音更町議会 平成23年第4回定例会 2011年12月12日
本年度開始の小学校外国語活動必修化の現状と課題
2011年12月12日、音更町議会の一般質問で、印牧幹雄議員が「本年度開始の小学校外国語活動必修化の現状と課題」について質問し、教育長 荒町利明、教育部長 村上均が答弁しました。
- 質問者
- 印牧幹雄 議員
- 答弁者
- 教育長 荒町利明、教育部長 村上均
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 2番 印牧幹雄
おはようございます。通告に従いまして一般質問をさせていただきます。「本年度開始の小学校外国語活動必修化の現状と課題」という題名で一般質問いたします。今年度より小学校の新学習指導要領が全面改訂され、小学校の5年生、6年生を対象に年間35単位時間の外国語活動が必修化されております。文部科学省の学習指導要領によると、その目的は、一つ、音声を中心に外国語になれ親しませること、二つ目、異なる言語、文化を体験させ理解を深めること、3番目に、外国語を用いた意思疎通を通しコミュニケーションを図ろうとする態度を育成することとあります。この背景には、グローバル化する社会環境の変化に対応すること、中学校から始まる英語教育の機会均等を図り、その教育効果を一層高める必要性などが上げられています。そこで、音更町における本活動に関する現状と課題についてお伺いいたします。1点目、教育委員会が平成23年8月に発行しました「教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の報告書-学識経験者の意見編」によりますと、「従来から音更町では単独で外部のサポート講師を導入し、外国語に親しむ環境づくりに取り組み、大きな成果を上げ、高い評価を得た」と記載されております。具体的にはその内容はどういうものであったのか。2点目、外国語活動必修化以前に、その必要性、サポート体制に関し、指導者、保護者、教育関係者間で全国的な議論がありました。音更町では何が懸案事項として上げられ、それはどう対処されたのかをお聞きします。3点目、必修化後、半年が経過しております。教育現場から上がってくる課題、問題点は何か。また、自治体、教育委員会の役割として今後どのようなサポートが必要と認識しているのかをお伺いいたします。
答弁 教育長 荒町利明(教育長は2015年3月まで)
本年度開始の小学校外国語活動必修化の現状と課題に関する御質問につきましては、関連がありますので一括してお答えをいたします。平成20年3月に全面改訂されました学習指導要領につきましては、小学校は2カ年の移行期間を経て、平成23年度から完全実施されたところであります。新しい学習指導要領では、新たに第5学年と第6学年に外国語活動が設けられ、原則として英語を取り扱うこととされております。完全実施までの2カ年の移行期間中における英語授業の導入は各小学校の裁量に任されておりましたが、本町におきましては、平成21年度から全小学校で年間平均で20時間の外国語活動を実施し、平成22年度では、平成23年度の授業時数を前倒しして両学年とも35時間を当てるなど、完全実施に備えてまいりました。教育委員会といたしましては、教科書のない新たな領域として設けられた外国語活動の取り組みについて、授業内容、指導方法に各学校間で格差が生じないよう、教育課程の編成や授業の体制等について検討を行ったところであります。その中で、小学校の教員は外国語指導の実践経験者が少なく、また、教員の授業力を養うためにも授業の中で担任をサポートする人材が必要であると判断し、平成21年度から委託契約によりNPO教育支援協会北海道の外部講師を1学級当たり年間授業時数20時間のうち6時間を、平成22年度からは年間授業時数35時間のうち15時間を派遣し、担任教員と外部講師とのチーム・ティーチングにより、児童が英語に親しむことのできる指導環境づくりに取り組んでまいりました。外部講師は指導経験が豊富で、英語指導の技能を持ち、楽しく親しみが持てる授業やより正確な発音で指導することができることから、各小学校からは、工夫された教材が豊富なため児童の興味・関心、意欲が高まっていることや、自然な音声や英会話のリズムに触れて児童が学習できること、また、担任と外部講師の2人により、児童一人一人にきめ細かく指導ができることなどの評価を得ているところであります。また、中学校からは、「入学当初から、英語の授業に対しての抵抗感が少なくなった」、「スムーズに学習を進めることができるようになった」、「英語に興味を持って中学校に入ってくる生徒がふえた」などの傾向が見受けられ、外部講師の派遣により一定の効果があらわれているものと思っております。外国語活動の必修化後、約8カ月が経過し、これまで、2カ年の移行期間を含め、外国語活動の指導資料として文部科学省が発行し、全国の小学校に配付された英語ノートを各小学校で活用するとともに、指導に当たる担任教員による授業内容や教材などの創意工夫により英語授業が実践されてきておりますが、現在、本町の14小学校の一般教員数219名のうち英語の免許を所有している教員は15名で、率にして6.8%と少なく、また、6校には英語の免許所有者がいないほか、ほとんどの教員が現場での指導経験が不足している実態にあります。また、各学校からは、担任はほかの教科の授業もあり、外国語活動の教材研究が不十分であることや、指導力を高めるための研修機会や外部講師と細部にわたる打ち合せに要する時間が確保できないことのほか、時として指導場面において外部講師に授業を任せがちになる状況もあることなどが課題として取り上げられております。このようなことから教育委員会といたしましては、引き続き外部講師を全小学校に派遣し、指導環境の充実を図る一方、今後におきましては、中学校と校下小学校の一層の連携強化に努めるとともに、中学校の英語教員による校下小学校の外国語活動への支援の要請、また、教員の各種研修講座や研究大会などへの受講と参加の奨励はもとより、外国語活動の指導に関する研修等の機会の拡充につきましても意を用いてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
質問 2番 印牧幹雄
では、今のお答えに関しまして1点1点追加質問させていただきます。まず最初に、この小学校における外国語活動に関して、私もそれなりにちょっと調べた結果、簡単にここにおられる方々の記憶を覚ますために紹介したいと思います。簡単にやります。もともとは、昭和60年に教育審議会という文部省の検討機関の中で日本の外国語教育は問題じゃないかということが話題になりまして、中・高・大学の英語教育が見直されたのが始まりと聞いております。その後、平成4年から8年にかけて研究開発校という制度を文科省が設定いたしまして、一般の学習指導要領の枠を超えて学校の自由な裁量でいろんな授業の枠を対応することを許す制度だと思いますが、その中に小学校の外国語教育というものが入ってきたと。その後、平成10年に総合的な学習の時間という枠が小学校の枠の中に設定されまして、国際理解に関する学習の一環として外国語会話の指導をするのが望ましいということが文科省からうたわれ、これに従って全国の小学校各校がばらばらに、今音更町が、説明あったとおり、今年度、23年よりももっと先から自発的に外国語教育に取り組み出したと。その結果、平成19年の時点で97%の全国の小学校において英語の指導が実施されていたということが報告されております。それで、今の教育長の答弁のように、平成20年に指導要領が公示されて、音更町は、23年、ことしの4月から必須化ということが線引きされていたので、それに向かっていろいろ制度を充当したり人材を育成したりしてきたという背景にあると私は認識しております。それで、今年度から45単位時間、1単位時間は45分の授業だそうですけれども、これを先取りして音更町としてももう少し積極的にやっていこうということを決断したその背景というか、保護者とか教育関係者からのそういう要望とかいうことに関してもう少し掘り下げた背景などあったら教えていただきたいと思います。
答弁 教育長 荒町利明(教育長は2015年3月まで)
今、印牧議員がおっしゃったように、この小学校への外国語活動導入に至っては、さまざまな論議というよりも、大学の教授、あるいは塾を経営している経営者等々からいろんな賛否両論があったのは事実でございます。その賛否両論というんですか、その中身でございますけれども、要するに、英語を教える先生がネイティブスピーカーであることが望ましいとか、あるいは海外で育った、あるいは生活していた日本人が好ましいとか、あるいは英語よりも先に日本語の教育を充実させるべきだとか、さらには、今回35時間という授業時数になりましたけれども、これでいきますと週1回、年間35時間、先ほど印牧議員がおっしゃったように1単位45分ですから、本当にこれだけの授業時数で英語が習得できるのか。小学校の英語は、つづりだとか文法を教えるわけではなくて、なれ親しむ、これを基本にしていますので、そんなこともございました。それから、日本人の大半の方が英語を話せないという現状があります。それについては、英語を話せなくても、日本語で十分表現ができたら、それはそれで重要な表現力を身につけているということで、必ずしも小学校で英語を取り入れる必要がないのではないかとか、あるいは外国語活動が果たして小学校でいう語学教育に該当するのか、いろんな賛否両論があったのは事実でございます。そんな中で、先ほど印牧議員がおっしゃったとおり、この外国語活動の導入につきましては、昭和60年から相当教育審議会等々でも、中央教育審議会等々でも論議を踏まえて、20年近く以上もこれは論議されていて、今回、学習指導要領の改訂によりまして、小学校における5年生、6年生を対象に必修化されたという経緯がございます。その中で、保護者等々からはさほどこの小学校の外国語活動に対しての意見等はなかったのかなというふうには思っております。以上でございます。
質問 2番 印牧幹雄
わかりました。私の個人的な見解で申しますと、私、議員になる前に仕事で、英語ですけれども、それを使う場で随分働きまして、実際海外でも働いた経験があって、そこでいろんな国の同じぐらいの年代の人と一緒になって、日本語を使わない環境で仕事をするということを長らくやりました。それで、日本からもどんどん若いのが来まして、コミュニケーションを何とかとりながら仕事を進めるということを経験した、そういうことからいいますと、明らかに日本人の英語能力というのは、英語能力というか、コミュニケーションをとるという基本的な資質がアジア系の英語を第2外国語とする国の連中に比べると劣っていると。これは私も、自分自身もそうですけれども、どんどん若い人たちが海外へ出てきてくれて、向こうの連中と一緒に仕事をするとき感じていました。これは何とかしないと、やっぱりこれから世界の中に若い人たちが入っていって、日本の国ということを維持していく、ビジネスを遂行していくということに関してすごいハンディキャップになるなという危機感を実は持っていまして、それで今回、外国語活動といえども実態は英語だと思うんですけれども、英語を小学校から始めようかということで、それが必修化されたということを知りまして、非常にそういう意味では、先ほど申したような背景から、実態はどうなんだろうということを興味を持ってきょうは質問させていただいております。私も今回この質問をするに当たって、実際どういう授業をやっているんだろうということで、私の母校の小学校に行きまして外国語活動の授業参観させていただきました。そのときは、ちょうど今答弁にありました外部の教育サポーターであります教育支援協会北海道から派遣されている外部の講師の方がリードして授業を進めているその授業風景を見させていただきまして、中を見ますと、子供たちも生き生きとして、先生も、この教育支援協会から派遣される講師は、ある資格を持っている人が音更町は予算化して各学校に派遣されていると聞いておりますけれども、非常に丁寧だし、発音が決してジャパニーズイングリッシュになっていないと。ネイティブの発音で子供たちに接していて、子供たちもその先生を囲んで非常に活発にやっていまして、いいかなと。こういう調子でやれば何とか文科省が想定しているような内容で、英語教育が今までよりも2年早く滑らかにスタートするのにいいかなと思いましたが、一方、やっぱり予算には枠があって、35の単位時間のうち20時間でした……15時間ですか。15時間の枠は外部のそういうところのサポートの指導員が来てくれて授業をしてくれるけれども、残り20単位時間は担任の先生がやらないといけないと。担任の先生がやったときどうなっているのかなというのはまだ私も参観したこともないし、担任の先生は千差万別ですから、それで、一つを見て全部を推しはかるなんていうことはできないんですけれども、この課題は、やっぱり残された20単位時間を賄う担任の先生がどうやって英語を自信を持って教えられるように、これから自治体というか教育委員会としてサポートしていったらいいんだろうということが課題だと思うんです。これに関して、今、教育委員会の視点から見ましてどういうことを今後やろうとしているのか、あるいは、いや、それはお金で解決するのが一番簡単で、外部サポートの枠、今15時間だけれども、もう少しふやすよということでも解決するかもしれない。そういう大方針というのはどのように考えているかということをお聞きいたします。
答弁 教育部長 村上均(教育部長は2013年3月まで)
お答えを申し上げます。先ほど教育長からも答弁させていただいた部分と重複するところがあろうと思いますけれども、今後、外部講師が指導していない20時間の中での教育委員会としての今後の方向性でありますけれども、まず第1には、教員一人一人が素養を高める、それには当然自己研修であったり、道の機関であったり十勝の教育研究所であったりという中でも講座を設けておりますので、その中での研修、大いに活用していただく、それから、校内での研修にも現在努めていただいてございますが、それぞれ学校内でも、やはり新しい取り組みとしてのこの英語の授業ということに重きを置いてこれまでも校内研修をやってきていただいてございます。授業参観を校内でも個々に教員がその場面を実際に見て、どういうところが足りないのかというところもそれぞれが自己研修しながら高めているということを継続していただくということもあります。それから、中学校の英語教員、この力も大きいと。実際に、この移行期間前でありますけれども、どうしても自信のない先生がいらっしゃって、この移行期間に入る前に、中学校の校下、各中学校の校下の小学校に対してこれも指導に当たって、指導といいますか、独自にミーティングを行ったり、授業参観も積極的にしていただいたり、そういう中で、中学校の英語の教員からこの辺の指導も、ノウハウも受けながら取り組んできたということがありますので、それをさらに高めていきたいというのが気持ちとしてはございますけれども、先ほど教育長からもありましたように、なかなかその研修の時間がとれないという側面もありますが、これも学校のほうに十分、校内研修も含めてでありますけれども、その時間がとれるような体制も教育委員会としても考えていきたいということを思ってございます。それから、今本町には英語指導助手、今アメリカからの指導助手招いておりますけれども、中学校の授業を中心に指導をいただいてございますけれども、あき時間には小学校のほうの、英語の外国語活動ばかりではございません。国際的な習慣的なもの、それからコミュニケーションという部分も含めて、現在も総合学習の時間の中での派遣もさせていただいてございます。できる限りネイティブなというところも、現在本町におります英語指導助手の活用というのも大いに図っていきたいということで考えてございますので、先ほど議員がおっしゃられましたように、お金、予算的なものでこれも増員できればという思いはありますけれども、厳しい町の財政状況等ございますので、これらをできる限り継続してまいりたいということで考えてございます。以上でございます。
質問 2番 印牧幹雄
外国語活動、英語の小学校からの教育の開始ということは、今非常によちよち歩きで、スタートした直後、試行期間も入れますともう3年経験しているとは思いますけれども、依然としてよちよち歩きだと思うんです。私が思うに、第2のゆとり教育にしちゃいけないと思うんです。数年前、学習指導要領を改訂しまして、少し子供にゆとりの時間を与えようということで、その考え自体は間違っていないと思うんですけれども、変な方向に、本来教えるべきものをカットして、縮小して、もう少し子供たちに自発的な物事を考える時間枠のほうに移そうということで、考え方としてはいいんですけれども、結果として今、あれは余りよい結果が出ていないと。かえって学力が低下したとかいろいろ言われています。この外国語活動もまさしく今よちよち歩きをしている段階で、誤った方向に進んでしまうと、何のために小学校から英語を学ばせたんだろうということが、あと5年後に反省したってしようがないわけで、そんな時間的な余裕は我々になくて、今すぐにでもそういうグローバルな人材を育てるその機会というのはやっぱり有効に準備してやらないといけないというのが我々のミッションだと思うんです。ですから、第2のゆとり教育にはしないように、今このよちよち歩きのときに何をすべきかということは今本当に真剣に考えないといけないと思うんです。今予算の話が出ましたけれども、お金で物事を解決するというのは余り私も好きじゃないけれども、今できることは、このよちよち歩きのときだからこそきちっと方向がつけられるよう、教育はこういうふうにやったら効果があるという確たる自信ができるまでは、カンフル剤でもいいから頑張っていろんな支援を教育委員会、自治体としても、しり押しをしてやる必要があると思っています。それで、また予算というか、枠のことで質問いたしますけれども、35単位時間の枠のうち15時間は各小学校、14小学校均等に外部講師を派遣する、その手当てをしていると理解しているんですけれども、この15、20という線引きというのは何に基づいて設定されているんでしょうか。それから、年度が経過することによってそれはどちらの方向に行くんだろうと。ふやす方向なのか減らす方向なのか、それは様子見なのかというあたりの、その根拠とか考え方について説明お願いいたします。
答弁 教育部長 村上均(教育部長は2013年3月まで)
お答え申し上げます。当初6時間、現在15時間という、35時間のうちの15時間というこの設定の根拠でありますけれども、当初は20時間という、町内全体の平均の履修としての20時間のうち6時間ということでスタートしていたところであります。およそ3割程度、これも5割がいいのか7割がいいのかということには当然なっていこうかと思いますけれども、これも財政的なところとの兼ね合いで、およそ3割程度の派遣にということの考え方を現在踏襲してこの15時間というところで設定をさせていただいたところであります。今後の方向性でありますけれども、先ほども申し上げましたように、厳しい財政の状況の中でありますので、何とか維持していきたい、この水準を維持していきたいという考え方を持ってございます。御承知のように本町だけの問題ではない、大きく言えば全国的なところでありますけれども、教員には異動がつきものでございまして、管内の町村とのバランスというところも当然あります。本町で研修を積んでそれを高めた方々が他町へ行って、他町で全く経験、経験ないというわけではありませんけれども、同等のレベルでこの技術力を身につけてこられれば同様にということもありますけれども、それが満遍なくどの時点で教員の能力、技術力が均衡化していくというところが見えないところございますので、できる限りこの維持をしながら、その教育水準といいますか、子供たちの状況も見定めながら今後できる限り継続をさせていただきたいというのが現状での考え方でございます。以上であります。
質問 2番 印牧幹雄
この外部サポートの講師を使っているほかの市町村ってどれぐらいあるのかなと教育支援協会北海道のウエブサイトを見ましたら、音更町は21年から始まっていると。あと本別がやっています。今も引き続いてやっていると。ところが、中札内とか芽室とか池田というのはもうやめていたんです、今。今はやめているそうです。それから、帯広の市内も全然使っていなくて、全部担任の先生がやっていると。何でと聞いたら、やっぱりそういう財政的な余裕がなくてできないと。必ずしも教育支援協会北海道を使えと私は言っているわけじゃなくて、先ほど言ったとおりよちよち歩きの状態で小学校の先生にわかってもらうためには、やっぱり外部の知恵を取り入れて学ぶというのが一番早いと思うので、音更町としては、厳しい財政状況の中ではありますけれども、やっぱりこういう新しい教育、別に、日本にとって新しいだけであって、世界の中では、これをやっていかないと、日本は何か島国で閉じこもっちゃって、どんどんシュリンクしていくという一方の全くおもしろみのない国になってしまうという大局的な考えからすると、子供たちにいち早くそういう機会を与えてやるというところに関しては一生懸命我々も支えてやる必要があると思っています。あともう一つは、今、村上部長の答弁の中に、せっかく小学校の教員を音更町に在職の間外国語の指導のノウハウを教えて手厚く育てたけれども、翌年隣の町へ異動してしまったと。何だと。やってもしようがないじゃないかという、そこまで過激なことはおっしゃっていませんけれども、そういう考えをおっしゃっています。これは実は私も昔同じ経験をしまして、海外の企業に勤めると、社員のローテーションというか、退職が多いんです。非常に多い。それで、日本の企業というのは一生懸命社内教育して教えるんです。それと同じものを向こうで採用した従業員に対しても教えるんです。ようやく一人前になったなと思うころ、「私、この会社はおもしろくないから別の会社へ勤める」、「え、何それ」ということで、ひどい目に遭って、そんなものはもう教育する必要ないと。日本人だけやればいいというふうに判断したときあるんですけれども、これは実はすごい間違いなんです。人というのは固定できないんですよ、自分の組織の中に。教員はまさしくそうなんですけれども、一般の企業の社員もそうなんですけれども、囲むということはできないんです。その人がこの会社で、この集団で私の持てる力を一生懸命発揮する、そのためにその集団はこういう機会の場を、能力育成の場を与えてくれるというこの双方向の回転がないとまず居つかないと。それから、ではそれをやめたと。どっちみち育てても外へ逃げていくから教育も君たちには与えないということをやったら今度は何が起きるかというと、人が来ないんです。優秀な人材が来ない。先ほど言った教師の話もそうですけれども、幾ら人が流れても、学校の教師はやっぱり十勝の中の市町村の中に大体はいるわけだから、十勝として、市町村全体として教員を育てるという視点に立って、苦しい町もあるでしょう、それは当然ながら。だけれども、少し余裕あるところは、おまえのところに持っていかれたらせっかく私たちの町で投資した効果なくなるからやめたということをやるとますます悪くなるんです。だから、そこは少し視点を上にして、持って取り組んだほうが私はいいと思います。これはサジェスト、提案です。もう一つ、今度、現在の小学校の先生をどうやって育ててあげるかと。この外国語活動に関してだけ言いますけれども、今、中学校の先生と一緒になって、中学校の先生に来てもらって小学校の先生の授業を見てもらってコメントをもらうとか、それから、いろんな研修会があるんでしょう。そういうところに出て、ほかの町村はどんなことをやっているか、これに出て公開授業か何かを見てそこで意見交換をして帰ってくる、それを町の中で展開する、こういうことは当然やれることだし、やらないといけないと思うんですけれども、今こういう悩みを持っている自治体というのは実は北海道だけ、十勝、音更町だけじゃなくて、全国の小学校の先生はみんな悩みを持っているんです。では、全国でそういうことを、一緒になって公開授業をやって、いろいろ現場から上がってくる問題点を話して、それに対して、うちはこうだ、こういうやり方があるというような意見交換の場というのはもっと広く求めたほうがいいと思うんです。私が調べた限りでは、多分教育委員会ではもう既にそこは知っているとおっしゃられるかもしれませんけれども、全国小学校英語活動実践研究大会というのがあるそうです。これはもう来年で第8回目ぐらい継続してやっているそうで、今年度の参加人数は、公的な資料だと3千人近くの先生が集まって、全国ですよ。いろいろ悩みを公開してそれへの意見を聞くというようなことをやっていると聞いています。今度、教員もそんな遠くまで研修参加される余裕もないのかどうか、ちょっとそこはわかりませんけれども、先ほど言ったとおり、よちよち歩きであるからこそそういうところに現場の、全員行かせるなんていうことはできないと思うんですけれども、だれか行かせて、そこで、日本の全国で一体どんなことが起きていて何が問題になってどういうふうに解決しているんだろうということを学ばせるなんかは非常に効果があるんじゃないかなと思います、私は。もっと卑近な例で言うと、隣の鹿追町が変わったことをやっています。研究開発校という文科省の認定を受けて、学習指導要領の枠を超えて外国語活動を工夫してやっていると。カナダ学というんですか。そういうところも、もう既にわかっている話なのかもしれませんけれども、視点をもっと、通常つき合っている連中から外れて、もう少し広めることによって情報というのは幾らでも今ありますから、そういうところに人を派遣してノウハウを蓄えるなんていうのはいかがなものかと。そういうことはもう教育委員会では検討されているんでしょうか。それをお聞きいたします。
答弁 教育長 荒町利明(教育長は2015年3月まで)
今お話がありました全国英語活動実践大会、確かに3千名近くの教員の方が参加をして、それぞれの不安だとかいろんな指導方法等々を勉強するよい機会だというふうに考えております。ただ、全国へ行くのがいいのか、あるいは、道教委も北海道全体での語学教育、英語の実践研究大会だとかいろいろな形で研究大会等も行われておりますし、当然そちらのほうにも各町村から小学校の先生、英語、5、6年生の担任の先生ですか、そういう方々が参加して研修も受けております。先ほど部長のほうからもありましたけれども、十勝教育研修センターでも講座を設けておりまして、研修の機会をとってございます。ただ、先ほどから印牧議員が、よちよち歩きの今状態でようやく始まったとおっしゃっておられますけれども、これまで、当然移行期間を踏まえて、21、22、23年度、いろいろな形で指導に携わっている担任の先生方はそれなりのノウハウというんですか、そういうものは、外部講師も一緒になって実践してきた経験も踏まえてある程度のノウハウは培ったのかなというふうには考えております。それから、予算の関係で今後もどうなんだということもございますけれども、当然いつまでも、私の個人的な考えでは、いつまでも外部講師を入れてサポート体制をとっていくのが本当にいいのか。やっぱりその授業を実践するのは担任の教員でありますから、その方が主体になって授業を実践していかなければ、これは子供たちにとっては語学力を高める教育にはつながらないと思うんです。それで、当然異動もあります。十勝管内全体のいわゆる授業実践に伴う指導の底上げ、これは絶対大切なことではございますけれども、先ほども言ったように、いつまでも外部講師に頼るということではなくて、みずからがそういうものに教える指導力を高めていただくという努力も必要なのかというふうには思っております。ただ、始まったばかりでございますので、その辺はある程度のサポート体制はとっていかなければならないでしょうし、そういうことからすれば今現在来ていただいている北海道の支援協会からの外部講師の位置づけというのは重要だというふうに思っておりますけれども、そんな中でいち早く教員が指導力を養って、自分1人でもいいから授業を展開できるというような形にはぜひ持っていきたいと。そのためにはやっぱり、先ほどからお答えしていますように、研修機会の充実、あるいはもしかそれがだめ……そういうことにも意を用いていきながら、地域における人材というんですか、当然、英語に堪能な方も地域にはおられますので、そういう地域の人材を活用しながら今後できるだけ早く教員の資質向上に努めていきたいというふうに考えています。
質問 2番 印牧幹雄
大体大きな方針というのはわかりました。整理しますと、とにかくよちよち歩きであること、今サポートしてやらないと第2のゆとり教育になって大失敗になってしまうぞということを肝に銘じて、これからも教育委員会リードのもとに小学校の外国語活動ということを一生懸命サポートしていただくことをお願いしまして、私の質問を終わります。