音更町議会 平成23年第3回定例会 2011年9月21日
ブロードバンド普及の最大の課題でありますラストワンマイル問題を
2011年9月21日、音更町議会の一般質問で、印牧幹雄議員が「ブロードバンド普及の最大の課題でありますラストワンマイル問題を」について質問し、町長 寺山憲二、企画部長 西川友則、総務部長 高木収、教育部長 村上均、教育長 荒町利明が答弁しました。
- 質問者
- 印牧幹雄 議員
- 答弁者
- 町長 寺山憲二、企画部長 西川友則、総務部長 高木収、教育部長 村上均、教育長 荒町利明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 印牧幹雄
おはようございます。通告に従いまして一般質問をさせていただきます。私の質問内容は、ブロードバンド資産の有効活用計画を問うという題名でございます。今年度の執行予算に、約1億5千万をかけた農村地域情報通信基盤整備事業があり、現在、年度内の農村地域中心の無線サービス開始を目指し準備が進められていると理解しております。この事業は、ブロードバンド普及の最大の課題でありますラストワンマイル問題を、通信事業者側からの解を待つことなく、自治体側の投資で早期に解決しようという考えに基づくものと理解しており、この点から高く評価いたします。一方、この事業は、ブロードバンド利用の機会が音更町の全町民を対象にようやく公平に提供される時代が到来したとも理解できます。行政執行者がこの資産を積極的に利用するなら、今まで実現できなかった付加価値の高い住民サービスを提供し、住民の行政満足度を向上させる機会到来と考えることが可能です。そうすることにより事業の投資回収が初めて可能になるでしょう。しかし、ブロードバンドの基盤整備は単なる器の準備であり、その器に盛り込むソフトウェアが充実しなければ、ガソリンのない車にしかなり得ません。しかも、このソフトウェアの準備には知恵と時間とがかかるという視点を忘れてはいけないと思います。そこで、来年度以降の話ではありますが、次のような各場面で町側のブロードバンド資産の有効活用の考え方を伺いたいと思い、質問いたします。1、住民とのコミュニケーション手段としての活用。2、一般的な事務効率の向上場面での活用。3、学校教育場面での活用。4、社会教育、生涯学習場面での活用。5、子育て、福祉、介護、高齢者等の弱者支援場面での活用。最後に、6番、その他、上記以外での活用がありましたら、その考えを伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
ブロードバンド資産の有効活用計画についての御質問にお答えいたします。本町のブロードバンド整備につきましては、平成21年度末で、農村部において3.5世代携帯電話による通信が可能となったことから、国が定義するブロードバンド整備はほぼ充足されたことになっております。しかしながら、3.5世代携帯電話によるインターネット利用者の一部から、通信速度が遅いなど利用環境が十分でないとのお話がありました。そのことから、昨年、農村部において意向調査を実施したところ、インターネット利用者のうち、「現状の通信速度に満足していない」と回答された方が約65%で、「高速インターネットサービスが提供された場合には利用する」との答えが610世帯に上ったところであります。そのような経過を踏まえて、農村部と市街地の情報格差を解消するため、本年度、所要の経費を予算化し、ADSL並みの通信速度が実現でき、かつ光回線より安価な手段であります無線LANによる通信基盤整備を来年3月からのサービス提供を目指して進めているところであります。今回の施設整備によりまして、画像や動画など容量の大きな通信において障害が解消されるほか、ホームページの作成やインターネットからの情報入手等が容易になりますので、多くの方々に活用されることを期待しているところであります。御質問は、基盤整備にとどまらず、町として利用促進に向けたソフト面にも取り組むべきとのことでありますが、インターネットを利用した行政サービスにつきましては、これまでも取り組んでいるところでありますので、整備計画を持った時点においては、正直なところ、新たな取り組みを前提とした考えは持ち合わせていないところでありますが、現在実施しております主な内容と、御質問の主旨に沿って町として何ができるのか、現時点で想定できる範囲でお答えしたいと存じます。まず、町民とのコミュニケーション手段としての活用につきましては、現在はホームページにおける「みんなの声」のみでありますが、6月定例会におきまして真田議員から御質問があり、お答えさせていただきましたように、掲示板等の開設につきましては、監視体制の整備など管理面で課題があることから、検討をさせていただいているところであります。このほかでは、まちの魅力を発信するホームページを立ち上げ、その中で登録制のブログによるコミュニケーションの場を提供するといった取り組みが考えられるところであります。また、一般的な事務効率の向上場面での活用としては、現在は、e-タックスによる税の申告ができることのほか、一部の申請書や届出書等をホームページからダウンロードすることにより取得できるようにしておりますが、今後、想定される事務としては、役場に足を運ぶことなく各種の手続を行うことのできる電子申請システムなどが考えられるところであります。学校教育場面では、現在も各学校でインターネットを利用した授業が行われておりますが、農村部においては3.5世代携帯電話の環境に置かれている小学校がありますので、これらの学校については、画像や動画などによる情報の入手が容易になるものと考えております。社会教育、生涯学習場面では、文化センターや総合体育館等の施設のシステムとして、現在、空き状況の確認や仮予約ができることとなっております。また、子育て、福祉、介護、高齢者等の弱者支援場面としては、全国的にも先進的な取り組みとして、高齢者や障害者の見守りサービス、あるいは、子育て情報の提供などが考えられるところであります。いずれにいたしましても、平成22年のまちづくりアンケートの結果では、町内においてインターネットを利用している方が54%とまだ約半数程度の状況にありますが、今後は利用者がふえていくものと認識しておりますので、インターネットを通じて行政が持っている情報を迅速に発信していくことのほか、本町において何ができるのか、何が有効なのか、今後も研究をしていく必要があると考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
質問 2番 印牧幹雄
私の質問の内容は、農村地域におけるブロードバンド環境が整備した、これを契機に、音更町としてもこれを前向きにとらえて、この資産を有効に活用することによって町の地域活性化に役立つようにこれからぜひ考えていただきたいという、そういう期待もありまして質問させていただいております。時間がありますので、簡単に、このブロードバンドという側面だけのみならず、ICTという技術、インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジーという英語の略ですけれども、情報通信技術を使った行政のサービスがどのような状況にあるかということを私もそれなりに調べたので、簡単に御紹介したいと思います。情報は、ちょうどことしの8月に、皆さん方も御参照になっているかと思いますけれども、8月に発行されました総務省が出しております年度ごとの情報通信白書という資料に基づいて、ちょっと調べたので、簡単に紹介します。日本のブロードバンド元年というのは、実はこの白書を見て知ったんですけれども、ちょうど10年前の平成13年をもってブロードバンド元年だという宣言をしたそうです。それ以来、ブロードバンドの普及率というのは、これは日本全国の普及率ですけれども、平成12年が7%ぐらいだったのが、その10倍の80%に至っているそうです。中に、先ほどおっしゃられたモバイルのインターネット、いわゆる携帯でインターネットを利用するという割合は、最新の情報では8割の方が携帯でインターネットを利用していると。モバイルのブロードバンドの充足率、いわゆる第3世代のモバイルのブロードバンドを使える率というのはもう98.8%、先ほど、農村地域でも携帯のブロードバンドは整備されたのは数年前だとおっしゃられましたけれども、それぐらいブロードバンドというのはもう日本各地の中で普及しております。では、音更町で見ますと、今回の農村地域のブロードバンド整備で一体どれぐらいの人が高速の、いわゆる超高速、ADSLを越えるブロードバンドの恩恵にあずかれるようになったかといいますと、これは世帯数1万8,800世帯ぐらい音更町がありまして、農村地域というのがその8.3%、世帯数の割合で8.3%です。人口比率でいうと11%です。ですから、今さら、音更町全体で考えて、8%の世帯、あるいは1割の人たちがようやく高速のブロードバンドを使える、そういうチャンスが与えられた。まだ実際導入しているわけじゃないですから、普及率というのはもっと低いんですけれども、一応音更町も総務省が言う10年前のブロードバンド元年から数えて10年を経た今、ようやく環境は整備されたというふうに理解しておれば正しい解釈かなと思います。一方、この通信白書というのは、いろんな情報をまとめて、データを小まめに分析しています。その中でおもしろいのを取り上げますと、日本のICTの環境の特徴というのが、非常にくっきりとその特徴をあらわしています。これは、世界の30カ国に関して調査をした結果に基づいて、日本は総合で第何位だろうかということをまとめた資料でございます。それによりますと、総合的なICTの導入の順位というのは30カ国中第3位だそうです。ところが、中身を見ますと、非常に特徴的なのは、基盤の整備、それから、その基盤がどれぐらい普及しているか、それから、それがうまく利用、活用されているかというこの3点で見ますと、日本というのは基盤の整備は第1位なんです。この基盤の整備は何かというと、先進性とか、通信技術とかコンピューター技術の先進性だとか安定性とか、そういう局面では世界第1位の技術力を持っていて、この技術が使われていると。それから、普及度合いも、現在は第1位ではありませんけれども、固定のいわゆるパソコンを使うインターネットが第12位、携帯が16位ということで、30カ国中上位のほうにいると。ところが、利活用の点で見ますと、このICTの活用を本当の個人の生活の向上、あるいは行政だったら行政サービスの向上、教育だったら教育場面で活用しているかという、そういう活用の場面で見ますと18位で、かなり低くなります。このICTを活用するというときは大きく三つぐらいの分野がありまして、一つは個人です。個人がICTをどういうふうに活用しているかと。これは12位で、それからあとビジネス、企業です。企業では8位だそうです。ところが行政というのが何と23位なんです。非常におくれていると。行政場面でのICTの活用というのが、世界30カ国の中で見ても非常に低いということがデータとして上がってきています。これは一体何だと。何が原因でこうなっているのかということを白書は余り回答は書いていません。何かお役人がつくったデータなので、純粋に数値だけ並べてこうなっていますというだけでありまして、回答は書いておりません。それで、きょう、町長の答弁の中にもありましたとおり、今際立った行政の活用に関して考えていることは、これから出てくるかもしれないけれども、今明示的にここで示すことはできないというのは別に音更町の特異な状況ではないということをまず、それは理解しておいたほうがいいと思います。では、隣の町も隣の県も隣の市も同じようなものだからまあいいんじゃないのという考えもあるけれども、実はこのICTの活用というのは、非常に使い方によっては、今地域が抱えている大きな課題というのは、どこの、日本各地の地域が抱えている問題、それは、一つは高齢者の人口比率の増加、それから、もともとの全体の人口がシュリンクしているというか縮小している、それから、あと雇用の機会が失われているというような非常に悩ましい問題どこも抱えておりまして、こういうような問題をどう取り組んでいくかというときに、ICTを少し使ってみようかということは、全く新しい物事のとらえ方というか解決法がもしかしたらあるかもしれない。これは正解はないんです。みんな智恵を出し合って、ICTというのはとにかく世界で一番性能がよくて信頼に足り得る。ある意味、非常事態でもある程度その機能が保証されているというか安定供給されているということで、災害の場面でも役立つかもしれない。100%じゃないですよ、当然。どんな技術も100%じゃないんですけれども、そういう何か潜在能力って私はあると思っています。そういうものを引き出すのに少し音更町も考えないかということできょう私は質問させていただきました。総務省の通信白書のデータをもう少し見ますと、多分音更町もアンケート調査に答えているんじゃないかと思いますけれども、これからの話は行政サービスに限定した話をします。個人とか企業での利用場面なんかここで話しても意味がないので、行政サービスという局面で考えたいと思いますけれども、ICTを導入しているか否かと。ICT技術を導入して行政サービスに役立てている自治体はどれぐらいあるかという調査をしています。全国の606市町村を対象にしたことし3月のデータらしいです。東北地方を除くとわざわざコメントがありますので、大震災の直前に調査したんだと思います。それによりますと、全分野、全分野というのは、防災だとか教育、防犯、福祉、地域コミュニケーション、観光、農林水産業振興、交通、医療、介護、雇用、こういうようないろんな局面でICTがあなたのところの市町村では活用していますかというような、そういう調査内容、アンケート内容だと思います。このうち一つでも導入していればという町村は8割を超えています。全分野で平均は2割の後半ぐらいです。これは「ICTを活用していますか」というときの、このアンケートの中身、どんなことを聞いているのかと思って調べたら、基礎的なICTサービスってあるんです。基礎的なICTサービスというのは何かというと、例えば、町がホームページをつくってそれを町民に、広報活動に役立てているだとか、あるいは図書館の貸し出し、あるいは在庫管理を町民から検索できるようなサービスだとか施設の予約だとか……。
質問 2番 印牧幹雄
はい。そういうものじゃなくて、もっと、先ほど言った地域の高齢者人口だとか人口縮小だとか、そういう流れを何とか解決するために、今言った基礎的なICT活用じゃなくて、もっと別の、医療とか福祉とか、こういうものに活用している比率、これを聞いたものが先ほどの数字です。基礎的なICT導入というのは、もうほとんどの自治体がやっているのは当たり前で、それは改めて白書が聞いているわけではありません。それで、そういうのが一般的な通信白書最新版で述べられています。私が今長々としゃべった背景説明を聞いて、さて音更町はどうだろうかということの理解というか考えとかいうのを、町の行政執行側からの認識をお聞きしたいと思います。
答弁 企画部長 西川友則
ただいま印牧議員から、いわゆるICTのことにつきましてさまざまな角度からいろいろな御意見をお伺いいたしました。それで、御質問につきましては、音更町として、ICTに対する物の考え方はどう思っているのかというようなことでございます。非常に難しい御質問でございますけれども、答弁書には、まずは本町が今このインターネットを活用して行政サービスをして取り組んでいるような内容を町長のほうから答弁をさせていただきました。私ども、私は企画の所管でございますけれども、町民とのコミュニケーションの場ということからすれば、現在、音更町のホームページで町民の苦情あるいは意見等をインターネットを活用してお聞きし、それをもって町の意見も相手に伝えるというようなことをしております。ただ、議員がおっしゃっている、いわゆるそれは基本的な部分だというような御指摘でございます。だとすれば、高度なICTの活用というのは本当にどんなものなのかということすらもまだ勉強不足でいるというのが実態でございます。御質問の答弁にはなっておりませんけれども、現状はそういった部分で進んでいるということで御理解をいただきたいと思います。
質問 2番 印牧幹雄
冒頭私が質問したというか説明したとおり、ICTの活用というのは、そうそううまく運営して行政サービスの向上に役立てている自治体というのはそう多くは私はないと思います。日本の中ではないと思います。そういうことを、いや、それは難しいから放置しておくというのでは前に進まないわけで、いろんな自治体が苦労して、一歩一歩、局所的には成功している事例もいろいろあります。そういうものをアンテナを高くして、ああ、こういうところで役立てているんだと、そういうことを役所、役場の中の組織として、そういう先進事例を研究したり、具体的には音更町の地域行政サービスの向上を図るためにこういうのが何か違う角度で取り組めないかというようなことを調査し、場合によってはそれを計画の中に盛り込んで、予算もつけて実行するということによって物事は進んでいくと思うんですけれども、そういうミッションを持った人材だとか体制というのはもともと音更町の中にはあるのかどうか、それをお聞きいたします。
答弁 総務部長 高木収(総務部長は2014年3月まで)
私のほうから、総務部が情報システムのほうの担当を所管しておりますので、そういった面からお答えをしたいと思います。情報システムのセクションはございますけれども、ここでやっております業務につきましては、一つには音更町内の、役場庁内の事務のコンピューター関係、いわゆる電算化といった事務処理に関する、税から、福祉ですとかさまざまございます。そういった庁内で取り扱っております事務をやる上でのシステム、これの総括的な管理をさせていただいているというのが一つございます。それからもう一つには、新しい事業や何かが出てきたときの対応ということについては、それぞれ所管のほうから、民生だったり教育だったり建設だったり経済だったり、いろいろございますけれども、それぞれの所管からこういった事務の電算化、そういったコンピューター化は取り組めないのかといったような御相談やなんかを受けて対応させていただいているといったところでございます。以上です。
質問 2番 印牧幹雄
行政サービスを向上させるためのICT技術というのは、そういう事務の効率化だとか、先ほど言ったホームページの充実だとかいうのは、ある程度やることはわかっているんです。どういうことをやれば地域の住民のニーズを満たすことができるかというのは余り議論がない。この総務省の望ましきというか、こういうことを地方自治体として考えないかというのを例えばもう少し議論を深めるために紹介しますと、こういうようなことをやっているかというのを聞いているんです。例えば、医療介護だと、遠隔診断だとか遠隔救急医療システム、電子カルテ連携、遠隔ミーティング、在宅遠隔診断、福祉だと、子育ての支援の情報を提供しているか、電子母子手帳を導入しているか、要支援者情報を共有しているか、見守り、安否確認、教育は後でまた質問させていただきますけれども、遠隔教育だとか電子黒板の活用、デジタル教科書の活用をやっているかと、そういう、例えば農林水産業振興というのは、農家のポス、農家にポスを配ってデータ配信しているかとか、インターネット直販をサポートしているかとか、農産物のトレーサビリティーを管理するシステムができているかとか、こういうもろもろの、それぞれ11分野ぐらいの項目に関して聞いているわけです。だから、ここに書いてあるのを全部やればいいというものじゃなくて、この中から音更町にとって役立つと思うものを選んでやるので、それはそれでいいと思うんですけれども、考え方が、要するに、ホームページ出していますとか、事務の効率化やっていますとか、証明書の発行が電子的にできるようになりましたとか、そういうのは、それはもう当然なんです。当たり前なんです、やって。世の中、そういうことじゃなくてその先、もっと、今まで取り組めなかったような事業を行政が、地方自治体が主体になってやっていったらどうかということをうたっています。そういうニーズというか、そういう、これからの自治体の運営に大いにかかわると思うんですけれども、すぐにはできない。それから、そういうことをやるためには非常に、多分、行政、ここにいる、この役場で働いている人単独ではできないんです。連携しないといけない。いろんなノウハウを持っているところと連携をして自分たちのノウハウの不足を補充する、そういう活動をしないとうまくいきません。断言します。そういうことはぜひ音更町の中でも、役場の中でも、これからそういう時代なんだよということを認識して、そういうことを考えるミッションを持った人を育てる、あるいは連携をする、パートナーを模索する、それからICTを活用する、どういう場面で活用したら音更町の行政サービスはもっとよくなるだろうかということを常に目を鋭くして見る、そういう役割を持った人材というのを、あるいは組織というのをぜひつくっていただきたいと。そうしないと、これはすぐにできないんですよ、何回も言うとおり。ほっといても、だれも手伝ってくれないし、ほっとけばほっとくほど音更町の体力というのはどんどん失われていくと思います。だからある程度先を見越した人材育成だとか組織をつくり上げる必要があると思います。私はそう思うんですけれども、行政側としてはそういう取り組みに関してはどのように御判断されるかお伺いしたいと思います。練りに練ったアイデアでなくても構いませんけれども、そういう考えでこれからの音更町を盛り上げていこうというような、そういう考えはどうでしょうか。そういう質問をさせていただきます。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
このブロードバンドを農村部にまで広げたいということのきっかけは、総合計画を策定する際に、農村部の担い手の皆さんから、今、若い人たちは自分たちがつくった農産物をインターネットを通じて売っているんだと。ただ、ISDNの基盤しかないので極めて遅いというようなことから、産業振興の面からも農村部に高速のブロードバンドを整備していただきたいというのがきっかけでございました。そういった形の中で、私たちは、音更町の基幹産業である農業というものをしっかりと若い世代が引き継いでいただいて全国に発信していただく基盤をまずつくりたいというのが発想のまず原点でございます。インターネットそのものは別に大企業がつくったわけでもなくて、極めてマニアックな人たちが個人個人で始めた技術を今インターネットという形でこういった時代になっているんだというふうに思っております。最初に始めたのは個人個人の方が始めたんだというふうに思います。印牧議員の御質問の中にもございますように、ソフトの準備というのは知恵と時間を要するということでございます。私たちも、このせっかくつくった基盤を音更町の産業振興、そして町民の皆さんの福祉向上のためにどのように有効活用できるのかというのを、まさにそのアンテナを高くしながら全国の先進事例等々をしっかりと見詰めて、音更町に合ったブロードバンドの生かし方というのをしっかりとつくっていきたいなというふうに思っています。せっかくの町民の皆さんの税金をかけてつくった基盤でございますので、その辺についてはしっかりと体制をつくりながら進めていきたいというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。
質問 2番 印牧幹雄
今、町長の御答弁にあったとおりで、インターネットというのは第2か第3の新しいメディアなんです。今まではマスメディアというのが主流で、情報は、私たちが知り得る情報というのは、いわゆる新聞とか雑誌だとかテレビだとかラジオだとか、だれかが用意してくれた、整理された、あるいはあるバイアスがかかった情報を一方的に受け入れて、それを自分でそしゃくしてああだこうだと判断していた、そういう時代です。ところがインターネットというのはそれと逆なんです。ソーシャルメディアというんです。人なんです。個人対個人なんです。個人が持っている情報がすなわち私の情報なんです。共有できるんです。でありますから、従来マスメディアで限定された情報のみならず、個対個で、従来マスメディア経由では供給、提供されなかったような情報も潤沢に入ってきます。それだけ整理するのは大変なんですけれども、そういう特質を生かして、それを行政のサービスの中に取り入れる。住民とのコミュニケーションの道具としてはもちろん活用できますし、先ほど言った先進的な、例えば遠隔診断なんていうのも、その患者個人の情報に最適化した内容で診断が始められるわけです。そういう1対1のサービスができる。それから、もう一つ、私が白書を読んで、ああ、そうなのかなと気がついたのは、コミュニケーションの崩壊が進んでいると。いわゆる地域住民の間でのコミュニケーションがうまく図られなくなっていると。要するに少子高齢化が進行して、地域の自治活動が衰退の一途であると。それから、個と個、家庭と家庭との間が、隣は何する人ぞで、何らコミュニケーションも進行しない、自治会に参加する加入率も低下する、こういうのは、昔は、私が子供のころは隣の家がどんなことをやっているかなんてツーカーでわかったんだけれども、最近は全然わからない。そういう地域コミュニケーションがいろいろ崩壊して、このままいったら、だれがこの地域全体の最善解を考えてくれるんだろうというような危機に見舞われている時代が来る。個と個をつなぐということにこのインターネットという技術は利用することができるということで、総務省が格好いい言葉で言っているのは、きずなの再生という言葉で言っています。皆さんお聞きになったこともあると思いますけれども、SNSという、ソーシャル・ネットワーク・システムという言葉が今盛んにちまたでうわさになっています。これは、まさしく人と人のつながりを何とか食いとめる、つながりが喪失されていく傾向をつなぎとめるという技術として役立つということで、特にこれから、リタイアして家庭の中へ入っちゃって、地域とのコミュニケーション、友人とのコミュニケーションがとりづらくなるような、そういう世代の人がどんどんふえる中で、住民と住民との間のコミュニケーションを図る技術として、こういうきずなの再生という場面でもっとICTを活用したらどうだというような提案も中に入っています。そういうことを、目を鋭くして先を見て町政を運営するということをぜひ取り入れて町の運営に当たっていただきたいなと、そういうふうに思います。あと、最後は、学校教育に関してお伺いしたいと思います。これも文科省が出している、学校教育、小学校、中学校、高等学校の分野、大学も入っているかもしれませんけれども、そこでICTの整備状況はどうだということを出している年次報告みたいのがあります。これによると、環境というのは……。学校のです。学校のICTの環境というのは大変充実してきているということで、音更町が大体これに合致しているかどうか質問したいんですけれども、学校に導入されているパソコン1台に何人の生徒がついているかというのは、大体6.6人ぐらいで1台のコンピューターがもう配置終わっていますと。それから、教員向けのパソコンなんていうのはもう9割9分、もうほとんど100%配置終わっています。それから、コンピューター教室というのは各学校に設置しないといけないという基準が設けられていて、小学校、中学校あたりでは1教室、42台なんですか。42台のコンピューターを設置しなさいというのも大体もう配備が終わっています。それから、普通教室には大体生徒と教師用にそれぞれ1台の、計2台を配置することと。それから、校内LANに関しては、高速のインターネットがもう7割ぐらい普及しています。電子黒板に至っては、小学校がもう8割、中学校は7割ぐらい整備されていますというふうに最新の白書には載っております。ここら辺のデータというのは、それぞれの学校におけるICT環境の整備状況としては、音更町はこれに準じていると思いますけれども、確認のため質問いたします。
答弁 教育部長 村上均(教育部長は2013年3月まで)
お答えをさせていただきます。御質問ありました、まず学校におきます、小中学校におきます整備状況でございますけれども、中学校におきましては1人に1台の整備を既に終えてございます。小学校におきましては2人に1台という整備で、今年度整備を終えますと、およそ町内この目標を達成できるのかなというふうに考えてございます。それから、教員向けでありますけれども、昨年、ことしと整備を行いまして、教員それぞれ整備を終えて、1人に1台ということで整備を終えてございます。それから、コンピューター教室の配置でございます。これも町内各学校におきまして、学校のもともとの建て方、教室の持ち方ということがございまして、教室ということで整備は全校にはありませんけれども、多目的室等を活用しましてコンピューター専用のスペースということは各学校設けております。それから、校内LANでありますけれども、これにつきましても全小中学校整備をしております。ただ、環境が、更新にあわせて校内LANということも整備してきているわけでありまして、スピード的なところまで私ちょっと承知してございませんが、LANの整備自体は今年度も更新にあわせて行っているという実態にございます。それから、電子黒板でありますけれども、国で推奨しております電子黒板というものが、数年前、ICT環境の整備ということで、国の補助も得まして導入しているわけでありますけれども、本町におきましては学年に1台ということでの、これは地デジ化に向けての学校のICT環境整備ということで導入をさせていただいてございまして、学年1台という単位で整備を終えておりますが、このテレビの、これはサイズ、大きさがございますけれども、本町におきまして導入してございますのは32型ということで統一してございますので、一般的に言われております100インチとか大きなサイズではありませんけれども、地デジ化に対応した整備としてこの導入も一応は終えてございます。ただ、電子黒板としての活用までにはこれは至らないのかなというふうに判断してございます。以上でございます。
質問 2番 印牧幹雄
先ほど総務省の通信白書で言ったとおり、環境の整備とか基盤の整備というのはほとんど終わっているんです。問題は、学校教育の場面でも、さてそれをどうやって活用するかということを次は考えないといけないという時代になってきたと思います。ここで、農村地域の環境が、ようやくブロードバンド整備されたということと教育と結びつけて何か新しいことが指針としてできるかどうかということを私もいろいろ考えてみたんですけれども、まず、それを議論する前に、教育場面でこのICTを活用するというのはどういう場面があるかというのが、白書を読んで、ああ、なるほどとわかったんですが、三つあるそうです。一つは、いわゆる教材の準備をするというフェーズでのICT利用、これは教師の利用です。これはこれで、きょうは議論することないんですけれども、それから、2番目が情報教育、要するに、ICTに関する技術に関して、それをいかに生徒に教えるかという教育内容、これが2番目、3番目が公務の効率化、学校の事務作業に対してのICT活用という、その三つの場面が教育場面でのICTの活用の側面だというふうに書いてあります。最も今この場で議論したいのは教育内容、生徒にいかに情報を活用する能力をつけさせるか、教えるか、それからもう一つ重要なのは情報の、このインターネットというのは黒い部分があります。危険な場面、セキュリティーだとか学校のいじめだとか、そういうものに悪用される、個人中傷だとか。そういうものに対応するためのモラルの教育、こういうことに尽力しなさいということが書いてあります。お伺いしたいのは、情報活用能力の指導で、どうも、教育委員会というのがあって、それから、その配下にその地方自治体が管理する小学校、中学校。幼稚園はちょっと除外して、小学校、中学校がある。そうすると、教育委員会がそういう学校教育、学校におけるICT活用に関して適切なる指導をするような役職を持った人材を置くようにというふうに書いてあります。名前はCIOというんです。ちょっと私白書で読んでいるから、そんな言葉一般の現場で利用されているかどうかわかりません。このCIOというのはチーフ・インフォメーション・オフィサーの略なんですが、何でもああいうのはアメリカの言葉をまねてどんどん導入するので、日本にはないんですけれども、我が町の教育委員会にもこのCIO、いわゆる学校には学校の情報、ICTを活用する管理者というのがそれぞれの学校に任命されていて、それを横断的に取りまとめて、町としてICTを活用するに当たって横断的に管理、指導するCIOというのが何かいると書いてあるんですけれども、音更町にもそういうミッションを持った組織というか人はいるんでしょうか。お聞きします。
答弁 教育部長 村上均(教育部長は2013年3月まで)
お答えをさせていただきます。CIOということでありますけれども、学校に任命はしてございません。御質問にはありませんでしたけれども、かわってといいますか、その役割を担っていただいているのが、現在、本町におきましては、音更町教育研究所がございまして、その中でもパソコンを活用した教育展開ということも議論いただいて、どういう方向に向かっていけばというようなことも研究所の中で論議いただいて、基盤整備的なもの、ハード、ソフトも含めてでありますけれども、それらの要望的なものも教育研究所の中で議論いただいて出していただいているというのが本町の実態でございます。以上であります。
質問 2番 印牧幹雄
この教育研究所というのは外部団体なんですか。
答弁 教育部長 村上均(教育部長は2013年3月まで)
音更町教育研究所につきましては、本町に在籍しております教職員が、この所員として、教育委員会が任命して活動していただいている団体でございます。以上であります。
質問 2番 印牧幹雄
新しいことをやるには、まず、それがミッションだと、それが君の使命だという、そういう役割をまず上が決めてやらないと教育も行政も進まないわけで、曲がりなりにそういうミッションを持った組織があるんだったら、そこを教育委員会としても活用して、先進の事例をウオッチして、これはうちでも使えるというようなものをどんどん取り組んでいく、そういう組織としてうまく運営していく必要があるかと思います。最後、情報活用能力の育成ということに関して教育の場面でいきますと、インターネットというのは、先ほど言いましたとおり個人対個人の情報の共有ということで、今までにないぐらい膨大な情報が埋蔵されています。それをどううまく掘り起こすかということはそれぞれ能力が必要なんですけれども、これを学校教育でもうまく活用して、子供たちの学力向上にぜひうまく結びつけていただきたいと思います。何となく、この文科省の白書を読んでいても、学校でICTを使うことを一生懸命教えるらしいんだけれども、実は生徒というのは家へ戻って引き続き自学・自習するわけでありまして、そのときに、先ほど言ったブロードバンドの整備に結びつくんですけれども、これからはどの生徒も、一応ポテンシャルとしては、可能性としては、そういうインターネットをうまく家庭の場でも活用して教育に役立てる可能性が出てきたということで、学校で適切に指導しないと非常に、負の場面がありますから、親も子を指導する必要がありますけれども、うまく活用すれば、今まで知らなかった情報を家庭でみずからが進んで活用するという、それによって自分の能力を高めていく可能性というのは無限にできたわけで、そういうことをこれから教えていくというのが非常に重要だと思います。白書を見ると、どうも学校の中だけでインターネットをどうやって活用するんだとか、そういうことをやって、あとは、家へ帰ったら従来どおりの、紙と鉛筆と参考書を見て勉強しなさいというような感じなんですけれども、実はそうじゃなくて、もっと自発的に、世界に散らばっている情報をうまく引き出して自分の勉強している内容に役立てていく、あるいは宿題を仕上げて、それをみんなで、生徒の間で競い合って知識を高めていくという、そういう可能性があります。ですから、ぜひそういう家庭におけるICTの活用という面もこれから、教育研究所ですか、そういうところのテーマとして盛り込んで考えていただけたらと思います。あともう一つ、そういう教育場面でのICT活用、こういうことをやろうとしています、ああいうことをやろうとしていますというのを告知するというか広報するという役を教育委員会あるいは学校それぞれが担っていると思うんですけれども、そういう、どういう教育を目指しているかということに関して、この学校はこういう方針でやっていくという最適の発信はホームページだと思います。私、全部見たわけじゃないけれども、学校によってホームページ、すごく偏っています。盛んに、特に子供に向けてじゃなくて、学校が父兄に対して、学校の教育ポリシーはこうだ、今期こういうことを目標にして取り組むということに関して発信しないといけない、それを公開しないといけない。紙でやっているかもしれないけれども、ホームページというのがもっと効率よく、写真入れたり絵を入れたり図表を入れたり、もっと読みやすくもできたりするということで、学校のホームページ、あれ、今までは、農村地域の学校はそんなもの読む人いないよということで、あれは手抜きしているんじゃないかと思うんですけれども、そういうのを一段と目を光らせて教育委員会のほうでやれないかなということを最後にお聞きしたいと思います。
答弁 教育長 荒町利明(教育長は2015年3月まで)
何点かお尋ねがございました。まず最初に、CIOというんですか、コンピューター専門員のプロというんですか、そういうことを学校組織として今後選任するというか、組織体制の中で整備していく考えということでございましたけれども、それについては、現在、小中学校において、当然小学校の教員が、コンピューターにたけた教員もおりますし、苦手な教員もいます。私も苦手なんですけれども、そんな中で、先ほど部長も言っていましたけれども、そのほかに、十勝教育研修所という場所があります。これは教員専用の研修場所なんですけれども、そこでもインターネット講座というのが毎年行われておりますので、その研修に随時派遣しておりますので、今後は、より専門的な、そのコンピューターにたけた教員の養成をしながら、学校組織体制の中で、いわゆる印牧議員がおっしゃったCIOの、要するにそういう専門的な教員も配置できるのかなというふうに考えております。それから、インターネット教育、これは必ず光と影の部分がございます。そんな中で、当然学校では、情報教育、これについては教育課程の編成の中でも当然組み込まれておりますし、また、なおかつ、その情報教育を通じて、国際教育、それにもつなげております。ただ、先ほども申し上げましたように、当然このインターネット教育、いわゆる情報教育の中では、有害サイト等、いろんな光と影の部分がありますので、これと同時に、情報教育モラル、それも今現在、児童生徒に指導をしているところでございます。それからもう一つは、当然、今、現在の社会において、ほとんどの家庭でコンピューター、パソコンは整備されていると思います。そんなこともありまして、印牧議員がおっしゃいました、その家庭における使用というんですか、子供たちが使用する際、それは当然家庭内で、そのいわゆる有害サイト等の件についても、当然保護者が中心になって、子供との話し合いの中で、上手な使い方というんですか、正しい使い方を当然指導していかなければならないでしょうし、学校といたしましても、それは随時保護者にお願いをしているというような状況にございます。それから、ホームページの関係でございますけれども、これにつきましても、前回の一般質問でございましたけれども、ホームページの更新等につきましては、随時新たな情報を地域保護者に発信していくために更新をしていくよう現在も校長会等を通じて指導しておりますので、今後も、確認をしながら、おくれている学校があるとすれば、今後も適時校長会、教頭会を通じて指導をしていきたいということを思っておりますので、御理解をいただきたいというふうに思います。以上でございます。
質問 2番 印牧幹雄
私、質問、以上で終わりますが、冒頭言ったとおり、行政サービスに対しての行政のICTの活用というのはとにかく世界で23位なんです。これは厳然たる事実で、これはみんな頭に置いたほうがいいです。基盤が1位なのに何で使い方が23位なんだと。これはどこかがおかしいんです。決して日本だけじゃなくて、世界でもそういうのを役立てて行政サービスあるいは教育に活用しているということをぜひ目を鋭くして、行政の方々も目を光らせて、役立つものはないかという視点を持って日々の業務に取り組んでいただきたいと思います。以上、質問を終わります。