みんなの議会

音更町議会 平成28年第1回定例会 2016年3月7日

今後の畜産クラスター、産地パワーアップについて

2016年3月7日、音更町議会の一般質問で、山本忠淑議員が「今後の畜産クラスター、産地パワーアップについて」質問し、経済部長 津本明伸、副町長 高木収が答弁しました。

質問者
山本忠淑 議員
答弁者
経済部長 津本明伸、副町長 高木収

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 18番 山本忠淑

これはまた次の機会にすることにしまして、2問目に移ります。答弁でありましたが、今日までの各種の事業の報告はいただきました。今後の畜産クラスター、産地パワーアップについても、現状と今後の考え方についても答弁がありました。個々が申請する補助事業については、先ほど報告がありましたように非常に難関で、採択になっているパーセンテージが極めて小さいということが答弁の中で確認できました。今回、十勝などの大畑作地帯、主要地帯を想定した産地パワーアップ事業は、畑作4品などの地帯の規模拡大、省力化などを支援する要望に沿うものとして、中身はまだ不透明でございますけれども、先ほどありましたように、505億程度の予算でありますが、これは間口が非常に狭いと思います。それから、畜産クラスターの畜産収益力強化整備等特別対策事業、あるいは、これは2月にそういうファックスで農家に連絡が出ました。その後すぐに28年当初予算で経営体育成支援事業についてもまたファックスがありました。ほとんどこれは入り口ではねられているという状況でありますので、これも農協の地区別懇談会では、組合員の声として、事業の連絡、申請の窓口について、何人もの若い人たちから不満と改善を求める発言があったと聞きました。一方的連絡で、内容がわからないということです。それから、どうせ当たらないと思いつつも、しかし、関心は非常に高いのが実態であります。ですから、私は当面のことということよりも、農業者がみずから計画をつくり申請の努力をしてもらう、中身を知る、結果を知る、行政や農協がサポートしてあげられる流れを構築しなければいけないと思うんです、長期的に考えたときに。一歩でもレベルアップをすべきでないかと思います。今のような進め方は考え直してほしいという非常にふんまんの声もあったと聞きました。しかし、先ほどありましたように、国から北海道、そして町におりてくる事業申請の流れは非常に短い期間で、農家としては困惑するだけであります。今後は、変わるんだろうと私は思うんです。こういうおろし方では、幾ら日本の主産地十勝だから産地パワーアップの予算つけましたよといっても、なかなかそれを取り込めないという状況がありますので、変わると思います。個別の農家にしても、生産コストの削減するための機械の導入はやはり考えるわけです。いろんな事業に関心を持っているわけです。また、音更の黒毛和牛、すずらん和牛、ブランド確立しておりますけれども、受精卵による元牛の増頭だとか事故率が高い初生子牛の育成、こうしたものをもっと先端技術を導入できるセンター事業なども考えてほしいという声も畜産農家の中にはたくさんあるわけです。酪農では、草地改良して良質の自給飼料確保が可能でありますけれども、公共牧場については少しずつ取り組んでおりますけれども、なかなか個々では、国はもっと事業を取り込んでくださいという出し方をしておりますけれども、なかなか実態はそぐわないという状況であります。私は、若い農家の皆さんの話も聞くとき、今の人たちはやはり対応能力がしっかり持っていると思うんです。そして、国の施策をどう取り込めるか、そのための作業をみずから挑戦する、知恵を高める、具体的な計画を作成する、実績をデータとして整理する、この実務が前提の補助事業でありますから、それに対応できる人材が育っていかなければいけないと思うんです。そのためには今のような仕組みでは、特に音更町の今のような受け付けの仕方では非常に接点がない。ですから、農政課には、見えるような常設のデスクがなければいけないと思うんです。牛肉の関税で1千億あった財源が4分の1に減る、小麦のマークアップでも800億の関税収入は半分に減ると言われています。財源措置を今後とることは、約束はしておりますけれども、財源の確保だとか事業の採択基準は非常に難しいことになってくると思うんです。ですから、それらの推移を情報としてもっと農家に発信するような努力をしてほしいと。それがこれからのTPP対策だと。私は、そこからスタートしなければいけないと思うんです。ですから、過去は別として、今後どうすればいいのか。先ほど産業クラスターについても述べられておりましたけれども、これらについてもどんな協議をされているのか。再生協議会とか畜産クラスター協議会でという言い方をされていますけれども、どんな協議をされてどんな方向を見出そうとしているのか見えないんです。おろされている事業の内容は、事業化を基金化して、複数年で活用する事業だと、こう書かれているから、農家の人方は、今後どういう形でそうした事業を取り込めるのかという期待感を持っているわけです。そのことも含めて、今まで、先ほど報告ありましたように、各種補助事業は受けておりますけれども、しかし、想定以上にやはり苦労しておられる。苦労しておられることは認めますけれども、しかし、今後についてはどういうふうにお考えになるのか、その辺のお考えをお聞きしたいと思います。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

今、議員のほうから何点か御質問がありましたけれども、今、町内の若い担い手の方々に今の農政のやり方に多少不満があるんではないかというような御指摘もあるという声も今お伺いしたところでありますけれども、まず一つ、今、国の補助事業等々を含めた、TPP関連も含めた情報伝達のあり方、確かに私どももジレンマを感じておりまして、国のほうからおりてくる要望取りまとめ、本当に1週間、10日しかないのが実態であります。本来であれば十分な説明をして取りまとめしていくのが私どもも本筋だと思いますけれども、今の状況としてそういう状況にないということも事実でありますので、その辺については、今私ども町としてできる範疇のことで対応させていただいていると。それはもう町だけではどうもならないので、JAさんにも御協力をいただきながら全戸ファクスで要望取りまとめを御通知しているだとか、もう郵送では間に合わないだとか、そういう部分も含めて今できる範疇で取り組みをさせていただいているという部分が事実でございますので、その辺については一定程度御理解いただかなければならないと。ただ、今、議員おっしゃるように、過去でなくこれから、やはりそういうことでなく、何か町としてきちんと対応していく必要性もあるだろうという部分については、私ども行政としては、TPP、別に賛成しているわけでも何でもありませんが、ただ、国の施策としてもう動いているものはあります。行政としてそれを無視して動くわけにいきませんので、とりあえず、当面はそういう国の動きの中をなるべく早く、スピーディーにキャッチしながら農業者に伝達していくという役割は、私は非常に町としては大きいものがあるのかなというふうには認識しておりますけれども、そういう部分においてできるだけ、今後、先ほど答弁にもありますけれども、畜産クラスター協議会でありますとか音更町農業再生協議会、これらの中で、これらの組織を部会のようにもっと拡充して、若い人をもっと取り込みながら議論の場をつくっていくとか、その辺については、今後両協議会、JAさんも含めてどういう形で勉強会的なこと、これは私たち行政も、国、道からの情報伝達だけでなく、日々インターネットで農水省の情報を見ながらキャッチはしているんですけれども、なかなかスピーディーな形にはいかないと。ただ、私たちが見ていることは、生産者の方も農水省のページを見れば、日々更新されている内容がリアルタイムでわかるというのも事実でありますので、その辺は農業者とともに情報をキャッチしながら、これどうなんだろうねというような形の中で取り進めなければならないのかなというふうに考えてございますし、また、議員のほうで先ほど、今の農政課農政係の業務大変で、御苦労もしているだろうと思うけれども、何か個別のデスクを設けなければだめでないかというような御質問もあったと思いますけれども、今の農政課農政係がそのデスクの役割をやって、もう最大限今の現状としてやっていると私は認識しておりますので、改めて直接的なTPPの対応の職員のデスクを設けるだとか、そこら辺までは考えていないというところで御理解賜りたいと存じます。

質問 18番 山本忠淑

これを機会に、いろんな機会にもっと論議をしたいと思うんですが、確かにみんな対応してくれていますけれども、1回1回違う人では見えないんです。やはりそのメンバーの中にTPPに関してのこうした事業のエキスパートがいなければいけない。あの人のほうへ行って相談したいという気持ちになるような町民対応をするべきだと、私はこう思うんです。それがないと、係長いつもいるわけでない、課長いつもいるわけでない、担当は誰がどうかわからないという状況ですから、課長が思うように、部長が思うように、なかなかそういう状況ではないということを知っていただきたい。あと私の要望を申し上げますが、2月の末に北海道が公表したTPP影響試算の内容によれば、農畜産物で最大478億という、北海道がそういう試算をしたわけであります。その中でも影響が出るのは牛乳、乳製品、牛肉、小麦、てん菜であります。今農家の皆さんは、昨年の天候と市場の好条件の次の年でありますから、それだけに、現状維持できるのかなという思いを持ちながらこれから春作業にかかるわけでありますけれども、思い起こしてみますと、1994年から2001年までのガットウルグアイラウンドの牛肉、オレンジを自由化したときの6兆円つぎ込んだと言われる、そのときの補助金のおろし方を国は反省しているわけです。ですから、中身は非常に厳しい基準を持って慎重におろされるからこちらがついていけない。先般、道の部長さんとお話ししたときに、なかなか自治体の職員もそこまでレベルアップできていないというのが悩みだと、こうおっしゃっていましたけれども、ですから、農家もレベルアップしなければいけないけれども、農家と話をして苦労して自治体の職員もやはりレベルアップをしなければいけないと、私はそう思うんです。先ほど申し上げましたけれども、個々の農家の補助事業に対する要望は非常に多いんです。確率は極めて低いです。これからもそうであると、これは非常に大変なことになるだろうと私は思います。産地パワーアップを初め各種事業については、今、川西農協だとか中札内農協は目立ちますよ。どの事業かわかりませんけれども。私は5日前に鹿追町の環境センターのバイオマスプラントを見ましたけれども、驚きました。小さな町であれだけ大きな事業を企画をして実現して、そしてそれを今運営しているということは、やはり自治体としては相当な努力だと思うんです。そうした努力を参考にしながら本町も、北十勝レベルの広域的な大豆の施設であるとか馬鈴薯、青果、青果は伸びていますよね、先ほど報告でありましたように。非常に伸びてきていると、毎年度。パーセンテージが。今のままではいいと思わないんです。それらの将来的なこともやはり行政と一緒になって、農業団体と、農業者も一緒になって論議を深めるということが大事だと、こう申し上げているわけでありまして、10年、20年後の先読みをした取り組みは、行政はやはり構築をする中心にならなければいけないと、このように思っているわけであります。この事業に対する対応については非常に苦労されていることは、今の国や道からのこの状況では苦労することはあると思うんですけれども、中長期の戦略はやはり持って、それがやはり皆さんの言葉の中に出てくるようでないと。協議会、再生協議会あるとおっしゃるけれども、その中身全く見えないんです。将来的なことを考えた協議をしているのかどうかというのが見えないんです。これは先ほど答弁ありましたので、強く要望しておきます。3問目に対する答弁の再質問でありますけれども、農水省は、TPP対策の説明を強化するために地方に窓口を設置する、参事官を配置する、国と現場、農家が意思疎通するシステムのホットラインを開設などの公表しております。ですから、当面のことではなくて長期的に恒常的な受付窓口、伝達、連絡、農家の声を聞く、先ほどから再三申し上げておりますように、農業に関連あるより多くの人が情報をつかんで、役場や農協の職員さんに申請に関することは頼りっ放しの時代ではないということを、自分たちがかなりのことをやらなければいけないんだということを自覚を持つ農業者を育てるといいますか、国の政策をしっかり理解してもらえる人材、人材育成というのも事業の中に入っているわけですから、そういった人材も今後育成する、これは行政がやはり考えていかなければなかなか、何も形ができてこないと思うんです。TPPのことについても、昨年トップだけの対策会議というのを本町でも持ったというふうにちょっと情報としてお聞きしましたけれども、きっともう想定する範囲だと思うんです。それでは、いろんなネットで調べますと、やはり自治体によって差があるんですよ、取り組みに。そのことを強く申し上げておきます。TPP対策会議という申し上げ方をしましたけれども、協議機関を設けるという考え方をいずれ必要になってくると私は思っております。そこでは必ず不特定な農業者、関心のある方々も参加をして認識を深めたりレベルアップをするという状況をつくっていかないと、せっかくの国の施策が届かない。全部大きなところだけに行ってしまって、予算をつけたつけたといっても個々の農家には全く浸透しない、こういうことが起きるかもしれませんので、私はその辺についてはやはり考え方を少し変えていってほしいと。総合計画、10年計画というのがありますけれども、今音更農業の10年計画、TPP対策協議会なり会議を立ち上げて、目指す音更農業について論議を深める、そんなことを実は期待をして今回質問しているわけでありますので、これについてはどのようにお考えか、張り切ってひとつ答弁してください。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

まず、いろいろ今御質問ありましたけれども、これからの農業者の人材育成という部分、今町のほうでは、若い担い手対策という部分で、もうこれも第9期という形の中で、年輪塾、今の年輪塾の塾生も、当然TPPを見据えた形の中でいろいろと研究、勉強していることと思います。ただ、農業者の方々はそれだけではございませんので、今後担い手として本当に次の世代を担う人方、そういう人方のやっぱり議論の場というのは当然あってしかるべきなのかなというような形も考える部分でございますけれども、そういう部分おいて、中長期計画という部分でございますけれども、なかなか農業の中長期計画、これは町だけで立てれるものではございませんので、その辺につきましては両JAさんとも十分協議しながら、今後の町の農業のあり方、これは今までも両農協さんとは十分協議をしながら町の農業の施策を構築しているわけでございますので、その辺、これから先、TPPを見据えてどう対応していくのか、その辺の部分については議論を深めてまいりたいというふうに存じます。あと、町村によって取り組みに差があるんでないかという部分でございますけれども、なかなか、農業情勢というのはその町町によって温度差あるのも事実でございますし、今一例が挙がりました川西、帯広農協さんでありますとか中札内農協さん、これらについては、ナガイモでありますとかエダマメ、これは戦略的に海外に販路を求めてやってございます。これらにつきましても、行政一つもかかわりないとは申しませんけれども、やはりその辺についてもしっかりJAさんとも議論しながら、どういう道を音更町の農業として進むべきかということを議論しながら進まないと、町だけが旗を振ってこれ進めれるものではございませんので、その辺については、議員のおっしゃることは十分のみ込みながら今後両JAとは議論を深めてまいりたいと存じます。

質問 18番 山本忠淑

最後に4番目のTPP関連の予算についての御説明もありました。答弁いただいた中身、余り目新しいものはなかったと思うんです。過去ずっと継続して行われている事業がTPP関連対策というふうに位置づけされている、それはそういうふうに考えてもいいわけですけれども、一つか二つはありました。これは、来年度予算についてはそういう範囲でよろしいというか、やむを得ないと思います。しかし、これもそういうふうに目立つように、TPP関連対策というふうに目立つようにすればいいというものではありませんけれども、しかし、けさ農業新聞の1面に大きく出ておりましたけれども、都道府県の予算が全部出そろってみますと、どの県もやはりTPP合意を受けて、それに向けた予算づけというふうに位置づけしているわけです。基金を設ける府県もありますし、いろんな形で全国的にこのTPPというものに対する取り組みのスタイルが見えている中で、自治体としてはやはりそういう意識を持っていなければ、私が質問したからTPPこれだけやっていますと言われますけれども、なかなかそういうふうには見えないんです。ですから、その辺については、29年度以降、やはりこのことについての対策は念頭に置いて、農家の人方の期待に応えるように、自治体に信頼感を持てるような取り組みをしていただきたいということを申し上げて、最後に総体的に、何も前向きな答弁いただいたと思えないんですが、強い思いがあれば御答弁いただいて、やめます。よろしくお願いします。

答弁 副町長 高木収(副町長は2020年3月まで)

TPPに関しての本町農業への影響ということで御質問いただいたと思います。御案内のとおりTPPは幅広い分野に及ぶ協定でございますので、本町においても、もちろん農業以外の、金融、保険、あるいは自動車ですとか、非関税障壁といいますか、医療の分野を含め、知的財産だとか、本当に広範囲に及ぶわけです。その中でも農業は、関税が撤廃されていく方向にだんだん向かっているということの中の、特に重要5品目は十勝の輪作体系にとっては欠かせない品目が入っていますし、やっぱりここが一番私たちも大きな問題ではないかなというふうに思っています。農業ということに関しては、ふだんからどういう、北海道というよりも、国内の国民的なコンセンサスをどうやって得るのかということだと思います。食料の自給率が非常に低い。食料は安いものを海外から買ってくればいいという、この物の考え方が消費者の根底にあるというところがやはり一番問題なんじゃないかなと思います。ただ、どこの国も、自分の国のがまず優先しますから、どこかで干ばつだとか不作があれば、当然自国を優先しますから日本には輸出してもらえない、そうすれば食料は足りなくなると。そういうまず基本的なというか根本的な問題があるんだろうと思います。だから、食料の自給率を高めていくための農業政策と。そこにはコストがあるんだと。そのコストを払わないと再生産可能な農業者の育成もできないし農業の経営もできないんだという、まずそういう国民的なコンセンサスを得ていくところから、この際、このTPPということを契機にもう一回よく私たち全体で考えてみなければならない問題なんじゃないかなと思います。その中で、TPPの影響額を最小限に抑えるために、国は協定発効前から対策ということで事業、補正予算を打っています。もう影響があるんだということを前提になっているわけです。そうしたことはやはり農業者の方には特に、将来の経営に対して投資できるんだろうかというようなことを含めて、後継者の問題もあります。大きな不安となっていることは間違いありません。国の補助事業も、27年度の前倒しで出されている事業も、非常に短期間で集約をしなさいと。そういったことの中で農業者の方も、その申請行為が複雑だと。私たち町の農政課の職員も農協さんと共同して一生懸命やってはいるんですけれども、そういったことの中で十分対応できていない部分があるとすれば、それは私たちも今後も勉強して、努力しなければならないと思います。いずれにしても、町が、農協が、あるいは農業者がというそれぞれがというんじゃなくて、この3者がやはり一体となって、そして上部機関、そして北海道、国、そういうところにも実情をきちっと訴えながら、私たちの農業というのが持続可能になるように。そうでないと地域の経済全体が崩れてしまうと思いますので、そういったことのまさに命にかかわる農業なんだということを強く訴えていかなければならないと思いますし、そうした取り組みを町としても一生懸命やっていきたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。

出典:音更町議会 平成28年第1回定例会 2016年3月7日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる