みんなの議会

音更町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月13日

音更町におけるがん対策とがん教育について

2016年6月13日、音更町議会の一般質問で、久野由美議員が「音更町におけるがん対策とがん教育について」質問し、町長 寺山憲二、保健福祉部長 古田康弘、副町長 高木収が答弁しました。

質問者
久野由美 議員
答弁者
町長 寺山憲二、保健福祉部長 古田康弘、副町長 高木収

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 15番 久野由美

通告に従い、音更町におけるがん対策とがん教育について一般質問を行います。本年は、がん対策基本法の成立から10年の節目の年となります。がんは今や国民2人に1人がかかり、3人に1人が亡くなる病気です。かつては死に至る病気として悲観的に考えられてきましたが、正しい知識を持って予防し、適切に治療を行い、仕事や学業との両立支援策を充実させることで、がん対策はこの10年で大きな進歩を遂げたと言えます。2006年に成立したがん対策基本法を受けて、これまで2期にわたって基本計画がつくられ実施されてきました。2011年までの第1期では、初期段階からの緩和ケアの実施や放射線治療の普及など治療の高度化が重点的に進められました。その結果、専門的な医療を提供する拠点病院は、2005年時点で全国に135カ所しかなかったものが、2015年には401カ所とおよそ3倍にふえました。また、がん治療に伴う痛みや嘔吐、倦怠感などを和らげる緩和ケアの知識習得を終えた医師も5万8千人に達し、全国どこでも安心して高度な治療を受けることができる体制が整備されつつあります。2012年から現在まで続く第2期では、こうした取り組みに加え、働く世代や子供のがん対策なども盛り込まれました。厚生労働省は昨年12月、がん死亡率のさらなる低減を目指して、がん対策加速化プランを発表しました。この強化策では、コール・リコールの呼びかけの対象に胃がん、肺がんを追加することで、乳がん、子宮頸がん、大腸がんと合わせて5大がん全てが含まれることになりました。胃がんの主な原因であるヘリコバクター・ピロリ菌を早期発見・治療しようと、各自治体で中学生を対象としたピロリ菌対策事業がスタートしております。胃がんは予防できるがんとの認識が広まっていると感じます。特に若い段階での早期発見や除菌が重要であることから、中学生や高校生を対象にしたピロリ菌検査と除菌への公費助成が実現をしております。十勝では帯広市のみでありますが、北海道では36自治体で公費助成が実施されております。また、単にピロリ菌検査や除菌の実施だけではなく、がんに対しての正しい知識や定期検診の受診による早期発見、早期治療の必要性等、がん教育をもとにがん対策を講じていく必要があると考えます。音更町においても中学生を対象としたがん教育の実施とピロリ菌検査を実施すべきと考えます。音更町の見解をお伺いいたします。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

音更町におけるがん対策とがん教育についての御質問にお答えいたします。我が国では、昭和56年以降、がんが死因の第1位という状況が続いており、平成26年には、全国で年間約37万人が、また、本町でも年間133名が亡くなっており、死因の第1位となっております。国は、がんが疾病による死亡の最大の原因で、国民の生命や健康にとって重大な問題となっていることから、集団検診の普及を初めとする各種の取り組みを行っておりましたが、がん対策のより一層の充実を図ることを目的として、がん対策推進基本計画の策定を盛り込んだがん対策基本法が平成19年に施行されたところであります。このがん対策推進基本計画をもとに、平成19年度から各種対策が進められておりますが、全体目標としている75歳未満の年齢調整死亡率の20%減少の達成が難しくなったことから、平成27年12月に、短期集中的に実行すべき具体策として、がんの予防、がんの治療・研究、がんとの共生の三つの柱から成るがん対策加速化プランが策定されたところであります。柱の一つであるがんの予防対策では、がんの早期発見と適切な治療につなげるための受診率向上を初め、喫煙状況の改善や受動喫煙防止などのたばこ対策、肝炎ウイルス陽性者の早期発見、早期治療を行う肝炎の重症化対策、子供のころから健康を管理し、がんとがん患者に対する正しい知識を持つための学校教育が位置づけられるなど、国を挙げてがん予防対策が取り組まれております。現在、本町の若い世代への健康教育につきましては、音更高校では、食生活改善と生活習慣病予防について、帯広大谷短期大学では、子宮頸がん検診受診の大切さなどについて、保健師等が学校に出向き講座を実施しております。また、近年町内の子供が肥満傾向にあることから、栄養士を中心に保育園の園児を対象とした食べ物や栄養などに関する健康教育を実施しており、今後は小学校での実施に向けて関係部署と協議を進めております。このように、がんに特化した講座等は実施しておりませんが、生涯にわたる健康づくりは幼少からの教育が重要であり、健康と命の大切さを学び、正しい知識を持つことが生活習慣の意識やみずからの健康管理につながっていくものと考えております。現在実施している講座に、がんにかかわる教育を取り入れるとともに、教育委員会、学校からの要請があれば、小中学生を対象に、がんについての出前講座を行ってまいります。御質問にありますピロリ菌検査についてでありますが、ピロリ菌は、子供のころの親からの食べ物の口移しなどが感染ルートとして考えられ、胃の中に住みつき、潰瘍や胃がんの危険因子となります。そのため、ピロリ菌を除菌することにより、胃がん等の発症リスクが極めて少なくなると言われております。本町は、平成26年度から、35歳以上の町民を対象とした集団検診の中に血液の採取によるピロリ菌検査を導入しております。受診の状況を申し上げますと、平成26年度は685人が受診し、要精検が238人、率にして34.7%で、27年度は695人が受診し、要精検が216人、31.1%となっております。ピロリ菌の早期発見により、若いうちに、胃がんになるなどのリスクを少しでも排除したいとの考えから、道内の幾つかの自治体で中学生へのピロリ菌検査を実施していることは承知しております。若い年代からのがん予防対策は重要であると考えておりますが、中学生へのピロリ菌検査については、実施方法や検査手法の検討、医療機関との協力や連携などに加え、除菌については内視鏡検査を受けなければ医療保険の適用とならないなど課題も多くあることから、今後の国の動向や実施している自治体の状況などを調査研究してまいりたいと存じます。いずれにいたしましても、若い年代に限らず、町民全てを対象に、がんやその原因となる生活習慣病の改善に向けた出前講座などの健康教育の普及と各種健診の受診率向上につながる取り組みを進めてまいりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。

質問 15番 久野由美

消極的な御答弁をいただきましたので、質問を重ねながら今後の方向性等をもう一度検討していただきたいと思いますので再質問を行います。現在、国民の2人に1人ががんにかかるとされ、御答弁にもありましたとおり、胃がんは主な死因別で第1位となっております。全がん、75歳未満年齢調整死亡率が高いとされているトップファイブに北海道も入っております。独立行政法人国立病院機構函館病院の間部克裕消化器科部長は、胃がんの原因の99%以上がピロリ菌であり、ピロリ菌の除菌で患者数を減らすことができるというふうにおっしゃっております。また、ピロリ菌検査を若年層から行う意義については、中学生は胃がん患者がほぼいないため、内視鏡などを使わずに投薬だけで除菌できる。この時期に対策を行うことで体への負担や費用が軽減できるともおっしゃっております。町はこのような認識をお持ちなのかどうなのか、御答弁をお願いいたします。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

町の認識についてでございますけれども、現在、35歳以上の方についてはこのピロリ菌検査を検査項目に加えて行っているということでございます。私もいろいろ研究されている方の文献等々も拝見させていただきましたけれども、このピロリ菌が胃の病気の原因になるということで、早目に除菌するのがよりその方の今後の予防につながるということでございますので、予防されて、その後、肉体的あるいは精神的、金銭的にも、病気が予防されるということは大変いいことだというふうに感じております。若年層のピロリ菌のことでございますけれども、質問にもございましたように、道内の36の自治体ということで、約2割の自治体が取り組まれているということでございます。私ども事務段階で他の自治体のやり方を確認させていただきましたけれども、やり方はいろいろあるんでございましょうけれども、公費助成で除菌まで、確認検査までしているというところもございます。あるいは1次検査までというところもございます。このピロリ菌の除菌については、私も大変有効だというふうに考えておりますけれども、中学生あるいは高校生については、内視鏡検査を行った後の治療で保険対象になるということでございますので、一般的には中学生の方は内視鏡検査まで行うことはやっていないというような状況もございまして、その保険の扱いが非常に大きな問題になっているのかなというふうに感じているところでございます。あるいはこのやり方についても、学校、それから保護者、私ども行政、それから医療機関との関係者の構築がまた求められるところでございますので、ここら辺についてはもう少し時間をいただいた中で、本町のやり方がどういうやり方がいいのかは研究させていただきたいというふうに思っているところでございます。

質問 15番 久野由美

本年北海道医師会から、ピロリ菌を早期に発見して除菌することにより将来の胃がんの発生を防ぐことが可能となっている現在、治療による体への影響が問題ないとされる中学生を対象としたピロリ菌検査・除菌事業が実施されるよう要望書が公明党北海道本部に寄せられております。私は、同時に、胃がんは予防できるとの認識をもっとPRをすべきではないかなと。また、拡大していくべきであるというふうに考えております。このPR、また、胃がんは予防できるといった、そういった認識を町内に広く拡大していくべきという点についての見解をお伺いいたします。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

予防の知識の普及ということでございますけれども、私ども、今現実にやっておりますのは、各種検診の中で、そういうがんも含めまして生活習慣病等々の予防についてのお話というか、知識を広めさせていただいているところでございます。

質問 15番 久野由美

今御答弁いただきましたがん対策加速化プラン、こちらのほうには、答弁にあったように、がんの予防、がんの治療、研究、そしてがんとの共生の三つの柱から成っている。その一つの柱であるがんの予防ということでありますけれども、その中には、答弁にありましたように、学校におけるがん教育がうたわれております。また、その学校におけるがん教育の先には、避けられるがんを防ぐという項目もあります。具体策といたしまして、がん教育総合支援事業の実施及び外部講師を活用した地域連携体制の構築への支援があるというふうに出ておりますけれども、御答弁の中では、保健師等が学校に出向いて講座を実施する、また、今後小学校ですとかそういったところに関係部署と協議を進めていく、そして、教育委員会、学校からの要請があれば、小中学生を対象にがんについての出前講座を行っていくというふうに御答弁いただいております。出前講座の域を出ないのでしょうか。それで十分だというふうに認識していらっしゃるのかどうなのか。また、教育委員会、学校から要請がなければがん教育等は実施しないのか。そういったことがやはりがん対策、がん教育に対して消極的だというふうな姿勢にとれてしまうのですが、その点いかがお考えでしょうか。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

今お話のありましたように、要請があればこちらから出向いていくという出前講座の中で取り組ませていただいておりますので、これが、もう少し学校の授業というかカリキュラムの中での一こまという土台があれば、そこに保健師が出向いていってお話をさせていただくということも可能かとは思いますけれども、今のところ私どもの保健福祉部の保健事業の中でがんも含めて生活習慣病のお話をさせていただいているということでございますので、これよりさらなるその教育のお話については、もう少し教育委員会等との話し合いがなければ前に進めることはちょっと難しいかなというふうに感じているところでございます。

質問 15番 久野由美

今の部長の御答弁ですけれども、そうすると学校におけるがん教育については教育委員会主導だというふうに認識してよろしいでしょうか。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

学校、教育委員会主導だとは申し上げておりませんけれども、やはり教育委員会、学校との連携を深めることがさらなる展開に結びつくものだというふうに認識しておりますし、このがんの加速化プランに掲げられている一つの大きな柱と申しますか、一つの柱に学校におけるがん教育ということがございますので、そういう部分については、私ども保健福祉部でできる範疇で取り組んでいく上に、さらに学校現場、あるいは教育委員会との協力を深めてまいりたいというふうに考えているところでございます。

質問 15番 久野由美

保健福祉部でできる範囲ということで今回のこのような答弁になっているんだというふうに思いますが、保健福祉部のできる範囲であるからこそ出前講座の域を脱することができないんではないんでしょうか。こういったことについて、では教育委員会と一度は協議を持たれたという認識に立っていいのでしょうか。それとも、まだ行われてない、今後行う予定がある、なし、その点について御答弁をいただきたいと思います。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

このがん教育に特化した協議はなされておりません。ただ、今後、このがん教育についての取り組みについて協議するのはやぶさかでないと申しましょうか、今後の予定として考えなければならないのかというふうに感じております。

質問 15番 久野由美

わかりました。では、ピロリ菌感染の有無を調べる方法は大きく二つに分かれております。一つは内視鏡を使う検査、もう一つは内視鏡を使わない検査。内視鏡を使わない検査法には、血中抗体価測定法、尿中抗体価測定法、便中抗原測定法、尿素呼気試験の4種類があると言われております。ピロリ菌除菌のための治療による体への影響が問題ないとされる、中学2年生を対象として学校で実施している尿検査の検体、これを使ってピロリ菌検査を行い、陽性反応が出た場合2次検査として尿素呼気試験を実施する、こういった方法、検査手法ができないのでしょうか。これも実際に今後行っていく中の大きな課題となっているというふうに先ほど御答弁いただいておりますけれども、この方法は実際に使うことはできないのか。また、再度感染の可能性が指摘された場合は投薬による治療を開始する、これによって胃がんで亡くなる人を減らすことができるというふうに言われております。私は早期実施を行うべきだというふうに思いますが、このような手法では実施は不可能なのかどうなのか、お答え願います。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

今、議員が言われました検査方法は私も承知しているところでございます。今、他の自治体がやっているところに数カ所お聞きしておりますけれども、1回目は、1次検査と申しましょうか、それは尿による検査、それは学校検診等の尿を使った中で、検査項目の一つにこのピロリ菌を加えて希望者には実施しているということでございます。そこで陽性ということになれば2次検査ということで、これにつきましては呼気で行っているのが、私ども聞いた中ではそういうやり方でございます。この呼気の検査から除菌、それから確認の検査までが医療機関の担当分野になろうかと思います。1次検査までは、学校の御協力をいただいて、希望者には検診項目に追加するということは可能であるというふうに思っております。それ以降、2次検査の呼気、それから呼気で陽性が出た場合の除菌につきましては医療機関との関係性が強くなりますので、ここら辺になりますと、やはり医療機関、医師の先生方との協議をしていかなければならないところが一番大きな課題かなというふうに思っております。

質問 15番 久野由美

音更町においても平成26年度から、成人を対象として血中抗体価測定法を用いてのピロリ菌検査を実施しております。御答弁には35歳以上の町民を対象として、集団検診の中での血液検査によるピロリ菌検査の導入というふうに先ほど御答弁いただきました。平成26年度の実績では685人中238人、34.7%、それから平成27年度では695人中216人、31.1%と、このように先ほど実績をお伺いいたしました。この検査ですけれども、この238人、216人、それぞれの年代別は押さえていらっしゃいますでしょうか。もし押さえているようでしたら御答弁をいただきたいというふうに思います。それと、昨年12月厚労省が発表したがん対策加速化プラン、この強化策は、先ほども述べたように、コール・リコールの対象に胃がん、肺がんを追加し、これまでの乳がん、子宮頸がん、大腸がんとあわせて5大がんが含まれました。音更町における平成26年度のがん検診受診率を数字をお持ちでしたら重ねてお示しください。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

35歳以上のピロリ菌の受診率の結果でございますけれども、まず平成26年度で申し上げますと、年代別で申し上げますと、35歳から40歳が要精検率が0%、それから40歳から49歳が14.1%、それから50歳から59歳が30.9%、60歳から69歳が37.6%、70歳から79歳が43.0%、80歳以上が19.4%という状況でございます。続きまして27年度の結果でございますけれども、同じ年代区分で申し上げますと、35から40が20%、それから40から49が17.5%、50から59が30.8%、60から69が34.8%、70から79が33.5%、80歳以上が40%という要精検率ということで結果が出ております。それから、各種がん検診の受診率でございますけれども、25年度の受診率が今お答えできる最新のデータでございます。まず胃がん検診につきましては17.6%、肺がん検診につきましては25年度22.9%、大腸がん検診は19.6%、それから子宮頸部がん検診が46.0%、乳がん検診が46.8%でございます。以上です。

質問 15番 久野由美

ありがとうございました。中学生のピロリ菌検査の実施についてでありますけれども、安価で確実な予防効果を期待できるばかりでなく、ここが重要な点でありますけれども、ピロリ菌に感染した子供の両親のいずれかに感染が見られるというふうな結果が出ております。親にも受診を促す、このことで子供と親とともにピロリ菌感染を早期に発見し、除菌することができます。将来の胃がん罹患率を確実に減らすことができ、重ねて、がん教育を受けることにより、中学生ががん検査の受診の大切さ、必要性を学び、がん検診受診率も向上させることができます。がん検診受診率の目標であります5年以内にがん検診受診率50%、そして、胃がん、肺がん、大腸がんは当面40%を目標に国はうたっておりますけれども、今、音更町の実態として受診率をお伺いいたしました。乳がん、子宮頸がん等は早くからコール・リコール等も実施されておりまして、国の平均から見ると随分と受診率が上がってはおりますが、まだ50%にはもう一息、二息といったところだというふうに思います。ですが、胃がん、肺がん、大腸がんに至りましては40%にはまだまだ遠い状況にあります。こういったことを積極的に進めることにより、実際には受診率目標達成に一歩も二歩も近づくのではないかというふうに思いますが、この点についての見解をお伺いいたします。

答弁 副町長 高木収(副町長は2020年3月まで)

がん検診と、それからがん教育、教育と検診、これはまさにがん対策の両方の大きな柱なんだろうなというふうに思います。やはり教育をしていく、がんの予防をしていくと。そのためのみずからいろいろな知識を得て予防に当たっていくと。そのための教育をやはりしっかりやっていくと。それも若い世代からやっていくということはやはり大事なんだろうなというふうに思います。そして、その教育を受けた人たちが今度はしっかり検診を受けれるような体制づくりとか支援を行政がやっていくと。みずからいろんな形でドックですとか受けられる方ももちろんいらっしゃると思いますけれども、そういうことを町としても広く機会を捉えて皆さんに提供していくということが大事なんだろうなというふうに思っております。そして、中学生のピロリ菌対策の件でございますけれども、いろいろな文献等の中で、北海道の中でも既に36の自治体がやっていると。全国の中でもやっていらっしゃるところがありますので、今後さらに広がっていくんじゃないかなというふうに思っています。決して音更町としてそれを否定しているわけではございません。当然どんな検診にも一定のリスクといいますか、副作用というのはあるんだろうと思います。特にピロリ菌の除菌ということについては、抗生物質を飲みますので、物の本で読みましたけれども、10%ぐらいは何らかの腹痛ですとかそういう一定の副作用はあり得ると。そして、除菌をしても、確認検査をすると、これも5%ぐらいといいながら、除菌できない場合もあると。必ずそういう、一定の低い数字だと思いますけれども、そういった面はあると思います。ただ、その除菌することによって胃がんを防げるという効果のほうがもっと大きいということも大きなメリットだというふうに捉えております。したがいまして、検診はあくまでも、あるいは除菌についても、御本人、保護者の同意のもとでなければもちろんできませんけれども、そういった場面をやはり提供していくということが先ほど申し上げたように行政の一つの役割じゃないかなというふうには思っております。ただ、医療機関のほうに、本町にも幸いなことに幾つも医療機関がありますので、幾つかお尋ねを担当のほうでしたんですけれども、中学生について、そういう2次検査の段階で呼気検査でやる、調べる、そして、呼気検査で陽性が出たので直ちに除菌の治療をするといったことを実績としてやっていらっしゃらないというのはまた一つ現実にあります。あくまでも成人の人を対象にした内視鏡検査を前提にして除菌治療をしているというのが実態として町内の中ではあるということでございます。したがいまして、内視鏡によらない、2次検査の段階で呼気検査で除菌に治療をするということになると、これはやはり医療機関の御協力がなくてはできませんので、ここら辺については、道内の実態あるいは道外の実態、そして本町の医療機関とのいろいろなお話し合いの中で、今後どういったことが課題なのか含めてこういったことについてつぶさに検討を加えながら、町としてもピロリ菌検査の中学生を対象にした除菌、検査、これをできるのであればやりたいというふうに思っていますので、これに向けて医療機関等々と、もちろん学校、保護者ということがありますけれども、そういったこととも調整をしてまいりたいと思いますので、御理解をいただきたいと思います。

質問 15番 久野由美

胃がんは60歳を超えると急速に発生が増加すると言われております。日本において、胃がん患者のうち50歳未満は3%しかいません。先ほど26年度、27年度のピロリ菌の要精検の人数をお聞きいたしました。その中での年代別についても御答弁いただいたわけでありますけれども、それを見ても一目瞭然でありますが、胃がんの97%以上は50歳以上になってから発生しております。とりわけ60歳を超えなければ患者数はそれほど多くはありません。ですが、団塊の世代が今や完全にがん年齢に達しています。ピロリ菌の1次除菌で80%が成功しております。先ほど副町長の御答弁からありました、完全に除菌はできないというふうなお考えもあるようですけれども、残りの20%も1次除菌プラス2次除菌を組み合わせれば95%、さらに3次除菌を加えると99%除菌が可能という結果が出ております。また、副作用についても、やはりお薬、強力な除菌というための強力なお薬を飲みますので、体にリスクがないわけではありません。ですが、これは軟便または下痢が発生するということで、ですけれども、この除菌のお薬を中止しなければならないような重篤なものではないというふうに見解が出されております。2013年、ピロリ菌除菌に保険適用が決まりました。胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因の大半はピロリ菌に基づくものでありました。胃潰瘍、十二指腸潰瘍は、治すことはできます。ですけれども、再発は防ぎにくいと言われておりました。これまで、十二指腸潰瘍は90%以上、胃潰瘍は70%以上が再発をしております。しかし、2000年に胃潰瘍、十二指腸潰瘍にピロリ菌除菌が保険適用されたことにより、除菌1年後の再発率が胃潰瘍で2.3%、十二指腸潰瘍で1.6%と極めて低いことが明らかになっております。厚労省の2011年患者調査では、2000年のピロリ菌除菌の保険適用が開始されてから胃潰瘍、十二指腸潰瘍の発生数が明らかに減り続け、10年間で約60%の減少が発表されました。病気の源を根本的に取り除く原因療法は絶大な効果があり、今後、胃がんの医療費も大きく抑制できることが期待され、年間3千億円の胃がん診療費を大きく減らすことができるのは確実であると、このように北海道大学大学院の浅香正博特任教授がおっしゃっております。医療費削減のためにも早期に私は手を打つべきだというふうに考えますが、この点についての見解をお伺いいたします。

答弁 副町長 高木収(副町長は2020年3月まで)

今、胃がんのことのみならず、ピロリ菌によるいろいろな悪影響、それを事前に早い段階で取り除くことによって、大きながん、特に消化器系のがんに対する予防効果があるということで、それがとりもなおさず医療費の大きな節約にもつながると。まさにそのとおりだろうというふうに私も思います。それで、今お話の中にあるピロリ菌の検査、まずは検査をしなければなりませんけれども、検査をする中でも、どうしても2次検査以降の呼気検査以降になると医療機関の関係で、診察という、診断ということまでありますので、どうしても医療機関の協力が必要です。内視鏡をやるのなら別ですけれども。したがって、私たちは決してそれを保険外治療だから公費で負担をするのが嫌だとかそういうことは決して申し上げているわけではございませんで、経費のことはともかくとして、やはり健康を守ると。そしてがん対策をするということの有効性は非常に私ども認識しておりますので、そういったことについては、先ほども申し上げましたけれども、町内のやはり医療機関の協力、理解がなければこれは進みませんので、ぜひそういったことについて前向きにお話し合いはさせていただきたいというふうに思っております。以上です。

質問 15番 久野由美

大変に失礼いたしました。私は財政面が大きくかかわっているのかというふうに勝手に認識をしておりました。ピロリ菌検査の実施を阻んでいる要因というのが医療機関との関係性、今後の方向性ということだというふうに認識をいたしました。では、他自治体で行っている実施例は当然担当のほうでも調査研究はもう既にされているんだというふうに思いますけれども、私も実施例として幾つか方法があるので、その点をお話をさせていただきたいと思います。初年度、中学2年生、それから3年生全員を対象にして尿中抗体法を使ってのピロリ菌検査、これは1人約700円、2年目からは2年生だけを対象にして検査をする。そのうち陽性者は全体の5%から8%と言われております。この5%から8%の方々に対しては除菌を推奨する。これは呼気検査と除菌治療で約1万2千円。これから胃疾患にかかるであろう医療費のことを考えれば、若年者の除菌療法にかかるコストとしては私は決して高くない支出だというふうに考えております。財政面でハードルが高いというふうに言っていないのであれば、その点について可能なのかどうなのか、今後十分に対応できるのかどうなのかを御答弁いただきたいというふうに思います。また、もしそれが難しいということでありましたならば、全中学生を対象としたということが難しいのであれば、全中学3年生を対象にして実施する、もしくは中学2年生、3年生を対象の希望者に助成をする等、段階を経ての取り組みは可能かどうなのか。財政面でないのであれば、初年度一発で全中学生を対象にということが可能かどうなのか、重ねてお伺いをしたいと思います。例えば、中学3年生を対象にして行った場合、3年生が、音更町の中学3年生約500名というふうに試算、算出した場合に、1人につき700円が尿中抗体法を使ってのピロリ菌検査で35万、そのうちの8%、約40名が2次検査を必要とするというふうになりますと、除菌も含め1万2千円でありますので48万円というふうな、こういった数字が、管内で除菌等が可能であればということを前提にして申し上げているわけでありますけれども、こういった部分でいけば財政面としては何ら問題がないというふうに私は捉えていいのかどうなのか。それと、医療機関との手続、いろいろなハードルがあるというふうにおっしゃっておりました。帯広市は既にこのハードルをクリアして実施されております。その点について音更町でさらに難しい何か根本的な実施を阻んでいる要因がさらにあるのであれば、その点もお聞かせください。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

財政面のお話でございましたので、その点についてお話ししたいと思います。私どもも、既に実施している自治体の状況から、本町が行った場合の費用、経費はどのぐらいかかるんだろうということで試算をさせていただきました。1学年、仮に中学校2年生500人ということで試算をしておりますけれども、希望制ということで、このうちの8割の方が検査を受けるだろうと。それから、それが私どもは単価を800円ということで、その尿検査の単価は800円と試算しております。2次検査の呼気検査でございますけれども、受けた方の3割ぐらいが要精検になるのではないかということで、ちょっと高くパーセントを見積もっておりますけれども、それに1人5千円かかると。それから、さらに2次検査でも陽性があった方、これは除菌、それから確定検査まででございますけれども、それが大体5%ぐらいかなということでございます。その計数を最後掛け合わせまして1学年で120万程度というような試算をさせていただいておりますので、これが財政面でどうなのかというのは一概には申し上げられませんけれども、そう大きな額ではないのかなというふうに認識しているところでございます。また、帯広市の状況でございますが、私の聞いている範囲でありますけれども、1次検査まで、尿検査までを公費で助成して行うと。2次検査以降は各保護者の責任でもって行うというような状況を聞いておりますので、もし私どもが、医療機関のいろいろ調整事もありますけれども、そういうことで取り組めるという方向になれば、そう大きな額で財政面に影響するというようなことはないのかなというふうに考えております。

質問 15番 久野由美

それを聞いて安心をいたしました。子供たちの40年先の胃がんのリスクを取り除くといったこの観点からぜひ早期実現を強く望んで、一般質問を終わります。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

冒頭、久野議員のほうから消極的なという話がありましたけれども、音更町はピロリ菌の検査、35歳以上の検査は多分管内的にも早いほうだというふうに思っております。たまたま私の両親胃がんで亡くなっているものですから、胃がんに対しては十分気をつけたつもりですけれども、今回病気になったのは全く違うほうの病気になりまして、この病気は原因が全くわからないということで、個人的には少しほっとしてる部分もないわけではございません。ただ、この間も投書がございました。子宮頸がんワクチン、町が補助金を出して、副作用がある人を何で救済しないんだと、こういうような投書がございましたけれども、今事務当局のほうは、お医者さんと話した段階で、やはりお医者さんとしては、中学生であっても内視鏡検査をしなければ自信が持てない、でも中学生に内視鏡検査というのはなかなか難しいということでもってお医者さんそのものが二の足を踏んでいる、そういった中でもって、万が一治療をやって副作用が出たといったときに行政責任を問われないかということで心配して少し消極的になっていますが、いろんな方法があるんだとすれば、我々としては、将来のリスクに備えたやり方をできるのであれば速やかに、財政的な問題は全くありません。速やかに移行していきたいなというふうに思っております。余談になりますけれども、がんになって、1回治療を受けると、今120万ぐらいと言いましたけれども、1人で120万かかってしまいます。そういった意味では、やはりまず予防をしっかりすることが医療費を抑制することだというふうに改めて感じております。私の月の医療費の請求が120万。保険がきいたからそんなことはないんですけれども、医療費そのものは120万ぐらいかかっております、月に。そういったことからいけば、1回分で、1人分で済むことを全員でやれるんだとすれば、予防医療にこしたことはないというふうに思っていますので、そういったリスクをどれだけとるかということが問題かというふうには思いますけれども、速やかに移行していきたいというふうに思っております。以上でございます。

出典:音更町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月13日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる