付加価値つけることがやっぱりどうしても必要でないかなということを考えました。その中で、私もびっくりしたんですが、カラマツ材を育てたとき、どう収益が上がるかという計算もお聞きしました。それによると、1ヘクタールに2千本のカラマツを植え、50年後、経費は320万かかるそうです。それを今の状態で売り上げたら売り上げが312万円。そうしたら8万円の赤字だそうです。これが今の現実なんですが、補助金が123万つくということで、そうなると108万ですか。50年だから1年に2万ぐらいずつのそれでも利益があるという説明いたしました。それくらい薄い利益ですが、これは森林を守るという意味では非常に大事なことかなと思って聞いてきました。ここでもう少し価値が上がって生産者の取り分があるならば、これはもっと大事にできるんでないかなと考えたわけです。それとあと、そういう意味で木材が、カラマツが価値があるものになってくれば、例えば防風林、これあたりも、今の農業形態からだんだん切られますけれども、風が強いときのひどいときあります。私も音更から駒場へ行くとき、門前の通り道、ひどいときは車をとめなければ土ぼこりで通れないということを聞きます。これくらいのところで、やっぱり防風林のカラマツでさえ、値がつけばやっぱり皆さん育ててくれるのかなということで、私は付加価値をつけることを最優先にする必要があるのかなと思っています。次になりますが、総合計画の中でチーム会議という言葉があります。ここで何をするのかということなんですが、多分役場の職員、それから森林組合または生産者ですか、そういうのがそろって考えるんですが、ここでもやはり付加価値をつけることを主にやっていただきたいと思っているわけです、長い年月はかかりますけれども。私も昨年、岡山県の真庭市を見学してきました。そこでもやっぱりカラマツの放棄があるということで、困って相談を始めた。木材関係者、役場の職員、そこで10年かかったというんですが、私は、そこで大事なのは、その会議に中央省庁の人も呼んで一緒に研究したというのを聞きました。何かそこがみそかなと思いました。一緒にそうしたら中央省庁の職員なんかと学習会をしてつくり上げたものは、将来、10年後ぐらいにはその職員は予算だとか政策なんかを担当する部署になるんです。そういう意味で真庭市は非常に成功した例だと言われました。そこで、その仕掛け人は誰かといったら、中心は市役所の職員だと言われました。やはりそこが大事なのかなと思ってきました。音更でも、私は、このチーム会議なんかも、仕掛け人はやっぱり研修を積んだ職員でないかなと、ここのリードしてくれるのは。そういう意味では職員の研修について見解を伺います。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

今、チーム会議に引き続いて職員の研修、研さんに努めて、そういうような形の中で新しい付加価値をつけるような部分にもう少し力を発揮したらよろしいんでなかろうかというようなお話でありますけれども、答弁にもありましたように、研修については日々、北海道ですとか協議会、また協会等の研修会等があれば、積極的に職員を派遣しながらそういう研さん、通常、補助制度のそういう説明会もございますけれども、それだけでなく、林業そのものの研修もございますので、そういうものも積極的に参加しつつ、町の林業政策に少しでも寄与するような部分について研さんを日々積ませていただいていると。ただ、四六時中本当に研修ばかり行けるのかというと、そういうことでもございませんので、年に一、二度の研修に出向いているというような状況でありますけれども、それらについては今後も継続して進めていきたいと思っておりますので、御理解賜りたいと存じます。

再質問 8番 重堂登

職員の研修、そしてリーダーシップをとっていただきたいと。ここが非常に大事なことかなと思っています。最後になりますが、真庭市でも昨年は建設が進んでいました。CLT直交集成板というのか壁というのか、非常に頑丈なものらしいです。そういうのと集成材で、日本ではまだ認可されていないんですが、北欧ではもう木造建築5階建てが普通だそうです。ですから、やがて日本もそういう木造建築でも5階建てが普通になるような気がします。強度も鉄筋コンクリートに近いと、そういうことが進められています。多分もう稼働しているかなと思うんですが、何か20メートルぐらいのそういう板というか壁というのを生産することがもう始まっています。何かこういうことを聞くとオリンピックにも関係あるのかなと思うんですが、先ほど町長の御答弁のように、オリンピックにカラマツ材が使われる、これは私たちも、カラマツ材が有効に、そして価値を上げる今がチャンスでないかなと思っているわけです。これ、オリンピックで建設が進んで、カラマツ材需要なしになったら元も子もならないわけですから、こういう意味では、研修を積まれて、こういう進んだところの研修もぜひ進めてほしいなと思います。今カラマツ材、私も、昔は炭鉱の坑木ですか、あのくらいしか頭に浮かばんのです。あのころは需要もあったし、価値もそれなりにあったと思うんですが、今はやっぱり集成材なりで非常に強度な角材というか、そういうのをつくるチャンスかなと思ってこういうことを提案しております。非常に研修も進んでいただくということで、よろしくお願いしたいと思います。最後になりますが、町有林、いわゆる国有林はトドマツが多いが、ほかはカラマツが北海道は主だと言われています。町有林もカラマツが主だと思うんです。これをやっぱり活用、今やるべきかなと思っています。そういう意味で最後に見解をお伺いして終わります。以上です。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

カラマツ、冒頭にも申し上げましたけれども、今カラマツの主伐は、おおむね50年というふうな形でもって主伐をしております。その昔は35年ぐらいでもってカラマツを主伐しておりました。カラマツは成長がいいということでもって、ずっと植えてきた。ただ、成長がいいばかりに狂いが大きいということでもって、その反省に立って今50年をおおむね主伐というような形にしておりますので、カラマツの評価というのは上がってきたんだというふうに思っています。ただ、やはりカラマツの特性として、やにだとか、それからねじれだとか、そういったものが大きいわけでございまして、それに対しては、林業試験場が、そのやにを抜く技術だとか、あらかじめねじれを矯正するとかというような研究が進んだことによって材としての付加価値はかなり上がったというふうに思っています。今カラマツが植わっているのは、都道府県では北海道と長野が多分主産地かなというふうに思いますが、長野あたりでは、やはりこれから木材については北海道のカラマツが脅威だというぐらい北海道のカラマツの評価は上がってきているというふうに思っているところでございます。認証材のお話がございましたけれども、認証材については、これから流通するときにはSGECというような焼き印が押されたマークがついて流通していくだろうというふうに思っておりますが、このSGECがついた木材というのは、材として優秀というよりも、自然環境をしっかりと守った、そういった材ですよと。植えて育てて切って使う、そのローテーションをしっかりやった、そういった管理の行き届いたところから出た森林ですということのマークがSGECだというふうに思っております。我々、このSGECをPRするときには、地産地消でないですけれども、それとあわせて、やはり木材の持つ多面的機能、自然的環境に与える影響の大きさというのも、これも含めながら地元材を使っていただくようなPRをしていかなければいけないというふうに思っております。それから、カラマツの集成材をというようなことでございますが、補助事業でもって、どこかの町村に十勝管内であれば1カ所ぐらいそういった工場があってもいいかなというふうに思いますけれども、なかなかそれに取り組んでくれる企業はないと。初期投資に見合うだけの需要があるかどうかというのがやはり心配なんだろうというふうに思いますが、幕別の会社は今でもパークゴルフの頭をつくって売っている、合成特殊合板をつくっておりますから、そういった意味では、のりの研究だとかプレスの研究だとかというのはできている会社ですから、そういったところが取り組んでくれれば一番私的にはいいのかなというふうに思っていますけれども、そこすらなかなか取り組まない。もともとのあそこの工場は集成材つくっていますから、取り組めば取り組めるんだというふうに思いますが、やはりそこのところは採算性の問題だろうというふうに思っています。こういった工場がたくさんできてくればいいということではなくて、やはりそこのところには需要と供給のバランスがしっかりとれていなければなかなか取り組めないということでございますので。ただ、そういった研究はしていきたいなというふうに思っています。それから、職員の研修の問題、お話がございましたけれども、このSGECを取るに当たりましても、十勝管内で皆さんでもって一生懸命研究して、どうやったら北海道、十勝に合った認証材のマークが取れるのかというような研究もしてきました。これは職員が一生懸命研修してきた成果だろうというふうに思っています。そういった組織はもう既に立ち上がっていますので、そういった組織も活用しながら、また、音更も、森林組合の事務所が音更町内にありますので、そういった部分も含めながら、音更町がイニシアチブをとりながら研究開発に取り組んでいきたいなというふうに思っています。また、建造物について、役場のこれからの増改築に当たって云々というようなお話がございましたけれども、カラマツ材というのは乾燥すればするほど強度が高まっていく、そういった性質を持った材でございますので、強度的には多分問題ないだろうというふうに思っています。そういった意味で、どういった形で使っていけるか十分研究をしていきたいというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。

出典:音更町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月14日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる